氏名

ヤウチ ヨシアキ

矢内 義顯

職名

教授 (https://researchmap.jp/read0023989/)

所属

(商学部)

連絡先

URL等

研究者番号
90200469

本属以外の学内所属

兼担

文学学術院(文学部)

研究院(研究機関)/附属機関・学校(グローバルエデュケーションセンター)

学内研究所等

産業経営研究所

兼任研究員 1989年-

ヨーロッパ中世・ルネサンス研究所

研究所員 2013年-2014年

ジェンダー研究所

研究所員 2016年-

経歴

1985年-明治薬科大学非常勤講師
1986年-東京医科大学非常勤講師(〜1996)
1987年-神田外語大学専任講師
1991年-神田外語大学助教授
1997年-早稲田大学商学部助教授
2002年-早稲田大学商学部教授
2006年-東洋大学大学院非常勤講師(〜
2008年-東京大学非常勤講師
2010年-京都大学非常勤講師(〜2011)

所属学協会

日本宗教学会 理事,編集委員長(2013−)

中世哲学会 理事

日本基督教学会

日本クザーヌス学会 運営委員

国際中世哲学会

日本医学哲学・倫理学会

研究分野

キーワード

中世哲学、中世神学、修道院神学、カンタベリーのアンセルムス、ニコラウス・クザーヌス

科研費分類

人文学 / 哲学 / 宗教学

研究テーマ履歴

修道院神学

研究テーマのキーワード:アンセルムス

個人研究

アンセルムス及び中世修道院神学の研究

個人研究

論文

書評:水地宗明他著『新プラトン主義を学ぶ人のために』

矢内義顕

宗教研究89(382)p.182 - 1852015年06月-

書評:稲垣良典著『トマス・アクィナスの神学』

矢内義顕

宗教研究882014年12月-

カンタベリーのアンセルムスとArtes liberales

矢内義顕

文化論集(45)p.1 - 222014年09月-

カンタベリーのアンセルムスと自由学芸

矢内義顕

中世思想研究56p.80 - 902014年09月-

研究報告:アンセルムスのinsipiens(愚かなる者)について

矢内義顕

宗教研究87p.145 - 1462014年03月-

なぜキリスト教はコーランを誤解したのか?

矢内義顕

早稲田商學(438)p.349 - 3682013年12月-

書評:Morimichi Watanabe, Nicholas of Cusa - A Companion to his Life and His Times

矢内義顕

中世思想研究55p.142 - 1452013年09月-

カンタベリーのアンセルムスにおける信仰と理性

矢内義顕

『中世における信仰と知』上智大学中世思想研究所編p.131 - 1492013年03月-

Anselm's Ideas on "Coexistence"

