氏名

サイトウ マサノリ

齋藤 正憲

職名

教諭

所属

(本庄高等学院)

連絡先

メールアドレス

メールアドレス
masanori@waseda.jp

本属以外の学内所属

学内研究所等

アジア研究所

研究員 2007年-2011年

アジア研究所

研究員 2011年-2012年

アジア研究所

研究員 2012年-2013年

アジア研究所

研究員 2013年-2014年

アジア研究所

研究員 2014年-2014年

アジア研究所

研究所員 2015年-2015年

経歴

早稲田大学エジプト学調査室研究嘱託
日本学術振興会特別研究員
早稲田大学エジプト学研究所研究員
早稲田大学アジア研究機構アジア研究所研究員

所属学協会

日本オリエント学会

日本西アジア考古学会

早稲田大学エジプト学会

「東アジアの歴史と文化」懇話会

受賞

第8回櫻井徳太郎賞(板橋区)大賞

2009年12月

研究分野

キーワード

土器づくり民族誌

研究テーマ履歴

土器製作技術に関する実験的・民族考古学的研究

個人研究

実験考古学

個人研究

論文

天井のある窯、天井のない窯:エジプト民族誌にみる窯構造と黒色土器焼成

齋藤正憲

西アジア考古学13p.63 - 712012年03月-

バングラデシュ・チョウハット村の土器づくりⅡ

齋藤正憲

東南アジア考古学31p.97 - 1062011年12月-

伝統と革新:台湾原住民の土器製作技術

齋藤正憲

台湾原住民研究15p.79 - 1112011年11月-

バングラデシュ・チョウハット村の土器づくりⅠ

齋藤正憲

東南アジア考古学30p.91 - 992010年12月-

台湾原住民の土器づくりⅣ:恒春地区における土器文化の現状

齋藤正憲・鈴木勝陽

教育と研究29p.47 - 612011年03月-

覆い焼き焼きから窯焼きへ:台湾原住民アミ族による籾殻覆い焼き

齋藤正憲

歴史民俗研究/板橋区教育委員会7p.1 - 262010年-

世帯内生産としての土器づくり:台湾蘭嶼・ヤミ族の土器生産様式

齋藤正憲

台湾原住民研究/日本順益台湾原住民研究会13p.112 - 1332009年11月-

エジプトの土器づくり民族誌:土器生産様式に関する民族考古学的検討

齋藤正憲

西アジア考古学10p.33 - 492009年03月-

台湾原住民の土器製作技術に関する民族考古学的調査

齋藤正憲

東アジアの歴史・民族・考古p.122 - 1792009年03月-

台湾減住民の土器づくりⅢ:豊浜村アミ族の事例

齋藤正憲・鈴木勝陽

教育と研究27p.17 - 432009年03月-

台湾原住民の土器づくりⅡ:蘭嶼ヤミ族の碗形成形

齋藤正憲・鈴木勝陽

教育と研究26p.11 - 242008年03月-

台湾原住民の土器づくり:蘭嶼ヤミ族の事例

齋藤正憲・鈴木勝陽

教育と研究25p.45 - 702007年03月-

エジプト・ナカダ期の土器製作技術:土器粘土の分析ならびに生産形態の変容に関する一考察

齋藤正憲

オリエント49-1p.110 - 1302006年09月-

赤い粘土、白い粘土:エジプト・オアシス地域における土器粘土の性質について

齋藤正憲、篠田晋治

教育と研究/早稲田大学本庄高等学院23p.37 - 472005年03月-

エジプト、シーワ・オアシスの土器つくり

齋藤正憲・佐々木幹雄・三好伸明

エジプト学研究/早稲田大学エジプト学会12p.75 - 1002004年03月-

エジプト新王国時代における土器の焼成温度について

齋藤正憲

西アジア考古学5p.119 - 1262004年03月-

エジプト、ダクラ・オアシスの土器つくり

齋藤正憲・佐々木幹雄・三好伸明

エジプト学研究/早稲田大学エジプト学会11p.5 - 292003年03月-

アブ・シール南丘陵頂部遺跡の発掘調査(1998-2000年度)

