氏名

サクノ セイイチ

作野 誠一

職名

教授 (https://researchmap.jp/read0071013/)

所属

(スポーツ科学部)

連絡先

メールアドレス

メールアドレス
sakuno@waseda.jp

URL等

研究者番号
60336964

本属以外の学内所属

兼担

スポーツ科学学術院(大学院スポーツ科学研究科)

学歴・学位

学位

博士(学術) 課程 金沢大学 スポーツ科学

所属学協会

日本体育学会

日本体育・スポーツ経営学会 理事

組織学会

日本スポーツ産業学会

日本スポーツマネジメント学会

委員歴・役員歴(学外)

・(財)日本体育協会スポーツ・医科学専門委員会協力者会議委員(2008)
・運動部の在り方に関する調査研究(文部科学省委託事業)特別委員会委員(2008)
・(財)日本体育協会総合型地域スポーツクラブ育成委員会関東ブロック地方企画班長(2007−2011)
・所沢市スポーツ振興審議会委員(20072008)
・総合型地域スポーツクラブの設立効果に関する調査研究(文部科学省委託調査)専門調査部会委員、関東拠点大学調査リーダー(20092010)
・練馬区生涯学習のあり方に関する有識者会議委員(2010)
・練馬区生涯学習推進計画策定懇談会委員(2010)

受賞

日本体育・スポーツ経営学会 平成12年度(2000年度)学会賞

2001年03月

その他基本情報

<雑誌特集監修> 進研ゼミ高校講座「部活GOGO応援隊」(ベネッセコーポレーション,2007) <新聞取材> 「日本スタイルの4H(ラグビーの長期育成計画[2])」(毎日新聞,2010年12月15日朝刊)

研究分野

キーワード

クラブ、組織、マネジメント、地域スポーツ、スポーツ組織

科研費分類

複合領域 / 健康・スポーツ科学 / スポーツ科学

論文

Successful aging and leisure environment: a comparative study of urban and rural areas in Taiwan

Tzu-yu Lin and Seiichi Sakuno

Sport Sciences (スポーツ科学研究)9p.1 - 162012年01月-

学校運動部のジレンマ: スポーツクラブとの共存は可能か

作野 誠一

現代スポーツ評論(24)p.63 - 752011年05月-

中央競技団体現況調査 報告書

財団法人 笹川スポーツ財団・武藤 泰明・作野 誠一

http://www.ssf.or.jp/research/report/pdf/2010_report.pdfp.1 - 432011年03月-

簡易水中動作システムの開発とそれを用いた泳法評価の検証

野本 創・春日 晃章・作野 誠一

コーチング学研究 (日本体育学会体育方法専門分科会会報37号合本)24(2)p.229 - 2322011年03月-

生涯スポーツ振興体制の構造変容と総合型地域スポーツクラブ

作野 誠一・柳沢 和雄・八代 勉・清水 紀宏・天野 和彦

日本体育学会第60回記念大会予稿集p.1802009年08月-

各種スポーツクラブに関する調査研究

木村 和彦・石井 十郎・齊藤 隆志・佐藤 充宏・作野 誠一・米谷 正造

平成20年度 日本体育協会スポーツ医科学研究報告 子どもの発達段階に応じた体力向上プログラムの開発事業4p.103 - 1572009年03月-

体指活動応援記(福井県池田町)

作野 誠一

みんなのスポーツ(日本体育社)30(6)2008年06月-

体育指導委員の役割再考

作野 誠一

みんなのスポーツ(日本体育社)30(4)p.15 - 172008年04月-

WASEDA Club2000の運営と大学の関わりについて

作野 誠一

体育・スポーツ経営学研究22(1)p.85 - 872008年03月-

体指活動応援記(新潟県魚沼市)

作野 誠一

みんなのスポーツ(日本体育社)29(5)p.32007年06月-

学校体育施設開放を基盤とする総合型地域スポーツクラブの展開:T市とK市における学校開放運営委員会の事例をもとに

作野 誠一

日本体育・スポーツ経営学会第30回大会号2007年03月-

地域スポーツ経営研究の課題:環境認識から環境醸成へ

作野 誠一

体育・スポーツ経営学研究21(1)p.27 - 322007年03月-

体指活動応援記(長野県佐久市)