Yauchi Yoshuaki

Journal of International Philosophy2p.327 - 3372013年03月-

研究報告:アンセルムスにおけるaffectioについて

矢内義顕

宗教研究86(375)p.197 - 1982013年03月-

カンタベリーのアンセルムスにおけるスピリチュアリティ

矢内義顕

宗教史学論叢16 『スピリチュアリティの宗教史[下巻]』鶴岡賀雄・深澤英隆編、LITHONp.107 - 1322012年01月-

研究報告:アンセルムス—諸文化を越境する理性—

宗教研究85(371)p.120 - 1212012年03月-

ユダヤ教、キリスト教、イスラーム—ペトルス・アルフォンスィ『ユダヤ人との対話』を中心に—

矢内義顕

京都ユダヤ思想(3)p.56 - 802012年06月-

13世紀の一修道士がみた十字軍とイスラーム—ハイスターバッハのカエサリウス『奇跡についての対話』から—

矢内義顕

早稲田商學427p.125 - 1462011年03月-

研究報告:ギルベルトゥス・クリスピヌス『キリスト教徒とユダヤ人の討論』

矢内義顕

宗教研究84(367)p.214 - 2152011年03月-

ヌルシアのベネディクトゥスとアルルのカエサリウス

矢内義顕

宗教研究85(369)p.347 - 3692011年09月-

中世思想における科学と技術

矢内義顕

経営哲学8(1)p.69 - 722011年07月-

カンタベリーのアンセルムス『神はなぜ人間となったか』の成立について

矢内義顕

中世哲学研究33p.1 - 202011年11月-

事典項目 正統と異端

矢内義顕

『宗教学事典』 丸善p.268 - 2692010年10月-

研究報告:ノージャンのギベールとイスラーム

矢内義顕

宗教研究83(363)p.175 - 1762010年03月-

アンセルムスとベックの修道院学校

矢内義顕

文化論集(34)p.1 - 242009年03月-

明治初期における信州上田のキリスト教受容—バイブル・ウーマン小島弘子とその所蔵図書を中心として—

宮下史明・矢内義顕

文化論集(34)p.25 - 832009年03月-

事典項目:ファルファ,ブルスフェルト,モンテ・カッシーノ,ボイロン修族,マリア・ラーハ,ライヘナウ,フゴ[バルマの],フランソワ・ド・サル

『新カトリック大事典』第4巻,研究社2009年04月-

カンタベリーのアンセルムスにおける寛容の思想

『「いのち』の流れ』 峰島旭雄先生傘寿記念論文集 北樹出版p.246 - 2552009年08月-

ペトルス・アルフォンスィとイスラーム

矢内義顕

文化論集(35)p.1 - 242009年09月-

(特別報告)11-12世紀における二つの学校—ベックとラン—

矢内義顕

中世思想研究51p.119 - 1312009年10月-

コラム:修道院文化

『哲学の歴史 神との対話』 中央公論新社3p.217 - 2182008年01月-

コラム:アッシジのフランチェスコ

矢内義顕

『哲学の歴史 哲学と哲学史』 別巻 中央公論新社p.215 - 2182008年08月-

9世紀のムハンマド伝

矢内義顕

文化論集(33)

研究報告:アベラールにおける宗教間対話の基礎

矢内義顕

宗教研究80(351)p.85 - 86

書評:The Cambiridge Companion to Anselm, Edited by Brian Davies and Brian Lftow

中世思想研究48p.158 - 1612006年09月-

ゴルツェのヨハンネスとイスラーム

文化論集(29)p.1 - 202006年09月-

口頭発表:Anselm of Canterbury(1033/34) and a spirit of rational tolerance

XIXth World of Congress of the International Association for the History of Religions2005年03月-

アンセルムスと十字軍

文化論集(25)2004年09月-

書評:超越に満たされた人間—リーゼンフーバー『超越に貫かれた人間』を読んで—

創文(470)p.21 - 252004年11月-

翻訳:E.クンツ「カルヴァンの終末論」

「研修所レクチャー」(改革派神学研修所)No.892003年06月-

ペトルス・ウェネラビリス『サラセン人の異端大要』

文化論集(23)2003年09月-

事典項目:修族,修道士独居房,ソレーム,スビアコ,大修道院,大修道院長,定住の誓願,ニーダーアルタイヒ

『新カトリック大事典』第3巻,研究社第3巻2002年08月-

アンセルムスとゴンドルフス(1)

文化論集192001年12月-

書評:霊性の水脈を辿る─國府田武著『ベギン運動とブラバントの霊性』を読んで─

創文(431)2001年05月-

アンセルムスとマウリティウス

文化論集182001年03月-

翻訳:J.ペリカン『中世神学の精神』

研修所ニュース(日本キリスト改革派神学研修所)842000年10月-

書評:坂口昂吉著『中世の人間観と歴史─フランシスコ・ヨアキム・ボナヴェントゥラ』

宗教研究73;322;31999年12月-

口頭発表:Non armis, sed verbis—ぺトルス・ウェネラビリスとクザーヌス

日本クザーヌス学会大会1999年11月-

Studium sacrae scripturae—アンセルムスと聖書

中世思想研究/中世哲学会411999年09月-

書評:J.H.Toivo:Dialectic & Theology in the Eleventh Century

同上411999年09月-

書評:“宗教的源泉への回帰”に傾聴(坂口昂吉著『中世の人間観と歴史』)

