氏名

キタザワ ユタカ

北澤 裕

職名

教授

所属

(教育学部)

連絡先

メールアドレス

メールアドレス
kitazawa@waseda.jp

住所・電話番号・fax番号

住所
〒169-8050新宿区 西早稲田1-6-1 
電話番号
03-5286-1989
fax番号
03-5272-4435

URL等

WebページURL

http://www.waseda.jp/sem-kitazawaseda/(ゼミ紹介・ゼミ生によるブログ)

研究者番号
20204886

本属以外の学内所属

兼担

教育・総合科学学術院(大学院教育学研究科)

研究院(研究機関)/附属機関・学校(グローバルエデュケーションセンター)

学内研究所等

教育総合研究所

兼任研究員 1989年-

学歴・学位

学歴

早稲田大学 文学研究科 社会学
-1974年 早稲田大学 文学部 社会学

学位

博士(文学) 論文 早稲田大学 社会学

修士 論文 早稲田大学 社会学

所属学協会

日本社会学会

日本現象学・社会科学会 役員

日本社会学史学会

関東社会学会

文化と社会 編集委員

委員歴・役員歴(学外)

日本学術振興会審査委員
『文化と社会』編集委員
日本現象学・社会科学会役員

研究分野

キーワード

視覚社会学、視覚文化論、ポストモダン、ポストヒューマン論、社会学、観光社会学

科研費分類

人文学 / 哲学 / 思想史

複合領域 / 科学社会学・科学技術史 / 科学社会学・科学技術史

社会科学 / 社会学 / 社会学

共同研究希望テーマ

観光と視覚的行為の構成

希望連携機関:産学連携、民間を含む他機関等との共同研究等

目的:受託研究

視覚文化論

希望連携機関:産学連携、民間を含む他機関等との共同研究等

目的:受託研究

視覚社会学

希望連携機関:大学等の研究機関との共同研究

サイバーカルチャー

希望連携機関:大学等の研究機関との共同研究

研究テーマ履歴

2001年-2003年視覚的体験とスペクタクル社会

研究テーマのキーワード:視覚、スペクタクル社会、ヴァーチャル・リアリティ

個人研究

2002年-2004年見る行為の構成と社会的変遷

研究テーマのキーワード:視覚社会学、視覚文化論、仮想現実、サイバースペース、視覚

個人研究

2005年-2006年「ポストヒューマン」の眼と現実ー視覚とヴァーチャリティ

研究テーマのキーワード:ポストヒューマン、視覚文化論、現実、観光、真正性、他者、此性、視覚、見ること

個人研究

2005年-2007年観光と視覚的体験行為

研究テーマのキーワード:観光、真正性、他者、此性、視覚、見ること

個人研究

2006年-2008年空間と記憶ー視覚による空間構成

研究テーマのキーワード:空間、時間、記憶、歴史、遺産

個人研究

論文

フェティッシュと仮面2 − 接続、接続、接続・・・ −

北澤裕

教育学研究紀要No.24p.35 - 552014年03月-

フェティッシュと仮面1

北澤裕

教育学研究紀要No.23p.15 - 342013年03月-

物語の視覚 - リマソン・ループと<世界製作> -

北澤裕

教育学研究紀要No.22p.33 - 602012年03月-

