氏名

カミオ タツユキ

神尾 達之

職名

教授 (https://researchmap.jp/read0078009/)

所属

(教育学部)

連絡先

メールアドレス

メールアドレス
kamio@waseda.jp

URL等

WebページURL

https://sites.google.com/view/tkamio

研究者番号
60152849

本属以外の学内所属

兼担

研究院(研究機関)/附属機関・学校(グローバルエデュケーションセンター)

学内研究所等

教育総合研究所

兼任研究員 1989年-

ドイツ社会研究所

研究所員 2012年-2014年

ドイツ研究所

研究所員 2015年-2016年

学歴・学位

学歴

-1982年 早稲田大学 文学研究科 ドイツ文学

学位

修士(文学) 論文 早稲田大学

経歴

1982年-1994年茨城大学人文学部講師(1988年,助教授)
1983年-1984年筑波大学外国語センター非常勤講師
1998年-1994年早稲田大学商学部非常勤講師
1989年-1994年早稲田大学政治経済学部非常勤講師
1994年-2004年早稲田大学教育学部助教授(2004年,教授)
1994年-1995年千葉大学教養学部非常勤講師
1996年-1997年慶応大学経済学部非常勤講師
1996年-1999年立教大学文学部非常勤講師
2000年-2002年立教大学文学部非常勤講師
2003年-2005年東京大学文学部非常勤講師

所属学協会

日本ドイツ語情報処理学会

日本独文学会(ドイツ語教育部会)

受賞

日本ゲーテ協会会長賞

1995年

研究分野

キーワード

独語・独文学

研究テーマ履歴

-2008年ドイツ文学研究とカルチュラル・スタディーズ

研究テーマのキーワード:ドイツ文学研究、カルチュラル・スタディーズ、メディア論、文化学

個人研究

18世紀以降の身体表象

研究テーマのキーワード:近現代、身体表象、ピュグマリオン、プロメテウス、野生児、多重人格、人造人間、ドッペルゲンガー、観相学

個人研究

-2005年真理の前のヴェールをめぐる表象

研究テーマのキーワード:真理、メディア論

個人研究

論文

変態の変態 ―《ピュグマリオン的欲望》と《現実》の中での《疑似他者》

神尾達之

早稲田大学 教育・総合科学学術院 学術研究(人文科学・社会科学編)(66)p.217 - 2422017年03月-

ドイツ語初学者を対象とした単語リストの構想 ー早稲田大学教育学部におけるドイツ語教育のためにー

神尾達之

早稲田大学 教育・総合科学学術院 学術研究(人文科学・社会科学編)(66)p.243 - 2512017年03月-

つながりのつながり ―微生物、ともだち、ゾンビ―

神尾達之

早稲田大学 教育・総合科学学術院 学術研究(人文科学・社会科学編)(64)p.241 - 2602016年03月-

象徴界の廃墟へようこそ

神尾達之

早稲田大学教育・総合科学学術院 学術研究62号 人文科学・社会科学編(62)p.253 - 2692014年03月-

顔を見る/顔に見られる:観察主体の自立化と観察対象の脱他者化

神尾達之

早稲田大学教育・総合科学学術院 学術研究第60号 人文科学・社会科学編(60)p.285 - 3042012年02月-

家族の甘ーい夢を見させてくれるビターチョコ — ティム・バートン監督『チャーリーとチョコレート工場』はくえない映画だ —

神尾達之

科学研究費補助金研究成果報告書『暴動する反近代としての〈過剰な食〉— 規範の逸脱をめぐる複合文化学研究」p.6 - 312010年03月-

学際的な分野のための《複合的》ゼミ運営法

神尾達之、福田育弘

早稲田大学教育評論24(1)p.189 - 2032010年03月-

英語以外の外国語教育の情報化(2)[ドイツ語に関する報告を担当;173-175頁]