キリスト新聞1999年05月-

アンセルムスとアルヌルフス

文化論集141999年03月-

修道院神学とマリア論─アンセルムスからベルナルドゥスへ─

比較思想研究251998年03月-

翻訳:W.クルクセン 創造の概念と創造の記述—13世紀における創世記第1章の役割

中世思想研究39p.121 - 1281997年09月-

病気の修友について—ベネディクトゥスの『戒律』第36章

改革派神学(日本キリスト改革派神戸改革派神学校)221991年09月-

『どちりな きりしたん』註釈の試み

神田外語大学紀要31991年03月-

アンセルムスのhumilitas論

宗教研究2871991年03月-

アンセルムス『モノロギオン』における聖書の使用について

矢内義顕

神田外語大学紀要2p.135 - 1491990年03月-

アンセルムスのsola rationeについて—創造論・三一論的視点から—

矢内義顕

中世思想研究27p.115 - 1231985年09月-

研究報告:セコビアのフアンとイスラーム

矢内義顕

宗教研究89(別冊)p.261 - 2622016年03月-

書評:薗田坦『無底と意志‐形而上学』

矢内義顕

宗教研究90(387)p.137 - 1412016年12月-

書評:戸田聡編訳『砂漠に引きこもった人々』

矢内義顕

基督教學(北海道基督教学会)(第52号)p.33 - 362017年07月-

カンタベリーのアンセルムスのスピリチュアリティ

矢内義顕

東北学院大学キリスト教文化研究所紀要(34)p.39 - 542016年06月-

研究報告:アベラルドゥスの救済論

矢内義顕

宗教研究91(別冊)p.235 - 2362018年03月-

研究報告:アベラルドゥスの原罪論

矢内義顕

宗教研究90(別冊)p.192 - 1932017年03月-

書籍等出版物

『キリスト教は女性をどう見てきたか 原始教会から現代まで』矢内義顕訳

H・キュンク

教文館2016年 03月-

詳細

総ページ数:193ISBN:978-4-7642-6723-7

『中世における制度と知』

上智大学中世思想研究所編(共著)

知泉書館2016年 03月-

詳細

総ページ数:275担当ページ数:73‐99

『カンタベリーのアンセルムス—風景の中の肖像—』矢内義顕訳

R・W・サザーン

知泉書館2015年 03月-

詳細

ISBN:978-4-86285-207-6

『ニコラウス・クザーヌスとその時代』矢内義顕訳

クルト・フラッシュ

知泉書館2014年 08月-

詳細

ISBN:978-4-86285-193-2

『コーランの中のキリスト教 その足跡を追って』矢内義顕訳

J.グニルカ

教文館2013年 05月-

詳細

ISBN:978-4-7642-6699-5

『聖書とコーラン』矢内義顕訳

J.グニルカ

教文館2012年 02月-

詳細

ISBN:978-4-7642-6693-3

『修道院文化入門—学問への愛と神への希求』神崎忠昭・矢内義顕訳

J.ルクレール

知泉書館2004年 10月-

国際比較思想学会「<こころ>の時代としての二十一世紀」のこと

浄土宗大本山増上寺御忌唱導師記念 『宗教と思想と教育と』 (北樹出版)2003年 04月-

『キリスト教とイスラーム』八巻和彦・矢内義顕訳

L.ハーゲマン

知泉書館2003年 06月-

『境界に立つクザーヌス』

八巻和彦・矢内義顕編

知泉書館2002年 08月-

中世思想原典集成10 『修道院神学』

平凡社1997年 10月-

プリニウス『博物誌 植物薬剤編』大槻真一郎編集

八坂書房1994年 04月-

ベネディクトゥスの『戒律』とその霊性

『中世の修道制』上智大学中世思想研究所編 創文社1991年 09月-

G.プラスガー『カルヴァン神学入門』矢内義顕訳

教文館2017年 04月-

中世における信仰と知

上智大学中世思想研究所編(共著)

知泉書館2013年 03月-

中世思想原典集成精選2 ラテン教父の系譜

上智大学中世思想研究所編訳|監修(共訳)

平凡社2019年 01月-

詳細

単行本(学術書)総ページ数:635担当ページ数:65ISBN:978-4-582-76877-0

概要:1993年に出版された『中世思想原典集成5後期ラテン教父』編訳|監修上智大学中世思想研究所|野町啓,平凡社に収録されたグレゴリウス一世『対話』の再録。1993年に出版された『中世思想原典集成5後期ラテン教父』編訳|監修上智大学中世思想研究所|野町啓,平凡社に収録されたグレゴリウス一世『対話』の再録。1993年に出版された『中世思想原典集成5後期ラテン教父』編訳|監修上智大学中世思想研究所|野町啓,平凡社に収録されたグレゴリウス一世『対話』の再録。

中世思想原典集成精選3 ラテン中世の興隆1

上智大学中世思想研究所編訳|監修(共訳)

