ゴトウ ダイスケ
助手
(グローバルエデュケーションセンター)
修士
日本イギリス哲学会
日本哲学会
American Philosophical Association
2018年04月授与機関:早稲田大学大学院政治学研究科
人文学 / 哲学 / 思想史
研究種別:
大学アカデミック・ライティングによる大学生および大学院生の書き手としての成長2020年-0月-2024年-0月
配分額:¥4030000
研究種別:
イングランド啓蒙への学際的アプローチ ―「開かれた理性」の復権を目指して2019年-0月-2023年-0月
配分額:¥16900000
2018年度
研究成果概要:本研究では、ホッブズの哲学方法論に対して近世論理学の主要学派がどのような影響を与えたのかを分析する出発点として、彼の哲学方法論における原因概念の特徴を形相因の位置付けという観点から整理し直した。その結果、彼の哲学方法論の中では、伝...本研究では、ホッブズの哲学方法論に対して近世論理学の主要学派がどのような影響を与えたのかを分析する出発点として、彼の哲学方法論における原因概念の特徴を形相因の位置付けという観点から整理し直した。その結果、彼の哲学方法論の中では、伝統的な原因論において盛んに論じられてきた形相因が、作用因の一種として捉え直されつつも、なお重要な位置付けを与えられていることが分かった。ホッブズのこのような原因概念の構想に対して、パドヴァ学派、英国アリストテレス学派、メランヒトン=ラムス学派などの近世の主要な論理学学派が与えた影響についての立ち入った分析は、今後の課題として残された。
2019年度
研究成果概要:ホッブズは、『リヴァイアサン』序論において、同書における人間論のための方法論として、「汝自身を読め」(Read thy self)という格言を引用している。本研究では、この格言により表されている経験主義的方法が、ホッブズの哲学方法...ホッブズは、『リヴァイアサン』序論において、同書における人間論のための方法論として、「汝自身を読め」(Read thy self)という格言を引用している。本研究では、この格言により表されている経験主義的方法が、ホッブズの哲学方法論においてどのような意義を持つのかを明らかにしようと試みた。この方法はホッブズにとってあくまで付随的なものに過ぎないとするMisnner(1977)や、ホッブズの哲学的方法を反映したものとは言えないとするRenz(2017)に対し、本研究では、ホッブズ自身が「汝自身を読め」の方法をどのように実践しているのかに着目し、「汝自身を読め」という方法が、彼の哲学的方法のうちの分析的方法の一種として捉えられうることを示そうと試みた。
2019年01月