氏名

ハシモト ケンジ

橋本 健二

職名

教授 (https://researchmap.jp/read0132145)

所属

(人間科学部)

連絡先

メールアドレス

メールアドレス
hashimoto-kenji@waseda.jp

URL等

WebページURL

http://www.asahi-net.or.jp/~fq3k-hsmt/(橋本健二のホームページ)

https://www.facebook.com/hashimotokenjilab/(橋本健二研究室)

研究者番号
10449340

本属以外の学内所属

兼担

人間科学学術院(人間科学部通信課程)

人間科学学術院(大学院人間科学研究科)

学歴・学位

学歴

1978年04月-1982年03月 東京大学
1982年04月-1988年03月 東京大学大学院

学位

博士(社会学) 論文

経歴

1988年-2001年静岡大学教員
2002年-2012年武蔵大学教員

所属学協会

日本社会学会

日本労働社会学会 幹事

社会政策学会

関東社会学会

数理社会学会

経済理論学会

取材ガイド

カテゴリー
社会科学
専門分野
格差社会、労働問題、日本戦後史
自己紹介コメント
代表的な著書は、以下の通りです。『新・日本の階級社会』(講談社)『「格差」の戦後史──階級社会 日本の履歴書[増補新版]』(河出書房新社)『階級都市──格差が町を侵食する』(ちくま新書)『居酒屋ほろ酔い考現学』(毎日新聞社) 『新しい階級社会 新しい階級闘争』(光文社)『盛り場はヤミ市から生まれた』(青弓社)
キーワード
格差社会、都市論・東京論、酒・居酒屋

その他基本情報

日本ペンクラブ会員

研究分野

キーワード

階級・社会階層論

科研費分類

社会科学 / 社会学 / 社会学

研究テーマ履歴

現代日本の階級構造

研究テーマのキーワード:階級 不平等 社会移動

個人研究

戦後日本社会の変動過程

研究テーマのキーワード:社会変動 社会構造

論文

現代日本における階級構造の変容

橋本健二

季刊経済理論査読有り招待有り56(1)p.15 - 272019年04月-

詳細

掲載種別:研究論文(学術雑誌)

1980年代以降の格差拡大と大都市分極化:「無血革命」としての時間差ジェントリフィケーション

橋本健二

日本都市社会学会年報査読有り招待有り35p.23 - 442017年09月-2017年09月 

格差拡大と変貌する大都市の空間構造

橋本健二

都市問題106(11)p.80 - 87-2015年

格差拡大と都市の空間構造

橋本健二

統計66(2)p.26 - 31-2015年

氏原正治郎「企業封鎖的労働市場モデル」の検証 : [京浜工業地帯調査」原票の分析をもとに

橋本健二

社会政策6(2)p.125 - 137-2015年

CiNii

詳細

ISSN:18831850

概要:本論文は,氏原正治郎が「京浜工業地帯調査」の結果にもとづいて提示した諸仮説を「年功制仮説」「長期雇用仮説」「労働市場の企業封鎖性仮説」の3つにまとめ,同調査の現存する調査票原票を再分析することによって検証するものである。分析の結果,次の点が明らかになった。年功制仮説は,役付工への昇進と賃金が年齢と勤続年数によって強く影響されているという意味では実証されるが,例外も多く,他企業での経験年数も一定の効果をもっている。長期雇用仮説は,機械工業に限り,また新規学卒で採用された労働者の比率は3割程度だったとはいえ,1920年代後半,戦時期,1950年代初めについて部分的に実証される。労働市場の企業封鎖性仮説は,中途退職者が大企業の労働市場に参入できる機会がかなりの程度に存在しており,とくに戦前期では大企業労働者が大企業間で移動することが一般的だったことから,否定される。