「器官なき身体」への眼差し

北澤裕

教育学研究科紀要No.21p.1 - 242011年03月-

凝視の廃位 ー観光のクリナメンと視覚のアウラ2 ー

北澤裕

学術研究58号p.1 - 222010年02月-

<旅>を眺める ー 観光のクリナメンと視覚のアウラ1 ー

北澤 裕

教育学研究科紀要No.20p.19 - 422010年03月-

「<夢見る瞳>と<旅する眼> ー 旅行のイメージ ー」

北澤裕

教育学研究科紀要第19号p.15 - 342009年03月-

「<比性>の体験 ー 視覚と表象 ー 」

北澤 裕

学術研究第57号2009年02月-

「ポストヒューマン」の眼と現実ー視覚とヴァーチャリティー

北澤裕

科学研究費補助金研究成果報告書2007年06月-

象徴と真正性ーシュレーバーではなくTOYS"R"USー

北沢裕

教育学研究科紀要(17)p.11 - 302007年03月-

視覚的行為の構成とヴァーチャルな世界 − 絵画からサイバースペースへの社会歴史的変遷 −

北澤裕

博士論文2006年09月-

ヴァーチャル・リアリティと視覚文化 ー視覚と自我の変容ー

北澤裕

科学研究費補助金研究成果報告書2005年06月-

テクノロジーのイドラ:ヴァーチャル 胡蝶から雀蜂へ

北澤裕

『教育学研究紀要』(15)p.19 - 422005年03月-

パノラマ・ビューの自然と世界:パノラマビジョンの世界1

北澤裕

『学術研究』(52)p.1 - 162004年03月-

円環の世界とヴァーチャル・パノラマ:パノラマビジョンの世界2

北澤裕

『教育学研究紀要』(14)p.35 - 512004年03月-

ヴァーチャルな文化の視覚と自我:デカルトの墜落

北澤裕

『文化と社会』(3)p.128 - 1622002年02月-

可視性の幾何学 ー視覚理論による近代の展開ー

北澤裕

『教育研究科紀要』(11)p.63 - 812001年03月-

近代を開いた眼 ー視覚社会の濫觴ー

北澤裕

『学術研究』(49)p.1 - 172001年03月-

「ポストモダニティと市民生活」『総合的な学習の時間を生かす複合・学際的テーマと教材研究にのプランニングに関する研究』

北澤裕

教総研 企画研究論文 1999年〜2000年2006年06月-

The Accountability of Hand-Drawn Maps and Rendering Practices

Kitazawa Yutaka

Human Studies/Kluwer Acaemic Publishers(Vol.22)p.299 - 3141999年02月-

Representation of Space and Rendering Practices: An Ethnomethodological approach

Kitazawa Yutaka

Ethnomethodoligy and Conversation Analysis: East and West/ The Institute for Ethnimethodology and Conversation Analysis1998年08月-