村上公一、神尾達之、丸川誠二、福田育弘、後藤雄介

早稲田教育評論22(1)p.169 - 1802008年02月-

観察者の退位をめぐる四都物語

神尾達之

Neue Beitraege zur Germanistik (ドイツ文学)Band 5 / Heft 2(130)p.14 - 292006年10月-

sollenからwollenへ

神尾達之

日本独文学会春季研究発表会シンポジウム「ゲルマニスト以外の学生に1年で何をどう教えるか? 教養教育でのドイツ語授業の意義と方法を考える」2006年06月-

終焉の記号、記号の終焉

神尾達之

マンガ研究9p.125 - 1382006年04月-

終焉の記号・記号の終焉

神尾達之

国際シンポジウム「スイスコミックと日本のマンガ」(主催:川崎市市民ミュージアム、スイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団、日本マンガ学会)2005年12月-

顔を纏う

神尾達之

日本独文学会2005年度春季研究発表会 シンポジウム(纏う、あるいは〈本質〉から遠く離れて)2005年05月-

〈産業〉の付かない〈文化〉としてのコミック?

神尾達之

東北ドイツ文学研究:『ハロー、ドゥルーズ!』を読む(48)p.179 - 1802005年03月-

主体と死体 −マイスターをめぐる身体性−

神尾達之

ゲーテ年鑑46p.195 - 2162004年10月-

Das Ich als Medium fuer drahtlose Uebertragung, oder Menschen ohne Firewall

神尾達之

Uebertragungssysteme: Literaturen - Medien - Wissen(Zentrum fuer Literaturforschung, Berlin)2004年07月-

感染の表象・表象の感染 −1990年代の日本のサブカルチャーにおけるポスト生物学的な身体イメージ−

神尾達之

早稲田大学教育学部学術研究—外国語・外国文学編—52p.77 - 952004年03月-

Einfuehrung zum Rahmenthema "Kulturwissenschaft als Provokation der Literaturwissenschaft. Literatur - Geschichte - Genealogie

Tatsuyuki KAMIO (共著)

Neue Beitraege zur Germanistik3(3)p.7 - 92004年-

Bild und Schrift auf der Haut

神尾達之

Schrift und Bild - Visuelle Kulturen in Europa und Japan(立教大学文学部 国際会議)2003年07月-

ゲーテ時代の身体: 切断されていた親指P、あるいはマイスターを迂回する身体

神尾達之

日本ゲーテ協会シンポジウム2003年05月-

日本の視点からゲルマニスティクの新しいパラダイムを探る(文化学の観点から)

神尾達之

日本独文学会2003年度春季研究発表会2003年05月-

『拾い子』を読む/『拾い子』に読まれる(承前)

神尾達之

早稲田大学教育学部 学術研究-外国語・外国文学編-51p.65 - 802003年02月-

刺され抉られ殺害される女の身体と男の身体(『ルル二部作』と『流刑地にて』)

平野嘉彦(研究代表者)

文学表現と〈身体〉−ドイツ文学の場合』(平成11年度〜平成14年度科学研究費補助金・基盤研究A・1研究成果報告書)p.75 - 842003年-

河本英夫:『システムの思想』

神尾達之

モルフォロギア(ゲーテと自然科学)/ナカニシヤ出版第24号p.141 - 1422002年11月-

Neun Thesen zur Moeglichkeit einer kulturwissenschaftlich orientierten Literaturwissenschaft im Kontext der gegenwaertigen japanischen Germanistik

神尾達之

日本独文学会蓼科シンポジウム2002年03月-

『拾い子』を読む/『拾い子』に読まれる

神尾達之

早稲田大学教育学部 学術研究-外国語・外国文学編-50号p.1 - 142002年-

隠蔽される世界の根源-イシスとラカンによる演出について-

神尾達之

早稲田大学教育学部学術研究-外国語・外国文学編-49p.1 - 152001年-

目の〈前の〉メディア

神尾達之

日本独文学会秋季大会2000年10月-

離陸のためのドイツ文法

神尾達之、林真帆

三修社2000年-

自己克服から生まれた哲学 —等身大のシラーへのアプローチ

F.ローディ

モルフォロギア(ゲーテと自然科学)/ナカニシヤ出版21p.2 - 161999年-

聖刻文字と解読不能な他者(解読前篇)

神尾達之

早稲田大学教育学部学術研究-外国語・外国文学編-47p.31 - 421999年-

聖刻文字と解読不能な他者(解読後篇)

