氏名

タカギ トクロウ

高木 徳郎

職名

教授 (https://researchmap.jp/read0150952/)

所属

(教育学部)

連絡先

メールアドレス

メールアドレス
takagit@waseda.jp

URL等

研究者番号
00318734

本属以外の学内所属

兼担

教育・総合科学学術院(大学院教育学研究科)

研究院(研究機関)/附属機関・学校(グローバルエデュケーションセンター)

学内研究所等

水稲文化研究所

プロジェクト研究所所長 2019年-2019年

学歴・学位

学歴

-1993年 早稲田大学 教育学部 社会科地理歴史専修
-2001年 早稲田大学 文学研究科 史学(日本史学)

学位

博士(文学) 論文 早稲田大学 日本史

経歴

1999年-2001年早稲田大学第一文学部助手()
2001年-2010年和歌山県立博物館学芸員()

所属学協会

歴史学研究会 委員

日本史研究会

和歌山地方史研究会

棚田学会 理事

民衆史研究会 委員

史学会

委員歴・役員歴(学外)

丹生都比売神社保存管理計画策定委員会委員

研究分野

キーワード

日本中世史/荘園村落史/環境史

科研費分類

人文学 / 史学 / 日本史

研究テーマ履歴

2011年-2013年紀の川流域における中世荘園の地域環境史的研究

研究テーマのキーワード:環境史・景観論・生業論・荘園制

国内共同研究

日本中世の地域環境史の研究

研究テーマのキーワード:景観論・生業論・山林資源・環境管理・荘園制

個人研究

畿内荘園・村落の現地調査

個人研究

論文

熊野那智山文書の成立

高木徳郎

『民衆史研究』74p.3 - 162007年12月-

荘園村落遺跡と文化的景観

高木徳郎

歴史評論687p.3 - 162007年07月-

詳細

掲載種別:研究論文(学術雑誌)

大伝法院領の成立と展開

高木徳郎

根来寺文化研究所紀要3p.29 - 432006年10月-

詳細

掲載種別:研究論文(学術雑誌)

棚田の初見史料について

高木徳郎

日本の原風景・棚田7p.111 - 1152006年08月-

紀州における中世の棚田

高木徳郎

日本の原風景・棚田2p.70 - 752001年08月-

水野章二著, 『中世の人と自然の関係史』, 吉川弘文館, 二〇〇九・三刊, A5, 三六〇頁, 一二〇〇〇円

高木 徳郎

史學雜誌119(4)p.506 - 5132010年04月-2010年04月 

CiNii

詳細

ISSN:00182478

中世の地震と津波

高木徳郎

歴史と地理 日本史の研究p.1 - 152012年09月-

詳細

掲載種別:研究論文(学術雑誌)

書籍等出版物

日本中世地域環境史の研究

高木徳郎(単著)

校倉書房2008年 10月-

LINK

詳細

単行本(学術書)総ページ数:422ISBN:9784751739808

熊野古道を歩く

高木徳郎(単著)

吉川弘文館2014年 03月-

LINK

詳細

単行本(一般書)総ページ数:210ISBN:9784642081023

中世村落と地域社会

荘園・村落史研究会(分担執筆)

高志書院2016年 04月-

詳細

単行本(学術書)担当ページ数:5~7、67~92

中世荘園の基層

悪党研究会(分担執筆)

岩田書院2013年 12月-

詳細

担当ページ数:39~63

概要:担当論文「中世における山野の領有と絵図」

水の中世

小野正敏・五味文彦・萩原三雄(分担執筆)

高志書院2013年 07月-

詳細

単行本(学術書)担当ページ数:91~115

概要:担当論文「在地領主と用水開発」

富裕と貧困(生活と文化の歴史学3)

井原今朝男(分担執筆)

竹林舎2013年 05月-

詳細

単行本(学術書)担当ページ数:109~131

概要:担当論文「中世前期における山林資源の価値と境相論」

列島の鎌倉時代

高橋慎一朗(分担執筆)

高志書院2011年 02月-

詳細

単行本(学術書)担当ページ数:73~96

概要:分担論文名「紀の川流域荘園の領域形成と在地領主」

紀伊国神野・真国荘地域総合調査

高木徳郎(編著)

