氏名

アサダ タダシ

浅田 匡

職名

教授 (https://researchmap.jp/read0014851/)

所属

(人間科学部)

連絡先

メールアドレス

メールアドレス
asada@waseda.jp

URL等

研究者番号
00184143

本属以外の学内所属

兼担

人間科学学術院(大学院人間科学研究科)

研究院(研究機関)/附属機関・学校(グローバルエデュケーションセンター)

学内研究所等

人間総合研究センター

兼任研究員 1989年-

学歴・学位

学歴

-1982年 大阪大学 人間科学部 人間科学科
-1985年 大阪大学 人間科学研究科 教育学

学位

修士

所属学協会

日本教育方法学会

日本教育工学会

日本教育心理学会

アメリカ教育学会

日本人間性心理学会

イギリス教育学会

受賞

日本教育工学会研究奨励賞(前任校)

1994年10月

研究分野

キーワード

カリキュラム・教授法開発、アクションリサーチ、メンタリング、学校教育、自己概念の発達

科研費分類

複合領域 / 科学教育・教育工学 / 教育工学

社会科学 / 心理学 / 教育心理学

社会科学 / 教育学 / 教育学

研究テーマ履歴

2002年-子どもの「自己」発達と学校教育システムに関する研究

研究テーマのキーワード:自己,学校教育システム,評価システム

個人研究

2005年-2008年教師の成長・発達に関する実証研究

研究テーマのキーワード:教師の知識,教師の成長,授業研究

国内共同研究

2003年-2006年高等教育におけるe-learningの評価研究

研究テーマのキーワード:eラーニング、教育評価、ポートフォリオ、高等教育

個人研究

2003年-2004年総合的な学習におけるカリキュラム開発

研究テーマのキーワード:カリキュラム開発、総合学習、単元設計、目標分析

国内共同研究

論文

アクションリサーチに基づく教師の力量発達を支援するメンタリングに関する研究

浅田 匡

科学研究費補助金(基盤(B)(1))研究成果報告書2005年03月-

教育目標と評価基準を考える

浅田 匡

教育フォーラム 金子書房(35)p.6 - 152005年02月-

教師として成長すること−教員の資質向上を考える−

浅田 匡

日本教育新聞社2004年12月-

指導力を育成する教師教育

浅田 匡

教育フォーラム 金子書房(34)p.72 - 842004年08月-

教師教育の視座に立つ子どもの社会化と教師の認知様式に関する実践研究

浅田 匡・蘭千壽他

科学研究費補助金研究報告書(基盤研究B(2))2000年03月-

授業設計・運営における教室情報の活用に関する事例研究:経験教師と若手教師との比較

浅田 匡

日本教育工学雑誌22(1)p.57 - 691998年06月-

テレビゲーム・アニメーションの面白さに関する研究−時間変数に着目して−

浅田 匡・米田麻美

神戸大学発達科学部研究紀要5(2)p.167 - 1871998年03月-

子どもの「自己」把握様式と教育評価との関係

浅田 匡

神戸大学発達科学部研究紀要5(1)p.245 - 2611997年09月-

授業場面における経営行動の抽出とそのモデル化−授業分析における経営的視点の導入について−

浅田 匡・佐古秀一

日本教育工学雑誌15(3)p.105 - 1131991年12月-

書籍等出版物

実践研究における理論の探求−実践の改善プロセスにおける研究とは−

浅田 匡

『教育心理学の新しいかたち』 誠信書房2005年 02月-

授業体験の知

浅田 匡

『授業の知 学校と大学の教育革新』 有斐閣2004年 02月-

中等教育ルネッサンス−生徒が育つ・教師が育つ学校づくり−

中島章夫・浅田 匡

学事出版2003年 03月-

教授学習過程における「時間」の意味を考える ヒトの反応時間に着目した授業分析

浅田 匡

『教育実践を記述する 教えること・学ぶことの技法』 金子書房2002年 02月-

成長する教師〜教師学への誘い〜

浅田 匡

金子書房1998年 05月-

外部研究資金

科学研究費採択状況

研究種別:

教師の専門性を継続的に発達支援する学校学習システムに関する実証的研究

配分額:¥18720000

研究種別:萌芽研究

ライブ映像はEスクールにおいてなぜ有効か?