神尾達之

Waseda Blaetter6p.57 - 731999年-

変転なき持続と〈作者〉の再生産 —ゲーテのためのメディアたち—

神尾達之

早稲田大学大学院文学研究科紀要第43輯;第2分冊p.87 - 1011998年02月-

インターネット —郵便システム/流出/都市

Fr.キットラー

10+1(特集:メディア都市の地政学)/INAX13p.88 - 931998年-

ドラキュラの遺産 —ソフトウェアなど存在しない

Fr.キットラー

産業図書1998年-

Vermittlung und Vereinigung —Goethe und Werther zwischen Rousseau und Linne

神尾達之

ゲーテ年鑑40p.57 - 681998年-

聖刻文字と解読不能な他者

神尾達之

早稲田大学ドイツ語学・文学会1998年-

Auslands-und Inlandsgermanistik.Wie weit reicht ihre Differenzierung noch?

Waseda Blaetter/早稲田大学ドイツ語学・文学会4p.89 - 1121997年03月-

Der Wille zur Entschleierung oder die Begierde nach Wahrheit -zum Mythos von Isis

神尾達之

日本独文学会蓼科シンポジウム1997年03月-

『若きヴェルテルの悩み』における書字と逃走(承前)

神尾達之

学術研究・外国語外国文学編/早稲田大学教育学部45p.1 - 81997年02月-

真理の教えに抗って−啓蒙主義以降のヴェールの象徴について

神尾達之

Waseda Blaetter3p.24 - 441996年03月-

『若きヴェルテルの悩み』における書字と逃走

神尾達之

ゲーテ年鑑38p.97 - 1271996年-

Hieroglyphen des Koerpers - Zu den "Maschinen" in Buechners "Lenz"

神尾達之

日本独文学会蓼科シンポジウム1995年-

Hiroglyphen des Koerpers: Lenz/Buechner lesen

神尾達之

早稲田大学ドイツ語学・文学会1995年-

シラーの詩的言語観と牧歌の不可能性 −ゲーテの牧歌と悲歌から放たれる光りに導かれつつ−

神尾達之

ゲーテ年鑑37p.53 - 731995年-

原克:書物の図像学

神尾達之

Waseda Blaetter2p.81 - 851995年-

抱かれる子供の死と詩 −詩論としての『魔王』−

神尾達之

早稲田大学教育学部学術研究—外国語・外国文学編—43p.39 - 421995年-

Naoji Kimura. Doitsu Seishin no Tankyu. Goethe Kenkyu no Seishinshiteki Bunmyaku

神尾達之

Arbitrium: Niemeyer3p.334 - 3371994年-

親鍵とアナグラム −『拾い子』を読む/に読まれる

神尾達之

早稲田大学ドイツ語学・文学会1994年-

書籍等出版物

科学研究費研究成果報告書:ドイツ文学研究とカルチュラル・スタディーズ

神尾達之

2008年 03月-

Schriftlichkeit und Bildlichkeit.["Schrift und Bild auf der Haut"を担当]

Ryozo Maeda, Teruaki Takahashi u.Wilhelm Vosskamp (Hrsg.)

Muenchen: Wilhelm Fink2007年-

纏う 表層の戯れの彼方に [「顔を纏う 死の顔面、顔面の死」を担当]

神尾達之

水声社2007年 07月-

ヴェール/ファロス −真理への欲望をめぐる物語

神尾達之

ブリュッケ2005年 12月-

初期オペラの研究 [「つまずくザラストロ、息切れするパパゲーノ −モダンへの閾としてのゲーテ『魔笛第二部』断片」を担当]

丸本隆(編)

彩流社2005年 04月-

日本独文学会研究叢書『日本の視点からゲルマニスティクの新しいパラダイムを探る』[「真理ではない星座の構築に向けて」を担当]

松田和夫(編)

日本独文学会2004年 05月-

Auslassungen. Leerstellen als Movens der Kulturwissenschaft.["Subject Subjekt"を担当]

Natascha Adamowsky und Peter Matussek (Hrsg.)

Wuerzburg: Koenigshausen & Neumann2004年-

日本独文学会研究叢書『メディア技術と言語表現』[「目の<前>のメディア」を担当]

土屋勝彦(編)

日本独文学会2001年-

Kritische Revisionen. Gender und Mythos im literarischen Diskurs [Wille zur Entschleierung oder Begierde nach Wahrheit - zum Mythos von Isis -を担当]

Japanische Gesellschaft fuer Germanistik (Hrsg.)

