氏名

ウエノ カズアキ

上野 和昭

職名

教授 (https://researchmap.jp/read0058214/)

所属

(文化構想学部)

連絡先

メールアドレス

メールアドレス
uenok@waseda.jp

URL等

WebページURL

http://www.f.waseda.jp/uenok/

研究者番号
10168643

本属以外の学内所属

兼担

文学学術院(大学院文学研究科)

教育・総合科学学術院(大学院教育学研究科)

学内研究所等

オンデマンド授業開発研究所

プロジェクト研究所所長 2006年-2008年

学歴・学位

学歴

-1978年 早稲田大学 文学部 日本文学
-1986年 早稲田大学 文学研究科 日本文学

学位

博士(文学) 論文 早稲田大学 日本語学

経歴

1984年-1986年早稲田大学 助手(文学部)
1986年-1990年徳島大学 講師(総合科学部)
1990年-1997年徳島大学 助教授(総合科学部)
1997年-1998年早稲田大学 助教授(第一・第二文学部)

所属学協会

日本語学会 編集委員

日本音声学会 編集委員

日本言語学会

訓点語学会

鈴屋学会

早稲田大学国文学会 評議員

早稲田大学日本語学会

受賞

第30回新村出賞

2011年11月

上野五月記念日本文化研究奨励金(共同研究者)