2008年-2010年

研究分野:教育工学

配分額:¥3200000

研究種別:

通知表に見る学力観の変遷に関する研究

配分額:¥4420000

研究種別:

メンタリング機能を組み込んだe-learning教員研修システムの開発

配分額:¥18170000

研究種別:

教師によるカリキュラム開発を支援する学校研修システムに関する実証研究

配分額:¥15820000

研究種別:基盤研究(B)

授業中に発現する能動的学習行動が学習促進に及ぼす効果に関する実証的研究

2004年-2007年

研究分野:教育工学

配分額:¥14250000

研究種別:萌芽研究

ポートフォリオ評価を活用したオンディマンド型講義における学生評価法の開発

2004年-2006年

研究分野:教育工学

配分額:¥3300000

研究種別:萌芽研究

e-learning機能を付加した高次講義型授業方式の実践と評価

2004年-2006年

研究分野:教育工学

配分額:¥2600000

研究種別:基盤研究(B)

ブロードバンドを利用した新しい高等教育の有機的モデルとプロトタイプの開発

2003年-2006年

研究分野:教育工学

配分額:¥8300000

研究種別:

アクションリサーチによる教師の臨床的教育力形成プログラムの開発

配分額:¥16000000

研究種別:

アクションリサーチに基づく教師の力量発達を支援するメンタリングに関する研究

配分額:¥13700000

研究種別:基盤研究(A)

“人間科学"授業アーカイブの開発とケーブルテレビ網を利用した生涯学習への適用

2001年-2003年

研究分野:教育工学

配分額:¥41470000

研究種別:

生涯学習社会に求められる学校教育を主とした教育専門家育成システムの開発・評価研究

配分額:¥6700000

研究種別:萌芽的研究

総合学科・総合選択制高校のアカウンタビリティの研究

1998年-1999年

研究分野:教育工学

配分額:¥2100000

研究種別:基盤研究(B)

兵庫県南部地震の震源地域における防災教育データベースの構築とネットワーク化

1998年-2000年

研究分野:教科教育

配分額:¥13100000

研究種別:基盤研究(B)

教授学習過程の固有性を考慮した新しい教育測定法の研究

1998年-2000年

研究分野:教育工学

配分額:¥14300000

研究種別:基盤研究(B)

教育臨床的知見を組み入れた授業実践力形成のためのマルチメディア教材の開発

1997年-1999年

研究分野:教育工学

配分額:¥10800000

研究種別:基盤研究(B)

高齢者のライフ・スキルとサクセスフル・エイジングに関する実証研究

1997年-2000年

研究分野:社会学(含社会福祉関係)

配分額:¥11300000

研究種別:基盤研究(B)

教師教育の視座に立つ子どもの社会化と教師の認知様式に関する実践的研究

1997年-1999年

研究分野:教育工学

配分額:¥11700000

研究種別:萌芽的研究

授業における実践的知識獲得過程に基づく教師モデルの開発

1996年-1998年

研究分野:教育工学

配分額:¥2100000

研究種別:総合研究(A)

大学教授法の総合的研究

1995年-1996年

研究分野:教育学

配分額:¥11000000

研究種別:総合研究(A)

21世紀の科学技術社会に求められるライフスキルの研究

1995年-1997年

研究分野:科学教育

配分額:¥7400000

研究種別:奨励研究(A)

初任者教師の授業運営能力の獲得過程の分析

1995年-1995年

研究分野:教育工学

配分額:¥900000

研究種別:奨励研究(A)

授業における初任者教師の教授理論形成に関する研究

1994年-1994年

研究分野:教育工学

配分額:¥900000

研究種別:総合研究(A)

文章読解過程における情報補足に関する実験的国語科授業研究

1993年-1994年

研究分野:教科教育

配分額:¥6800000

研究種別:奨励研究(A)

授業における教師の情況判断と信念・知識に関する研究-教師の成長過程との関連から-

1993年-1993年

研究分野:教育工学

配分額:¥900000

研究種別:一般研究(C)

マルチメディア電子ニュースシステムにおけるモニタ機能と記事評価機能に関する研究

1993年-1993年

研究分野:情報システム学(含情報図書館学)