Muenchen: Iudicium1998年-

Literatur und Hermeneutik [Hieroglyphen des Koerpers -zu den Maschinen in Buechners Lenzを担当]

Japanische Gesellschaft fuer Germanistik (Hrsg.)

Muenchen: Iudicium1996年-

西兼志『〈顔〉のメディア論』(法政大学出版局、2017)書評

神尾達之

図書新聞 3308号2017年-

詳細

その他総ページ数:1

講演・口頭発表等

BBSを使った集合知への寄与と個人への還元システム

私立大学情報教育協会 平成23年度 ICT利用による教育改善研究発表会2011年08月10日

詳細

口頭発表(一般)

外部研究資金

科学研究費採択状況

研究種別:

《感染》という表象の感染拡大に関する研究

2011年-0月-2016年-0月

配分額:¥4680000

研究種別:

複合文化学の方法の構築

2010年-0月-2014年-0月

配分額:¥3250000

研究種別:

ラーヴァーター以降の観相学に関するメディア論的研究

配分額:¥3640000

研究種別:基盤研究(B)

暴動する反近代としての〈過剰な食〉―規範の逸脱をめぐる複合文化学研究

2004年-2007年

研究分野:ヨーロッパ語系文学

配分額:¥5160000

研究種別:

ドイツ文学研究とカルチュラル・スタディーズ

配分額:¥3500000

学内研究制度

特定課題研究

ピュグマリオン的欲望の研究

2017年度

研究成果概要:ピュグマリオン的欲望の発現形態は五つのフェーズに区分できる(1.脱神話化、2.女性の教育、3.メディア・テクノロジー、4.デジタル・テクノロジー、5.現実の世界へ)。欲望する主体はこれまで、フィクションの中でピュグマリオン的欲望が...ピュグマリオン的欲望の発現形態は五つのフェーズに区分できる(1.脱神話化、2.女性の教育、3.メディア・テクノロジー、4.デジタル・テクノロジー、5.現実の世界へ)。欲望する主体はこれまで、フィクションの中でピュグマリオン的欲望が代行的に充足されるのを目撃していただけだったが、今や主体は自らのピュグマリオン的欲望を直接満たそうとする。虚構(女性像)から現実(生身の女性)への転化を描いたピュグマリオン神話そのものが、神話という虚構から行為という現実に転化している。欲望する主体が他者と構築する個別の現実が絶対化され、メタレベルから見れば、現実が複数の現実になっているという表象がしだいに強くなっている。

ピュグマリオン的欲望の研究

2016年度

研究成果概要:「ピュグマリオン的欲望」とは、現実の他者との接触を忌避し、想像の中で他者を創造し、その疑似的な他者との間で現実的な関係を結ぼうとする欲望である。ピュグマリオン的欲望はじょじょに脱神話化され、今や種々のテクノロジーによって現実に充足...「ピュグマリオン的欲望」とは、現実の他者との接触を忌避し、想像の中で他者を創造し、その疑似的な他者との間で現実的な関係を結ぼうとする欲望である。ピュグマリオン的欲望はじょじょに脱神話化され、今や種々のテクノロジーによって現実に充足されるようになっている。ラブドールやアダルトビデオといったテクノロジーが直接的にピュグマリオン的欲望を満たすのに対し、たとえば映画のなかでは、ピュグマリオン的欲望が充足されるプロセスが外側からの眼差しで描かれ、ピュグマリオン的欲望に共感する主体が、ピュグマリオン的欲望の実現形態をメタレベルからながめおろすという構図を観察することができる。