作野 誠一

みんなのスポーツ(日本体育社)28(6)p.32006年07月-

<体育哲学専門分科会シンポジウムB>スポーツにおける大学と地域の連携:その意味を問う 「現状と問題点」

作野 誠一

日本体育学会第56回大会号2005年11月-

学校体育施設開放事業における制度的諸問題の検討:T市の事例調査にもとづいて

作野 誠一

日本体育学会第56回大会号2005年11月-

体指活動応援記(兵庫県伊丹市)

作野 誠一

みんなのスポーツ(日本体育社)27(5)p.32005年05月-

生涯スポーツと組織づくり

早稲田大学生涯スポーツ医科学研究所編

生涯スポーツの実践と医科学研究:研究成果報告書p.1 - 82005年03月-

地域スポーツクラブにおける場のマネジメント:創設段階における事例分析から

作野 誠一

日本体育・スポーツ経営学会第28回大会号2005年03月-

地域スポーツの現状と課題:「学」として環境をどのように認識すべきか

作野 誠一

日本体育学会体育経営管理専門分科会会報(40)2004年09月-

スポーツ経営学における調査研究法の検討:質的調査研究の課題を中心に

作野 誠一

日本体育・スポーツ経営学会第27回大会号2004年03月-

体指活動応援記(岡山県和気町)

