氏名

イケヤ トモアキ

池谷 知明

職名

教授 (https://researchmap.jp/read0044868)

所属

(社会科学部)

連絡先

メールアドレス

メールアドレス
ikeya@waseda.jp

URL等

研究者番号
50261251

本属以外の学内所属

兼担

社会科学総合学術院(大学院社会科学研究科)

教育・総合科学学術院(教育学部)

学内研究所等

イタリア研究所

研究所員 2013年-2014年

イタリア研究所

プロジェクト研究所所長 2015年-2017年

イタリア研究所

プロジェクト研究所所長 2018年-2022年

イタリア研究所

研究所員 2015年-2018年

イタリア研究所

研究所員 2018年-

学歴・学位

学歴

早稲田大学 政治学研究科

経歴

1996年04月-1999年03月拓殖大学政経学部 専任講師
1999年04月-2006年03月同 助教授
2006年04月-2013年03月同 教授
2013年04月-現在 早稲田大学 社会科学部教授

所属学協会

日本選挙学会 理事

日本政治学会

日本比較政治学会

イタリア学会

委員歴・役員歴(学外)

2017年10月-2018年10月日本政治学会倫理委員会委員長
2006年08月-2006年12月衆議院衆議院憲法調査特別委員会及び憲法調査会事務局客員研究員
2006年05月-2007年05月日本選挙学会企画委員長

取材ガイド

カテゴリー
社会科学
専門分野
選挙制度、イタリア政治、デモクラシー論
自己紹介コメント
リンカーンがゲティスバーグ演説で述べた「人民の人民による人民のための政治」はデモクラシーを意味するのでしょうか。というのも、演説の中でデモクラシーという語は使われていないからです。イタリアでは男子普通選挙権が認められ(1912年)、比例代表制が採用された(1919年)のち、ファシスト政権が合法的に成立します(1922年)。イタリア国民の多くはファシズムこそが「人民の人民による人民のための政治」と考えたのでしょうか。デモクラシーについて、19世紀以降のイタリア選挙政治、エリート理論に焦点を当てながら研究し、授業で学生とともに考えています。
キーワード
イタリア政治、イタリア文化、比較政治