2014年 03月-

詳細

調査報告書総ページ数:122

紀伊国相賀荘地域総合調査

紀ノ川流域研究会

早稲田大学水稲文化研究所2005年 05月-

紀伊国名手荘・静川荘地域総合調査

高木徳郎・海津一朗・仁木宏・前田正明・額田雅裕

和歌山県教育委員会2004年 03月-

紀伊国鞆淵荘地域総合調査 本編

早稲田大学大学院海老澤衷ゼミ・紀ノ川流域研究会

早稲田大学大学院海老澤ゼミ1999年 10月-

紀伊国桛田荘

海津一朗(分担執筆)

同成社2011年 05月-

詳細

単行本(学術書)担当ページ数:52~61

概要:担当論文「穴伏川左岸の井堰群について」

丹生都比売神社史

加瀬直弥・高木徳郎・伊藤信明・藤井弘章

丹生都比売神社2009年 03月-

中世の内乱と社会

佐藤和彦(分担執筆)

東京堂出版2007年 05月-

詳細

単行本(学術書)担当ページ数:260~281

概要:担当論文「戦国期紀州における土豪と村落」

悪党の中世

悪党研究会(分担執筆)

岩田書院1998年 06月-

詳細

単行本(学術書)担当ページ数:41~67

概要:担当論文「播磨国矢野荘の荘園景観と政所」

講演・口頭発表等

桛田荘と文覚井

桛田荘発掘15周年記念シンポジウム「桛田荘と中世社会」2011年11月27日

詳細

口頭発表(一般)

絵図の魅力、景観の魅惑—「紀伊国神野・真国荘絵図」を読む—

特別展「中世の村をあるく」講演会2011年11月06日

詳細

口頭発表(一般)

根来寺境内の空間構造と寺領

日本中世における「山の寺」(山岳宗教都市)の基礎的研究 2010年度第3回研究会・見学会2011年02月11日

詳細

口頭発表(一般)

外部研究資金

科学研究費採択状況

研究種別:

西岡虎之助蒐集中世絵画史料コレクションの復元と模写技法の基礎的研究

2013年-0月-2016年-0月

配分額:¥4550000

研究種別:

紀の川流域における中世荘園の地域環境史的研究

2011年-0月-2014年-0月

配分額:¥5070000

研究種別:

中世を終わらせた「生産革命」―量産化技術の広がりと影響―

2011年-0月-2015年-0月

配分額:¥18720000

研究種別:基盤研究(B)

備中国新見荘における総合的復原研究

2010年-2013年

研究分野:日本史

配分額:¥16900000

研究種別:

中世後期の河川流域における山林資源の用益と流通に関する復元的研究

配分額:¥3000000

研究種別:

荘園現地調査法の方法論的革新による新たな荘園制成立史の研究

2016年-0月-2019年-0月

配分額:¥4680000

研究種別:

中世後期の山野紛争データベースの作成による地域社会形成に関する研究

2013年-0月-2016年-0月

配分額:¥3510000

研究種別:

中世荘園における荘官の実務能力と環境対応に関する研究

2019年-0月-2023年-0月

配分額:¥4420000

研究資金の受入れ状況

実施形態:共同研究

中世都市根来寺内における荘園景観の復元的研究2006年-2008年

学内研究制度

特定課題研究

紀ノ川流域における荘園地域の総合的研究

1999年度

研究成果概要: 本研究は、従来単独荘園ごとに行われていた中世荘園の現地調査の限界点を克服し、近世史・地理学・民俗学的な視点と方法を導入しながら、地域の持つ歴史的個性の全体像を把握しようという試みである。そのために、大河川の流域という、荘園領主の... 本研究は、従来単独荘園ごとに行われていた中世荘園の現地調査の限界点を克服し、近世史・地理学・民俗学的な視点と方法を導入しながら、地域の持つ歴史的個性の全体像を把握しようという試みである。そのために、大河川の流域という、荘園領主の支配の枠組みを超えた、民衆の生産・流通活動に即した地域概念を設定し、以下の2点に留意して現地調査・研究を行った。①紀ノ川(和歌山県北部)流域に所在するいくつかの荘園地域の現地調査を行い、地域的な特性を自然地理・歴史民俗的な視点から比較検討すること。②単独荘園(紀伊国相賀荘)の現地調査を行う中で、その荘園の荘域の周辺部の調査を積極的に行い、荘域を超えた民衆の活動、信仰のあり方について調査を行った。調査はまだ中途であるが、おおよそ以下のような成果を得ることができた。①山間部の荘園(紀伊国鞆淵荘)では、水田・集落が村ごとに隔絶して存在しているが、村と村をつなぐ山間の道を使った交流が活発であり、山林用益にあたっても荘園としてまとまった共有林地をもつなど、かえって荘園の枠組みが強固に意識される。②平野から中山間地を含む荘園(紀伊国相賀荘)では、水利や山林利用などをめぐって隣村との共同がみられるが、それは荘域全体を包摂するものではなく、むしろ村が利用や管理の主体となる。③②と関わって、山林の利用などは、荘域を超えた村同士の共同利用がみられ、山林資源の利用と保全をめぐって、さまざまな慣習法・成文法が作られていった。そうした法は荘園間の相論などを通じて形成されてきたこと。④信仰面では、荘域を超えた村同士で共同で墓地を営んでいる事例がみられた。またその墓地の石造物調査により、学界未紹介の15~16世紀の銘文を記した一石五輪塔を多数見出し得た。⑤現在に残る寺院や神社などの調査を行い、民俗的な行事や祭礼などについての聞き取り調査を行った。⑥水利慣行や水田の水がかりについての聞き取り調査、および現地での確認踏査を行い、景観復元図の基礎となる資料を作成した。

紀ノ川流域荘園の古環境復原に関する研究

2000年度

研究成果概要: 本研究の目的は、中世から近世にかけての紀ノ川流域において、地域住民が自然環境といかに関わり、いかにそれを改変して現在に至る歴史的景観を形作っていったのかを探ることである。そのため、紀伊国相賀荘地域(現在の和歌山県橋本市西部)を事... 本研究の目的は、中世から近世にかけての紀ノ川流域において、地域住民が自然環境といかに関わり、いかにそれを改変して現在に至る歴史的景観を形作っていったのかを探ることである。そのため、紀伊国相賀荘地域(現在の和歌山県橋本市西部)を事例としてとりあげ、主にその現地調査と橋本市役所・橋本地方法務局などでの資料収集を通じてこの課題に取り組んだ。 研究代表者は、本研究に先立つ特定課題研究「紀ノ川流域における荘園地域の総合的研究」(課題番号99A-829)においても、同地域を事例にとりあげて現地調査を行っており、本研究はその後を受けて、この地域の景観復原と、地域住民による山林資源の利用・保全への取り組みに重点をおいて調査研究を行った。同地域には、江戸時代末期に成立した山林組合が多くの変遷を経ながらも現在に至るまで存続しており、またそうした組合成立以前にも、近隣の村との争論を通じて自律的な山林利用の秩序を形成しており、この課題の解明には好適なフィールドといえる。 本研究では、景観復原の重要な基礎となる小字地籍図の収集と集成、聞き取り調査による隣保集団の復原を通じてこの地域の社会秩序を明らかにし、山林組合に関する聞き取り調査と他地域の類似した組合との比較研究を行うことによって、この地域における住民と山林資源との関わり合いの独自性・地域性を浮き彫りにした。その結果、以下のような成果を得た。①小字境界線の入った地形図と隣保集団の範囲線の入った地域図を作成し、近世に遡るこの地域の歴史的景観の基本的な様相を復原した。②この地域の山林組合における山林の所有と分割、山林利用に関する聞き取り調査および古文書調査などによって、この地域における住民と山林資源との関わり合いの様相を具体的に明らかにすることができた。③地域住民による山林資源への働きかけによって、この地域は中世から近世、さらには近代にかけて、その植生が大きく変容したことを明らかにし得た。これらの成果から、紀ノ川流域の古環境の復原に向けて、基本的な調査データの一端を収集することができたと考えられる。