アンダークラスと新しい階級社会

橋本 健二

学術の動向20(9)p.9_44 - 9_492015年-2015年

CiNii

詳細

ISSN:1342-3363

労働組合運動とはなにか-絆のある働き方をもとめて, 熊沢誠著, 岩波書店, 2013年

橋本健二

季刊経済理論51(2)p.106 - 108-2014年

CiNii

詳細

ISSN:18825184

戦後史における若者の貧困

橋本健二

現代の理論11(新春)p.16 - 25-2011年

「アンダークラス」化する日本の若者たち

橋本健二

エコノミスト2011(2.8)p.46 - 49-2011年

戦後史のなかの主婦──特権から清貧へ

橋本健二

生活経済政策174(590)p.6 - 10-2011年

労働者階級はどこから来てどこへ行くのか

橋本健二

石田浩・近藤博之・中尾啓子編『現代の階層社会2 階層と移動の構造』東京大学出版会p.53 - 69-2011年

貧困調査から総合政策の構想へ

橋本健二

現代の理論10(新春)p.109 - 117-2010年

格差拡大と「新しい階級社会」

橋本健二

現代の理論9(春)p.64 - 74-2009年

「階級−社会階層研究」の可能性

橋本健二

理論と方法44p.5 - 22-2008年

「格差社会」と「機会の平等」

橋本健二

社会政策研究8p.34 - 52-2008年

「格差社会論」から「階級−階層研究」へ

橋本健二

社会学評論59(1)p.94 - 113-2008年

階級間格差の拡大と階級所属の固定化──「格差社会」の計量分析

橋本健二

季刊経済理論44(4)p.29 - 40-2008年

新自由主義・グローバリゼーションと「新しい階級社会」

橋本健二

社会理論研究9p.22 - 45-2008年

Neoliberalism, Civilian control, and Public Education

橋本健二

Japonesia Review3p.38 - 45-2007年

底なしの格差拡大の果てに 問題は「機会の不平等」だけではない

橋本健二

月刊ベリタ(39142.0)p.6 - 17-2007年

「格差社会」における階級・階層研究と地域社会研究──「土地の社会移動」研究の提案

橋本健二

地域社会学会年報19p.12 - 30-2007年

格差拡大とジェンダー──女性内部の格差拡大と貧困層の集積

橋本健二

女性労働研究51p.26 - 40-2007年

アンダークラス化する若年層──近代的階級構造の変貌

橋本健二

社会学年報35p.19 - 46-2006年

「格差社会」と教育機会の不平等

橋本健二

神野直彦・宮本太郎編『脱「格差社会」への戦略』岩波書店p.157 - 170-2006年

「格差社会」と若者の未来

橋本健二

全国民主主義教育研究会編, 『格差社会と若者の未来』同時代社p.28 - 53-2006年

教育機会の不平等と、平等のための教育— 社会政策

橋本健二

世界の労働56(11)p.38 - 45-2005年

増加するニートと日本社会の未来

橋本健二

労働の科学60(2)p.48 - 51-2005年

高校入学者選抜における平等化と個性化──教育機会の平等とコミュニティ形成の視点から

橋本健二

都市問題85(3)p.77 - 87-2004年

女性と階級構造──所属階級と配偶関係からみた女性の経済的・社会的格差

橋本健二

社会政策学会誌7p.47 - 63-2002年

階級社会日本の大学教育──学生叛乱と大学改革のあいだ

橋本健二

アソシエ8p.194 - 204-2002年

Class Structure in Contemporary Japan

橋本健二

International Journal of Sociology30(1)p.79 - 87-2001年

フェミニズムからみた階級理論・階級理論からみた女性

橋本健二

女性労働研究51p.47 - 63-2000年

階級社会日本──「総中流」など存在しなかった

橋本健二

教育50(11)p.22 - 29-2000年