研究分野

キーワード

政治学 比較政治 イタリア政治

共同研究希望テーマ

比較政治 イタリア政治

目的:技術相談、受託研究、共同研究、その他

研究テーマ履歴

イタリア選挙制度史

研究テーマのキーワード:イタリア 選挙制度

個人研究

ガエターノ・モスカの政治理論

研究テーマのキーワード:政治階級 エリート 政治学

個人研究

論文

「イタリア2017年選挙法(1)−下院選挙制度−」

池谷知明

『月刊選挙』2018年-

「イタリア2017年選挙法(2・完)−上院選挙制度−」

池谷知明

『月刊選挙』2018年-

「ポリティクスからガバメントへ ─ イタリア憲法改正国民投票の教訓 ─ 」

池谷知明

『改革者』2017年-

「政治の言葉の国際比較 −多元主義の国イタリア−」

池谷知明

『改革者』2017年-

「イタリア両院選挙と政治のゆくえ−三極分裂で混迷を深める政党政治−」

池谷知明

『改革者』2017年-

「開かれた政治社会を確立せよ!― 一八歳選挙権から考える二十一世紀政治社会の構想 ― 」

池谷知明

『改革者』2016年-

「国民投票の『怖さ』―イギリスEU離脱国民投票の教訓―」

池谷知明

『改革者』2016年-

「イタリア─特異な首相・特異な党首」

池谷知明

『改革者』2016年-

「「政党の共和国」から「大統領の共和国」へ? −イタリア第 2共和制における大統領− 」日

『年報 政治学』2015年-

「イタリアの選挙制度(1) ―1848年選挙法と有権者の創造―」

池谷知明

『月刊選挙』2015年-

「イタリアの選挙制度(2) ―1882年選挙法と有権者の創造―」

池谷知明

『月刊選挙』2015年-

「イタリアの選挙制度(3) ―1 8 9 1 年選挙法と有権者の減少―」

池谷知明

『月刊選挙』2015年-

「イタリアの選挙制度(4) ―男子普通選挙権の確立―」

池谷知明

『月刊選挙』2015年-

「イタリアの選挙制度(5) ―比例代表制の導入―」

池谷知明

『改革者』2015年-

「イタリアの選挙制度(6) ―ファシスト体制下の選挙制度―」

池谷知明

『月刊選挙』2015年-

「イタリアの選挙制度(7) ―憲法制定議会選挙と国民投票―」

池谷知明

『月刊選挙』2015年-

「イタリアの選挙制度(8) ―第一共和制の選挙制度―」

池谷知明

『月刊選挙』2015年-

「イタリアの選挙制度(9)―1993年選挙法―」

池谷知明

『改革者』2015年-

「イタリア選挙制度改革と政治の行方― 新選挙制度はイタリア政治を安定させるか ―」

池谷知明

『改革者』2015年-

「イタリアの選挙制度(10) ―2005年選挙法―」

池谷知明

『改革者』2015年-

「イタリアの選挙制度(11) ―2015年選挙法―」

池谷知明

『改革者』2015年-

「イタリアの選挙制度(12) ―選挙人名簿―」

池谷知明

『改革者』2015年-

「ますます深まるカオス的状況 ― ゆくえの見えないイタリア政治 ―」

池谷知明

『改革者』2014年-

「日本とイタリアではなぜ首相が「短命」なのか」

池谷知明

nipppon.com2013年08月-

link

「1848年サルデーニャ王国選挙法と有権者の創造」

池谷知明

『選挙研究』2013年-

「極端な多元主義で多党化-イタリア政党政治の理念と現実」

池谷知明

『改革者』2013年-

「脱「政局」の政治をめざして - 「政局」から考える日本政治の課題」

池谷知明

『改革者』2012年-

「政治家の選抜に時間をかけよ - 人気投票に終わらせない方策」

池谷知明

『改革者』2012年-

「20世紀初頭のイタリア政治社会とガエターノ・モスカの政治思想」

池谷知明

『拓殖大学論集 政治・経済・法律』2011年-

「綱領は政党の要件か― 各国の政党と綱領の関係を比較する ―」

池谷知明

『改革者』2011年-

「不満と期待が生んだ政権交代― 二〇〇九年総選挙を振り返る ―」『改革者』

池谷知明

『改革者』2009年-

「イタリア政治のゆくえ-二〇〇八年上下両院選挙とベルルスコーニ政権の誕生-」

池谷知明

『改革者』2008年-

「イタリア両院選挙とイタリア政治のゆくえ」

池谷知明

『改革者』2006年-

「2極化と破片化-2001年イタリア上下両院選挙」

池谷知明

『選挙研究』2003年-

「相対多数代表と政党破片化:イタリア選挙制度の評価と課題」

池谷知明

『選挙学会紀要』2003年-

「1996年イタリア上下両院選挙―政党システムの変容を中心にして―」

池谷知明

1998年-

ガエターノ・モスカの『政治学要綱』における『政治社会』概念と19世紀末イタリアにおける政治学の誕生

池谷知明

『ソシオサイエンス』1996年-

「ガエターノ・モスカの『政府論』における一九世紀末イタリア議会政治批判」

池谷知明

『社会科学討究』1995年-

「ガエターノ・モスカの『政府論』における「政治の科学」の提起と一九世紀末のイタリア政治学の誕生」

池谷知明

『ソシオサイエンス』1995年-

「イタリア政治学の戦後の発展と近年の動向(3)」

池谷知明

『早稲田政治公法研究』(43)1993年-

「イタリア政治学の戦後の発展と近年の動向(2)」

池谷知明

『早稲田政治公法研究』(42)1993年-

「イタリア政治学の戦後の発展と近年の動向(1)」

池谷知明

『早稲田政治公法研究』(40)1992年-

「日本とイタリア-分権化への2つの道」

池谷知明

『改革者』-2005年

書籍等出版物

『比較政治学のフロンティア−21世紀の政策課題と新しいリーダーシップ−』

岡澤憲芙編(分担執筆)

ミネルヴァ書房2015年-

『近代イタリアの歴史』

北村暁夫・伊藤武編(分担執筆)

ミネルヴァ書房2012年-

『イタリア国民国家の形成−自由主義期の国家と社会』

北村暁夫・小谷眞夫編(分担執筆)

日本経済評論社2010年-

『西欧比較政治』

加藤秀治郎編(分担執筆)

一藝社2002年-

『リージョナリズムの国際政治経済学』

中野実編(分担執筆)

