氏名

ミヤモト マサヤ

宮本 雅也

職名

助手

所属

(教育学部)

外部研究資金

科学研究費採択状況

研究種別:

運の平等主義との対比によるロールズ理論の再評価

2017年-0月-2019年-0月

配分額:¥1040000

学内研究制度

特定課題研究

ジョン・ロールズの分配的正義論の再評価

2017年度

研究成果概要:ジョン・ロールズの分配的正義論を再評価するために、ロールズ理論を現代自由論の観点から考察した。特に、フィリップ・ペティットら現代共和主義者からリベラリズムに向けられる批判に照らしてロールズ理論の魅力を指摘した。現代共和主義によれば...ジョン・ロールズの分配的正義論を再評価するために、ロールズ理論を現代自由論の観点から考察した。特に、フィリップ・ペティットら現代共和主義者からリベラリズムに向けられる批判に照らしてロールズ理論の魅力を指摘した。現代共和主義によれば、ロールズを含むリベラルな理論家は、自由を干渉の不在として理解するために、社会に存在する支配関係の諸問題を見逃してしまう。しかし、報告者は、ロールズの多元主義に対する理解の仕方に注目することで、ロールズの理論が支配の不在を重視する共和主義の自由論と親和性を有しているという点を明確化した。本成果は田上孝一編『支配の政治理論』(社会評論社)に所収の論文として発表される。

分配的正義論における責任概念の再検討

2018年度

研究成果概要: 運の平等主義における責任の構想が抱える問題点を明らかにした。運の平等主義の立場からすれば、責任は、各個人の分配上の取り分と当人の過去の選択の賢さの程度が合致することを要請する。しかし、本研究で明らかになったように、こうした責任理... 運の平等主義における責任の構想が抱える問題点を明らかにした。運の平等主義の立場からすれば、責任は、各個人の分配上の取り分と当人の過去の選択の賢さの程度が合致することを要請する。しかし、本研究で明らかになったように、こうした責任理解には以下二つの問題点がある。第一に、個人の選択は社会における制度や規範を背景としており、上記の責任理解では、当人の選択には帰せない制度・規範の影響を割引かなければ責任の判断ができない。しかし、そうした割引の計算は困難である。第二に、不正な社会構造(社会制度・規範)が存在する場合、そのような構造(制度・規範)を是正することも、市民の責任とみなされうる。しかしながら、上記の責任理解では、このような社会構造の変革の責任を考慮に入れることができない。