社寺参詣と中世荘園の形成の関係に関する研究

2013年度

研究成果概要: 本研究は、日本の中世における霊場社寺への参詣が、中世荘園制の成立とどのように関係するかという点に関しての基礎的知見を得るために行われた。一年間という限られた研究期間ではあったが、熊野三山および高野山という、中世の二大霊場への参詣... 本研究は、日本の中世における霊場社寺への参詣が、中世荘園制の成立とどのように関係するかという点に関しての基礎的知見を得るために行われた。一年間という限られた研究期間ではあったが、熊野三山および高野山という、中世の二大霊場への参詣行為の隆盛が、地域社会におけるどのような貢献によって支えられていたのか、また参詣のための物資や人の調達は、地域社会において具体的にどのように行われていたのかという点を明らかにすることにより、地域社会における荘園制形成・展開への胎動の一端を汲み上げることができた。もちろん、その成果はまだ十分とは言えないが、今後の継続的に研究を推進していくための足掛かりは得られたと思う。 まずは、熊野三山への参詣(いわゆる熊野詣)については、この成果の一端を単著『歴史の旅 熊野古道を歩く』に盛り込むことができた。この著書は、京都から熊野三山に至る参詣ルートを実地に踏査し、現地の視点から熊野詣そのものを捉え直そうとした著作である。前半部分において熊野詣の歴史を概観する中で、熊野詣における物資調達の実例を文献資料に基づいて検討し、あわせてその調達ルートを現地の道路状況に即して考察した。その結果、平安時代の熊野詣が、熊野参詣道の沿道にある荘園だけでなく、参詣に随従した上皇近臣の所領荘園から調達され、しかもそうした調達は、荘園制が本格的に成立する白河院政期以前から行われていたことが明らかとなり、莫大な費用の調達を前提とする熊野詣が、荘園制の成立と連動する形で行われていった可能性があることが分かってきた。 一方、高野山への参詣では、高野参詣の拠点的な宿場町として近世に大きく発展する橋本地域において、在地住民の信仰関係史料を多く伝える西光寺文書(柏原区有文書)の調査を行った。この文書群に関しては、既に『和歌山県史』・『橋本市史』に中世文書は紹介されているが、近世文書を含めて全体像はいまだ詳細に調査されておらず、その意味で在地における信仰活動と、高野参詣がどのような形で結びついているかという問題を考察していく必要がある。本研究では、その基礎的資料を得るため、現地に伝来している中世・近世文書の撮影を行い、地元の所有者に対し、今後の継続的な調査研究の方針について説明し、その理解を得た。調査・研究は、本研究とは別の形で、継続していくこととなった。

荘園制成立期における「地域社会」形成のあり方に関する基礎的研究

2014年度

研究成果概要: 本研究では、主に伊賀国玉滝杣(現在の三重県伊賀市東北部付近)の現地調査を行うことで、荘園制の成立期における「地域社会」の形成過程を追究するための基礎的な資料の収集を行った。現地は既に圃場整備事業が完了しているため、往時の景観をし... 本研究では、主に伊賀国玉滝杣(現在の三重県伊賀市東北部付近)の現地調査を行うことで、荘園制の成立期における「地域社会」の形成過程を追究するための基礎的な資料の収集を行った。現地は既に圃場整備事業が完了しているため、往時の景観をしのぶことは難しいが、幸いにも明治20年代に作成された地籍図が全荘域をカバーする規模で残されているため、まずはその写真撮影を行った上で、それを基にした景観復元作業を行うため、一部の地域で現地のフィールドワークを行い、地籍図上の景観情報を現在の地形図上に復元する作業を行った。これにより、伊勢平氏の権力基盤とその周辺地域、および荘外へと続く古道の復元に重要な示唆が得られた。   