学陽書房2001年-

『誰が政治家になるのか—候補者選びの国際比較—』

吉野孝・今村浩・谷藤悦史編(分担執筆)

早稲田大学出版部2001年-

『イタリアの政治』

馬場康雄・岡澤憲芙編(分担執筆)

早稲田大学出版部1999年-

『現代政治学[新版]』

堀江湛・岡澤憲芙編著(分担執筆)

法学書院1997年-

外部研究資金

科学研究費採択状況

研究種別:

イタリアの「国民国家」形成過程における制度と社会に関する総合的研究

配分額:¥2300000

学内研究制度

特定課題研究

イタリア自由主義期における選挙制度改革と国民国家の再編に関する研究

2013年度

研究成果概要: 申請者は、1848年に制定されたサルデーニャ王国選挙法(統一後はイタリア王国選挙法)および選挙資格が緩和された1882年選挙法を国民国家形成の観点から研究してきた。本研究は、こうしたイタリア自由主義期の選挙制度研究の延長線上に位... 申請者は、1848年に制定されたサルデーニャ王国選挙法(統一後はイタリア王国選挙法)および選挙資格が緩和された1882年選挙法を国民国家形成の観点から研究してきた。本研究は、こうしたイタリア自由主義期の選挙制度研究の延長線上に位置づけられる。 研究は、これまで収集してきた文献、資料の精査および9月に行ったローマの議会図書館、国立図書館などでの調査とその際に新たに収集した文献、資料の精査を中心に行った。 本研究に先行した1882年選挙法に関する研究で、同法が初等義務教育と選挙権を関連づけることによって有権者の創造と国民国家形成をめざしていたことを明らかにした。初等義務教育の実施に伴って増加していた有権者は1890年代に減少に転じた。その理由を考察することが、本研究の第一の目的であった。 通説的理解によれば、有権者の減少は当時の首相クリスピらの反動的な権威主義的な政策の結果とされる。この時代に行政改革が進められ、首相権限の強化、議会に対する政府の優位、知事の権限強化による中央集権体制の強化が行われ、南部での民衆の政治・社会運動、北部で高まった労働者運動が弾圧された。有権者の減少は、選挙権資格の精査、つまり初等義務教育修了程度の識字能力資格が厳密に精査されたためであったが、この精査もクリスピの権威主義的政治に結びつけられ、代表を抑える反動的政策として理解されてきた。 こうした通説に対し、本研究はクリスピおよび当時の政府指導者の意図が、精査を通じ公益、国益について考えることができる有権者の創造を企図したものであり、言わば国民国家の再編の意図に基づくという観点から下院議事録等の精査を通じて研究を進めた。 しかし、本研究を進めていく過程で、以下のような課題が浮上した。すなわち、有権者資格の精査に公益、国益を考えることができる有権者の創造があり、それら有権者を通じてのイタリアの近代化、強大化といったクリスピらの意図があったとして、それがなぜ一般国民に伝わらなかったのか、改革が成功しなかったのかという問題である。初等義務教育修了という、言わば「事実上の男子普通選挙権の成立」(選挙権拡大に反対する自由主義者は1882年選挙法をこのように評していた)にも関わらず、投票率は上昇しなかったが、それはなぜかといった問題(19世紀の下院選挙(上院議員は任命制)での得票率1882年選挙時の投票率は60.7%をピークとして、クリスピによる選挙資格「精査」後も60%を超えることはなかった)である。低投票率の一方で、南部での民衆運動、北部での労働運動が高まっていたが、それは選挙が代表回路として機能していなかったことを意味しているとも言えよう。 こうした課題が浮上したため、1912年の男子普通選挙権成立までの過程をトレースしようとした研究計画を修正し、政治指導者の観点に加え、選挙(制度)を拒否した反発した民衆の論理、メンタリティを追究することとした。さらなる資料、現地調査が必要なため、2014年度特定課題研究助成費を申請した。19世紀末のイタリア選挙制度改革を重層的かつ立体的に考察する予定である。