作野 誠一

みんなのスポーツ(日本体育社)25(5)2003年05月-

体指とクラブマネジャーの関わり:体指はクラブマネジャーでよいか

作野 誠一

みんなのスポーツ(日本体育社)24(12)p.17 - 192002年12月-

地域スポーツクラブの運営における住民主導性が成果に及ぼす影響:職員行動との交互作用効果と行政依存性のモデレータ効果

作野 誠一

日本体育・スポーツ経営学会第25回大会号2002年04月-

スポーツ行政による地域スポーツクラブ育成の課題:教育行政における問題構造の同型性に着目して

作野 誠一

福岡女子大学文学部紀要「文藝と思想」 662002年02月-

<体育経営管理専門分科会シンポジウム>地域スポーツ経営のイノベーション:住民主導型の経営システムの構築を考える

作野 誠一

日本体育学会第52回大会号2001年09月-

コミュニティ型スポーツクラブの組織形成過程に関する研究

作野 誠一

平成12年度(2000年度) 日本体育・スポーツ経営学会 学会賞2001年03月-

地域スポーツクラブの形成過程における市町村行政職員の行動とその効果:文部省総合型地域スポーツクラブ育成モデル事業に着目して

作野 誠一・清水 紀宏

体育・スポーツ経営学研究16(1)2001年03月-

高等学校における選択制体育授業に対する運動部加入者の意識と経験:運動部活動との比較を中心として

清水 紀宏・作野 誠一

金沢大学教育学部紀要(教育科学編)502001年02月-

地域スポーツクラブの組織形成過程における行政職員の行動とその効果

作野 誠一

日本体育学会第51回大会号2000年10月-

日本体育学会体育経営管理専門分科会プロジェクト研究:総合型地域スポーツクラブの組織化に関する研究

作野 誠一・清水 紀宏

日本体育学会体育経営管理専門分科会会報362000年10月-

コミュニティ型スポーツクラブの組織形成過程に関する研究:社会運動論からみたクラブ組織化の比較分析

作野 誠一

体育学研究45(3)2000年05月-

コミュニティ型スポーツクラブの組織形成過程に関する研究:社会運動論からみたクラブ組織化の比較分析

作野 誠一

日本体育・スポーツ経営学会第22回大会号1999年03月-

ふくのスポーツクラブのこれまでとこれから

作野 誠一

みんなのスポーツ(日本体育社)21(2)1999年02月-

多様な事業展開を可能にする資源の調達

作野 誠一

みんなのスポーツ(日本体育社)21(1)1999年01月-

クラブを支える連携の輪をつくる:トータルな地域スポーツの発展に向けて

作野 誠一

みんなのスポーツ(日本体育社)20(12)1998年12月-

クラブ組織づくりはコミュニケーションから:地区を単位とするクラブ連合の形成過程

作野 誠一

みんなのスポーツ(日本体育社)20(11)1998年11月-

クラブ連合化の背景を探る:なぜクラブ連合だったのか

作野 誠一

みんなのスポーツ(日本体育社)20(10)1998年10月-

支援論からみた地域スポーツクラブ育成の課題

作野 誠一

日本体育・スポーツ経営学会第21回大会号1998年03月-

北陸地方における地域スポーツ行政の実態に関する調査研究

作野 誠一・清水 紀宏

北陸体育学会紀要341998年03月-

スポーツ経営学における住民参加論の展開

作野 誠一

日本体育学会体育経営管理専門分科会会報331997年10月-

スポーツ行政組織の組織行動に関する研究:経営体としての行政組織におけるクラブ事業の特殊性

作野 誠一・清水 紀宏

日本体育学会第48回大会号1997年10月-

北陸体育学会助成研究:北陸地方における地域スポーツ振興システムの検討(調査報告書)

清水 紀宏・作野 誠一

北陸体育学会1997年09月-

地域スポーツ経営における住民参加をめぐる諸問題

作野 誠一・清水 紀宏

日本体育・スポーツ経営学会第20回大会号1997年03月-

地域スポーツ経営の特質に関する一考察

作野 誠一

社会環境研究21997年03月-

地域スポーツクラブ連合の成立過程に関する研究:富山県福野町におけるスポーツクラブ連合の事例から

作野 誠一・清水 紀宏

日本体育・スポーツ経営学会第19回大会号1996年03月-

地域スポーツ経営研究の分析視角

作野 誠一・清水 紀宏

日本体育学会第46回大会号1995年10月-

体育指導委員の能力開発に関する研究:研修の実態を中心として

作野 誠一・清水 紀宏

日本体育学会第45回大会号1994年10月-

体育指導委員の資質・能力及び研修に関する研究

清水 紀宏・作野 誠一

金沢大学教育学部紀要(教育科学編)441994年02月-

公共スポーツ施設に対する市民の要望に関する研究

中 比呂志・出村 慎一・作野 誠一・南 雅樹・小林 秀紹

教育医学39(2)1993年12月-

体育・スポーツにおける経営目的研究の展望

作野 誠一・清水 紀宏

北陸体育学会紀要281992年03月-

06経-28-口-09 中学校ダンス授業における外部指導員導入に向けた検討 : ダンス団体が付与する資格に着目して(06 体育経営管理,一般研究発表抄録)

望月 拓実;作野 誠一;木村 和彦

日本体育学会大会予稿集(64)2013年08月-2013年08月 

CiNii

06経-1P-P01 プロ野球北海道日本ハムファイターズの観戦行動に関与する観戦動機と影響要因(06.体育経営管理,一般研究発表抄録)

小林 秀紹;作野 誠一

日本体育学会大会予稿集(61)2010年09月-2010年09月 

CiNii

09方-1P-K13 簡易水中動作撮影システムの開発とそれを用いた泳法評価の検証(09.体育方法,一般研究発表抄録)

野本 創;春日 晃章;作野 誠一

日本体育学会大会予稿集(61)2010年09月-2010年09月 

CiNii

提案趣旨(学校運動部活動の現代的意義と経営改革の方向性II-これからの運動部活動と教師への期待-,シンポジウム,06 体育経営管理,専門領域企画)

作野 誠一

日本体育学会大会予稿集(64)2013年08月-2013年08月 

CiNii

オーストラリアにおけるスポーツマネジメント研究及び教育の動向(海外レポート)

作野 誠一

体育・スポーツ経営学研究26p.73 - 782012年12月-2012年12月 

CiNii

詳細

ISSN:02897032

体罰・暴力根絶最終報告書

作野 誠一;石井 十郎;川崎 登志喜;川邊 保孝;嶋崎 雅規;清水 紀宏;鈴木 美沙都;関尾 潤;高岡 敦史;浪越 一喜;藤井 和彦;柳沢 和雄

体育学研究60(0)p.R8_1 - R8_372015年-2015年

CiNii

詳細

ISSN:0484-6710

書籍等出版物

スポーツ白書(第1章「日本人のスポーツ参加動向」,第4章「スポーツの人的資源」)

