イノウエ キヨシ
教授 (https://researchmap.jp/read0097139/)
(政治経済学部)
政治経済学術院(大学院政治学研究科)
政治経済学術院(大学院経済学研究科)
理工学術院(大学院基幹理工学研究科)
博士(理学)
日本数学会
日本統計学会 英文誌編集委員
2004年-2004年 | 人事院 国家公務員採用I種試験 試験専門委員 |
情報学 / 情報基礎学 / 統計科学
日本統計学会2014年09月-
統計科学における数理的手法の理論と応用 講演予稿集2009年11月-
井上 淳
教養諸学研究(121)p.79 - 942006年12月-
日本統計学会2006年09月-
教養諸学研究(120)p.57 - 652006年05月-
教養諸学研究(119)p.1 - 92006年01月-
日本統計学会2005年09月-
教養諸学研究(118)p.183 - 1942005年04月-
Journal of Statistical Planning and Inference/Elsevier Science110;1-2,pp.133-1462003年01月-
Communications in Statistics−Theory and MethodsVol.28, No.21999年-
統計数理研究所共同研究リポート/統計数理研究所107,pp.89-931998年01月-
統計的推測の基礎理論と応用の研究 講演予稿集1997年12月-
Tokyo Journal of Mathematics20;2,pp.481-4931997年12月-
日本統計学会講演報告集/日本統計学会1997年07月-
統計数理研究所共同研究リポート/統計数理研究所931997年01月-
日本統計学会講演報告集/日本統計学会1996年09月-
統計数理研究所共同研究リポート/統計数理研究所711995年02月-
研究種別:
局外母数をもつ時系列回帰モデルのセミパラメトリックな高次漸近理論配分額:¥3200000
研究種別:
逆回帰問題における高精度な推定量の開発に関する研究配分額:¥1300000
研究種別:
ファジィグラフを応用した教材構造分析システムの研究配分額:¥1900000
1998年度
研究成果概要: 昨年度に Communications in Statistics - Theory and Methods に投稿した論文 ``Asymptotic Improvement of the Graybill - Deal es... 昨年度に Communications in Statistics - Theory and Methods に投稿した論文 ``Asymptotic Improvement of the Graybill - Deal estimator." (*この論文は1999年2月に刊行された) の結果について再検討を行った。当初は、各標本内の繰り返し数の最小値 (= m)が6以上の場合のみを、すなわち対象とする不偏推定量を基準化したものが漸近的に正規分布に従う場合のみを考慮していた。これは、m が5以下の場合は推定量の漸近分散が発散してしまうため、意味がないと考えたことによる。しかしながら、これはレフェリーからも指摘されたことではあるが、(経時測定データの解析などの)現実的な立場からは、標本の数が大きい一方で、同一条件下(具体的には、測定誤差の分散が同一であるという条件下)で反復測定して得られるデータ数が極端に少ないということがあり、このような場合においても Feasible GLS(実行可能な一般化最小二乗推定量)、最尤推定量、Neyman - Scott 推定量などの挙動を調べておく必要があった。各推定量の挙動を数学的に厳密に調べることは、非常に難しい。そこで、大まかな挙動を知るために、分散の不均一性の程度と m の値を色々と変えてモンテカルロ・シミュレーションを行い、推定量の精度の比較をしてみた。シミュレーションの回数は2万回とし、比較の基準は平均二乗誤差とした。その結果、m が5以下の場合にも多くの状況で Feasible GLS の改良が見られることが分かった。更に(実行したシミュレーションの例では)標本数が10~20程度で既に改良が起こっていることが副次的に分かり、この問題に対する漸近理論の有効性が暗示された。現在は、この結果の数学的裏付けを試みている。
2002年度
研究成果概要:研究計画に従い,まずシミュレーションを多数回反復して行ない,興味の対象である逆回帰問題における諸推定量の性質を,段階を踏み詳細に調査していった.具体的には,いわゆる古典的推定量,(Krutchkoff・一般化)逆回帰推定量等の,従...研究計画に従い,まずシミュレーションを多数回反復して行ない,興味の対象である逆回帰問題における諸推定量の性質を,段階を踏み詳細に調査していった.具体的には,いわゆる古典的推定量,(Krutchkoff・一般化)逆回帰推定量等の,従来からよく知られてはいるが,その精度に問題があり,改良が望まれている推定量と,申請者が提案しようとする推定量族との比較(小標本的見地および大標本的見地からの比較)を行なっていった.各推定量の挙動を比較するための条件としては,代表的なものとして以下に挙げるもの(1~6)の組み合わせを考えて採用した./1.ランクを変えた様々な計画行列を想定する.2.回帰ベクトルのノルムがゼロに近い場合から大きい場合まで段階的に変化させていく.3.誤差分布が異なる,もしくは,誤差分散が異なるという意味で「異質な」サンプル群を結合させることを想定する.4.サンプルサイズの組を段階的に変化させていく.5.サンプルが従う確率分布を(多変量)正規分布に限定せず,楕円分布等のより一般的な確率分布族を採用する.6.サンプル間の誤差分散の比を段階的に変えていく./ 上記の条件の下で行なった大量のシミュレーション結果に統計的解析を加え,検討を重ね続けたところ,多くの場合従来知られている諸推定量よりも申請者が提案しようとする推定量族の方がある基準の下で優れていることが分かった.また,推定量の精度に関して数学的に定式化可能な結果への示唆が得られた.そこで,シミュレーション結果から得られたこれらの成果を理論面から厳密に裏付けすべく,数学的に詳細な議論に着手し,現在検討を重ねているところである.理論面からの裏付けが取れ次第,シミュレーションの結果とともに学術雑誌で公表する予定である.