H.v.クライストの『拾い子』における解釈行為のアレゴリーと自己参照性の構造に関する研究

1995年度

研究成果概要: アメリカとドイツでは特にド・マンの論文がきっかけとなって,クライストのテクストの脱構築がインフレーションを起こしている。その一方で,日本におけるクライスト研究は,ポスト構造主義の成果を批判的に摂取することが殆どなかった。前者の... アメリカとドイツでは特にド・マンの論文がきっかけとなって,クライストのテクストの脱構築がインフレーションを起こしている。その一方で,日本におけるクライスト研究は,ポスト構造主義の成果を批判的に摂取することが殆どなかった。前者の方法に歴史的反省という契機が欠けているとすれば,後者は実証主義や作品内在解釈の呪縛から十分に自由になっていない。本研究は作業仮説として暫定的に,テクストの内部(例えば作品内在解釈が対象とするような次元)とテクストの外部(例えば受容理論や精神史や実証主義が対象とするような次元)とを区別した。この前提に立って,H.v.クライストの『拾い子』を分析すると,テクストの内部と外部の両方で解釈行為が問題化していることが判明する。まずテクストの内部では主人公ニコロが,自らの出自と継母エルヴィーレの愛の対象をめぐる出来事や情報を解釈する。ニコロは,偶然に生じたとも思われる個々の事象を,彼の欲望を充足させるように整序し,一つの愛と憎しみの物語を作り上げてしまう。彼の解釈行為は多義的な事象を一義化する。それと同様に,このテクストの外部からテクストの内部を見おろす研究者=観察主体=解釈者たちもまた,『拾い子』というテクストをめぐる多義的な事象(例えば主人公の性格づけや,この小説の成立時期)を一義化し,テクストから一つの物語を作り上げる。その際,彼らはテクストを一定の意味概念(例えば運命や不条理)に還元させようとする。このような読みの象嵌構造は,さらに親鍵・アナグラム・鏡という三つの形象を分析してみると,テクストの外部と内部における自己参照性を示唆していることが明らかになる。端的にいえば,テクスト外部の解釈行為がテクスト内部のそれによって先取りされたわけである。テクストの外部は,ここにはない。『拾い子』のこのような構造は,多少なりともクライストの他のテクストに観察できるが,その限りにおいてクライストのテクスト群は,カフカのテクストやメタ・フィクションに通じるような現代性を示している。このテーゼを補強するために,そして以上の考察が個別的なテクストの単なる脱構築にとどまることを避けるために,本研究はテクスト解釈といういわば共時的な作業に,通時的な作業をクロスさせた。真理と称される超越論的シニフィエを「意味」し,解読を待つテクストは,古来,真理の像の前にかかるヴェールとして表象されてきた。レッシング,モーツァルト,ゲーテ,シラー,カント,ノヴァーリス,ホフマン,ニーチェ,ツェラーンのテクストにおけるこの表象の変奏のプロセスの中に『拾い子』を置くと,クライストのテクストでは,真理の到達不可能性の確信が,解釈行為による真理の簒奪という形をとっていることが判明する。

ドイツ・ロマン主義における象形文字の言説分析

1996年度

研究成果概要: 18世紀後半から19世紀前半にかけて、文学作品(アイヒェンドルフ、ティーク、ノヴァーリス、ホフマンら)と理論的著作(Fr.シュレーゲル、シューベルト、ルンゲら)のなかに、象形文字のイメージが頻繁にあらわれるようになる(暗号文字も... 18世紀後半から19世紀前半にかけて、文学作品(アイヒェンドルフ、ティーク、ノヴァーリス、ホフマンら)と理論的著作(Fr.シュレーゲル、シューベルト、ルンゲら)のなかに、象形文字のイメージが頻繁にあらわれるようになる(暗号文字もその一つの変種である)。これは、1790年に生まれたシャンポリオンが、1822年に象形文字の解読に成功し、はやくも1832年に死んだという事実と呼応している。ヘルダーによれば自然は神によって書かれた象形文字のテクストであるが、神をAutor=Autoritatとする言説の解読コードを見つけてしまった者が四十代半ばで死んでしまったということは、同時代の作家や思想家たちにとっては、一旦は手にした、超越論的シニフィエへの解釈学的なアプローチの可能性が決定的に失われてしまったことを示唆した。それでもなお、文学テクストのなかで象形文字がイメージとして散種されつづけたとすれば、それは、アルファベット文字の導入が方向づけた「進歩」への反動であると考えることができる。なぜならばアルファベット文字は、フーコーが言うように、「表象と文字記号との正確な平行関係を破ることで」「文字表記の進歩と思考の進歩を並行させることができる」(これは、コンピュータ言語の発達史を参照すれば、一目瞭然だ)からである。かくして象形文字は、ただ単に自然のコードとして捉えられるのではなく、夢や不気味なるものを表象するようになってゆく。このことが集約的にあらわれたテクストがビューヒナーの『レンツ』である。そこでは象形文字は、アルファベット文字に媒介されない原初的な痕跡を意味している。