配分額:¥2000000

研究種別:一般研究(B)

授業における教師の知識の機能に関する実証研究-教師教育の視点から-

1993年-1994年

研究分野:教育工学

配分額:¥4800000

研究種別:総合研究(A)

伊奈学園総合高等学校をモデルとした総合選択制の有効性に関する実証的研究

1992年-1993年

研究分野:科学教育

配分額:¥8200000

研究種別:総合研究(A)

新しい国語科授業モデルの構築と授業分析手法の開発

1991年-1992年

研究分野:教科教育学

配分額:¥7500000

研究種別:総合研究(A)

社会科授業実践ビデオ情報処理システムの開発に基づく体系的授業研究

1990年-1992年

研究分野:教科教育学

配分額:¥9500000

研究種別:総合研究(A)

小中学校の学習活動用日本語ワ-プロの基本辞書の開発と変換方式の基礎的研究

1989年-1990年

研究分野:広領域

配分額:¥7000000

研究種別:一般研究(B)

個別化教育の現状分析とそれを支えるメディア・システムに関する研究

1987年-1989年

研究分野:科学教育

配分額:¥5500000

研究種別:挑戦的萌芽研究

若手教員育成のための介入授業型メンタリングシステムの基礎研究

2014年-2016年

研究分野:教育工学

配分額:¥3640000

研究種別:挑戦的萌芽研究

新しいネットワーク型幼稚園研修システム開発の基礎研究

2011年-2013年

研究分野:教育工学

配分額:¥3640000

研究種別:若手研究(B)

教師自作テストに見る中学校教師が有する認知的学力構造の探索的研究

2010年-2012年

研究分野:教育工学

配分額:¥3770000

研究種別:

授業認知の位相転換に基づく授業技術の向上を支援するVR映像プラットフォームの構築

2018年-0月-2022年-0月

配分額:¥17290000

研究種別:

状況に埋め込まれた知としての「わざ」に関する総合的研究

2016年-0月-2020年-0月

配分額:¥36530000

研究種別:

若手教員育成のための介入授業型メンタリングシステムの基礎研究

2014年-0月-2017年-0月

配分額:¥3640000

研究種別:

自動化とSensemakingの観点から捉える教師の熟達過程に関する研究

2014年-0月-2019年-0月

配分額:¥4940000

研究種別:

多世代型アプローチによる認知症高齢者支援プログラムの開発

2013年-0月-2016年-0月

配分額:¥14430000

研究種別:

新しいネットワーク型幼稚園研修システム開発の基礎研究

2011年-0月-2014年-0月

配分額:¥3640000

研究種別:

教師自作テストに見る中学校教師が有する認知的学力構造の探索的研究

2010年-0月-2013年-0月

配分額:¥3770000

学内研究制度

特定課題研究

ナレッジ・マネジメントの視座に立つ学校を基盤としたカリキュラム開発のモデル構築

2002年度

研究成果概要:本研究は、公立小学校における事前研究会-研究授業-事後研究会を校内研究ととらえ、事前および事後研究会における教師により表出された経験的知識を会話分析により明らかにすることを目的とした。分析の視点として、それぞれの教師が持つ経験知が...本研究は、公立小学校における事前研究会-研究授業-事後研究会を校内研究ととらえ、事前および事後研究会における教師により表出された経験的知識を会話分析により明らかにすることを目的とした。分析の視点として、それぞれの教師が持つ経験知が、研究授業の観察という共通の体験により表出され、新たな指導法あるいはカリキュラムなど教育実践に関する知識創造が行なわれるかという知識変換という視点を用いた。その結果、教師から表出される知識は、研究授業の内容に依存するものの、多くは指導法および教材という1時間の研究授業に焦点化され、カリキュラムなどに言及されることは少ないことが明らかになった。年間を通して実施される校内研究には継続性がなく、むしろ各研究授業で完結する傾向が強いということである。また、教師同士の会話のつながりを見てみると、研究授業に依拠した発話に対しては、同じレベルでの応答がなされており、研究授業という具体的な事実から抽象化された知識への変換が十分にはなされていないことも明らかになった。それは、具体的な知識を抽象的な知識(授業内容に依存しない形式の知識)へと転換する、いわゆるナレッジ・マネージャーの存在の欠如が一因として考えられた。校内研究では、いわゆる研究部と称される教師がその役割を果たすことになると考えられるが、必ずしも機能していないことも明らかになった。あるいは、教師自身による経験知の表出が難しいということも考えられる。暗黙知といわれる臨床の知あるいは実践知という知識の表現の難しさである。したがって、校内研究が学校を基盤としたカリキュラム開発の重要な場であるにもかかわらず、必ずしも現状では十分に機能していないということ、それは、ナレッジ・マネージャーという役割の存在が欠如していることが明らかになった。同時に、暗黙知をいかに記述するのか、あるいは表出するのかが課題である。これについては、image-based approachによる予備的研究を行ない、暗黙知の表現可能性は示唆された。