笹川スポーツ財団

笹川スポーツ財団2011年 02月-

詳細

ISBN:978-4-915944-45-1

スポーツマネジメント(第3章「スポーツ関連組織のマネジメント」)

原田 宗彦・小笠原悦子編著

大修館書店2008年 11月-

詳細

ISBN:978-4-469-26669-6

総合型地域スポーツクラブの発展と展望(Ⅱ−2,Ⅱ−3)

柳沢和雄・向陽スポーツ文化クラブ編

不昧堂2008年 01月-

詳細

ISBN:978-4-8293-0462-4

スポーツの百科事典(項目「スポーツクラブ・システム」)

田口 貞善ほか編

丸善2007年 01月-

詳細

ISBN:978-4-621-07831-0

最新 スポーツ科学事典 (中項目「運動施設」)

日本体育学会監修

平凡社2006年 09月-

詳細

ISBN:4-582-13501-3

テキスト総合型地域スポーツクラブ[増補版](第4章,第5章,第9章,第14章)

日本体育・スポーツ経営学会編

大修館書店2004年 05月-

詳細

ISBN:4-469-26548-9

テキスト総合型地域スポーツクラブ(第4章,第5章,第9章)

日本体育・スポーツ経営学会編

大修館書店2002年 12月-

詳細

ISBN:4-469-26511-X

外部研究資金

科学研究費採択状況

研究種別:

地域スポーツボランティアのマネジメントシステム構築に向けた基礎研究

2011年-0月-2014年-0月

配分額:¥1690000

研究種別:

新自由主義思想と生涯スポーツ振興体制の構造変容に関する研究

配分額:¥11050000

研究種別:基盤研究(C)

地域スポーツクラブとツーリズムを融合した地域活性化―軽井沢町をフィールドとして―

2005年-2006年

研究分野:スポーツ科学

配分額:¥3200000

研究種別:

地域スポーツクラブの育成を見すえた学校体育施設開放のあり方に関する研究

配分額:¥2000000

研究種別:基盤研究(B)

公共スポーツ施設の民営化にともなう雇用創出効果

2003年-2006年

研究分野:スポーツ科学

配分額:¥13300000

研究種別:基盤研究(C)

運動部活動における外部指導者の効果的活用に向けた条件整備の検討

2014年-2016年

研究分野:スポーツ科学

配分額:¥1950000

研究種別:

運動部活動における外部指導員制度の普及に向けた諸条件の検討

2018年-0月-2021年-0月

配分額:¥2080000

研究種別:

運動部活動における外部指導者の効果的活用に向けた条件整備の検討

2014年-0月-2017年-0月

配分額:¥1950000

学内研究制度

特定課題研究

スポーツマネジメント理論の構築に向けた質的研究法の検討

2003年度

研究成果概要: 近年、経営学や組織論の分野において調査方法論に関心を寄せる著作が増えつつある。しかしこれまでスポーツ経営学において、ミクロレベルの研究方法(調査方法)を直接取り上げた研究はみられない。本研究の目的は、スポーツ経営学における調査方... 近年、経営学や組織論の分野において調査方法論に関心を寄せる著作が増えつつある。しかしこれまでスポーツ経営学において、ミクロレベルの研究方法(調査方法)を直接取り上げた研究はみられない。本研究の目的は、スポーツ経営学における調査方法ないし方法技術の問題点と課題について、とくに現在注目を集めている質的調査研究に着目して検討することであった。そのためのアプローチとして、日本体育・スポーツ学会の学会誌の第1巻(1984)から第18巻(2003)に掲載された論文(原著・研究資料)における研究・調査方法の動向について詳細に検討したところ、全体の7割近くを量的研究が占めていること、質的研究は全体の2割にも満たないが近年は増加傾向にあることが明らかになった。第16~18巻において質的研究としてカテゴライズされた4編は、総合型地域スポーツクラブ、合同運動部活動、PFIをテーマとするものであり、いずれも複数事例を取り上げた面接(インタビュー)ベースの研究であった。ケース選択の手続きをみると、あらかじめ意味づけされたタイプの代表ケース(決定的な事例)や新奇性の高いケース(新事実の事例が選ばれているけことがわかる。またいずれも十分な知見の蓄積がないテーマであり、探索的な事例研究が適合的だったものと思われる。現在のスポーツ経営の特徴の一つは、スポーツ経営事象の多様化に伴う研究領域の拡大とそれと連動した多領域化である。学社融合の延長線上にある学校施設の地域共同利用、連携協力を旗印とする総合型クラブの設立、合同部活動、外部指導者制度の導入等々、複数の領域を跨ぐスポーツ経営事象が次々と現れる現在の状況では、新たなスポーツのしくみや組織、経営体に関する知識や情報が必然的に要求されることになる。一方で課題も指摘される。まず第一に調査手続きについてである。サーベイに代表される量的調査の手続きが、データ収集・分析を通じて比較的厳密かつ詳細であるのに対し、事例研究の場合、厳密さ(手続き明示の点)において曖昧な点が多い。たとえば、面接方法一つをとっても、半構造化インタビュー、ナラティブ(物語/語り)インタビュー、グループインタビューなど多岐にわたり、それぞれのねらいや方法も大きく異なっている。調査方法の妥当性が結果の妥当性をも担保するなら、今後こうした点への配慮が必要になると考える。第二の課題は、フィールドワークの必要性である。当事者にとっての組織の意味を理解することが、経営の現実(リアルな姿)を知るうえで有用かつ重要であるという認識が広まりつつあるが、スポーツ経営においても各種の組織変革や新たな組織創造が求められるなかで、行為の起源として個々のメンバーが組織に抱いている意味や目的への着目は、今後の研究を展望するうえで重要な示唆を与えるものと思われる。

地域スポーツシステムの構築に向けた場のマネジメントとその効果

2004年度

研究成果概要: 新たな地域スポーツシステムとして期待される「総合型地域スポーツクラブ」をめぐる諸研究は、主として事業・組織などクラブの表面的な変化に関心を向けてきたが、「集団から組織へ」というクラブの変化に伴う内的変化(合意形成のプロセスや組織... 新たな地域スポーツシステムとして期待される「総合型地域スポーツクラブ」をめぐる諸研究は、主として事業・組織などクラブの表面的な変化に関心を向けてきたが、「集団から組織へ」というクラブの変化に伴う内的変化(合意形成のプロセスや組織的意思決定の方法など)を照射した研究はこれまでほとんどみられなかった。本研究では、企業経営学から生まれたパラダイムである場のマネジメント論に依拠し、これを地域スポーツクラブの創設過程における合意形成、意思決定という具体的な事象に適用しながら、クラブづくりにおける有用性及び場のマネジャーの役割について検討した。 場のマネジメント論は、従来、経営理論の主流を占めてきた経営組織や経営システムなど、目に見える「構造」に関する議論だけでは経営現象の理解は不十分であり、むしろ目に見えない「意思決定」や「心理的エネルギー」など、経営の「プロセス」に関する部分に対して経営の手段がどのように働きかけるかを問う必要性について主張するものである。本研究では、まず場のマネジメント論に関する先行文献の整理を通じて、分析枠組と分析視点を明らかにした。ついで、実際にクラブを設立した事例を取り上げ、議事録(設立準備委員会)等の書誌データの内容分析及び面接調査の結果をもとに、合意形成に至るまでの場のマネジメントについて綿密なケース分析をおこなった。これらの分析を通じて、メンバーによる話し合いと発言の機会をかなり意識的に確保していたこと、個々の意見を聞いたうえで全体としての結論に至ること、議事の適切な修正がなされていること、会議の連続性・積み上げが大切にされていること(議事録、課題提示)などの特徴が明らかになった。これらは、会議(情報的相互作用)を開催する側の「議論」の捉え方、「意思決定」「合意形成」に対する考え方の反映であり、意思決定や心理的エネルギーにも大きく影響しているものと思われる。