吉村作治・柏木裕之・近藤二郎・齋藤正憲

ヒューマンサイエンス/早稲田大学人間科学総合研究所14-2p.107 - 1212002年03月-

エジプト・ファイユーム、ナズラの土器つくり

佐々木幹雄・齋藤正憲

エジプト学研究/早稲田大学エジプト学会10p.86 - 1082002年03月-

エジプト先王朝時代における黒頂土器の焼成方法について

齋藤正憲・馬場匡浩

まなぶ(吉田学記念文化財科学研究助成基金研究論文誌)1p.69 - 802001年09月-

新王国時代の遺物を考える

齋藤正憲

エジプトを掘る(第14回「大学と科学」公開シンポジウム組織委員会)/クバプロp.118 - 1252000年10月-

いわゆる黒頂土器に関する実験考古学的研究

齋藤正憲・佐々木幹雄

史観/早稲田大学史学会143p.83 - 962000年09月-

書籍等出版物

『土器づくりからみた3つのアジア:エジプト・台湾・バングラデシュ』

齋藤正憲

創成社2012年 06月-

詳細

ISBN:978-4-7944-5050-0

台湾原住民の土器づくりから何がわかるか:比較民族誌のすすめ

齋藤正憲

村井吉敬(編)『アジア学のすすめ』第2巻(アジア社会・文化論)(弘文堂)2010年 02月-

エジプト、オアシス地域における土器製作の民族誌

齋藤正憲

佐々木幹雄・齋藤正憲(編)『世界の土器づくり』(同成社)2005年 12月-

エジプト、ファイユーム・ナズラの叩き成形

齋藤正憲

佐々木幹雄・齋藤正憲(編)『世界の土器づくり』(同成社)2005年 12月-

Experimental Studies on the Firing Methods of Black-topped Pottery in Predynastic Egypt

Masahiro BABA & Masanori SAITO

Egypt at its Origins: Studies in Memory of Barbara Adams(Hendrickx et al., eds.).2004年-

Waseda University Excavations in Egypt and Recent Works at North Saqqra

Sakuji YOSHIMURA & Masanori SAITO

Egyptology at the Dawn of the Twenty-first Century vol.1(Zahi Hawass, ed.)2003年-

学内研究制度

特定課題研究

古代エジプト土器の胎土分析並びにその評価

2005年度

研究成果概要: エジプト、ヒエラコンポリス遺跡周辺で採取された粘土サンプルの化学組成分析ならびに蛍光X線分析を試みた。これらの粘土飼料はエジプト先王朝時代ナカダⅠ期に使用された粘土と推測されるものであるが、分析の結果、土器粘土としてはきわめて優... エジプト、ヒエラコンポリス遺跡周辺で採取された粘土サンプルの化学組成分析ならびに蛍光X線分析を試みた。これらの粘土飼料はエジプト先王朝時代ナカダⅠ期に使用された粘土と推測されるものであるが、分析の結果、土器粘土としてはきわめて優れた粘土を使用していることが判明し、エジプトの土器生産が該期において専業化の第一歩を踏み出していたことが分かった。 そのように評価された土器製作技術がつづくナカダⅡ期においてどのように変化したかんひついて、さらに検討を加えた。ナカダⅡ期前半にはシリア・パレスティナ方面からの技術流入が確認され、しかもそれは製作工程の全般に及ぶものであることから、陶工の移住を含めた技術交流が確認された。このことは、粘土の分析によりナカダⅠ期の土器製作技術が具体的に明らかにされたことで、より一層際だつものとして認識されたのである。 ナカダⅡ期後半以降、エジプトは急激に社会の複雑化、さらには国家形成へと加速していく。そのような歴史的経緯を勘案したとき、先行するナカダⅡ期前半の土器製作技術の変化を見逃すべきではないであろう。陶工の移動を伴った可能性のある技術交流がエジプト社会を刺激し、国家形成へと向かわせたというシナリオを提起したい。