荘園制の形成と用水開発の関係に関する実態的研究

2014年度

研究成果概要: 本研究では、荘園制の形成過程における用水開発の具体的なあり方を探るために、主に2地域(紀伊国相賀北荘:現在の和歌山県橋本市西部付近、安芸国竹原荘および備後国地毘荘:現在の広島県中西部付近)の現地調査を行った。現地調査では、荘域外... 本研究では、荘園制の形成過程における用水開発の具体的なあり方を探るために、主に2地域(紀伊国相賀北荘:現在の和歌山県橋本市西部付近、安芸国竹原荘および備後国地毘荘:現在の広島県中西部付近)の現地調査を行った。現地調査では、荘域外に現存する用水池が、近世以前の水利慣行を継承しつつ、水源林となる山林資源の共同用益の中から形成されてきた水利秩序をふまえて築造されていること(相賀北荘)、中小の河川流域の低湿地の開発と、在地領主の居館形成が密接に関わりながら進められていったこと(竹原荘)、さらには用水系を基盤とした在地領主の所領分割相続の実態(地毘荘)などが明らかとなった。

荘園制の成立過程と地域社会の動向との関係に関する研究

2017年度

研究成果概要: 日本の中世社会の根幹を支えた荘園制の成立をめぐっては、「立荘」論の提起とそれに対する批判を軸に活発な議論が続いているが、対立するふたつの考え方を高いレベルで止揚するためには、荘園領主のもとに残された史料だけではなく、地... 日本の中世社会の根幹を支えた荘園制の成立をめぐっては、「立荘」論の提起とそれに対する批判を軸に活発な議論が続いているが、対立するふたつの考え方を高いレベルで止揚するためには、荘園領主のもとに残された史料だけではなく、地域社会の中で自律的に伝えられてきた文書史料にも着目し、それらと現地調査によって得られる情報を上手く重ね合わせながら、地域社会の実像に迫っていく方法が有効である。 本研究では、主に紀伊国相賀荘柏原村を事例に、現地の村落共同体が伝えた惣村文書(柏原文書)の分析と若干の現地調査を進め、村落共同体というやや漠然とした「組織」によって、かくも永続的に中世以来の古文書が守り伝えて来られたのは何故かという点を考察するとともに、関連するシンポジウムや研究会に参加して他の地域との比較検討を行った。

荘園制の成立と「地域社会」形成の関係に関する複眼的研究

2015年度

研究成果概要: 本研究では、主として伊賀国鞆田荘・玉滝荘(現在の三重県伊賀市阿山地域)を対象に、耕地の灌漑状況などに関する現地調査を行った。まずは荘園の鎮守社や領主居館の推定地周辺の小字の範域を明治期の地籍図を元に確認し(9月の現地調査)、その... 本研究では、主として伊賀国鞆田荘・玉滝荘(現在の三重県伊賀市阿山地域)を対象に、耕地の灌漑状況などに関する現地調査を行った。まずは荘園の鎮守社や領主居館の推定地周辺の小字の範域を明治期の地籍図を元に確認し(9月の現地調査)、その後、現在の灌漑状況を把握するため、地元の阿山町土地改良区(水利組合)の協力を得て聞き取り調査を行い、用水路の現況確認とそれを地形図上に記入する作業を行った(3月の現地調査)。その結果、この地域では、戦後の圃場整備事業を経ても、中小の溜池の灌漑範囲や水利権は旧来のそれが継承されていることなどが明らかになり、現在でもそうした溜池利用をベースとした共同組織が遺存していることが分かった。

荘園現地調査法の革新に関する基礎的研究

2016年度

研究成果概要: 日本中世史研究における荘園制の成立をめぐる議論は、「寄進地系荘園」概念の見直しを迫る「立荘」論の提起以降、再び活発化の兆しをみせているが、地域社会の現実の実態・動向に即して立ち上げられた議論とは言い難いとの批判があることも確かで... 日本中世史研究における荘園制の成立をめぐる議論は、「寄進地系荘園」概念の見直しを迫る「立荘」論の提起以降、再び活発化の兆しをみせているが、地域社会の現実の実態・動向に即して立ち上げられた議論とは言い難いとの批判があることも確かで、その克服が現在の主要な課題のひとつとなっている。本研究では、従来行われてきた荘園の現地調査の方法を見直すことで、その克服の方途を探ることとし、山城国玉井・石垣荘および大和国栄山寺領において現地調査を行うとともに、現地調査の方法論をめぐって、問題関心を共有する数人の研究者との意見交換および研究交流を行った。これにより、玉井・石垣荘では、当時の水利慣行を彷彿とさせる遺構および水利体系が現地に残存していることまた、栄山寺領では河谷の傾斜地に広大な条里遺構が残存していることが明らかとなり、近世・近代資料の精査を含めた本格的な調査を行うことにより、地域の実態に根差した荘園制論の確立に向けて有効な手がかりが得られることが判明した。