総合型地域スポーツクラブのボランティア・マネジメントに関する研究

2007年度

研究成果概要: あらゆるスポーツ組織において、人材は成果を左右する重要な要因として認識されている。とりわけ、総合型地域スポーツクラブに代表される地域スポーツの領域やスポーツイベントなどにおいては、人的資源としてのボランティアに対する期待がますま... あらゆるスポーツ組織において、人材は成果を左右する重要な要因として認識されている。とりわけ、総合型地域スポーツクラブに代表される地域スポーツの領域やスポーツイベントなどにおいては、人的資源としてのボランティアに対する期待がますます高まっている。こうしたスポーツ組織においては、多くのボランティアを集め(調達)、職務満足を保ちながら能力を高め(開発)、活動を継続してもらう(維持)ための効果的なマネジメントを行わなくてはならない。そのためには、まずボランティアはどのような理由で活動するのかという動機の理解が欠かせない。 先行研究によれば、動機の構成要素は、先にみた欲求の要素や動機の内容から導かれることがわかる。また動機の構成要素を知ることは、意欲や貢献を引き起こす源泉となるインセンティブ(誘因・報酬)を考えるうえでも非常に重要である。ボランティアを受け入れる組織においては、①ボランティア活動の業務内容(活動内容が挑戦的であるとか、自分にあったものであるとか、生活スタイルにあったものであるといったこと)、②集団性(ボランティア・グループのつくるコミュニティの魅力)、③エンパワメント(活動を通じて元気をもらうこと、社会的に役立っていることへの実感)という3種類の満足感を得られる活動を整えることが活動継続を促すとされるが、このことから、モチベーションは、インセンティブのあり方のみならず、ジョブデザインや評価の問題などとも深く関わっていることがわかる。これらの指摘をふまえ、実際の総合型地域スポーツクラブにおけるスタッフを対象として調査を行ったところ、金銭的なもの以外でも報酬に対する意識がきわめて低く、まさに「奉仕活動」の域を出ないクラブが多数存在することが明らかになった。

地域スポーツクラブにおける人材マネジメントに関する研究

2008年度

研究成果概要: これまではクラブづくりというと、組織図をつくる、役員を決めるなど「組織形態の整備」という狭い意味で捉えられるきらいがあった。しかし、本研究において調査対象としたKSCC(向陽スポーツ文化クラブ)のクラブづくりを「運動」という視点... これまではクラブづくりというと、組織図をつくる、役員を決めるなど「組織形態の整備」という狭い意味で捉えられるきらいがあった。しかし、本研究において調査対象としたKSCC(向陽スポーツ文化クラブ)のクラブづくりを「運動」という視点から捉え直してみると、この他にもクラブづくりをいくつかの局面・段階として把握できるということ、またその初期段階において、地域の生活問題や課題が人びとに認識され共有されていることの重要性、さらにそうした問題認知や問題共有を促進・支援するリーダー行動の重要性など、重要なポイントがいくつも存在することが明らかになった。 クラブ組織の形成プロセスは、地域社会の構造的要因(地域特性等)、地域住民の心理的要因(動機づけ、行動意図、熱意等)、資源要因(主導集団、情報)といった複数のファクターが、それぞれ段階的に影響する一連の流れとして把握される。各要因についてどのような対応をとるかは、地域の状況によって異なると思われるが、KSCCの調査を通じて地域社会の生活課題や主導集団の探索(状況認識)、住民同士のコミュニケーション(相互作用)を促す場づくり、基礎情報・ノウハウの提供などが行われていたように思われる。これらにはいずれの場合も人材のマネジメントの視点が欠かせない。すなわち、リーダーをはじめ、イニシアチブグループのメンバーの果たす役割がきわめて大きいことが指摘できる。