平凡社2019年 03月-

詳細

総ページ数:629担当ページ数:105ISBN:978-4-582-76879-4

概要:1『中世思想原典集成10修道院神学』編訳|監修上智大学中世思想研究所|矢内義顕,平凡社,1997,に収録された,サン=ティエリのギヨーム『愛の本性と尊1『中世思想原典集成10修道院神学』編訳|監修上智大学中世思想研究所|矢内義顕,平凡社,1997,に収録された,サン=ティエリのギヨーム『愛の本性と尊...1『中世思想原典集成10修道院神学』編訳|監修上智大学中世思想研究所|矢内義顕,平凡社,1997,に収録された,サン=ティエリのギヨーム『愛の本性と尊厳について』(共訳),イサアク・デ・ステラ『魂についての書簡』などの再録。

講演・口頭発表等

アンセルムスの「原罪論」と「父祖たちの罪」

矢内義顕

日本宗教学会2018年09月09日

アベラルドゥスの救済論

矢内義顕

日本宗教学会2017年09月16日

アベラルドゥスの原罪論

日本宗教学会(日本宗教学会)2016年09月10日

アンセルムスのexperientiaについて

日本宗教学会2014年09月14日

詳細

口頭発表(一般)

カンタベリーのアンセルムスと自由学芸

中世哲学会シンポジウム『中世の自由学芸—ギリシアから前期スコラ学の時代へ—』2013年11月10日

詳細

口頭発表(一般)

アンセルムスのinsipiens(愚かなる者)について

日本宗教学会2013年09月15日

詳細

口頭発表(一般)

トマス・アクィナスの『信仰の諸根拠について』

京都大学中世哲学研究会2013年07月27日

詳細

口頭発表(一般)

キリスト教はなぜイスラームを誤解したか?

キリスト教文化講演会2013年06月15日

アンセルムスの思想における『共生』

国際哲学研究センター2012年10月25日

詳細

口頭発表(一般)

アンセルムスにおけるaffectioについて

日本宗教学会2012年09月08日

詳細

口頭発表(一般)

Filiae Dulcissimae—アンセルムスと修道女たち

上智大学中世思想研究所講演会「制度と知」2012年03月23日

詳細

口頭発表(一般)

アウグスティヌスからアンセルムスへ

白山哲学会2011年10月22日

詳細

口頭発表(一般)

アンセルムス—諸文化を越境する理性—

宗教学会2011年09月04日

詳細

口頭発表(一般)

ユダヤ教,キリスト教,イスラーム—ペトルス・アルフォンスィ『ユダヤ人との対話』を中心に—

京都ユダヤ思想学会2011年06月11日

詳細

口頭発表(一般)

ギルベルトゥス・クリスピヌス『ユダヤ人とキリスト教徒の対話』

日本宗教学会2010年09月

詳細

口頭発表(一般)

中世思想における科学と技術

経営哲学会2010年09月

詳細

口頭発表(一般)

ノージャンのギベールとイスラーム

日本宗教学会2009年09月

詳細

口頭発表(一般)

アベラールにおける宗教間対話の基礎

日本宗教学会2006年09月

詳細

口頭発表(一般)

キリスト教とイスラーム—現代における対話の糸口—

シンポジウム「キリスト教・イスラーム・儒教—諸宗教の出会い」2005年12月

詳細

口頭発表(一般)

クザーヌスの三位一体論

日本クザーヌス学会2005年10月

詳細

口頭発表(一般)

Non armis, sed verbisーペトルス・ウェネラビリスとクザーヌス

日本クザーヌス学会1999年11月

詳細

口頭発表(一般)

外部研究資金

科学研究費採択状況

研究種別:

<文明の衝突>から<文明の対話>へ-諸宗教間の相互理解の為の哲学的理論構築の試み

配分額:¥14950000

研究種別:

ヨーロッパ中世における宗教間理解の哲学的基礎

配分額:¥8600000

研究種別:

西洋中世の「正義論」がもつ哲学史的意味と現代的意義に関する基礎研究

2016年-0月-2019年-0月

配分額:¥16380000

学内研究制度

特定課題研究

カンタベリーのアンセルムスと自由学芸

2013年度

研究成果概要: 本研究は,11世紀のカンタベリーのアンセルムス(1033/34-1109年)を取り上げ,11世紀の修道院における自由学芸の問題について以下の三点から明らかにすることにあった。 第一に,自由学芸に関してアンセルムスが触れることので... 本研究は,11世紀のカンタベリーのアンセルムス(1033/34-1109年)を取り上げ,11世紀の修道院における自由学芸の問題について以下の三点から明らかにすることにあった。 第一に,自由学芸に関してアンセルムスが触れることのできた源泉,第二に,自由学芸に関する彼の基本的な姿勢,そして第三に彼の著作・思索において自由学芸がどのように用いられているのか,ということである。そしてこれらのことから,以下のような結論を得ることができた。 すなわち,もし自由学芸が,ヘレニズム期に言われたように,「全人教育」(encyclo paideia)を理念とするならば,アンセルムスそして同時代の修道院著作家たちは,それを否定するだろうということである。彼らにとって,人間を完成に導くのは,聖霊の導きに従い,日々の祈りと聖書の瞑想・研究によって育まれる修道生活であり,自由学芸は,この修道生活を営むために用いられる手段の一つである。むろん,人間の真の完成は,この世において実現されるのではない。それゆえ,アンセルムスは,彼の『プロスロギオン』の最終章において,神よ,あなたを知り,あなたを愛し,あなたに喜びを見いだせるように,私は祈ります。もしこの世で完全な喜びを得ることができないのなら,完全にそうなる日まで,少なくとも日々進歩がありますように。この世において,私のうちにあなたの知識が増し,かの世で完成されますように。そうして,私の喜びがこの世において大きなものとなり,かの世において真に満たされますように」と祈るのである。祈祷・瞑想と緻密な論証が一体となったこの書物こそが,修道院神学者アンセルムスの真骨頂であることは,言うまでもない。そして彼の神学は,先行する諸世紀の知的な遺産・伝統(そこには自由学芸も含まれる)を継承しつつも,そこに新たな息吹を与え,12世紀の都市の学校における学問の発展への道を開くものでもあった。

カンタベリーのアンセルムスにおける信仰と理性の関係

2014年度

研究成果概要:本研究は,アンセルムスにおける「信仰と理性の関係」を,従来ほとんど注目されることのなかった彼の信仰概念から出発し,修道的な霊性における経験(experientia)のもつ意味を通して解明した。『言葉の受肉に関する書簡』の第一章が示...本研究は,アンセルムスにおける「信仰と理性の関係」を,従来ほとんど注目されることのなかった彼の信仰概念から出発し,修道的な霊性における経験(experientia)のもつ意味を通して解明した。『言葉の受肉に関する書簡』の第一章が示すとおり,彼にとって霊性とは,修道院共同体において聖務日課を中心とした祈りと瞑想の生活に専心することを意味した。それゆえ,信仰から出発する霊的な生活(経験)と神学(理解)とは,神を求めることの二つの側面なのである。さらに、この神を求めることは,より高次の経験・神の観想を目指す。それを典型的に示すのが『プロスロギオン』なのである。この成果の一部は第73回日本宗教学会において発表された。

アンセルムスとクザーヌス―平和と共生のための理論的根拠

2015年度共同研究者:八巻和彦, 外村江里奈

研究成果概要: 本研究では,11世紀カンタベリーのアンセルムスと15世紀のニコラウス・クザーヌスに関する共同研究により,彼らの「理性概念」の検討を通して「平和と共生のための理論的な根拠」を探究した。 研究代表者の矢内が主としてアンセルムスの理性... 本研究では,11世紀カンタベリーのアンセルムスと15世紀のニコラウス・クザーヌスに関する共同研究により,彼らの「理性概念」の検討を通して「平和と共生のための理論的な根拠」を探究した。 研究代表者の矢内が主としてアンセルムスの理性概念を解明し,連携研究者の八巻がクザーヌスの理性概念を解明し,外村は環境倫理学の視点からクザーヌスのコスモロジー研究を進め,各々の研究成果を,日本宗教学会,中世哲学会,クザーヌス学会等で発表した。

11-12世紀における宗教間対話の思想

2015年度

研究成果概要: 本研究は,カンタベリーのアンセルムス(1034-1109年)の思想を11-12世紀という時代に位置づけるために,この時代における様々な宗教間対話の思想を以下の三点において明らかにした(1)ギルベルトゥス・クリスピヌスの『キリスト... 本研究は,カンタベリーのアンセルムス(1034-1109年)の思想を11-12世紀という時代に位置づけるために,この時代における様々な宗教間対話の思想を以下の三点において明らかにした(1)ギルベルトゥス・クリスピヌスの『キリスト教徒とユダヤ人の討論』および『キリスト教徒と異教徒の討論』における宗教間対話の思想。(2)アンセルムスの影響を受けた12世紀のトゥルネーのオドーの『ユダヤ人との討論』における宗教間対話の思想。(3)12世紀のペトルス・ウェネラビリス,ノージャンのギベール,アベラール,ペトルス・アルフォンスィの宗教間対話・論争文書の思想に関する研究を踏まえた上での,アンセルムスの思想の独自性。