ポートフォリオ評価を活用したオンディマンド型講義における学生評価法の開発

2004年度共同研究者:野嶋 栄一郎, 佐古 順彦

研究成果概要:オンディマンド型講義の改善のための基礎研究として、以下の研究を行なった。(1)Blogを活用した協調学習の場としての中学と大学の連携による総合的な学習の実践所沢市立中央中学校において、環境教育(前期:総合的な学習、第2学年全6クラ...オンディマンド型講義の改善のための基礎研究として、以下の研究を行なった。(1)Blogを活用した協調学習の場としての中学と大学の連携による総合的な学習の実践所沢市立中央中学校において、環境教育(前期:総合的な学習、第2学年全6クラス)の支援を実施する。中央中の教員とカリキュラムの設計を行った後、環境科学の専門家による入門講義(デジタルビデオコンテンツ)の提供、授業時間中のPC操作サポート、Blogを活用した生徒による協同作業支援(サーバの提供、トラブル対応)、インターネットを利用した生徒への調べ学習サポート(アドバイス)を実施した。そのとり組みの一部を第55回関東甲信越地方放送教育研究大会埼玉大会(第52回関東甲信越が校視聴覚教育大会/第8回埼玉県教育メディア 活用大会)(2004年11月26日、所沢市)において公開授業として紹介した。(2)動画像BBSによる教員研修支援動画像の添付が可能な電子掲示板システム(動画像BBS)を構築し、所沢市の教員研修で活用した。教員研修のメンバーは小学校教諭:6名、中学教諭:1 名、教育センター指導主事:1名、早稲田大学:西村昭治で、動画像BBSを用い日頃の授業/教室での工夫点等の情報を交換し、教員研修用動画像コンテンツの素材とした。動画像BBSに投稿された記事数は約500で、そのうち動画像が添付されたものは約100であった。この研修については「コンピュータ を使った遠隔研修(e-learning)研究部 研究報告:所沢市教育委員会」としてまとめられた。(3)高等教育機関におけるe-Learningの実践/評価ほぼすべての授業がストリーミング動画像として配信される早稲田大学人間科学部通信教育課程の実践において、主として収録場所(スタジオ、教室)の違い、画質、音質等の観点から授業コンテンツの品質の評価を実施し、日本教育工学会等で報告した。(4)e-スクールにおけるHRの機能分析e-learningにおいて、学習者の孤立化を軽減させ、学習活動を維持していくことをねらいとしたHRのログを分析し、その機能を明らかにした。