エスノメソドロジーとフランス社会学

北澤裕

週刊読書人

科学的ワークのテクニカリティー−エスノメソドロジーは科学をどう捉えるか

北澤裕

社会科学討究

会話行為の時空的編成

北澤裕

関東社会学会

空間表象とレンダリング・プラクティス ーエスノメソドロジカル・アプローチー

北澤裕

社会学年誌

Local Interactional Production of the Rational Practice of Consumption

Kitazawa Yutaka

Human Studies Kluwer Academic Publications

現実社会の構成とエスノメソドロジー ー主体性への回帰を求めてー

北澤裕

社会学評論 日本社会学会

合理的行為の遂行とアド・ホックな知識

北澤裕

学術研究

社会的行為の経験と説明-エスノメソドロジーの現象学的位置づけ-

北澤裕

日本社会学会

日常生活世界とガーフィンケル ー期待破棄実験をめぐってー

北澤裕

日本現象学社会科学会

ドクサの正当性-言語行為の社会性と記述

北澤裕

早稲田大学文学研究科紀要

大学生のサークルに関する調査

北澤裕

早稲田大学文学部 共同調査書

T.パーソンズ理論とエスノメソドロジー ー主観性問題に関する方法分析をめぐってー

北澤裕

社会学評論 日本社会学会

合理的行為の構造と遂行-Sequential Orderingに関するエスノメソドロジーの見解

北澤裕

関東社会学会

T.パーソンズの<主観性>概念と理論構成-エスノメソドロジーとの比較と問題

北澤裕

日本社会学会

エスノメソドロジーの成員活動に関する開放項概念と<推論>

北澤裕

社会学年誌

エスノメソドロジーにおけるPractical ReasoningとしてのCategorization

北澤裕

日本社会学会

構造主義と社会学的分析

北澤裕

早稲田大学文学研究科紀要

行為の合理性に関する構造論的シンボリズム

北澤裕

社会学年誌

Idola Technicus:VIRTUAL

Kitazawa Yutaka

Bulletin of the Graduate School of Education

The Circular World and Virtual Panorama

Kitazawa Yutaka

Bulletin of the Graduate School of Education

Nature and Science of Panorama-View

Kitazwa Yutaka

Academic Studies

Vision and Self in Vertual Culture

Kitazawa Yutaka

Culture and Society - International Journal of Human Sciences

Eyes and the opening of a modern society

Kitazawa Yutaka

Academic Studies

Geometry of Visibility ーDevelopment of modernity by Visual theoriesー

Kitazawa Yutaka

Bulletin of the Graduate School of Education

The Accountability of Hand-Drawn Maps and Rendering Practices

Kitazawa Yutaka

Human Studies

Representation of Space and Rendering Practice : An Ethnomethodological Approach

Kitazawa Yutaka

The International Institute for Ethnomethodology and Converstutional Analysis

Ethnomethodology and French Sociology

Kitazawa Yutaka

Shukan-Dokusyojinn

Technicality in Scientific Work : Sciences from ethnomethodological point of View

Kitazawa Yutaka

The Social Sciences Review

Representation of Space and Rendering Practice-An ethnomethodological approach

Kitazawa Yutaka

The Annuals of Sociology

Spatio-Temporal Construction of Conversational Practices

Kitazawa Yutaka

Eastern Japanese Sociological Society

Local Interactional Production of the Rational Practice of Consumption

Kitazawa Yutaka

Human Studies

The Construction of Social Reality in ethnomethodology : Toward a re-evaluation of actor's autonomy

Kitazawa Yutaka

Japanese Sociological Review

Accomplishment of Rational Action and Ad hoc Knowledge

Kitazawa Yutaka

Academic Studies

Experiences and Accounts of Social Action : Ethnomethodology and phenomenology

Kitazawa Yutaka

Japanese Sociological Society

Everyday Life World and H. Garfinkel

Kitazawa Yutaka

Japanese Phenomenology and Social Sciences Association

Justice of Doxa : Sociological description of Utterance act

Kitazawa Yutaka

Bulletin of the Graduate Division of Literature

Parsons'Theories and Ethnomethodology : the theoretical perspectives for analysis of the problem of subjectivity

Kitazawa Yutaka

Japanese Sociological Review

Organization and Accomplishment of Rational Action : Ethnomethodological Perspective of Sequential Ordering

