氏名

ツジ リン

辻 リン

職名

准教授(任期付)

所属

(法学部)

学歴・学位

学位

博士

所属学協会

早稲田大学中国文学会

研究分野

キーワード

中国俗文学、中国通俗文芸、明清白話小説、宝巻、語り物芸能

科研費分類

人文学 / 文学 / 中国文学

論文

包公信仰から観音信仰へ―「生死牌」物語の変遷について

辻 リン

人文論集(57)p.1 - 19-2019年02月 

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掲載種別:研究論文(学術雑誌)ISSN:0441-4225

「裁き」と神々の接点――『賢良宝巻』の変容に見る宝巻の変遷

辻 リン

中国文学研究査読有り(44)p.99 - 114-2018年12月 

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掲載種別:研究論文(学術雑誌)

概要:本稿は『佛説劉子忠賢良宝巻』の物語の系譜、体裁の変化を分析し、清末に成立した『仏説劉子忠賢良宝巻』の形式と内容、信仰対象の変化について分析し、それを通して古宝巻と新宝巻の転換期における次の様相を明らかにした。宗教・信仰・娯楽を併せ持つという宝巻の特徴は、宗教教派によって作られた物語宝巻においても認められた。宗教教派は神聖さを標示するために古宝巻のスタイルを固守しながら、聴衆(信者)を楽しませるために、民衆好みの説話・伝説から取材し、流行する俗曲を積極的に取り入れて、宝巻を創作していた。俗曲はその時代その地域の流行りすたりによって、次第に脱落し消えていくが、物語は語り継がれて伝播し続てきた。

宝巻と女性文化

辻 リン

査読有り-2007年01月 

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掲載種別:学位論文(博士)

二十四孝図(年画解題)

辻 リン

中国古籍文化研究(3)p.62 - 69-2005年03月 

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掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要)

道楽と改心――岐路に立つ『岐路灯』の文学

辻 リン

中国文学研究査読有り(30)p.48 - 63-2004年12月 

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掲載種別:研究論文(学術雑誌)ISSN:0385-0919

概要:『歧路燈』は、十八世紀に書かれた『紅楼夢』とほぼ同時代の長編白話小説であるが、『紅楼夢』と違い、ごく一般的なものとして注目されなかった。本稿では、物語のモチーフと創作経緯を解明し、『歧路燈』を当時小説創作の実相を知る為の手掛かりとして考証した。  青年書生の没落と再起を描く『歧路燈』は、道楽者の改心のモチーフに成り立っている。『歧路燈』の前半「没落」の部分では、主人公の遍歴をめぐって、作者が類似モチーフを含む先行作品に影響を受け、先行文学の流れを汲みながら、小説の主旨に即して取捨選択をし、乾隆期の実社会や庶民生活、あらゆる階層にわたって当時の人間像を細密に描き出している。前半は「小説作者」の手によって創作された成功部分だと認められる。それと対照的に、道楽者の「改心」を描く後半は筆づかいがぞんざいで、リアリティに乏しく、味気のない部分だといわざるをえない。前半と後半の創作には二十年間の中断があった。このような「中断」の創作経緯、及び作者が後半の創作に苦心したことから、この時代の作者は、小説の「結び」に迷いがあったのではないかと思われる。道楽者の改心モチーフを組み込み、安易に作品を大団円にすれば旧套に陥る嫌いがあるという、その時代の「小説作家」らしい創作意識と、悲劇にすれば社会的因習にそぐわないという認識との間に、矛盾があったことが、序文及び作者の詩作の分析から明らかになった。  このように作品の結末に葛藤するということは、この時代の長編白話小説の持つ一つの限界であると言えよう。しかし、現在我々から見た過去の限界は、往々にしてその時代にとっての精一杯の試みであった。こういった試みがあったからこそ、中国近世小説が旧套から脱皮し近代小説へ一歩一歩近付いていくのである。十八世紀は白話小説の爛熟期とされる。珠玉名篇の影に、その時代の「小説作家」たちの葛藤を浮かびあがらせるという点で、『歧路燈』のような作品が恰好のモデルだと考える。