看護における人に対する技術習得過程の同定とその改善プログラムの開発

2007年度

研究成果概要:本研究は、看護における人に対する技術獲得過程をメンタリングのプロセスから明らかにすることを目的とした。わが国ではメンタリングは企業内教育で数多く行なわれているが、看護のような専門家養成に関してはほとんど研究が行われていない。本研究...本研究は、看護における人に対する技術獲得過程をメンタリングのプロセスから明らかにすることを目的とした。わが国ではメンタリングは企業内教育で数多く行なわれているが、看護のような専門家養成に関してはほとんど研究が行われていない。本研究では、プリセプターシップを看護におけるメンタリングとして捉え、プリセプターへの研修プログラムの分析を行なった。そこでは、技術そのもの獲得よりも看護して行なわれた技術を患者と看護の両視点から捉え直すという思考様式の獲得に力点が行われていることが明らかになった。また、同時に熟達看護師(いわゆるスーパーナース)が研修を担当する場合、熟達看護師と経験の少ない看護師との関係性、特にコミュニケーションのあり方が思考様式を含む技術獲得に重要な役割を果たすことが示唆された。それらの示唆を含めて、新任教師あるいは教育実習生へのメンタリングにおいて重要とされるメンターからメンティへの期待とメンティからメンターへの期待に関するチェック項目から、プリセプターシップにおけるプリセプターとプリセプティとの関係性を調べる質問項目の開発を行なった。さらに、メンターに求められる9つのコンピテンシー(有能さ)に関する調査項目を、教師教育用項目を参照にしながら作成した。 これらに加えて、看護師の技術獲得において重要な意味を持つエピソードの記述方法の開発を行なった。いわゆるナラティブ・アプローチの変型と考えられるが、看護師とその人間関係の中で自己把握を行う絵画図法である。 以上、質問項目及びエピソードを捉える方法の開発が本年度の成果概要であり、看護師を対象とした調査を行い看護師としての思考様式に影響を与えたエピソードとメンタリングとの関係を明らかにする予定である。

看護における人に対する技術習得過程の同定とその改善プログラムの開発

2008年度共同研究者:田村 由美

研究成果概要:看護教育において、専門性に関する知識・技能を獲得するプリセプターシップは重要な段階である。プリセプターシップは、メンタリングの1つとして位置づけられ、プリセプティ(新任看護師)とプリセプター(中堅看護師)との関係性に、その効果が左...看護教育において、専門性に関する知識・技能を獲得するプリセプターシップは重要な段階である。プリセプターシップは、メンタリングの1つとして位置づけられ、プリセプティ(新任看護師)とプリセプター(中堅看護師)との関係性に、その効果が左右される。また、看護基礎教育において看護技術の習得に関して、看護技術(人に対する技術)をどう捉えるかということも問題となってきた。本研究では、(1)プリセプティとプリセプターの関係性を捉えることと(2)看護技術の捉え方とを問題とした。(1)の関係性については、メンタリングにおける関係性に関する調査項目をベースにプリセプターシップ版を作成した。その予備調査として、7名程度のプリセプター及びプリセプティに対するインタビューを行なった結果、プリセプター及びプリセプティ間の個人差が大きいことが明らかになった。また、現状では中堅看護師の不足問題もあり、プリセプター経験を有する看護師も存在し、プリセプターシップを捉える枠組みそのものを再検討する必要性が窺えた。さらに、プリセプターが実践的スキルよりも心理社会的なサポートに傾斜することが窺え、人に対する技術習得におけるプリセプターの役割がはっきりしないことも示唆された。(2)の人の対する技術に関しては、患者の状態(状況)に基づく判断過程を含む看護技術の測定を問題とした。教師の意思決定研究にみられたように、再生刺激法や思考発話法、あるいはリフレクション等の方法が考えられたが、むしろ看護が「できる」ということを問うことの重要性が明らかになった。すなわち、「知っている(わかる)こと」と「できること」との間にはギャップがあるということである。その意味から、看護基礎教育カリキュラムの構造が、「わかる」から「できる」というシークエンスになっていないかどうか、といった点を中心に今後検討していく必要が示唆された。