台湾蘭嶼ヤミ族の作陶技術に関する民族誌的研究

2007年度

研究成果概要: 台湾原住民の土器文化を研究する立場から、ヤミ族の土器製作技術について、民族誌的調査を実施してきた。当該研究費の助成を受けた本年度は、比較データを取得するために、台湾本島アミ族の土器製作技術を観察・記録するべく、12月に現地調査を... 台湾原住民の土器文化を研究する立場から、ヤミ族の土器製作技術について、民族誌的調査を実施してきた。当該研究費の助成を受けた本年度は、比較データを取得するために、台湾本島アミ族の土器製作技術を観察・記録するべく、12月に現地調査を実施した。現地調査は、花蓮を拠点とし、豊浜村方面を中心に、情報の収集に努めた。 伝統工芸を良く保持する蘭嶼ヤミ族に比較して、アミ族ではかなり以前に土器づくりの伝統が断絶していたことが確認された。かつて土器生産センターとして知られた集落Tapalongにおいても、かなりの高齢者に話しを聞いたものの、土器づくりを実際に見た経験はなかった。 一方で、近年の原住民文化復興の流れの中で、豊浜村では有志グループ(Alik工作房)がアミ族の土器づくり復原に取り組んでおり、その中心的人物蔡賢忠氏に話しを聞くことができた。かつて猫公(Vakon)と呼ばれた豊浜村の土器づくりは、高名な陳奇録氏により報告がなされており、その伝統は比較的良く復原されていることが明らかとなった。蔡氏からは、土器づくりの様子を撮影した写真データも頂戴しており、今後、その技術的側面についてレポートを作成する予定である。 断片的・間接的ながら、アミ族の土器製作技術を確認したことによって、ヤミ族の状況をより客観的に眺める足がかりを得ることができたと考える。すなわち、アミ族の場合、かつてはTapalongを中心とする土器流通ネットワークを形成し、それに取り残される形で豊浜村の土器づくりが残されたが、近代における陶磁器の生産と流通がかつてのネットワークを飲み込む形で土器文化を消滅させたのである。よって、離島である蘭嶼の土器文化が残された最大の要因は、その地理的孤立であると考えるのが妥当であることが確認された。今後、より詳細に両者の技術的変差に着目しつつ、研究を継続したいと考えている。

「境界」の土器づくりを探る/バングラデシュにおける土器製作技術の民族誌的研究

2010年度

研究成果概要: 東西アジアの土器製作技術の調査・研究を進める報告者は、バングラデシュ・ダッカ近郊のチョウハット村において、土器づくりに関する民族誌的調査を昨年度に実施している(齋藤正憲 2010 「バングラデシュ・チョウハット村の土器づくりⅠ」... 東西アジアの土器製作技術の調査・研究を進める報告者は、バングラデシュ・ダッカ近郊のチョウハット村において、土器づくりに関する民族誌的調査を昨年度に実施している(齋藤正憲 2010 「バングラデシュ・チョウハット村の土器づくりⅠ」『東南アジア考古学』30, 91-99.)。本年度は、再度、チョウハット村を訪ね、同様の民族誌的調査を実施し(2010年12月21日~27日)、情報の充実に努めた。結果、以下のような成果を挙げることができた。(1)長時間焼成の観察 前回調査では、赤褐色土器を短時間(トータル3時間ほど)で焼き上げる焼成を観察したが、本年度の調査ではより長時間に及ぶ土器焼成を観察することができた。泥の覆いを二重に施すことで密閉度を高めたこの焼成は、トータル6時間におよぶ。燃料投入の直前には、古タイヤを焚き口に投入した上で、焚き口や覆いを密閉する。この作業によって、土器は黒色に焼きあがった。土器の焼成具合はおおむね良好であり、歩留まりも96%を超えた。覆いの厚みを調整することで、黒色土器と赤褐色土器を焼き分けていることが観察され、貴重なデータを収集することができた。(2)土器づくり村の全戸調査 バングラデシュにおける土器製作者、すなわち土器づくりカースト(=「クマール」)が集まるチョウハット村の全貌を把握するべく、全戸調査を実施した。現在土器をつくるすべての家庭を訪ね、土器づくりに従事する人物の聞き取り調査を実施した。結果、計70名の土器製作者を識別した。興味を惹いたのはその男女比率である。70名の土器製作者のうち、男性28名、女性42名であった。女性優位の土器づくりが確認されたのである。これは、チョウハット村を取り巻く経済環境の変化によると推測された。すなわち、2010年9月、チョウハット村への橋は完成したことで、急速に都市経済に飲み込まれることとなった。現金収入を求めて男性が離村するケースが相次いだのである。村に残された女性たちによって土器づくりが継承されているという状況が明らかになった。(3)土器流通網の調査 上記の調査と並行して、土器の流通形態についても、情報を集めた。結果、以下の3形態が確認された。①相対売買:土器工房を直接訪ねて、あるいは陶工が歩いて土器を運べる範囲での土器の取引である。日常品としての土器を売買する、もっとも素朴な形態である。②村の定期市における取引:週に1回開催される定期市に投稿が出品し、土器を売買する。取引される土器は、日常品である。③都市のマーケットにおける取引:ダッカに隣接するサヴァールで、土器の常設マーケットがあり、ここに出品する陶工もいる。ただし、このマーケットに出品する場合には、市場が望む土器をつくることとなり、一定の様式の土器(派手な装飾が目を惹く置物・調度品の類)が主力商品となる。 今後、素朴な流通形態を呈するチョウハット村の土器流通がどのような変貌を遂げるのか、調査を継続したい。 