戦後日本の農民層分解

橋本健二

原純輔編『近代化と社会階層(日本の階層システム1)』東京大学出版会p.109 - 134-2000年

教育と家父長制の再生産──「ジェンダーと教育」研究のニュー・フロンティア

橋本健二

家計経済研究44(秋)p.19 - 36-1999年

現代資本主義の階級構造:エリック・オリン・ライトとその周辺

橋本健二

高増明・松井暁編『アナリテイカル・マルクシズム』ナカニシヤ出版p.86 - 109-1999年

教育機会の不平等と階層格差の固定化

橋本健二

生活経済政策21p.6 - 10-1999年

戦後日本の階級構造──空想から科学への階級研究の発展

橋本健二

社会学評論50(2)p.24 - 40-1999年

ジェンダーと階層構造──理論内在的セクシズムの問題

橋本健二

教育社会学研究61p.55 - 76-1997年

「同・級・生」の軌跡──職業と社会階層

橋本健二

犬塚先編『新しい産業社会学』有斐閣p.158 - 182-1997年

「企業社会」日本の階級・階層構造と女性労働者

橋本健二

日本労働社会学会年報6p.49 - 76-1995年

資本主義社会の文化的再生産──イデオロギー・ハビトゥス・変革主体

橋本健二

庄司興吉編『再生産と自己変革』法政大学出版会p.188 - 212-1994年

大規模集合住宅における高齢化の進行とコミュニティ形成

橋本健二

坂本重雄・山脇貞司編『高齢者生活保障の法と政策──地域社会の視点から』多賀出版p.189 - 211-1993年

文化評価の構造と文化の階層性

橋本健二

静岡大学教養部研究報告(人文・社会篇)24(2)p.151 - 166-1988年

資本主義社会の再生産と国家装置の理論

橋本健二

東京大学教育学部紀要27p.249 - 257-1987年

文化の階層性と文化的再生産

藤田英典・宮島喬・秋永雄一・橋本健二・志水宏吉

東京大学教育学部紀要27p.51 - 89-1987年

現代日本社会の階級分析

橋本健二

社会学評論37(2)p.43 - 58-1986年

教育による階級決定と階級構造の再生産

橋本健二

東京大学教育学部紀要25p.181 - 190-1985年

「マルクス主義教育社会学」の展望

橋本健二

教育社会学研究39p.127 - 139-1984年

文化としての資本主義・資本主義の文化

橋本健二

宮島喬・藤田英典編『文化と社会──差異化・構造化・再生産』有信堂高文社p.97 - 118-1991年

文化としての「女」と「男」

橋本健二

宮島喬・藤田英典編『文化と社会──差異化・構造化・再生産』有信堂高文社p.77 - 95-1991年

階級社会としての日本社会

橋本健二

直井優・盛山和夫編『社会階層の構造と過程(現代日本の階層構造1)』東京大学出版会p.51 - 64-1990年

現代資本主義国家の危機と公教育制度

橋本健二

海老原治善・黒沢惟昭・嶺井正也編『現代教育科学論のフロンティア』エイデル研究所p.55 - 78-1990年

書籍等出版物

アンダークラス

橋本健二(単著)

筑摩書房2018年 12月-

詳細

単行本(一般書)総ページ数:250ISBN:978-4-480-07187-3

新・日本の階級社会

橋本健二(単著)

講談社2018年 01月-

詳細

単行本(一般書)総ページ数:320ISBN:978-4-06-288461-7

現代貧乏物語

橋本健二(単著)

弘文堂2016年 11月-

詳細

単行本(学術書)総ページ数:261ISBN:9784335551826

はじまりの戦後日本

橋本健二(単著)

河出書房新社2016年 04月-

詳細

単行本(学術書)総ページ数:254ISBN:9784309624907

居酒屋の戦後史

橋本健二

祥伝社2015年 12月-

詳細

単行本(一般書)総ページ数:270ISBN:9784396114503

戦後日本社会の誕生

橋本健二(編著)

弘文堂2015年 06月-

詳細

総ページ数:342ISBN:9784335551697

盛り場はヤミ市から生まれた

橋本健二・初田香成(編著)