唐代後期における文人と芸能娯楽―蜀を中心として―

辻 リン

中国古籍文化研究(2)p.9 - 20-2004年10月 

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掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要)

『続金瓶梅』の構成をめぐって

辻 リン

早稲田大学大学院文学研究科紀要(49)p.65 - 75-2004年02月 

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掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要)

『岐路灯』における「勧世」の姿勢――『金瓶梅』との関わりを中心にーー

辻 リン

中国文学研究査読有り(29)p.240 - 255-2003年12月 

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掲載種別:研究論文(学術雑誌)ISSN:0385-0919

書籍等出版物

中国古籍流通学の確立―流通する古籍・流通する文化―

中国古籍文化研究所(分担執筆)

雄山閣2007年 03月-2007年 03月

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単行本(学術書)担当ページ数:258-282ISBN:978639019732

概要:分担執筆部分:「宝巻の流布と明清女性文化」p258~282

影印・翻字・注釈 搶生死牌宝巻

辻 リン(編著)

中国古籍文化研究所2005年 03月-

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単行本(学術書)総ページ数:145ISBN:4902996057

概要: 中国の伝統的な語り物芸能の一種である宝巻は、清末民国年間に長江下流地域を中心として多く刊行され、呉語を用いたものが少なくない。物語の宝巻化は、宣巻の 中国の伝統的な語り物芸能の一種である宝巻は、清末民国年間に長江下流地域を中心として多く刊行され、呉語を用いたものが少なくない。物語の宝巻化は、宣巻の... 中国の伝統的な語り物芸能の一種である宝巻は、清末民国年間に長江下流地域を中心として多く刊行され、呉語を用いたものが少なくない。物語の宝巻化は、宣巻の職業化・芸能化と表裏をなし、職業的な宣巻人がその伝写・新作・改作に従事するようになった。民国の上海で刊行された『搶生死牌宝巻』は先行する物語文学から取材した作品の一つである。宝巻が物語文学・民間信仰といかなる関わりを持っていたのかをみる恰好の一例となろう。本書は呉語宝巻の読解に便ならしめると同時に、今後宝巻文学のさらなる研究に資料を広く提供するために刊行したものである。構成は既刊校注本の形式に従い、早稲田大学図書館風陵文庫蔵の『搶生死牌宝巻』の影印・翻字と、それに対する注釈、梗概および解説・考証よりなる。  解説・考証編では、現存するテキストを収集、整理し、「生死牌」物語の形成及び民間信仰について詳細に考証した。それにより、小説・戯曲・弾詞・民間伝説などでよく知られた物語を宝巻化する過程を明らかにした。また、物語が語り継がれることによって容易に他地域に広がっていく。『搶生死牌宝巻』は、その話しの話柄をほとんど保ったままで、土着の要素が入ってくる、という伝播の仕方が見られる。物語は名判事包公と関係ない展開を設定されているが、その背後には、包公信仰から土着の観音信仰へのシフトが見られ、江南地方での観音信仰を念頭に、観(聴)衆の好みに合わせて、その時代、その地域で一番受け入れやすい地元バーションに仕立てられたことが確認できた。近年の中国通俗文学研究においては、小説、戯曲のみならず説唱文学をも含めた総合的な研究方法が模索され、多くの成果が挙げられている。本書の解説・考証も、その研究方法に沿って多方面において行なうことを試み、説唱文学のみならず、物語文学の変遷史の一資料としても今後の研究に資したいと考える。

影印・翻字・注釈 烏金宝巻

中国古籍文化研究所説唱文学研究班(共編著)

中国古籍文化研究所2003年 12月-

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単行本(学術書)