日常的・継続的スポーツボランティアのマネジメントに関する研究

2010年度

研究成果概要: 2010年7月現在、総合型地域スポーツクラブ(以下「総合型クラブ」)は創設済み・創設準備中を含め、全国の1,249市町村(71.4%)に3,114クラブあるといわれている(文部科学省,2010)。本研究では全国の総合型クラブを対... 2010年7月現在、総合型地域スポーツクラブ(以下「総合型クラブ」)は創設済み・創設準備中を含め、全国の1,249市町村(71.4%)に3,114クラブあるといわれている(文部科学省,2010)。本研究では全国の総合型クラブを対象とした調査をもとに、今後のクラブづくりのあり方と課題を、自立指向とビジネス指向という観点から検討することを目的とした。総合型クラブは日常的・継続的スポーツボランティアに支えられる組織であり、そのマネジメントについては不明な点が多いが、本研究はその重要な部分をなすものである。クラブタイプの分類にあたっては、「自立指向」と「ビジネス指向」という2次元を採用し、それぞれの高低による4タイプを仮定したこれらの4つのタイプ別にクラブ諸属性(会員数、設立年、範域、予算規模、法人格など)、設立による変化(効果)、組織活性化タイプ(能率指向性、革新指向性、相互支持性、主体的挑戦性、住民指向性)等の差異と特徴について分析を行った。配票数1,027クラブに対し、回収サンプル数は441(回収率:42.9%)、うち有効サンプル数は436(有効回答率:42.5%)であった。組織成果については、全般に自立指向の高い群(Ⅰ・Ⅱ群が)が、低い群(Ⅲ・Ⅳ群)に比べて有意に高い傾向が明らかになった。このことから組織成果に対しては自立指向が影響を及ぼしていることが推察された。また相関分析の結果も併せて考えると、ビジネス指向が高いことと自立指向が高いことは必ずしも同じではなく、成果という観点からは自立指向を高めることがクラブにとって重要な課題となることが示唆された。 本研究では、自立指向と5つの組織活性化タイプとの有意な相関が確認されたが、金井(1991)が指摘するように、組織活性化はリーダーシップの影響を受けることから、人的条件が自立指向にも影響を及ぼしていることは容易に推測される。また、今村ら(2010)はPutnam(1993)が指摘するソーシャルキャピタルの3つの特徴、すなわち「社会ネットワーク活動」「相互信頼」「互酬性の規範」をふまえつつ、意図的に実施できることは「社会ネットワーク活動」を促進することのみであり、その波及効果で人びとの間の「相互信頼」が醸成され、それが社会的に定着すると「互酬性の規範」が形成されると述べている。これもまた人的条件の整備が重要な課題であることを示唆している。

海外研究活動

研究課題名: オーストラリアにおけるスポーツマネジメントシステムの現状と課題

2011年09月-2012年09月

機関: グリフィス大学(オーストラリア)

現在担当している科目

科目名開講学部・研究科開講年度学期
演習I(スポーツ組織論)スポーツ科学部2019秋学期
演習II(スポーツ組織論)スポーツ科学部2019春学期
演習III(スポーツ組織論)スポーツ科学部2019秋学期
演習IV(スポーツ組織論)スポーツ科学部2019春学期
スポーツ組織論スポーツ科学部2019春学期
スポーツビジネス基礎演習 01スポーツ科学部2019春学期
コミュニティスポーツ論スポーツ科学部2019秋学期
スポーツ組織論研究指導A大学院スポーツ科学研究科2019春学期
スポーツ組織論研究指導B大学院スポーツ科学研究科2019秋学期
スポーツ倫理学・教育学演習(1)B大学院スポーツ科学研究科2019秋学期
スポーツ組織論演習(1)A大学院スポーツ科学研究科2019春学期
スポーツ組織論演習(1)B大学院スポーツ科学研究科2019秋学期
スポーツ倫理学・教育学演習(2)B大学院スポーツ科学研究科2019秋学期
スポーツ組織論演習(2)A大学院スポーツ科学研究科2019春学期
スポーツ組織論演習(2)B大学院スポーツ科学研究科2019秋学期
スポーツ組織特論大学院スポーツ科学研究科2019秋クォーター
スポーツ組織論研究指導(D)A大学院スポーツ科学研究科2019春学期
スポーツ組織論研究指導(D)B大学院スポーツ科学研究科2019秋学期