氏名

サカイ タカヒロ

酒井 貴広

職名

講師(任期付)

所属

(文化構想学部)

プロフィール

現代社会において伝承や伝統が変容し、時には新たに創造される過程を、文化人類学を軸に据えて研究しています。 皆様、どうぞよろしくお願い致します。

学歴・学位

学歴

2005年04月-2010年03月 早稲田大学 第一文学部  総合人文学科 考古学コース
2010年04月-2012年03月 早稲田大学大学院 文学研究科 文化人類学コース
2012年04月- 早稲田大学大学院 文学研究科 文化人類学コース

学位

学士 課程 早稲田大学 考古学

修士 課程 早稲田大学 文化人類学・民俗学

経歴

2015年04月-早稲田大学 文学学術院文化構想学部 現代人間論系助手

所属学協会

日本文化人類学会

早稲田文化人類学会 事務局

日本村落研究会

研究分野

キーワード

憑きもの筋, 公共人類学, 地方史

科研費分類

人文学 / 文化人類学

共同研究希望テーマ

憑きもの筋, 人間と動物の関係, 社会変容, アイデンティティ表象, 食文化

目的:受託研究、共同研究、その他

論文

現代社会における憑きものの変容

酒井貴広

2012年03月-

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掲載種別:学位論文(修士)

概要:現在の高知県西部幡多地方においては、かつて当地方で語られてきた憑きもの筋の一種「犬神」が、先行研究も想定してこなかった特徴的な変容を遂げていることが、23の聞き取り事例から明らかになった。この変容の要因は、かつて県下で隆盛を誇った部落解放運動と、民俗学の主導で推し進められた憑きもの筋を撲滅しようとする学術研究群が、「差別」をキーワードとして、本来異なるものであるにもかかわらず生活者の意識の上で接続されてしまったことに起因するとの指摘を行ったが、残念ながらその厳密な証明には至らず、今後の重要な課題とした。

【修士論文概要】現代社会における憑きものの変容

酒井貴広

早稲田大学大学院 文学研究科紀要招待有り58(4)p.130 - 1322013年02月-

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掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要)

概要:上記修士論文の概要。

現在までの憑きもの研究とその問題点―憑きもの研究の新たなる視座獲得に向けて―

酒井貴広

早稲田大学大学院 文学研究科紀要査読有り59(4)p.123 - 1402014年02月-

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掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要)

概要:既存の憑きもの筋研究を批判的に読解するとともに、先行研究の「動向」や「資料の多寡」に着目し、憑きもの筋研究が内包してきた方向性(ベクトル)の特徴を明らかにした。さらに、現地調査で得た事例との比較研究から、今日の高知県における憑きもの筋「犬神」が、特徴的な変容を遂げていることを指摘した。

現代における憑きもの筋の変容に関する地域研究―高知県の犬神を事例として―

酒井貴広

生活学論叢査読有り25p.63 - 772014年12月-

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掲載種別:研究論文(学術雑誌)

概要:2011年から継続実施している現地調査で得た資料によると、現代の高知県における「犬神」は、先行研究が想定してこなかった特異な変容を遂げている。その変容を端的に表現するならば、もはや社会で共有される語りではなくなりインフォーマントごとの偏差が大きくなったにも関わらず、本来関係がないはずの部落差別と接近させて語られる場合が多く、その差別的な意味付けも強化されている、といったものである。また、おおよそ昭和30年代生まれを切れ目として、犬神に対する世代間の知識量の差が激しい。この隔絶の理由として、民俗学の学術研究が生活世界に還元された昭和30年代以降は、「犬神」含む憑きもの筋にまつわる言説が強く批判されたことで表面化し難くなったことに加え、核家族化の振興など、家や村という単位に縛られない結婚の在り方が社会変容に伴って浸透してきたことが挙げられる。

憑きもの筋に関する文献資料の情報発信源としての意義と特徴―戦後高知県の「犬神」を事例 として―

酒井貴広

早稲田大学大学院 文学研究科紀要査読有り60(4)p.119 - 1352015年02月-

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掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要)

概要:現在の高知県における犬神変容の要因を、先行研究が着目してきた集団成員間のコミュニケーション以外に求め、県下の文献資料の影響を考察した。高知県下では、戦後からの約70年間でフィクションを含む多くの文献資料が生活世界に還元されてきた。さらに、県下の生活者たちも、学術研究の単純な受容にとどまらず、各種の文献資料に対して、受容/援用/拒絶などの様々な反応を示してきたと表現できる。この点から、戦後の高知県においては、「犬神」が文献資料を通じて学術研究と生活世界の間に特異な相互作用を生成し、犬神への変容を促してきたと考えられる。