2003年

研究分野

キーワード

音韻、方言、音韻史、アクセント史、方言アクセント、日本語史、平曲譜本

科研費分類

人文学 / 言語学 / 日本語学

研究テーマ履歴

2005年-2007年「平家正節」の譜記による近世京都アクセントの研究

研究テーマのキーワード:京阪アクセント,アクセント史,方言アクセン,平曲譜本,アクセント体系

個人研究

論文

『名目抄』所載の漢字二字四拍の漢語に差された声点について

上野和昭

論集 アクセント史資料研究会8p.17 - 302012年12月-

『名目抄』所載の漢語に差された声点について—漢語アクセント史構築のために—

上野和昭

国文学研究 早稲田大学国文学会1682012年10月-

アクセント仮名遣いと〈音の軽重〉

上野和昭

論集 アクセント史資料研究会7p.33 - 492011年11月-

『平家正節』にみえる漢語サ変動詞のアクセント

上野和昭

論集 アクセント史資料研究会6p.61 - 802010年11月-

近世京都における複合名詞アクセントの史的変遷—和語から成る{2+3構造}の複合名詞について—

上野和昭

日本語の研究5(4)p.16 - 292009年10月-

和語から成る複合名詞アクセントの史的考察 その2  —近世京都における{3+2構造}の複合名詞について—

上野和昭

論集 アクセント史資料研究会Vp.53 - 682009年09月-

アクセント史から見た『平曲問答書』

上野和昭

論集 アクセント史資料研究会4p.81 - 942008年09月-

和語から成る複合名詞アクセントの史的考察 —近世京都における{2+2構造}の複合名詞について—

上野和昭

論集 アクセント史資料研究会3p.53 - 802007年09月-

近世漢語アクセントの諸相

上野和昭

日本語論叢(日本語論叢の会)特別号p.1 - 122007年03月-

近世漢語アクセントの実態と史的位置づけ−2拍・3拍の漢語を対象にして−

上野和昭

論集 アクセント史資料研究会p.85 - 1142006年09月-

近世漢語アクセントの史的考察−漢字二字4拍の漢語について−

上野和昭

音声研究10(2)p.19 - 322006年08月-

特殊表記から見た平曲古譜本−日本語アクセント史からの考察−

上野和昭

論集 アクセント史資料研究会p.105 - 1312005年09月-

『平家正節』所載の名乗アクセント再論

上野和昭

早稲田大学大学院文学研究科紀要50p.5 - 202005年02月-

『平家正節』に見られる、いわゆる「特殊低起式表記」について

上野和昭

国語国文73(10)p.32 - 482004年10月-

金田一春彦博士年譜ならびに主要著作目録

上野和昭

国語学55(4)p.33 - 412004年10月-

『平家正節』所載の二拍名詞における助詞「の」接続形アクセント

上野和昭

早稲田大学大学院文学研究科紀要49p.5 - 182004年02月-

『平家正節』の譜記によるアクセント型の認定について−1拍名詞を素材として−

上野和昭

国文学研究141p.89 - 992003年10月-

日本語アクセント史研究とアクセント観

上野和昭

音声研究7(1)p.47 - 572003年04月-

日本語史の可能性 −音韻史・アクセント史を中心に−

上野和昭

早稲田日本語研究/早稲田大学日本語学会11p.38 - 432003年03月-

『池田要 京都・大阪アクセント資料』所載の動詞・形容詞のアクセント

上野和昭

早稲田大学大学院文学研究科紀要48p.3 - 162003年02月-

日本語のアクセントってどんなもの?

上野和昭

日本語学21(14)p.200 - 2012002年11月-

音韻(史的研究)

上野和昭

国語学53(4)p.53 - 602002年10月-

書評 金田一春彦著『日本語音韻音調史の研究』

上野和昭

国語と国文学78(9)p.69 - 732001年09月-

書評 桜井茂治著『日本語の音・考−歴史とその周辺−』

上野和昭

音声研究5(2)p.89 - 912001年08月-

アクセント史研究の要点

上野和昭

日本語学19(11)p.26 - 362000年09月-

近世京都における形容詞アクセントの周辺

上野和昭

国文学研究130p.123 - 1332000年03月-

徳島県下の讃岐式アクセントにおける動詞アクセント体系について

上野和昭

早稲田大学大学院文学研究科紀要45p.3 - 152000年02月-

特殊形アクセントの問題点

上野和昭

国文学研究128p.1 - 111999年06月-

アクセント史研究の新展開

秋永一枝・上野和昭・坂本清恵・佐藤栄作・鈴木豊

日本語学17(3)p.26 - 331998年03月-

中世後期以降の四拍動詞アクセント体系についての史的考察

上野和昭

早稲田大学大学院文学研究科紀要43p.3 - 161998年02月-

『名目抄』所載の漢字二字四拍の漢語に差された声点について

上野和昭

アクセント史資料研究会 論集p.17 - 302012年12月-

『名目抄』所載の通秀点について

上野和昭

アクセント史資料研究会 論集p.1 - 212013年12月-

『名目抄』に差された声点の系譜について

上野和昭

国語と国文学査読有り91(2)p.3 - 172014年02月-

増補系『名目鈔』諸本に差された声点について

上野和昭

早稲田大学大学院文学研究科紀要60p.3 - 162015年02月-

『補忘記』の貞享版と元禄版について

上野和昭

アクセント史資料研究会 論集p.39 - 592015年02月-

『補忘記』に載る漢語句の音調について

国文学研究査読有り179p.54 - 672016年06月-

声明資料によるアクセント史研究―金田一春彦『四座講式の研究』について(1)―

論集(アクセント史資料研究会)p.65 - 832017年02月-

声明資料によるアクセント史研究―金田一春彦『四座講式の研究』について(2)―

論集(アクセント史資料研究会)ⅩⅢp.123 - 1522018年02月-

書籍等出版物

御巫本日本書紀私記声点付和訓索引

上野和昭

アクセント史資料研究会1984年 04月-

名目鈔 声点付語彙索引

上野和昭

アクセント史資料研究会1991年 12月-

平曲譜本による近世京都アクセントの史的研究

上野和昭

早稲田大学出版部2011年 03月-

詳細

ISBN:978-4-657-11707-6

心に残る日本の名文・名詩・名歌

上野和昭(監修)

三省堂2008年 09月-

詳細

ISBN:978-4-385-36375-2

ふで・えんぴつでなぞって味わうにっぽんの名文100

上野和昭(編)

こう書房2007年 02月-

詳細

ISBN:978-4-7696-0927-8

池田要 京都・大阪アクセント資料 分析編

佐藤栄作・坂本清恵・上野和昭・鈴木豊・秋永一枝

アクセント史資料研究会2003年 12月-

美しい日本の名文・名詩・名歌

上野和昭(監修)