18世紀から19世紀への転換期における〈人間〉の発明に関する身体表象論的考察

2006年度

研究成果概要: 本研究は、ヒトが〈人間〉(フーコー風に言えば〈人間〉という「図柄」)として表象されるに至るプロセスでとられた二つの操作とその結果を明らかにすることを目的としている。全体の問題構成は下記のようになる。0.〈人間〉概念の内部の充実と... 本研究は、ヒトが〈人間〉(フーコー風に言えば〈人間〉という「図柄」)として表象されるに至るプロセスでとられた二つの操作とその結果を明らかにすることを目的としている。全体の問題構成は下記のようになる。0.〈人間〉概念の内部の充実と〈人間〉概念に属さないものの外部への排除の歴史的共在1.〈人間〉概念の内部の充実1.1.〈人間〉の定義の変移1.2.人間機械論の言説化と具象化1.3.〈人間〉によるヒトの創造1.4.鳥瞰的な視線1.5.観相学1.6.Bildung(教養)の概念化と文学化2.〈人間〉概念に属さないものの外部への排除2.1.野生児の出現と消滅2.2.ドッペルゲンガー2.3.不気味な歩行者本研究は本来、四年計画で実行する予定であったが、特定課題研究は単年度の申請となっているので、本年は「1.5.観相学」と「2.3.不気味な歩行者」に考察領域を限定した。この二つの考察領域は、18世紀末、それまでのスタティックな観相学が都市化の波に影響を受けてダイナミックな観相学へと変わっていったこと、および、観察主体自身が特権的な客観性を保持することができなくなり、自らも移動をよぎなくされたこと、この二点で深く関係している。観察主体は世界を鳥瞰的に見下ろす客観性を喪失し、地上において自らも観察されるようになる。19世紀初頭にはやくも〈人間〉という「図柄」の輪郭線があいまいになってくる。

現在担当している科目

科目名開講学部・研究科開講年度学期
ドイツ語の基礎 C教育学部2019通年
ドイツ語のコミュニケーションの基礎 B教育学部2019通年
ドイツ語のコミュニケーションの基礎 C教育学部2019通年
ドイツ語のコミュニケーションの基礎 D教育学部2019通年
ドイツ語のコミュニケーションの基礎 F教育学部2019通年
ドイツ語のコミュニケーションの基礎 G教育学部2019通年
ドイツ語のコミュニケーションの基礎 H教育学部2019通年
ドイツ語科教育法2教育学部2019秋学期
複合文化学の道具箱I教育学部2019春学期
複合文化学特論17教育学部2019秋学期
ドイツ語演習I1(文化の諸相) A教育学部2019春学期
ドイツ語演習II2(文化の諸相)教育学部2019秋学期
海外でのドイツ語研修I教育学部2019夏季集中
海外でのドイツ語研修II教育学部2019春季集中
複合文化学演習1I教育学部2019春学期
複合文化学演習1 II教育学部2019秋学期
複合文化学の見取図教育学部2019秋学期
複合文化学演習1III 教育学部2019春学期
複合文化学演習1IV 教育学部2019秋学期
ツールとしてのドイツ語V 教育学部2019春学期
複合文化学テーマ演習I B教育学部2019春学期
複合文化学の建築物II教育学部2019春学期
複合文化学の建築物IV教育学部2019秋学期
複合文化学の組立方 教育学部2019秋学期

教育内容・方法の工夫

「身体のイメージは〈現実〉の身体を超える」におけるメーリングリスト

詳細

概要:この授業の出席はメールによってチェックしている。学生はメールに氏名・学籍番号の他に当日の講義内容に対する感想・意見・批判を書くことが求められる。メーリングリストを使っているので、学生は他の学生の反応も読むことができる。そこから意見交換が生まれることもある。教師は、メールの締め切りがすぎた後、メールで話題になったことについてコメントをつける。