インド・コルカタにおける土器づくり民族誌の研究

2015年度

研究成果概要: 土器づくり民族誌の情報取得を目指した本研究では、フィールドワークの実施時期を鑑み、インドネシア、カリマンタン島およびスラウェシ島へと調査地を変更した。カリマンタン島では、北西部シンカワンにて、龍窯を駆使する大陸系の製作技術が移植... 土器づくり民族誌の情報取得を目指した本研究では、フィールドワークの実施時期を鑑み、インドネシア、カリマンタン島およびスラウェシ島へと調査地を変更した。カリマンタン島では、北西部シンカワンにて、龍窯を駆使する大陸系の製作技術が移植されていることを観察した。また、スラウェシ島・北東部プルタンの事例については、先行研究との照合から、土器づくりの変容を確認できた。すなわち、女性による叩き成形・覆い焼き焼成が、男性によるロクロ成形・窯焼成へと遷移しており、土器製作技術の変容を考えるうえで、示唆に富む情報が得られたのである。

インド・チェンナイにおける土器づくり民族誌の研究

2016年度

研究成果概要:インド・チェンナイにおける土器づくり民族誌の調査研究を計画した本研究であったが、現地調査の実施時期(8月)が決定されたことを受けて、調査地をニューデリー及びその近郊へと変更した。降雨を避けるためである。 2016 年8月、インド・...インド・チェンナイにおける土器づくり民族誌の調査研究を計画した本研究であったが、現地調査の実施時期(8月)が決定されたことを受けて、調査地をニューデリー及びその近郊へと変更した。降雨を避けるためである。 2016 年8月、インド・ニューデリーおよびその近郊(ハリアナ県)において、土器づくりにかんする民族誌調査を実施した。インドでは現在においても土器づくりが盛んであり、首都ニューデリーにおいても、いくつもの工房群が操業しているようである。本調査で は、ウットム・ナガル、パルジャパティ・コロニーにおける土器群を取材した。同地では、土器づくりカースト(クマール)が多く居住し、主としてロクロによって土器を成形し、主に昇焔式窯に依拠して焼成していた。他方、隣県・ハリアナのジャジャル村、チャウニ地区における土器づくりについても、観察することができた。基本的な技術およびその構成には目立った違いは観察されなかったが、後者・チャウニでは、窯焼成に並んで、覆い焼きに拠る焼成技術が色濃く残されており、とくに関心を惹いた。