キャパシティ概念に基づく大学と連携した学校基盤の持続可能な現職教育システムの開発

2010年度共同研究者:油布佐和子, 夛屋早菊

研究成果概要: 本研究において、埼玉県所沢市内小学校2校との連携プロジェクトを実施した。プロジェクト内容は、①学生による教育ボランティア、②大学ゼミの開放、③学生による授業分析及びそれに基づく授業検討会、である。これらは、教師の(実践)能力とさ... 本研究において、埼玉県所沢市内小学校2校との連携プロジェクトを実施した。プロジェクト内容は、①学生による教育ボランティア、②大学ゼミの開放、③学生による授業分析及びそれに基づく授業検討会、である。これらは、教師の(実践)能力とされるcapacityの獲得を促すことを目的とした。すなわち、教育実践に関する研究情報へのアクセス、授業実践の分析による課題発見など教師のモチベーションの喚起、学生をはじめとするリソースの活用、を保障することであった。プロジェクトを試行した結果、以下のようないくつかの課題が明らかになった。1)多様なボランティア経験を学生にさせることを意図して学年を固定化しなかったことが、教師とのコミュニケーション不足を招きボランティア活動の差が大きかった。2)教育ボランティアに対する教師の理解が、教育実習と同様といった捉えがあり、本来3つの活動が有機的に結びつけたプロジェクトが教育ボランティアが主になった。3)ゼミへの参加、あるいは授業を公開するという点に関する教師の心理的なハードルが高く、それを軽減する有効な方法を見出せなかった。 これらの課題を踏まえて、2011年度は同一の2校と之連携プロジェクトを継続する予定である。 また、本研究においては、静岡県内公立小学校2校の教師及び児童を対象に、教師の指導理論と子どもの学習理論とのズレが子どもの学び(いわゆる勉強嫌い)と関係の調査研究を行った。その結果、教師の指導理論と子どもの学習理論とのズレの様相は、それぞれのクラス固有である傾向が強く、また必ずしも教師の指導理論が子どもの学びには反映せず、むしろ子どもの学習理論が反映していることが明らかになった。すなわち、大学との連携において現職教育を進める場合も、クラス単位での活動をベースすることが重要であることが示唆されるとともに、クラス単位での活動の成果をそのように学校として共有化するかが課題であることが示された。

制約理論による職業的自己概念の変容をもたらす幼稚園スクールリーダーのスキル開発

2010年度

研究成果概要: 規模が小さく、研修が困難だと言われている幼稚園において、幼稚園教師の職業的自己概念に変容をもたらすような研修を行うことを支援することができる道具の開発を目的として、幼稚園スクールリーダーとして、兵庫県内公立幼稚園園長および主任(... 規模が小さく、研修が困難だと言われている幼稚園において、幼稚園教師の職業的自己概念に変容をもたらすような研修を行うことを支援することができる道具の開発を目的として、幼稚園スクールリーダーとして、兵庫県内公立幼稚園園長および主任(市町村によっては教頭)各3名を対象に、インタビュー調査を行った。調査内容は、主任クラスは保育において必ず行わなければならないこと(保育の設計・実施・評価における保育スキル)、園長には園において教師の成長発達を促すために行うべき園経営の具体的な方策・園長としての行動についてのインタビューである。これらのインタビュー調査に基づき、保育を行う上で幼稚園教師として重要なスキルを明らかにした。例えば、幼児理解は一般に重要だと言われているが、具体的に「教師が意識して行ったこと(保育活動)について子どもはどのように反応し、その活動から子どもに何が育ったのかを見つける」というようにチェックできる項目として作成した。また、評価に関しては、「保育記録は、子どもの行動、言葉、仕草、表情、できれば視線を記録する」という項目である。これらの項目によって、幼稚園教師として行うべき行動項目暫定版を作成した。 同様に、園長に対して行ったインタビューに基づき、園長として行うべき行動項目暫定版を作成した。これら暫定版が研修を支援する道具の1つである。ただ本年度は、行動項目暫定版の作成にとどまったが、今後、これらの幼稚園教師としての行動項目および園長としての行動項目について、重要度と実行度(実際に行っているかどうか)を調査し、重要度は高いが実行できていない項目を明らかにし、実行できない理由を探る予定である。さらに、実行できない理由を分析することにより、保育の改善と幼稚園における教師の成長を制約する要因を明らかにすることにより、幼稚園リーダーとして求められるスキルを探る。