新しい荘園現地調査法の確立と荘園制成立史の研究

2018年度

研究成果概要:荘園制をめぐる近年の研究動向は、その成立期を対象にした「立荘」論、また展開・変質期を対象とした室町期荘園論の2つに議論に代表されると言ってよいが、両者ともに荘園を支配する側の視点から立論されている点に大きな特徴がある。そうした研究...荘園制をめぐる近年の研究動向は、その成立期を対象にした「立荘」論、また展開・変質期を対象とした室町期荘園論の2つに議論に代表されると言ってよいが、両者ともに荘園を支配する側の視点から立論されている点に大きな特徴がある。そうした研究動向に対し、本研究では、改めて地域社会の動向を議論の基底に組み込んだ荘園制論を再構築するための現地調査法の確立を目的とし、基礎的な資料収集を行った。具体的には、紀伊国和太荘の現地において、公文として年貢徴収などの実務にあたった林家に残された膨大な中世文書の分析を行うため、その翻刻作業を行った。また、室町期荘園制下の幕府・守護と荘園現地の上層住民との関係を可視化していると考えられる香川県三豊市の仁尾賀茂神社に残る長床神事の調査を行った。

現在担当している科目

科目名開講学部・研究科開講年度学期
歴史学基礎演習 A教育学部2019秋学期
歴史学演習I A教育学部2019通年
歴史学演習II A教育学部2019通年
日本史研究(中世)I教育学部2019春学期
日本史研究(中世)II教育学部2019秋学期
日本史史料講読I教育学部2019春学期
日本史史料講読II教育学部2019秋学期
歴史学研究指導(M-1)(高木)大学院教育学研究科2019春学期
歴史学研究指導(M-2)(高木)大学院教育学研究科2019秋学期
歴史学演習(日本史)(M1-1)(高木)大学院教育学研究科2019春学期
歴史学演習(日本史)(M1-2)(高木)大学院教育学研究科2019秋学期
歴史学演習(日本史)(M2-1)(高木)大学院教育学研究科2019春学期
歴史学演習(日本史)(M2-2)(高木)大学院教育学研究科2019秋学期
歴史学特論II-1(日本中世史)大学院教育学研究科2019春学期
歴史学特論II-2(日本中世史)大学院教育学研究科2019秋学期
社会科内容学研究指導(D-1)(高木)大学院教育学研究科2019春学期
社会科内容学研究指導(D-2)(高木)大学院教育学研究科2019秋学期
歴史学研究演習(D-1)(高木)大学院教育学研究科2019春学期
歴史学研究演習(D-2)(高木)大学院教育学研究科2019秋学期
熊野の歴史と文化グローバルエデュケーションセンター2019秋クォーター
高野山の歴史と文化グローバルエデュケーションセンター2019冬クォーター

作成した教科書・教材・参考書

きのかわ 人と水の物語

2010年03月

詳細

概要:2009年発行の「恵みの源」をベースに、中学・高校生向けの社会科・総合学習の副教材として作成。地域の農業を支える水資源と、それ活かす水利施設(ため池・用水路など)の役割とその歴史を、施設に即して概説。紀の川市役所農地課・教育委員会の共同作成。

ふるさと教育副読本 わかやま発見

2009年03月

詳細

概要:郷土の歴史・地理・自然学習の副教材として作成。和歌山県教育委員会作成。

恵みの源 受け継がれてきた水資源

2009年03月

詳細

概要:地域の農業を支える水資源と、それ活かす水利施設(ため池・用水路など)の役割とその歴史を、施設に即して概説。紀の川市役所農地課作成。