Kitazawa Yutaka

Eastern Japanese Sociological Society

T. Parson's Concept of Subjectivity and the Construction of theory : Comparison with ethnomethodology

Kitazawa Yutaka

Japanese Sociological Society

Et cetera Clause and Practical Reasoning of Action : Ethnomethodologyical study

Kitazawa Yutaka

The Annuals of Sociology

Categorization as Practical Reasoning in Ethnomethodology

Kitazawa Yutaka

Japanese Sociological Society

Structuralism and Sociological Analysis

Kitazawa Yutaka

Bulletin of the Graduate Division of Literature

Structural Symbolism on Rationality of Action

Kitazawa Yutaka

The Annuals of Socieology

書籍等出版物

「視覚メディア」『よくわかるメディア・スタディーズ』

北澤裕

ミネルヴァ書房2009年 02月-

詳細

ISBN:9784623052066

「インターフェイスと真正性」『風景の意味−理性と感性』

北澤裕

三和書房2007年 02月-

詳細

ISBN:978-4-86251-010-5

「ポストモダニティと市民生活」『総合的な学習の時間』

北澤裕

学文社2006年 07月-

詳細

ISBN:4-7620-1588-1

『視覚とヴァーチャルな世界 ーコロンブスからポストヒューマンへー』

北澤裕

世界思想社2005年 08月-

詳細

ISBN:4-7907-1141-2

「ポストヒューマンへの道」『市民社会と批判的公共性』

北澤裕

文眞堂2003年 09月-

詳細

ISBN:4-8309-4456-0

『会話分析の手法』

北澤裕

マルジュ書房1998年 11月-

「パーソンズ」「エスノメソドロジー」「コールマン」『クロニクル社会学』

北澤裕

有斐閣1997年 03月-

『ライフスタイルと社会構造』

北澤裕

日本評論社1996年 09月-

「同時定立と自己組織 ーエスノメソドロジーの構造概念ー 」『危機と再生の社会学』

北澤裕

マルジュ社1993年 05月-

「会話分析・発話行為・シークエンス・解釈装置」『新社会学事典』

北澤裕

有斐閣1993年 02月-

「エスノメソドロジー」『社会学のリアリティ』

北澤裕

八千代出版1991年 04月-

『日常性の解剖学 ー知と会話ー』

北澤裕

マルジュ社1989年 04月-

「日常生活世界と背後期待」『日常生活と社会理論』

北澤裕

慶応通信1987年 07月-

「言語による行為の構成」『現象学的社会学−意味へのまなざし−』

北澤裕

三和書房1985年 04月-

Vision and Vertual World ーFrom Colombus to Posthuman

Kitazawa Yutaka

Sekaisisousya

Post modernity and civil society

Kitazawa Yutaka

kyouikusougou-kennkyuujo

Conversutional Analysis

Kitazawa Yutaka

Marge Publisher

Ethnomethodology : Elucidation of local production of order

Kitazawa Yutaka

Yuhikaku Press The Chronicle of Sociology

J. Coleman and Rational choice theory : Rational Control of Society

Kitazawa Yutaka

Yuhikaku Press The Chronicle of Sociology

T. Parsons and Social Order : Utility and Valve

Kitazawa Yutaka

Yuhikaku Press The Chronicle of Sociology

Consumption, Leisure and Postmodrenization

Kitazawa Yutaka

Nihon Hyoronsha

Social Action and Self-organization : the concept of social structure in ethnomethodology

Kitazawa Yutaka

Marge Publisher

Conversation Analysis, Utterance Act, Sequence, Interpretive Device

Kitazawa Yutaka

New Encyclopedia of Sociology Yuhikaku Press

Ethnomethodology

Kitazawa Yutaka

Yathio Press

Background Expectancies in Everyday Life World

Kitazawa Yutaka

Keiotushin Publisher

Action and Utterance

Kitazawa Yutaka

Sanwa Press

Ethnomethodology : The Anatomy of Life World

Kitazawa Yutaka

Marge Publisher

作品・ソフトウェア・教材・フィールドワーク等

空間環境の社会的意味-相互主観的空間概念による社会的行為の構成-

フィールドワーク1992年-1994年

総合保養地域整備法と地域社会-「地域開発」政策の法社会学的検討-

フィールドワーク1990年-1992年

知的方法と社会的相互行為の生成に関する実証的研究

フィールドワーク1989年-1990年

空間の視覚的体験に関する分析

フィールドワーク1998年-2000年

見る行為の構成と社会的変遷

フィールドワーク2001年-

外部研究資金

科学研究費採択状況

研究種別:

高度情報化社会に必要な国語力としての視覚的リテラシーをデザインした系統表の開発

配分額:¥2730000

研究種別:

ヴァーチャル化される精神とリアルな世界-視覚社会学の視点-

配分額:¥2470000

研究種別:

「ポストヒューマン」の眼と現実-視覚とヴァーチャリティ-

配分額:¥1600000

研究種別:

ヴァーチャル・リアリティと視覚文化-視覚と自我の変容-

配分額:¥2000000

研究種別:

文化諸科学におけるシュッツ理論の重要性をめぐる国際シンポジウムのための準備研究

配分額:¥1400000

研究種別:基盤研究(B)

地方における新たな社会関係形成の文法の解明に向けて―新潟・巻町をめぐる市民運動と住民

1998年-2000年

研究分野:社会学(含社会福祉関係)