デザイン実験アプローチによる学校を基盤とした持続型現職教育システムの開発

2011年度共同研究者:今村 こころ

研究成果概要: 学校と大学との連携による現職教育を支援するシステム構築のために、埼玉県内小学校2校との協働を行った。具体的な取り組みとして、1)学生ボランティアによる教育活動支援、2)デジタル教科書の活用による授業の開発、3)校内研修での情報提... 学校と大学との連携による現職教育を支援するシステム構築のために、埼玉県内小学校2校との協働を行った。具体的な取り組みとして、1)学生ボランティアによる教育活動支援、2)デジタル教科書の活用による授業の開発、3)校内研修での情報提供、4)国際交流活動の支援、5)ゼミの開放、などがあげられる。これらは、教育研究あるいは教育実践研究において問題とされてきた、理論と実践との乖離という課題に関して、イギリスにおいてこれからの教師の資質能力として提唱されたキャパシティ概念をいかに伸長するか、ということへの1つの試みである。 その結果、デジタル教科書の活用やボランティアの活用など、新たな教育実践への取り組みにおいて、若手及び経験教師間の協働や学校を超えての教師の協働が生起した。それ故、新たな教育実践に向けて大学が協働することが、教師の学びや協働にポジティブな影響をもたらすことが示された。 しかしながら同時に、学校と大学とのパートナーシップの確立は容易ではないことも明らかになった。とりわけ学生と各教師との関係性のあり方は、この協働の成果を左右することが示された。また、校長をはじめとする学校管理職が学生ボランティアをどのように意味づけるか、ということも重要な要因であることが示唆された。すなわち、この協働によって学生を教育するという視点に立つ場合と、それぞれの教育実践をより改善するということを第一に考える立場に立つ場合とでは、学生に求められる活動が異なり、学生による授業等の支援が十分には行われないことが生じた。さらに、教師にとってゼミ参加のハードルは高いことが示された。教師の多忙化の問題はあるにしろ、むしろ研究へのアレルギーともいえる感情的な要因が障害になっていると思われた。 これらの問題に関して、学生ボランティアとして、ボランティア活動をより有用に行えるように、アクション・リサーチの考え方に基づき実践を積み重ね、学生が成長するとともに、教師との関係が成立していくことが示された。 これらを踏まえて、今後進めていく予定であるICTを活用した支援システム開発の開発コンセプトとして、関係性と情緒的要因をどのように組み入れるかが課題であることが示された。

メンタリングを用いた授業に関する「わざ」共有化システムの開発

2012年度

研究成果概要: 初任者研修におけるメンターとメンティとの関係、互いに持つ期待とメンターのコンピテンシィの評価との関連、およびメンティの学びに関する評価研究の発表をヨーロッパ教育学会にて行った。その結果として、メンティの期待は全般的に高く、メンタ... 初任者研修におけるメンターとメンティとの関係、互いに持つ期待とメンターのコンピテンシィの評価との関連、およびメンティの学びに関する評価研究の発表をヨーロッパ教育学会にて行った。その結果として、メンティの期待は全般的に高く、メンターに依存的であった。学びの内容についても教師としてのあり方から指導法や学級経営にいたるまで広範であった。また、教材研究に関しての言及も多かった。このことから、教員養成段階において、授業に関する「わざ」はうまく伝承されているとは言い難く、メンタリングによる「わざ」の共有化は、初任者研修においては重要な側面であることが示された。 また、授業において重要と考えられる指導法に関する教師の認知についての調査研究を行った。対象は、小学校教師122名であった。その結果、①導入段階で児童の興味・関心が持てる発問や教材を提示する、②本時のねらいにそった課題、発問を出し、児童の興味・関心の持続を図る、③児童の実態を把握し、教材研究をする、の3つが重要だと認知され、また実施されていた。一方、児童の発言をつなげる、学び方を学べる授業をすること、は重要とされながらも実施はあまりされていなかった。また実施に移せない理由として、技術不足と準備不足という2点があげられた。以上から、教師は授業において行うべき指導法を知っていながら、実際には実行できない指導法があり、実行に移せない一因として教師の信念(教師は~であるべきだ)が影響していることが示唆された。 さらに、経験教師を対象とした教授ストラテジーと教授スキルとの関連に関する事例研究を行った。その結果、教授ストラテジーを授業において実現するために用いられる教授スキルへと変換する際に、単元に関する知識など、9つの知識が用いられていることが明らかにされたとともに、学級が異なることで変換される教授スキルが異なること、などが明らかになった。 以上から、本研究では、経験教師と若手あるいは新任教師との関係、授業において重視される指導法(わざ)、また指導法が実行できない要因、そして教授ストラテジーを教授スキル(わざ)へと変換するための知識、といったことが明らかになり、わざを共有化するためのシステムに必要とされる要件の一部が明らかにされた。

教師学の視座に立つ人を相手とする専門家のわざ・知恵の継承に関する総合的研究

2014年度共同研究者:野嶋栄一郎

研究成果概要:ヨーロッパ教育学会2014(European Conference for Educational Research2014 at Porto)にて,口頭発表を行った.日本教育工学会第30回全国大会(岐阜大学)にて,ポスター発表を...ヨーロッパ教育学会2014(European Conference for Educational Research2014 at Porto)にて,口頭発表を行った.日本教育工学会第30回全国大会(岐阜大学)にて,ポスター発表を行った.