三省堂2002年 04月-

平家正節 声譜付語彙索引 上・下

上野和昭

アクセント史資料研究会2000年 12月-2001年 12月

池田要 京都・大阪アクセント資料 五十音順索引

上野和昭・秋永一枝・坂本清恵・佐藤栄作・鈴木豊

アクセント史資料研究会2000年 03月-

御巫本日本書紀私記声点付和訓索引(第二刷)

上野和昭

アクセント史資料研究会1998年 11月-

「早稲田語類」「金田一語類」対照資料

坂本清恵・秋永一枝・上野和昭・佐藤栄作・鈴木豊

アクセント史資料研究会1998年 10月-

日本語アクセント史総合資料 研究篇

秋永一枝・上野和昭・坂本清恵・佐藤栄作・鈴木豊

東京堂出版1998年 02月-

日本のことばシリーズ36 徳島県のことば

上野和昭

明治書院1997年 07月-

日本語アクセント史総合資料 索引篇

秋永一枝・上野和昭・坂本清恵・佐藤栄作・鈴木豊

東京堂出版1997年 02月-

外部研究資金

科学研究費採択状況

研究種別:

論議書に記載された漢語アクセントの研究

2013年-0月-2016年-0月

配分額:¥1560000

研究種別:

漢語アクセントの解明と資料の発掘

配分額:¥4290000

研究種別:

漢語アクセントの史的研究における基礎データの構築

配分額:¥3800000

研究種別:

複合メディアによる東京弁アーカイブの構築と電子的公開

配分額:¥3220000

研究種別:

『平家正節』の譜記による近世京都アクセントの研究

配分額:¥2180000

研究種別:

19・20世紀東京弁録音資料のアーカイブ化とその総合的研究

配分額:¥2800000

研究種別:

平曲古譜本による日本語音韻・アクセント史の研究

配分額:¥1800000

研究種別:

日本語アクセント史総合データベースの構築とその発展的研究

配分額:¥3900000

研究種別:

京阪アクセントの史的変遷における総合的研究

配分額:¥3200000

研究種別:

国語声調史資料索引の編纂

配分額:¥5000000

研究種別:

日本語アクセント資料集の編纂

配分額:¥1200000

研究種別:

室町期以降の日本における四声観・アクセント観についての研究

2018年-0月-2021年-0月

配分額:¥1040000

研究種別:

文献による日本語アクセント史研究の総括と展開

2016年-0月-2019年-0月

配分額:¥2990000

学内研究制度

特定課題研究

真言宗論議書所載漢語アクセント検索資料の作成

2015年度

研究成果概要:本研究は、新義真言宗智山派の学僧、観応によって編纂された論議参考書『補忘記』に載る漢語アクセントを知るために、声点付漢字索引の作成を目的としたものである。同書には貞享版・元禄版があり、貞享版は奥村源兵衛刊のもの(金井英雄氏旧蔵、早...本研究は、新義真言宗智山派の学僧、観応によって編纂された論議参考書『補忘記』に載る漢語アクセントを知るために、声点付漢字索引の作成を目的としたものである。同書には貞享版・元禄版があり、貞享版は奥村源兵衛刊のもの(金井英雄氏旧蔵、早稲田大学中央図書館蔵本)を、元禄版も同じく奥村刊のもの(秋永一枝氏蔵本)を底本と定め、そこにあらわれる声点付漢字を検索できるようにした。同索引は、アクセント史資料索引21として影印とともに公にされている。この索引の検索方法は部首の画数による。なお、本研究が科学研究費基盤研究(C)「論議書に記載された漢語アクセントの研究」の補完を目指して行われたものであることも申し添える。