配分額:¥4800000

学内研究制度

特定課題研究

見る行為の構成と社会的変遷

2002年度

研究成果概要:本研究では、コンピュータのスクリーンやディスプレイ上に示される人工的に加工された視覚映像、つまり、実際には存在しないけれども、現実と見紛うまでの実感を生み出す「ヴァーチャル・リアリティ」を取り上げ、その社会歴史的な変遷、実際に現実...本研究では、コンピュータのスクリーンやディスプレイ上に示される人工的に加工された視覚映像、つまり、実際には存在しないけれども、現実と見紛うまでの実感を生み出す「ヴァーチャル・リアリティ」を取り上げ、その社会歴史的な変遷、実際に現実を見る行為との関連や特徴、および自己や自我の構成に対する影響を分析の課題としている。ヴァーチャル・リアリティの歴史を「カメラ・オブスクーラ」によって開始される「視覚のヴァーチャライゼーション」の過程として取り扱い、この装置がデカルト的コギトとしての近代的自我を崩壊させるきっかけを与えたことからをまず取りかかった。さらに、このカメラ・オブスクーラを原理とする写真が、主体と客体、人工と自然、表象と現実の融解を引き起こし、最終的に、写真を利用し三次元の立体視を可能とする19世紀の「ステレオスコープ」による身体補綴が、人工空間への人間の融解的没入をもたらし、見ることにおける人間主体の優位性を破壊する役割を果たしたものとして考察を行った。現在のデジタルコンピュータが構成するヴァーチャル・リアリティは、この視覚のヴァーチャライゼーションの過程の延長線上に置かれ、デカルトの独我的な近代主体を徹底的に破壊することで成立しているといえる。すなわち、サイバー・スペースの中で繰り広げられるヴァーチャル・リアリティは、コンピュータと人間の両者の境界が、フィールドバック・ループにより融解し絡み合い内破するバイオモルフ的世界制作であり、反対のものへの憧れや相互浸透としての主体と客体との融合や交感であるとみなすことができ、これを「他性への思慕」が生み出す「崇高性」として規定した。このような崇高性のもとで、人は、自己をテクノロジカルに変容、偽装し、多様性と分身化をはかり、不連続でノマディックな自我を生み出すことになる。また、ヴァーチャル・リアリティを「擬似境界状況(リミノイド)」として捉えることもでき、この場合にも、サイバー・カルト「ヘブンズ・ゲイト」の例に見られるように、カーニバル化されるリミノイドにおいて、自我は「脱歴史化」され「ナルシシズム的私性」を宿すことになる。以上の内容を『ヴァーチャルな文化の視覚と自我-デカルトの墜落-』として論文にまとめた。また、視覚のヴァーチャライゼーションと自我との関係をさらに捉えるため、「パノラマ」と「視覚」を分析した論文『パノラマヴィジョン』を執筆した。

インターフェイスと自己-視覚による真正性の構成-

2007年度

研究成果概要:本研究の目的を、「ヒューマン-コンピュータ・インターフェイス(HCI)」を通して、われわれ人間がどのように構成されるのかを、「見る」こともしくは「視覚」を中心とした、視覚社会学および視覚文化論の観点から明らかにすることに置いた。特...本研究の目的を、「ヒューマン-コンピュータ・インターフェイス(HCI)」を通して、われわれ人間がどのように構成されるのかを、「見る」こともしくは「視覚」を中心とした、視覚社会学および視覚文化論の観点から明らかにすることに置いた。特に、HCIでの「ヴァーチャル」な世界を見るという限定された内容から、実際の生の「現実」世界を見る行為にまで範囲を拡大し、ヴァーチャルな世界を見る視覚と、現実の世界を見るという本来的な視覚との競合やせめぎ合いについて検討を加え自己構成の今日的なあり方を問うことにある。 「自己の構成」という点に関しては、「真正性」という概念のもとで検討を進めた。真正な自己とは、ミシェル・フーコーが指摘する「自己への配慮」、すなわち自己の身体的・精神的総体の陶冶を通じて世界や物事に関わることで自己達成を果たし、自己の自己に対する適切な関係を定立する真の自己あり方を意味している。ほんものであり本当の現実の世界を実際にこの眼で見て確かめることは、インターフェイスを介してヴァーチャルな世界に捕らわれこれを眺める行為とは性格を異にし、人間の本質、人間の本来のあり方やその根源と関係があるといえ、真正な「自己の構成」と関わり合いをもつことになると考えられる。現実を見る行為の特徴が明らかにされるなら、これと対照的に、インターフェイスを介したブログやSNS、メタバースなどのヴァーチャルな世界、およびこれを通して対象を見る行為の特徴をより明確にすることが可能となり、視覚を通じて行われる「自己の構成」についての問題やその相違をより鮮明に呈示することができるからである。 この「自己の構成」の比較は、「自己」に対する「他者」や「他性」という観点からも検討を加えた。真正な自己は今ここにおいてではなく、一般的に、これを越え出た他の時点や他の場所、あるいは、脱時間、脱場所化された対象、ここにあるものを見ることとは別の非日常的な対象を見ることに求められ、また求めるべきものとして想定される傾向があるからである。こうして、今こことは異なった他性を実際の現実において本当に見るという点と、真正な自己の構成とを結びつけ検討を行い、「インターフェイス」を見ることによる自己の存在の有り様とを比較検討し、これらの根本的な相違が、われわれにどのような影響を与えるのかを捉えた。研究は継続中であるが、今回の成果は、『他性と真正性-パーフォーマティブな自己構成-』、『パラドキシカルな自己-エピソードと視覚-』の二本の論文において公表し、ポストヒューマンのリフレキシブでパフォーマティブな姿を明らかにする。