概要: 本書は早稲田大学図書館風陵文庫蔵の『烏金宝巻』の影印・翻字と、それに対する注釈・梗概及び解題・考証より成る。翻字・注釈部分は中国古籍文化研究所の説唱 本書は早稲田大学図書館風陵文庫蔵の『烏金宝巻』の影印・翻字と、それに対する注釈・梗概及び解題・考証より成る。翻字・注釈部分は中国古籍文化研究所の説唱... 本書は早稲田大学図書館風陵文庫蔵の『烏金宝巻』の影印・翻字と、それに対する注釈・梗概及び解題・考証より成る。翻字・注釈部分は中国古籍文化研究所の説唱文学研究班(班長古屋昭弘教授)での会読結果に基づいている。辻は古屋昭弘教授の指導の下、全書の編集、翻字の校正、文字考証、呉語注釈・梗概の執筆担当に主として携わった。また、本書考証篇所収「烏金宝巻に見る江南の習俗と事象」を分担執筆した。以下に、担当した全書の編集、文字考証、梗概について紹介し、分担執筆した考証部分を要約する。  本書の底本に用いた上記風陵文庫蔵の『烏金宝巻』石印本には、刊行年・発行所ともに記されていないが、現存する国内外の版本と比較、照合、考証した結果、民国十三(1924)年上海広記書局石印本(李世瑜氏蔵)と同系統のものであると考えられる。本書の文字考証、梗概執筆にあたり、その同系統のテキストも合せて参考した。  分担執筆した「烏金宝巻に見る江南の習俗と事象」について。乾隆年間の江南を舞台とする『烏金宝巻』も例に漏れず、江南における風習や事象に言及している。しかし、風習・習俗といったものは、文学の枠からはみでるものである上、表現の多くが呉語圏以外の読者にとって難解である。また、ストーリーのポイントになるものでもないため、宝巻研究の対象としては、習俗を取り上げられることがあっても、解読の際その実態があまり知られていないまま素通りされがちである。しかし、これらの中には、宝巻に用いられる庶民的な言葉の面白さ、文学性にかかわる要素も少なくない。本論は、これらの江南における習俗や事象を解明することによって、作品をより深く理解し、さらなる研究に役立ちたいと考えたものである。

講演・口頭発表等

宝巻の受容と女性文化

辻 リン

日本中国学会第五十七回大会(日本中国学会)2005年10月

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国内会議口頭発表(一般)開催地:北海道

通俗白話小説に見える宣巻

辻 リン

中国古典小説研究会(中国古典小説研究会)2005年08月

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国内会議口頭発表(一般)

学内研究制度

特定課題研究

宝巻文学と中国女性文化との関わりについての研究

2018年度

研究成果概要:本研究は、宝巻の変遷史において、従来「沈衰期」とみなされ、ほとんど注目されてこなかった時期を切り口として、宝巻文学と女性文化との関わりを明らかにすることを試みてきた。 2018年度は、いくつかのモデル作品を取り上げ、民間信仰と文学...本研究は、宝巻の変遷史において、従来「沈衰期」とみなされ、ほとんど注目されてこなかった時期を切り口として、宝巻文学と女性文化との関わりを明らかにすることを試みてきた。 2018年度は、いくつかのモデル作品を取り上げ、民間信仰と文学と関わりの視点から、宝巻がいかに継承されていたのか、その内容がいかなるものか、という問題について、特に宝巻を受容し継承する文化活動の担い手としての女性に着目し考察した。具体的には、作品の形式と内容、信仰対象の変化について分析し、それを通して民間教派による物語宝巻の伝播、俗曲の流行り廃りによる宝巻スタイルの変化過程、信仰対象の変化による物語の変容にまつわる諸問題を明らかにした。

現在担当している科目

科目名開講学部・研究科開講年度学期
中国語中級 I(ステップ I) 2(春)法学部2019春学期
中国語中級 I(ステップ I) 2(秋)法学部2019秋学期
中国語中級 I(検定・留学) 3(春)法学部2019春学期
中国語中級 I(発展演習) (秋)法学部2019秋学期
中国語中級 II(チュートリアル)1(春)法学部2019春学期
中国語中級 II(チュートリアル)1(秋)法学部2019秋学期
中国語中級 II(ステップ II) 1(春)法学部2019春学期
中国語中級 II(ステップ II) 1(秋)法学部2019秋学期