青弓社2013年 12月-

「格差」の戦後史──階級社会 日本の履歴書【増補新版】

橋本健二

河出書房新社2013年 12月-

詳細

ISBN:978-4-309-62466-2

階級都市

橋本健二

筑摩書房2011年 12月-

詳細

総ページ数:270

「格差」の戦後史──階級社会 日本の履歴書

橋本健二

河出書房新社2009年-

貧困連鎖──拡大する格差とアンダークラスの出現

橋本健二

大和書房2009年-

居酒屋ほろ酔い考現学

橋本健二

毎日新聞社2008年-

新しい階級社会・新しい階級闘争

橋本健二

光文社2007年-

階級社会── 現代日本の格差を問う

橋本健二

講談社2006年-

階級・ジェンダー・再生産──現代資本主義社会の存続メカニズム

橋本健二

東信堂2003年-

Class Structure in Contemporary Japan

Kenji Hashimto

Trans Pacific Press, Melbourne2003年-

階級社会日本

橋本健二

青木書店2001年-

詳細

総ページ数:276

現代日本の階級構造──理論・方法・計量分析

橋本健二

東信堂1999年-

特許

整理番号:774

制御装置、制御方法、及び2足歩行ロボット(日本)

高西 淳夫, 田中 智明, 橋本 健二, 菅原 雄介, 太田 章博, 服部 賢太郎, 沢戸 瑛昌, 林 昭宏

特願2007-278682、特開2009-107030、特許第5083763号

整理番号:887

2足歩行ロボットの制御装置、及び2足歩行ロボットの制御方法(日本)

高西 淳夫, 林 昭宏, 橋本 健二, 沢戸 瑛昌, 吉村 勇希, 浅野 哲平, 服部 賢太郎

特願2008-229532、特開2010- 58253

整理番号:1489

2足歩行ロボットの移動制御システム(日本)

高西 淳夫, 川上 泰雄, 橋本 健二, 阪口 正律, 大谷 拓也, 飯塚 晃弘, 八原 昌亨, 瓜生 和寛, 宮前 俊介, 濱元 伸也

特願2013-238123、特開2015- 98066、特許第6311153号

外部研究資金

科学研究費採択状況

研究種別:基盤研究(A)

大都市部における格差拡大の進行過程とその社会的帰結に関する計量的研究(基盤研究(A))

2015年-

研究種別:基盤研究(B)

戦後日本社会の形成過程に関する計量歴史社会学的研究(基盤研究(B))

2011年-2013年

研究種別:基盤研究(B)

戦後日本における「女性職」の形成・定着過程に関する実証的研究(基盤研究(B))

2007年-2009年

研究種別:基盤研究(C)

近代日本の女性労働に関する計量歴史社会学的研究(基盤研究(C))

2005年-2007年

研究種別:基盤研究(B)

現代日本におけるジェンダーと社会階層に関する総合的研究(基盤研究(B))

2003年-2004年

研究種別:

大都市部における格差拡大の進行過程とその社会的帰結に関する計量的研究

2015年-0月-2019年-0月

配分額:¥42640000

研究種別:

戦後日本社会の形成過程に関する計量歴史社会学的研究

2011年-0月-2014年-0月

配分額:¥18850000

研究種別:

戦後日本における「女性職」の形成・定着過程に関する実証的研究

配分額:¥13390000

研究種別:

近代日本の女性労働に関する計量歴史社会学的研究

配分額:¥3580000

研究種別:

現代日本におけるジェンダーと社会階層に関する総合的研究

配分額:¥10900000

研究種別:

漫画表現を取り入れたロボットハンドのデザイン構成法

2019年-0月-2021年-0月

配分額:¥6500000

研究種別:

人型ロボットによるヒトのバランス制御と空中感覚理解

2020年-0月-2024年-0月

配分額:¥17420000

学内研究制度

特定課題研究

戦後復興期における労使関係の形成過程に関する研究

2013年度

研究成果概要: 本研究は科学研究費(基盤(B))に採択された「戦後日本社会の形成過程に関する計量歴史社会学的研究」を補足するために、当初予定になかったデータの作成と分析を行おうとするものである。上記科研費研究では、1951 年に東京大学社会科学... 本研究は科学研究費(基盤(B))に採択された「戦後日本社会の形成過程に関する計量歴史社会学的研究」を補足するために、当初予定になかったデータの作成と分析を行おうとするものである。上記科研費研究では、1951 年に東京大学社会科学研究所によって実施された「京浜工業地帯調査」の調査票原票の回答をデータ化し、分析をすすめている。これに付随して、調査対象者のうち50名に対して行なわれた詳細な面接調査記録が発見されたため、これをデジタルカメラで撮影して画像化し、さらに学生アルバイトを雇用してワードプロセッサに入力して文書化した。これによって、「京浜工業地帯調査」の主要部分のデータが、すべてデジタル化された。 以上を分析した結果、以下の諸点が明らかとなった。 (1)調査の中心人物だった氏原正治郎は、本調査から「企業封鎖的労働市場」という労働市場モデルを提唱し、日本の大企業は主に若年の未熟練労働者を採用して育成し、長期にわたって雇用すること、ここでは勤続年数に基づく年功制が形成されていること、大企業の労働市場は封鎖性が強く、中小企業の労働市場から分断されていることなどを主張した。これが、その後の「日本的雇用慣行」をめぐる研究の原型となった。しかしデータの再分析からは、これらは一部しか実証されなかった。 (2)さらに氏原は、明確な根拠を示さなかったものの、企業封鎖的労働市場の成立時期は「第一次大戦後の合理化の時代と戦時中の生産力増強の時代」と指摘した。これはその後、兵藤剣の研究によって実証的根拠が与えられ、ある時期までは定説と扱われたものの、近年ではこれを否定する研究が相次いでいた。これに対して今回、機械工業の労働者の職歴分析を行なったところ、この指摘がかなりの程度に実証されることが判明した。 (3)氏原の研究では、聞き取り調査の結果のうち、長期勤続しているごく一部の労働者の証言を中心に結論が組み立てられていた。この結果、長期勤続を中心とする「日本的雇用慣行」の存在が過大評価された可能性があることが判明した。

戦後復興期における階級・階層構造の形成過程に関する計量歴史社会学的研究

2014年度

研究成果概要: 本研究は、科学研究費を受けた「戦後日本社会の形成過程に関する計量歴史社会学的研究」を継承・発展させるため、データ分析と史料の探索を行うものである。成果は、以下の通りである。①日本的雇用慣行は、1920年代後半に機械工業で先行する... 本研究は、科学研究費を受けた「戦後日本社会の形成過程に関する計量歴史社会学的研究」を継承・発展させるため、データ分析と史料の探索を行うものである。成果は、以下の通りである。①日本的雇用慣行は、1920年代後半に機械工業で先行する形で導入されたが、他産業には広がらず、50年代になって機械工業から他産業へ拡大した。②50年代の製鉄・化学工業ではOJTを通じた技能形成とこれを基礎とする年功制が成立していたが、造船業では部分的にしか成立していなかった。③東京大学社会科学研究所が所蔵する2つの調査の調査票原票を精査し、その分析によって得られると考えられる成果と、そのための作業量及び経費を特定した。

アジア太平洋戦争前後の人の移動に関する計量的研究

2016年度

研究成果概要: 本研究は、戦前から戦中・戦後にかけての日本人の移動のようす、とりわけ空間的移動と階級・階層間移動の量と構造を、計量的データにもとづいて明らかにしようとするものである。この目的のため、1965年SSM調査(社会階層と移動全国調査)... 本研究は、戦前から戦中・戦後にかけての日本人の移動のようす、とりわけ空間的移動と階級・階層間移動の量と構造を、計量的データにもとづいて明らかにしようとするものである。この目的のため、1965年SSM調査(社会階層と移動全国調査)の調査票原票から、1920年代から60年代にかけての、人々の職歴と勤務場所についての回答の再コーディングを実施した。データはほぼ完成し、現在はクリーニング作業中である。分析結果は、2017年度中には論文として公表できる予定である。なおこれとは別に、1955年と1965年のSSM調査データにより、戦前・戦中から戦後にかけての階級・階層間移動についての時系列的な分析を行ない、その成果を著書『はじまりの戦後日本』(河出書房新社)で公表している。