2003年度
研究成果概要:本年度の研究計画に従い,昨年度に行なったシミュレーションの結果を分析し,考察を加えた後に,数学的に詳細な議論を行なった.具体的には,先ず,Inoue (2003) で得られている一連の結果(不均一な誤差分布・分散下での回帰ベクトル...本年度の研究計画に従い,昨年度に行なったシミュレーションの結果を分析し,考察を加えた後に,数学的に詳細な議論を行なった.具体的には,先ず,Inoue (2003) で得られている一連の結果(不均一な誤差分布・分散下での回帰ベクトルの推定量の構築とその性質に関する一連の結果),および昨年度に実施したシミュレーションの結果を併用しつつ,申請者が考案した複数の推定量族の挙動を数学的に厳密に調べていった(※数学的な議論の道筋を違えないために,小規模なシミュレーションも再度必要に応じて実行した).その結果,異質な条件下で得られたサンプル群の情報を結合して回帰の逆推定を行なう際,従来の推定方法には問題点が多数観察されることを,導出した精度の評価式にもとづいて数学的に(明示的に)指摘することができた.これは従来知られていない新しい結果である.次に,ある判断基準の下,提案した推定量族の中で最適なものを見つけ出すことができた.続いて,Inoue (2003) で考案されている反復的な推定手法も活用しつつ,更なる推定量の改良に取り組んだ.結果的に,先述の推定量族内で最適な推定量よりも精度の良いものを導出することができた.推定量族の小標本的な挙動については,限定的な結果が得られるにとどまった.しかし,大標本的挙動については一連の成果が得られた(※なお,小標本的な挙動については,研究期間終了後も引き続き独自に研究を継続していく).現在は,一連の研究成果を取り纏めている.終了次第,査読付き学術論文誌に研究成果を投稿し,公表する.
科目名 | 開講学部・研究科 | 開講年度 | 学期 |
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経済数学入門 03 | 政治経済学部 | 2020 | 春学期 |
経済数学入門 04 | 政治経済学部 | 2020 | 秋学期 |
線形代数 01 | 政治経済学部 | 2020 | 春学期 |
線形代数 04 | 政治経済学部 | 2020 | 秋学期 |
解析学(多変数解析) 01 | 政治経済学部 | 2020 | 春学期 |
解析学(微分方程式) 01 | 政治経済学部 | 2020 | 春学期 |
数理統計学 01 | 政治経済学部 | 2020 | 春学期 |
アカデミックリテラシー演習(数学I) 01 | 政治経済学部 | 2020 | 秋学期 |
アカデミックリテラシー演習(数学II) 01 | 政治経済学部 | 2020 | 春学期 |
アカデミックリテラシー演習(数学III) 01 | 政治経済学部 | 2020 | 秋学期 |
Advanced Linear Algebra 01 | 政治経済学部 | 2020 | 冬クォーター |
Mathematical Statistics 01 | 政治経済学部 | 2020 | 秋学期 |
Mathematics for Economics II(Linear Algebra)(Inoue, K) | 大学院経済学研究科 | 2020 | 冬クォーター |
修士論文(数学応数) | 大学院基幹理工学研究科 | 2020 | 通年 |
Research on Applied Statistics | 大学院基幹理工学研究科 | 2020 | 通年 |
応用統計学研究 | 大学院基幹理工学研究科 | 2020 | 通年 |
Seminar on Applied Statistics A | 大学院基幹理工学研究科 | 2020 | 春学期 |
応用統計学演習A | 大学院基幹理工学研究科 | 2020 | 春学期 |
Seminar on Applied Statistics B | 大学院基幹理工学研究科 | 2020 | 秋学期 |
応用統計学演習B | 大学院基幹理工学研究科 | 2020 | 秋学期 |
Seminar on Applied Statistics C | 大学院基幹理工学研究科 | 2020 | 春学期 |
応用統計学演習C | 大学院基幹理工学研究科 | 2020 | 春学期 |
Seminar on Applied Statistics D | 大学院基幹理工学研究科 | 2020 | 秋学期 |
応用統計学演習D | 大学院基幹理工学研究科 | 2020 | 秋学期 |
Master's Thesis (Department of Pure and Applied Mathematics) | 大学院基幹理工学研究科 | 2020 | 通年 |
応用統計学研究 | 大学院基幹理工学研究科 | 2020 | 通年 |