「現代文化演習I」におけるメーリングリスト

詳細

概要:この授業の出席はメールによってチェックしている。学生はメールに氏名・学籍番号の他に当日の講義内容に対する感想・意見・批判を書くことが求められる。メーリングリストを使っているので、学生は他の学生の反応も読むことができる。そこから意見交換が生まれることもある。教師は、メールの締め切りがすぎた後、メールで話題になったことについてコメントをつける。

「現代社会と表象」におけるレスポンス・コレクション

詳細

概要:この授業の出席はメールによってチェックしている。学生はメールに氏名・学籍番号の他に当日の講義内容に対する感想・意見・批判を書くことが求められる。次回の授業の冒頭で、このメールのうちいくつかを採りあげ、パワーポイントで紹介する。これによって、前回の復習をすることができる。またメールを紹介された学生にとっては励みにもなる(らしい)。紹介されるメールの数は十前後におさえているが、紹介するにあたいするが時間の制約によって紹介できなかったものは、私のホームページに掲載している。学生は、他の学生のレスポンスに対してさらにレスポンスを行うこともある。これによって、教師から学生への一方通行になりがちな講義という形態のなかに、学生同士のコミュニケーションを導入することができた。

「現代社会と表象」におけるレジュメの返送

詳細

概要:授業に出席した学生は授業終了後にメールを送信することを義務づけられるが、メールを送信してきた学生には、当日の授業のレジュメをワードファイルで返送している。これによって、学生は授業中ノートをとることからある程度解放され、理解と思考に集中できる。

「身体表象論」におけるレスポンス・コレクション

詳細

概要:この授業の出席はメールによってチェックしている。学生はメールに氏名・学籍番号の他に当日の講義内容に対する感想・意見・批判を書くことが求められる。次回の授業の冒頭で、このメールのうちいくつかを採りあげ、パワーポイントで紹介する。これによって、前回の復習をすることができる。またメールを紹介された学生にとっては励みにもなる(らしい)。紹介されるメールの数は十前後におさえているが、紹介するにあたいするが時間の制約によって紹介できなかったものは、私のホームページに掲載している。学生は、他の学生のレスポンスに対してさらにレスポンスを行うこともある。これによって、教師から学生への一方通行になりがちな講義という形態のなかに、学生同士のコミュニケーションを導入することができた。

「身体表象論」におけるレジュメの返送

詳細

概要:授業に出席した学生は授業終了後にメールを送信することを義務づけられるが、メールを送信してきた学生には、当日の授業のレジュメをワードファイルで返送している。これによって、学生は授業中ノートをとることからある程度解放され、理解と思考に集中できる。

「ドイツ語I」の単語リストの作成と配布

詳細

概要:現状では、同じレベルの授業であっても、教員によって使用する教科書が異なため、学生が暗記する単語は、クラスごとに差異が生じてしまう。この弊を改めるために、外国語科ドイツ語担当教員の間では、一年生で暗記すべき単語を約九百語程度選別し、それをリストアップして学生に配布している。これは私のホームページからダウンロードできるようにしてある。いくつかのフォーマットを用意しているので、学生は自分だけの単語帳を作成することもできる。

「ドイツ語I」の学習到達度を確認するための統一到達度テスト

詳細

概要:「ドイツ語I」の履修者が、到達目標に達したかを教員が確認するためのテストを、学期末に実施している。この統一到達度テストによって、各教員が個別に行っている教場試験の差異を平準化することもできる。なお、これは教育学部外国語科の教員全員が「外国語I」を対象として行っているものである。

ホームページの作成と授業別メールアドレスの提供

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概要:私が担当している授業全体に対して、ホームページを設けている。これにより、履修者に対して迅速かつこまやかな情報提供が可能になった。たとえば、教師の側からは、試験範囲を説明したり、参考書や参考サイトを紹介したりすることもできるし、学生の側では、授業中配布された資料のデジタルファイルのダウンロードなどができるようになった。上述した「レスポンス・コレクション」も随時ここで読むことができる。

作成した教科書・教材・参考書

離陸のためのドイツ文法

2000年

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概要:ドイツ語のMinimalgrammatik(初学者が習得すべき最小限の文法)を解説し、練習問題を付した。林真帆との共著。