アンセルムスからクザーヌスへ―平和と共生のための理性的な根拠―

2016年度

研究成果概要: 今年度の研究は,もっぱらアンセルムスおよびクザーヌスのテクストの翻訳に費やされた。アンセルムスに関しては,『モノロギオン』『プロスロギオン』『神はなぜ人間となったか』,クザーヌスに関しては,前期の思想と後期の思想の橋渡... 今年度の研究は,もっぱらアンセルムスおよびクザーヌスのテクストの翻訳に費やされた。アンセルムスに関しては,『モノロギオン』『プロスロギオン』『神はなぜ人間となったか』,クザーヌスに関しては,前期の思想と後期の思想の橋渡しとなり,クザーヌス自身による彼の思想の解説とも言うべき『緑柱石』の翻訳である。アンセルムスに関しては,訳稿がほぼ完成し,6月には出版社に入稿し,年度内に出版の予定である。クザーヌスに関しては,現在,複数の研究者によるクザーヌス著作集の出版準備が進行中であり,その著作集に加えることがすでに決定されている。

アンセルムスにおける宗教間対話の思想

2016年度

研究成果概要: 本研究では,キリスト教とユダヤ教・イスラームの宗教間対話が想定される場合に最も重要な論点となる「原罪」についての探求がなされた。西欧キリスト教においては,アウグスティヌス‐ペラギウス論争の経過において,「原罪」の思想が醸成し,明... 本研究では,キリスト教とユダヤ教・イスラームの宗教間対話が想定される場合に最も重要な論点となる「原罪」についての探求がなされた。西欧キリスト教においては,アウグスティヌス‐ペラギウス論争の経過において,「原罪」の思想が醸成し,明確化され,これを前提として,恩恵と自由選択,救済論,受肉論,マリア論,秘跡論などの主要な教理が展開される。アウグスティヌスは原罪を人間の「情欲」におくが,アンセルムスはアウグスティヌス的な伝統と異なり,原罪を「あるべき義の喪失」とする。この二つの見解を,「原罪とは質料的には情欲だが,形相的には原義の欠如」と調停・総合するのが13世紀のトマス・アクィナスである。

アンセルムスとアベラルドゥス―救済論とその方法論―

2017年度

研究成果概要:Timothy Gorringe, God’Just Vengeance, 1996, Cambridgeは,11世紀のアンセルムスに始まる償罪説とその展開を一九世紀まで追跡し,この神学思想が,西方における刑罰思想,報復の思想に強...Timothy Gorringe, God’Just Vengeance, 1996, Cambridgeは,11世紀のアンセルムスに始まる償罪説とその展開を一九世紀まで追跡し,この神学思想が,西方における刑罰思想,報復の思想に強い影響を及ぼし続けたことを論じると共に,これとは異なる選択肢としての和解論が,12世紀のアベラルドゥス以来存在したことを強調する。むろん、彼の救済論は,ローマの信徒への手紙の註解という制約のもとに語られ,それ自体として十分に展開されたものとは言えない。彼としては,それを『トロポロギア』という著作で果たそうと考えたが,この著作は現存しない。とはいえ,彼の救済論がもつ含蓄を引き出すためには,伝統的な贖罪論および償罪論に対する彼の批判も,詳しく検討しなければならない。

アンセルムスからクザーヌスへ―平和と共生のための理性概念の再検討―

2017年度共同研究者:八巻和彦, 外村江里奈

研究成果概要:「アンセルムスからクザーヌスへ―平和と共生のための理性概念の再検討―」というテーマに基づいて,三人の研究者が,今年度は以下の研究を進めた。矢内は,アンセルムスの著作,とりわけラテン教会とギリシア教会との間の神学的な論争に関わる『聖...「アンセルムスからクザーヌスへ―平和と共生のための理性概念の再検討―」というテーマに基づいて,三人の研究者が,今年度は以下の研究を進めた。矢内は,アンセルムスの著作,とりわけラテン教会とギリシア教会との間の神学的な論争に関わる『聖霊の発出について』に取り組み,翻訳と註解を行なった。この聖化は,2018年9月に行なわれる宗教学会で発表されると共に,翻訳そのものは,2020年刊行予定の『アンセルムス著作集』に収録されることになっている。八巻は,これまでのクザーヌス研究をまとめる作業に取り組み,とりわけドイツ語で公表された諸論文を書籍として出版した。外村は,クザーヌスの思想を現象学および生命倫理学との関連で再読することに努めた。