海外研究活動

研究課題名: アクションリサーチ及びメンタリングによる教師教育プログラムの開発

2009年03月-2010年03月

機関: ロンドン大学(イギリス)

現在担当している科目

科目名開講学部・研究科開講年度学期
基礎ゼミ I 09人間科学部2019春学期
基礎ゼミ I 10人間科学部2019春学期
アクションリサーチ人間科学部2019秋学期
心理教育学人間科学部2019春学期
Intercultural Study 01人間科学部2019春季集中
Intercultural Study 03人間科学部2019春季集中
専門ゼミI(教育実践学)人間科学部2019春学期
専門ゼミII(教育実践学)人間科学部2019秋学期
人間科学概論 01人間科学部(通信教育課程)2019夏クォーター
人間科学概論 02人間科学部(通信教育課程)2019夏クォーター
人間科学概論 03人間科学部(通信教育課程)2019夏クォーター
人間科学概論 04人間科学部(通信教育課程)2019夏クォーター
人間科学概論 05人間科学部(通信教育課程)2019夏クォーター
人間科学概論 06人間科学部(通信教育課程)2019夏クォーター
人間科学概論 07人間科学部(通信教育課程)2019夏クォーター
心理教育学 01人間科学部(通信教育課程)2019秋学期
教育実践学研究指導 A大学院人間科学研究科2019春学期
教育実践学研究指導 B大学院人間科学研究科2019秋学期
教育実践学ゼミ(1) A大学院人間科学研究科2019春学期
教育実践学ゼミ(1) B大学院人間科学研究科2019秋学期
教育実践学ゼミ(2) A大学院人間科学研究科2019春学期
教育実践学ゼミ(2) B大学院人間科学研究科2019秋学期
学校学習システム特論大学院人間科学研究科2019春学期
Global Study 01大学院人間科学研究科2019春季集中
Global Study 03大学院人間科学研究科2019春季集中
eラーニングの未来とeスクールの国際展開大学院人間科学研究科2019夏季集中

Waseda Course Channel配信動画

科目名学部公開年度

教育内容・方法の工夫

BBSを活用したインタビュー法の習得

2004年10月-

詳細

概要:授業ビデオをオンディマンドで視聴し、BBSを解して集団でインタビュー、そのログをデータとしてレポート作成するという活動を通して、インタビュー法及び研究倫理に関する技能・知識の習得を図る

メーリングリスト(ML)を活用した討論型講義

2003年04月-2004年03月

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概要:10年後の情報社会を構想するという課題を与え、その課題についてMLを活用して討論をしながら、そこで生じたMLの活用状況などを具体的な課題を学生が改善する過程において討論する形式の講義

ビデオを用いた思考シミュレーション

2002年04月-

詳細

概要:小学校の授業ビデオを視聴する過程でビデオを中断し、その時点における教師の思考過程をシミュレーションすることにより授業づくりのポイントを習得する。

作成した教科書・教材・参考書

教育臨床心理学Ⅰ テキスト資料の作成

2002年04月

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概要:発達、教授学習心理学、および教育評価についてのワークブック型教材を作成し、それに基づき講義を行った。

教育方法・教育実践に関する発表、講演等

アクションリサーチ及びメンタリングに関するワークショップの開催

2001年12月

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概要:イギリス・バース大学よりサラ・フレッチャー講師を招聘し、公立学校教諭を対象にアクションリサーチ及びメンタリングのワークショップを開催。教員の資質向上における大学の役割のあり方を示した。(平成12年12月にもジャック・ホワイトヘッド講師を加えた同様のワークショップを開催している。) 毎年1回、開催している。