宗教と共存する呪術:インドにおける比較民族誌的研究

2018年度

研究成果概要:「宗教と共存する呪術:インドにおける比較民族誌的研究」と題された本研究は本来、南インド・ケーララにおけるフィールドワークを計画していたが、諸般の事情により、調査地をスリランカに変更して実施された。結果、コロンボおよびその近郊におい...「宗教と共存する呪術:インドにおける比較民族誌的研究」と題された本研究は本来、南インド・ケーララにおけるフィールドワークを計画していたが、諸般の事情により、調査地をスリランカに変更して実施された。結果、コロンボおよびその近郊において、合計9名の呪術師にインタヴューすることができた。なお、スリランカにおいては、男性の呪術師を「サミ」、女性のそれを「マニオ」と呼称する。サミ3名、マニオ6名に聞き取りをすることができたのである。 とりわけ関心をひいたのは、あるサミによる「憑霊(憑依)」である。20分近くにもおよぶ憑霊において、サミは振頭をつづけ、全身あせまみれとなる。このような「通常意識の低下した状態」を自らつくり出しつつ、彼は憑霊を完遂する。いわゆる「トランス」と見做せる彼の呪術的実践は、その典型とも評されるであろう。 その成巫過程においては、「祖父の死」というきかっけがあり、祖父が憑霊し、しかるのちに、ヒンドゥー諸神をも憑霊させることができるようになったという。近親者(父や母)が死去し、その「霊魂」の憑霊が成巫の契機となったのは、ほかのサミやマニオにも共通していた。つまり、スリランカの呪術師は「近親者の霊魂」を憑霊させるのであり、神や精霊(霊魂とは区別される)が介在する先行諸事例に照らして、特殊な事例であることが知れるのである。 そして、取材できたサミ/マニオはすべて仏教徒であった一方、呪術的文脈において登場するのはヒンドゥーの神々である。現世利益はヒンドゥー、来世にかかわることは仏教という明瞭な棲み分け意識があればこそ、呪術と宗教が共存する状況が惹起されたのである。さらに、コロンボ市内においてすら、サミやマニオを見つけ出すことはそれほどたいへんではなかった。つまり、仏教とヒンドゥー教の棲み分け意識は、社会全体にひろく共有されているとみるべきだ。

エジプト新王国時代における青色彩文土器に関する実験考古学的研究

2001年度

研究成果概要: 古代エジプト新王国時代における青色彩文土器の青色顔料を復原する実験的研究を実施した。 本年度は既に蛍光x線分析により推定されている発色材の化学組成を参考に、薬品を調合し、複数の焼成実験を試みた。その結果、残念ながら美しい空色の復... 古代エジプト新王国時代における青色彩文土器の青色顔料を復原する実験的研究を実施した。 本年度は既に蛍光x線分析により推定されている発色材の化学組成を参考に、薬品を調合し、複数の焼成実験を試みた。その結果、残念ながら美しい空色の復原には至らなかった。多くの場合、暗紫色から紺色を呈した。ここでは耐火度の問題を考慮し、主たる発色材の成分とされるコバルトの含有率を5パーセント以下に下げて実験を試みたが、復原には成功しなかった。 そこで、陶芸顔料メーカーに問い合わせたところ、コバルトでは発色が困難ではないか、銅による発色ではないかとの指摘を受けた。確かに、陶芸の常識から言えば、コバルトにより空色を発色させることは例は少なく、呉須に代表される顔料は紺色から群青色を呈することが多い。さらにメーカーの指摘では、これまでの蛍光x線の分析が間違えているのではないか、微量に含まれるコバルトに意識がいきすぎているのではないかということであった。 本年度は顔料の復原には至らなかったが、陶芸の視点に立ち戻ることにより、本研究は大いに進展したと考える。これまでの常識を疑い、詳細な化学分析を再度実施することで、青色顔料の発色に一定の決着をつけられることが明らかとなった。これを受けて来年度以降は、資料の剥片を採取しての分析を試みる計画を立てた。これまでの化学分析の誤りがあるとすればそれは、それが非破壊の手法により実施されたことに起因すると考えられる。剥片を採取することで、より厳密な環境のもと、分析を行なうことができ、多大な成果を期待することができる。その上で再度、復原実験に着手する考えである。

海外研究活動

研究課題名: 土器製作技術に関する民族考古学的研究

2006年04月-2007年03月

機関:(エジプト)

現在担当している科目

科目名開講学部・研究科開講年度学期
地誌2文化構想学部2019秋学期
地誌2文学部2019秋学期
学校臨床実習I K大学院教育学研究科2019通年
学校臨床実習II K大学院教育学研究科2019通年
学校臨床実習III K大学院教育学研究科2019通年