視覚による自己と社会の構成-視覚社会学の展開-

2013年度

研究成果概要: 本研究は、視覚と人間ならびに社会との関連性を社会学的に考察する「視覚社会学」の一環をなすものである。これまでコンピュータやスマートフォンなどの画面を介して、デジタルで「ヴァーチャルな世界」を眺める視覚行為が、人間にどのような意義... 本研究は、視覚と人間ならびに社会との関連性を社会学的に考察する「視覚社会学」の一環をなすものである。これまでコンピュータやスマートフォンなどの画面を介して、デジタルで「ヴァーチャルな世界」を眺める視覚行為が、人間にどのような意義を持ちどのような効果を及ぼすのかを中心的な課題と追究してきが、この研究では、「ヴァーチャルな世界」だけではなく、同時に、実在している本当の「リアルな世界」に対する視覚行為を対象とし、実在する本当のリアルな世界において、これを直接見る視覚行為の基本的な特徴と意義はどのようなものなのかの分析を目標とした。この考察には、リアルな世界のなかで「見る」行為は社会的にどのように構成されるのかの「視覚の社会的構成」と、「見る」行為が人や社会をどのように構成するのかの「社会の視覚的構成」という、相互に補完し合う二つの分析視点を立てることができるが、今回の研究は、後者だけに焦点を絞るとともに、個々のリアルな対象や世界を見ることに特化していて見ることを主要な目的としている「観察」や「観測」、「観覧」や「見学」などの視覚的行為を取り上げ、これらの視覚的行為がその場の人や社会的状況をいかにそれぞれに特有の状態にと組み立て結晶化してゆくのかを検討した。 具体的には、前年度までの科研費の調査で得た西アフリカマリ共和国のドゴン族の視覚文化である「ドゴン仮面ダンス」の資料にもとづき、視覚の特徴を「結びつき(コネクチオ」あるいは「接続統合(コンカティナチオネム)」として捉え、視と視の接続平面である「視のプラトー」による「出来事」の構成、「個体」の生成、「意味」の形成を「社会の視覚的構成」の一部として示した。視のプラトーとは単一で平坦なものではなく、さまざまな物事とイメージとの接続を成し遂げ多様化してゆき、「あれやこれや」のあるいは「これであれ…あれであれ」結びつける「離接的綜合 」といった視のプラトーの多様性、眺めの接続の「多視性(ポリスコピー)」が、社会や世界を並列分散的に意味づけ制作することを指摘した。また、視と視の接続だけでなく、視と音との接続にも触れ、異なる感覚の接続が「情動」の形象、つまり客体の内に捉える主体自らの情動の形を構成し、情動の空間を組み立てることを説明した。このような「接続統合」は、もののある状態およびこれを見る視のある状況の内に留まることではなく、これを乗り越え外に外にと広がり出て行く自己超出や自己展開をはかることであり、この場合、接続を構成するものおよびその刻印としての視を「記号」として考えることはできなくなることを示し、「記号」から「脱記号」へという今後の分析の道筋を付けることができた。