大都市住民の地域間移動と格差に関する計量的研究

2017年度

研究成果概要: 本研究は、「大都市部における格差拡大の進行過程とその社会的帰結に関する計量的研究」(基盤研究A、2015-2018年度)を補完し、とくに大都市住民の地域間移動と格差の関係について計量的な分析を行なおうとするものである。 この目的... 本研究は、「大都市部における格差拡大の進行過程とその社会的帰結に関する計量的研究」(基盤研究A、2015-2018年度)を補完し、とくに大都市住民の地域間移動と格差の関係について計量的な分析を行なおうとするものである。 この目的のため、上記の科学研究費によって2016年に実施した質問紙調査の調査票原票に記された、回答者の出身地、前住地、現住地に関する自由記述回答をコーディングし、これと出身階級、初職時点の所属階級、現在の所属階級、階層意識との関係を分析した。この結果、地域間移動経験が世代間階層移動と密接な関係にあること、首都圏周辺部出身者が、出身地にそのまま定住した場合には、上昇移動する可能性が小さく、しかも一部は下降移動してアンダークラスとなる可能性が高いことが判明した。

首都圏における貧困世帯・生活困難世帯の空間的分布と生活実態に関する計量的研究

2018年度

研究成果概要: 本研究は、2015-2018年度の科学研究費補助金(基盤A)「大都市部における格差拡大の進行過程とその社会的帰結に関する計量的研究」に付随して、収集した統計データのより詳細な分析を進めるとともに、2016年度に実施した質問紙調査... 本研究は、2015-2018年度の科学研究費補助金(基盤A)「大都市部における格差拡大の進行過程とその社会的帰結に関する計量的研究」に付随して、収集した統計データのより詳細な分析を進めるとともに、2016年度に実施した質問紙調査データに回答者の居住歴情報を付加して、貧困層の多い地域の分布およびその変化、住民の居住地および居住歴を分析することを通じて、貧困層および貧困層の多い地域の形成過程を明らかにしようとするものである。分析の結果、(1)首都圏ではかつて貧困層は都心から周辺部に幅広く分布していたが、近年では都心部で減少し、都心からの距離が大きいほど貧困層比率が高くなっていること、(2)貧困層は出身地または旧住地に定着する傾向が強いのに対して、富裕層は周辺部から都心部へと転居する傾向が強く、このため都心でジェントリフィケーション、周辺部では貧困比率の上昇してきたことが明らかとなった。

東京圏におけるアンダークラスの存在形態と生活実態に関する計量的研究

2019年度

研究成果概要: 本研究では、雇用の多様化により形成された非正規雇用者からなる新しい下層階級=アンダークラスの空間的分布、形成過程、生活実態を明らかにするため、地域メッシュ統計の分析と2016年首都圏調査データの再分析を行った。これにより以下の諸... 本研究では、雇用の多様化により形成された非正規雇用者からなる新しい下層階級=アンダークラスの空間的分布、形成過程、生活実態を明らかにするため、地域メッシュ統計の分析と2016年首都圏調査データの再分析を行った。これにより以下の諸点が明らかとなった。①パート主婦が主に都心から20km以遠に分布しているのに対して、アンダークラスは都心を含む50km圏内に幅広く分布している。②アンダークラスは都心からの距離と年齢層によって分化しており、若年都心型、中高年都心型、若年郊外型、中高年郊外型に分類される。③郊外では、就業機会の乏しい郊外から移動せずにいることがアンダークラスへの所属をもたらしている。

現在担当している科目

科目名開講学部・研究科開講年度学期
人間環境科学概論人間科学部2020春クォーター
人間環境科学概論人間科学部(通信教育課程)2020秋クォーター
階級・階層論研究指導 A大学院人間科学研究科2020春学期
階級・階層論研究指導 B大学院人間科学研究科2020秋学期
階級・階層論ゼミ(1) A大学院人間科学研究科2020春学期
階級・階層論ゼミ(1) B大学院人間科学研究科2020秋学期
階級・階層論ゼミ(2) A大学院人間科学研究科2020春学期
階級・階層論ゼミ(2) B大学院人間科学研究科2020秋学期
階級・階層論研究指導(D) A大学院人間科学研究科2020春学期
階級・階層論研究指導(D) B大学院人間科学研究科2020秋学期

Waseda Course Channel配信動画

科目名学部公開年度