現代ヨーロッパにおける代表と統合の変容に関する比較政治学的研究

2014年度

研究成果概要:本研究は「現代ヨーロッパにおける代表と統合の変容」に関する共同研究の一部として、イタリア大統領の代表と統合機能について考察を行った。 大統領に注目したのは、大統領が「国家元首であり、国民の統一を代表する」(イタリア共和国憲法第87...本研究は「現代ヨーロッパにおける代表と統合の変容」に関する共同研究の一部として、イタリア大統領の代表と統合機能について考察を行った。 大統領に注目したのは、大統領が「国家元首であり、国民の統一を代表する」(イタリア共和国憲法第87条第1項)からであり、上下両院議員と各州代表が参加する会議の3分の2の多数で選出される(3回目の投票後は絶対多数で決する)(同83条)ことにある。1990年代半ばの第2共和制への移行後、政党の流動化と破片化が著しい政治状況にあって、大統領が統合機能を果たしていると考えられる。 研究は第2共和制の大統領の選出過程、政治状況を左右した権能行使に焦点を当てて進め、論文としてまとめつつある。

1890年代イタリアにおける選挙制度改革に関する研究:改革に反発した民衆の視座から

2014年度

研究成果概要:イタリアでは1894年に行われた有権者資格の精査によって有権者が減少した。当時の首相クリスピによる反動的政策と理解されるが、他方でクリスピには識字という能力資格を持たない有権者を選挙人名簿から削除することによって、公益・国益につい...イタリアでは1894年に行われた有権者資格の精査によって有権者が減少した。当時の首相クリスピによる反動的政策と理解されるが、他方でクリスピには識字という能力資格を持たない有権者を選挙人名簿から削除することによって、公益・国益について考えることのできる有権者の創造という意図があった。しかし、クリスピの意図は一般国民に伝わらなかった。というのも投票率が上昇しなかったからである。他方で、南部で民衆運動が起こり、北部では労働運動が高まっていた。この問題について、選挙参加のコストの観点から研究し、論文としてまとめつつある。

1910年代イタリアにおける選挙制度改革に関する研究

2015年度

研究成果概要: 本研究は、これまで行ってきた19世紀後半から20世紀初頭のイタリアにおける選挙制度史研究を発展させるものであり、男子普通選挙制の成立(1912年選挙法)を対象に主として有権者の創造の観点から研究を行った。 1912年選挙法そのも... 本研究は、これまで行ってきた19世紀後半から20世紀初頭のイタリアにおける選挙制度史研究を発展させるものであり、男子普通選挙制の成立(1912年選挙法)を対象に主として有権者の創造の観点から研究を行った。 1912年選挙法そのものを精査し、議事録をはじめとする資料や当時の文献を参照しつつ、研究を進めた。9月にはローマの上院・下院図書館および国立図書館で調査を行った。 本研究では男子普通選挙制の導入を主導した当時の首相ジョリッティの政治的意図を明らかにした。他方で、投票率は上昇せず、また各地で直接行動が活発化したことから、選挙制度が大衆の政治参加の手段として機能しなかったと言える。この点については、今後の検討課題とし、ファシズム運動の勃興と関連づけて研究を行う予定である。

直接デモクラシー化する多数決型デモクラシーに関する研究

2017年度

研究成果概要: 1990年代半ばの政治変動を経て、イタリアは第2共和制に移行したとされるが、それは合意形成型デモクラシーから多数決型デモクラシーへの転換をめざしたものであった。他方で、イタリアでは1970年代半ば以降、国民投票によって社会改革、... 1990年代半ばの政治変動を経て、イタリアは第2共和制に移行したとされるが、それは合意形成型デモクラシーから多数決型デモクラシーへの転換をめざしたものであった。他方で、イタリアでは1970年代半ば以降、国民投票によって社会改革、政治改革を行ってきた。イタリア政治のさらなる特徴は、政治の個人化、ポピュリズムに見られるように、既存の政党・制度を経由せず民意を直接的に政治に反映させようとする、言わば非制度的直接デモクラシーの進行が見られる点にあろう。このようなイタリア政治の状況を踏まえて、本研究は2017年選挙法、2018年上下両院選挙に焦点を当てて、制度的・非制度的直接デモクラシーと間接デモクラシーである多数決型デモクラシーとの接近・融合について研究を行った。