空間の視覚的体験に関するエスノメソドロジー的分析

1998年度

研究成果概要: 見ることと見せることを特徴とした社会のビジュアル化やスペクタクル化の進行は、今までの視覚体験の在り方に影響を及ぼしその性質を変化させることになる。これを見ることの原点となる「現実空間の直接的な視覚体験」を取り上げることから分析を... 見ることと見せることを特徴とした社会のビジュアル化やスペクタクル化の進行は、今までの視覚体験の在り方に影響を及ぼしその性質を変化させることになる。これを見ることの原点となる「現実空間の直接的な視覚体験」を取り上げることから分析を開始するというのが、本研究の目的である。その際「エスノメソドロジーでの科学的作業の研究」に関する分析を用いながら、直接的な視覚体験にかかわり合いを持っている行為として、モノや空間を見ることを主要な目的とした「旅行」を具体的な研究対象として取り上げ、モノや空間を「見るという体験行為がいかに行われるのか」を以下の二点に焦点を絞り解明を進めてきた。 第一点は、旅行者は、自らの旅行というモノと空間を見る視覚的体験行為を、いかにして見る行為そのものとして組み立てて行くのかといった「視覚体験それ自体の構成」の問題である。旅行は何をどのようにすることで、視覚的な体験を行う行為として構成されてゆくのか。その「仕方」と「方法」をエスノメソドロジーでの行為の構成に関する観点から分析した。第二の問題は、旅行という視覚的体験行為の中で、どのように空間が組み立てられて行くのかの「空間の視覚的構成」の問題である。この問題は視覚的体験それ自体の構成と関連しており、部分的にこの視覚的体験の構成に基づいて、旅行者は現実に存在する客観的な物理的空間に、自ら加工を施し視覚的に再構成し表象して行くものと考えられる。この空間の視覚的な再構成の「仕方」や「方法」の特性と変化をエスノメソドロジーの現実構成の分析に依拠しながら探った。 以上を、社会のビジュアル化やスペクタクル化といった現象を考慮に入れながら、さまざまなの旅行記・探検記・地図・図版を考察することで今後も続けて行くことにしたい。

海外研究活動

研究課題名: 「視覚と視覚文化による社会の生成」の研究

2016年04月-2017年03月

機関: フランス国立図書館、マザラン図書館、フランス国立公文書館、カルナヴァレ博物館(フランス)

現在担当している科目

科目名開講学部・研究科開講年度学期
演習I(社会学) B教育学部2019通年
演習II(社会学) B教育学部2019通年
入門演習 C教育学部2019春学期
社会学概論I 教育学部2019春学期
社会学概論II 教育学部2019秋学期
ポストモダン社会論教育学部2019秋学期
公共市民学特殊講義(視覚文化論)教育学部2019春学期
グローバル社会論教育学部2019春学期
社会学研究指導(M-1)(北澤)大学院教育学研究科2019春学期
社会学研究指導(M-2)(北澤)大学院教育学研究科2019秋学期
社会学演習(M2-1)(北澤)大学院教育学研究科2019春学期
社会学演習(M2-2)(北澤)大学院教育学研究科2019秋学期
社会学特論II-1(視覚社会学)大学院教育学研究科2019春学期
社会学特論II-2(視覚社会学)大学院教育学研究科2019秋学期
社会科内容学研究指導(D-1)(北澤)大学院教育学研究科2019春学期
社会科内容学研究指導(D-2)(北澤)大学院教育学研究科2019秋学期
社会学研究演習(D-1)(北澤)大学院教育学研究科2019春学期
社会学研究演習(D-2)(北澤)大学院教育学研究科2019秋学期

作成した教科書・教材・参考書

「ポストモダニティと市民生活」『総合的な学習の時間を生かす複合・学際的テーマと教材研究にのプランニングに関する研究』

2006年06月

詳細

概要:総合的な学習に生かせる社会科学の教材

「演習論文集」刊行

2003年

詳細

概要:3年生の「演習I(社会学)」での一年間の成果を「論文集」として毎年刊行している。