エアドメルスの『アンセルムス伝』研究(1)

1997年度

研究成果概要:本研究の一環として、97年度はカンタベリーのエアドメルスによる『聖母マリアの御やどりについて』De conceptione sanctae Mariae の翻訳・解説・注を行った。その成果は、中世思想原典集成10『修道院神学』矢内...本研究の一環として、97年度はカンタベリーのエアドメルスによる『聖母マリアの御やどりについて』De conceptione sanctae Mariae の翻訳・解説・注を行った。その成果は、中世思想原典集成10『修道院神学』矢内義顯監修(平凡社:1997)に発表された。その解説において、筆者は、エアドメルスのマリア論の成立を歴史的背景から明らかにし、また、アンセルムスの神学との相異を明確にした。 なお、本研究課題は98年度も継続し、99年末にその成果を出版する予定である。研究成果の発表1997.10カンタベリーのエアドメルス『聖母マリアの御やどりについて』(中世思想原典集成10『修道院神学』平凡社 PP69-98所収)

エアドメルスの『アンセルムス伝;』研究(2)

1998年度

研究成果概要: 今年度は,エアドメルスの『アンセルムス伝』に関し,次の三点について研究を行なった。第一は,エアドメルスのマリア論をアンセルムスからベルナルドゥスにいたる神学史に位置づけ,検討したことである。これは昨年の研究の継続である。第二は,... 今年度は,エアドメルスの『アンセルムス伝』に関し,次の三点について研究を行なった。第一は,エアドメルスのマリア論をアンセルムスからベルナルドゥスにいたる神学史に位置づけ,検討したことである。これは昨年の研究の継続である。第二は,エアドメルスの『アンセルムス伝』第一巻7章を手がかりとし,さらにアンセルムスの全著作を通して,アンセルムスの聖書論についての見取り図を明らかにしたことである。これは,今後アンセルムスの聖書解釈へと研究を展開していかなければならない。第三は,『アンセルムス伝』および『書簡集』によって,アンセルムスとカンタベリー大修道院長であったボーヴェーのアルヌルフスとの関係を明らかにしたことである。

海外研究活動

研究課題名: カンタベリーのアンセルムスの「書簡」研究

2004年09月-2005年09月

機関: Institut für Cusanus Forschung(ドイツ)

現在担当している科目

科目名開講学部・研究科開講年度学期
倫理思想の歴史A(古代・中世) 1商学部2019春学期
倫理思想の歴史B(近世・現代) 1商学部2019秋学期
比較宗教A 1商学部2019春学期
比較宗教A 2商学部2019春学期
比較宗教B 1商学部2019秋学期
比較宗教B 2商学部2019秋学期
現代倫理学の諸問題B 1商学部2019秋学期
民族と宗教A 1商学部2019春学期
現代と宗教A商学部2019春学期
現代と宗教B商学部2019秋学期
哲学演習3(中世哲学)文学部2019春学期
哲学演習10(中世哲学)文学部2019秋学期
ジェンダーを考える 1グローバルエデュケーションセンター2019秋クォーター

教育内容・方法の工夫

レポートの添削・発表

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概要:「比較宗教」では学期末のレポートを添削の上、優れたレポートを提出した学生については、授業での発表の機会を与える。

参考資料の配布

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概要:「倫理思想の歴史」「民族と宗教」では、毎回、その講義で使用するテキストをプリントし、配布している。

ゼミレポートの製本・配布

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概要:プロゼミ「宗教と現代」では、学年末に学生の提出したレポートを印刷・製本し、ゼミの出席者全員に配布している。」

ゼミ合宿

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概要:プロゼミ「宗教と現代」では毎年、夏休みおよび学期終了後にゼミ合宿を行う。

授業アンケートの実施

2004年07月-

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概要:「倫理思想の歴史」「比較宗教」「民族と宗教」の各授業でアンケートを実施した。