合意形成型デモクラシーから多数決型デモクラシーへの移行に関する研究

2016年度

研究成果概要: イタリア政治制度改革、とくに完全な二院制の見直しに関する憲法改正に焦点を当てて、研究を行った。 憲法改正案の中心は「決められない政治」の象徴と思われた完全な二院制を見直しにあった。上院の権限を縮小し、同院議員の公選を止め、市長等... イタリア政治制度改革、とくに完全な二院制の見直しに関する憲法改正に焦点を当てて、研究を行った。 憲法改正案の中心は「決められない政治」の象徴と思われた完全な二院制を見直しにあった。上院の権限を縮小し、同院議員の公選を止め、市長等を議員とする地方代表機関化しようとするものであった。こうした制度改革は、合意形成型デモクラシーから多数決型デモクラシーへの移行と捉えられる。 本研究では、憲法改正案を精査するとともに、制度改革をめざす論理について検討し、そうした論理を多数決型デモクラシー理論に即して考察した。また、2016年12月4日に行われた憲法改正国民投票についても分析を行った。

イタリアにおける政治学の誕生とその発展

1995年度

研究成果概要: 95年度は,ガエターノ・モスカの著作を中心に課題に取り組んだ。 イタリア政治学の誕生は,1896年のモスカの『政治学要綱』(以下『要綱』)の公刊に一致するとされる。そこでは,科学としての政治学の樹立が宣言され,同時に,時代,... 95年度は,ガエターノ・モスカの著作を中心に課題に取り組んだ。 イタリア政治学の誕生は,1896年のモスカの『政治学要綱』(以下『要綱』)の公刊に一致するとされる。そこでは,科学としての政治学の樹立が宣言され,同時に,時代,場所を問わず,政府が存在する限り,その政府は組織された少数者によって運営されているという,政治階級の理論が提示されている。この政治階級の理論は,1884年に発表された『諸政府の理論と議会政治』(以下『政府論』)において明らかにされていた。 それでは,なぜ1880年代に,政治階級の理論が発表されることになったのか。この課題について,論文「ガエターノ・モスカの『政府論』における19世紀末イタリア議会政治批判」(『社会科学討究』第119号)で取り組んだが,当時の選挙過程とそこで選抜されてくる代議士階級の腐敗にたいする議会主義批判に起因することが明らかになった。選挙は国民の多数の意思が反映される場ではない。イタリアの惨状を改善していくためには,良質の政治階級を育成する必要があるというのがモスカの主張であった。このモスカの考えは,デモクラシーの全面否定につながるのだろうか。この点について,論文「ガエターノ・モスカの『政治学要綱』における『政治社会』概念と19世紀末イタリア政治社会」(『ソシオサイエンス』第2号)で主に『要綱』を中心に検討したが,モスカの力点は,単一の政治階級による政治支配ではなく,多元的な政治勢力の政治への参入であり,その競合によって,専制を阻止することにあった。したがって,モスカ理論は,多元主義的なリベラル・デモクラシーと親和性を獲得していくことが明らかになった。 モスカと同時代の政治学者についての考察,その後のイタリア政治学の発展に関しては,モスカ理論のアメリカ政治学への影響に関する問題とともに,今後の課題として残された。

現在担当している科目

科目名開講学部・研究科開講年度学期
演習I(政治学) B教育学部2019通年
演習II(政治学) B教育学部2019通年
現代政治制度論(イタリア)社会科学部2019秋学期
現代政治分析(イタリア)社会科学部2019春学期
政治学入門 A社会科学部2019春学期
政治学入門 B社会科学部2019秋学期
比較政治制度論 1社会科学部2019春学期
比較政治制度論 2社会科学部2019秋学期
ゼミナールI(比較政治研究/秋学期)社会科学部2019秋学期
ゼミナールII(比較政治研究/春学期)社会科学部2019春学期
ゼミナールII(比較政治研究/秋学期)社会科学部2019秋学期
ゼミナールIII(比較政治研究/春学期)社会科学部2019春学期
ゼミナールIII(比較政治研究/秋学期)社会科学部2019秋学期
南欧研究(政治・社会) I大学院社会科学研究科2019春学期
南欧研究(政治・社会) II大学院社会科学研究科2019秋学期
南欧研究研究演習 I(春学期)大学院社会科学研究科2019春学期
南欧研究研究演習 I(秋学期)大学院社会科学研究科2019秋学期
南欧研究研究演習 II(春学期)大学院社会科学研究科2019春学期
南欧研究研究演習 II(秋学期)大学院社会科学研究科2019秋学期