戦後高知県における生活改善諸活動の展開と変容に関する研究―旧大方町における青年団運動と「差別」への取り組みを交えて

酒井貴広

早稲田大学大学院 文学研究科紀要査読有り61(4)p.125 - 1412016年02月-

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掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要)

概要:高知新聞の記事を用いた分析から、戦後の高知県においては、「生活改善」の言葉のもと、全近代的な風習が女性を中心とした若者主導で批判的に扱われたことが明らかとなった。さらに、これらの若者たちは、現在でも「地域のおじいちゃん・おばあちゃん」として地域振興に関与し続けており、彼らの主体的な行動と県下における民俗の後景化は、今なお強い関連のもとに続いていると指摘できる。また、旧大方町においては、「差別撲滅」をキーワードに、青年団が犬神と部落差別を一括して批判したという特徴的な事例を見出すことが出来た。このことを先述した若者たちの主体的な「生活改善」とあえて関連させて考えるならば、戦後の高知県下では、差別の撲滅を旨として主体的に立ち働いた若者たちが、次世代以降には犬神などの差別的な語りを伝えていくことに抵抗を覚えるようになった一方で、運動そのものが持つ差別への強い忌避感が、逆説的に犬神に伴う差別的側面のイメージを強化してしまった可能性も指摘できよう。

戦後高知県における「犬神」の変容に関する研究:―学術研究の文献資料を通じた社会への還元に注目して―

酒井 貴広

日本文化人類学会研究大会発表要旨集2016(0)2016年-2016年

CiNii

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ISSN:2189-7964

概要: 本発表では、現在の高知県における憑きもの筋「犬神」の特異な変容の要因を、県下の戦後以降の文献資料から考察する。高知県には犬神にまつわる文献資料が数多く存在し、聞き取り調査からもその影響を見出すことが出来る。また、それら文献資料は、戦後の民俗学や文化人類学の憑きもの筋研究を援用しつつも、「犬神を強く批判する」という点で共通しており、その特徴的な描写が犬神の変容に与えた影響は大きいと考えられる。

講演・口頭発表等

現代社会における憑きものの変容―高知県と徳島県の犬神筋を事例として―

酒井貴広

早稲田文化人類学会第15回研究集会(早稲田文化人類学会)2012年07月21日

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国内会議口頭発表(一般)開催地:東京

地芝居身體的藝能觀、生存觀、養生觀-以埼玉縣秩父郡小鹿野町的小鹿野歌舞伎為例

松田 俊介・酒井 貴広・陳 翰希

2013 運動文化國際學術研討會(運動文化國際學術研討會)2013年10月05日

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国際会議口頭発表(一般)開催地:台北

社会変容と憑きもの筋―高知県幡多郡における犬神筋の事例から―

酒井貴広

日本生活学会第41回研究発表大会(日本生活学会)2014年05月10日

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国内会議口頭発表(一般)開催地:東京

祭りの創出と地域住民のアイデンティティ表象に関する研究―栃木市都賀町家中の“強卵式”にみる食物禁忌と伝統運営の生活史―

酒井 貴広・松田 俊介

日本生活学会第43回研究発表大会(日本生活学会)2016年05月22日

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国内会議口頭発表(一般)開催地:埼玉

戦後高知県における「犬神」の変容に関する研究―学術研究の文献資料を通じた社会への還元に注目して―

酒井貴広

日本文化人類学会第50回研究大会(日本文化人類学会)2016年05月29日

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国内会議口頭発表(一般)開催地:愛知

外部研究資金

科学研究費採択状況

研究種別:若手研究(B)

戦後70年間における高知県の「犬神」変容に関する研究

2016年04月-2018年03月

研究分野:文化人類学・民俗学, 日本史

配分額:¥1690000

研究資金の受入れ状況

提供機関:日本生活学会制度名:2015年度生活学プロジェクト

祭りの創出と地域住民のアイデンティティ表象に関する研究―栃木市都賀町家中の“強卵式”にみる食物禁忌と伝統運営の生活史―2015年10月-2016年03月

代表

学内研究制度

特定課題研究

外部メディアの描く強卵式のイメージと地域住民のアイデンティティ表象への影響の研究

2016年度

研究成果概要: 本研究課題では、栃木県栃木市都賀町家中地区の鷲宮神社で毎年の例大祭に執り行われる「強卵式」を題材に、新設の儀礼が地域住民のアイデンティティ表象に及ぼす影響と、地域外のマス・メディア上で強卵式が再表象される際の特徴を考察した。強卵... 本研究課題では、栃木県栃木市都賀町家中地区の鷲宮神社で毎年の例大祭に執り行われる「強卵式」を題材に、新設の儀礼が地域住民のアイデンティティ表象に及ぼす影響と、地域外のマス・メディア上で強卵式が再表象される際の特徴を考察した。強卵式は、家中地区の様々な思惑を抱く人々によって運営されているにも関わらず、各自の思惑に即して各主体が積極的に立ち働いたため、逆説的に「地域の祭り」としての伝統性を強固にしている。一方、地域外のマス・メディア上で、強卵式は「奇祭」として再表象されてきた。地域内外の強卵式表象は相互作用を生じさせており、強卵式を取り巻く言説空間は、入れ子状の構造をなしていると結論付けられる。

南海トラフ地震の「予感」に関する研究

2017年度

研究成果概要: 本研究課題では、近年高知市沿岸部の地域住民の間で共有されつつある、将来の南海トラフ地震がもたらす被害に対する不安――「予感」――を対象として、現代社会における「予感」の特徴を、聞き取り調査を主軸とする民俗学・文化人類学の視座から... 本研究課題では、近年高知市沿岸部の地域住民の間で共有されつつある、将来の南海トラフ地震がもたらす被害に対する不安――「予感」――を対象として、現代社会における「予感」の特徴を、聞き取り調査を主軸とする民俗学・文化人類学の視座から考察した。考察の結果、昭和南海地震を体験したインフォーマントが南海トラフ地震と他地域の災害を弁別して考える一方、昭和南海地震を経験していないインフォーマントにはテレビ番組の報道など他地域の震災情報から南海トラフ地震の被害を予測する傾向が見られた。 今後の研究では、より若い世代のインフォーマントを対象として、情報技術と「予感」の関係を明らかにする予定である。

現代社会の民俗に関する通時的研究 ―戦後から現在までの「犬神」を事例として―

2015年度

研究成果概要: 本研究では、戦後70年間での高知県における「犬神」の変容の要因を、これまで顧みられることのなかった事象に求めることを試みた。具体的には、戦後高知県の生活改善諸活動に着目し、県下で「生活改善」の語として広く受け入れられたこの運動の... 本研究では、戦後70年間での高知県における「犬神」の変容の要因を、これまで顧みられることのなかった事象に求めることを試みた。具体的には、戦後高知県の生活改善諸活動に着目し、県下で「生活改善」の語として広く受け入れられたこの運動の隆盛と衰退が、「犬神」にまつわる語りの増減と一致することを指摘した。また、「生活改善」に端を発する地域振興は、形を変え今日まで高知県で継承されてきたことも明らかとなった。なお、こうした地域振興を主体的に担ったのは女性達であり、高知県の戦後社会において女性達が社会に参加し地位を築いていく過程と「犬神」の変容との関わりを明らかにすることを、今後の重要な課題とした。

主な学内支援制度

2016年度特定課題研究助成費(基礎助成)

2016年04月-2017年03月

現在担当している科目

科目名開講学部・研究科開講年度学期
必修基礎演習 14文化構想学部2020春学期
文化構想学部 選択基礎演習 6文化構想学部2020秋学期
文化人類学の最前線1文化構想学部2020春学期
文化人類学の最前線1文学部2020春学期
文化人類学の最前線2文化構想学部2020秋学期
文化人類学の最前線2文学部2020秋学期
現代人間論系総合講座1文化構想学部2020秋学期
現代人間論系総合講座1文学部2020秋学期
現代人間論系総合講座2文化構想学部2020春学期
現代人間論系総合講座2文学部2020春学期
現代と未来の民俗学文化構想学部2020春学期
現代と未来の民俗学文学部2020春学期
テクノロジーと民俗学文化構想学部2020秋学期
テクノロジーと民俗学文学部2020秋学期
現代人間論系演習(サイバー空間の論理と倫理)文化構想学部2020秋学期
現代人間論系演習(ケーススタディの方法)文化構想学部2020春学期