『名目抄』に差された声点の系統についての研究

2014年度

研究成果概要:『名目抄』は室町前期に宮中の有職故実語に読み仮名を付したもので、洞院実煕によって編纂された。しかしそこには発音に必要な声点などの注記はなかった。のちに補われた声点は二系統に分かれる。中院通秀によるものと、後水尾院にさかのぼるとされ...『名目抄』は室町前期に宮中の有職故実語に読み仮名を付したもので、洞院実煕によって編纂された。しかしそこには発音に必要な声点などの注記はなかった。のちに補われた声点は二系統に分かれる。中院通秀によるものと、後水尾院にさかのぼるとされてきたものとである。しかし、増補系諸本(とくに花山院本)について検討した結果、これが後水尾院の声点に一致するにもかかわらず、仁和寺の尊海の記した識語を載せていることを確認した。もともと後水尾院の声点本には尊海識語は載せられていないので、花山院本が後水尾院の声点を載せる本から移点したとは考えられず、これらは、尊海の周辺で差された声点にもとづくものとみられる。 Myōmokushō, a book on conventions observed by theJapanese Nobility, was compiled by Tōin Sanehiro in the early Muromachi period.While the book lists some of the words typically used in the Emperor's Palace,it lacks annotations for pronunciation, such as tone critics. Two strains arerecognized for the tone critics that were supplemented after its initialcompilation: one was those annotated by Nakanoin Michihide, whereas the otherhas been argued to be those by Go Minooin. However, the current investigationon the supplemented editions (esp. the Kazan-in edition) confirms that, whilethe tone critics agree with those given by Go Minooin, the shigo(information on creation of the manuscript) by Ninnaji Sonkai was alsoprovided. Since the editions with the tone critics by Go Minooin lack the shigoby Sonkai, it is very unlikely that the tone critics of those supplementededitions were copied from an older edition with the critics by Go Minooin. Thisfinding demonstrates that the tone critics on the supplemented editions arebased on those annotated by Sonkai or those who worked closely with him.

名目抄諸本一覧の作成

2016年度

研究成果概要:本研究では、国内約50箇所に所蔵される「名目鈔」126本の書誌情報を整理した。同書には、単独の写本・版本のほかに、叢書に収められたものや増補されたものなどがある。これまでに調査したなかには、写本76本と版本50本とがある。写本のう...本研究では、国内約50箇所に所蔵される「名目鈔」126本の書誌情報を整理した。同書には、単独の写本・版本のほかに、叢書に収められたものや増補されたものなどがある。これまでに調査したなかには、写本76本と版本50本とがある。写本のうち巻子本は尊経閣文庫本だけであり、ほかはすべて冊子本である。このなかには増補系「名目鈔」が16本含まれているが、版本50本のうちの3本は末尾に写本を足して増補したものである。本研究で調査した諸本のほかにも、全国にはまだ未調査のものがあることは、国文学研究資料館の「和古書目録データベース」からも知ることができるが、それらの書誌的概要は、以上の調査によってほぼ明らかになったと言えよう。。 

四国山地(徳島県東祖谷村名頃地区)に聞かれる方言アクセントの研究

1997年度

研究成果概要:四国山地の奥深く、剣山の山懐に徳島県三好郡東祖谷山村名頃地区がある。この地のアクセントを、1996年7月以来数次に渡って調査して、ほぼ次のような成果を得た。(1) 東祖谷山村の諸地域(樫尾・小川・大枝・久保・落合)の年配層に聞かれ...四国山地の奥深く、剣山の山懐に徳島県三好郡東祖谷山村名頃地区がある。この地のアクセントを、1996年7月以来数次に渡って調査して、ほぼ次のような成果を得た。(1) 東祖谷山村の諸地域(樫尾・小川・大枝・久保・落合)の年配層に聞かれるアクセントは、ほぼ同郡木頭村のそれに同じく、「近畿中央式のやや古い体系に対して、高拍が語頭から2拍以上連続する場合に、これを語頭に限って低下されるもの」で、いわゆる垂井式アクセントに近似する。(2) しかし、名頃地区においては、上記語頭低下と同時に、近畿中央式の高平型に対応するアクセントに限って、その末尾拍を低下させた型が聞かれる。これら語頭低下と語末低下とは後者が前者に優先して実現しているが、前者が語頭に高拍連続がある場合のすべてに実現しているのに対して、後者は近畿中央式の高平型に対応する場合にのみ現れている。(3) 同地区よりも東祖谷の中心部寄りの菅生地区では、一部の動詞(着る・為る・置く、など)に語末低下が聞かれるに過ぎず、ほぼ東祖谷一般のアクセントが聞かれる。(4) 名頃地区は、もと同村北方の深淵地区から江戸時代後期に移住した人々によって開かれたところらしく、そのアクセントも東祖谷一般のそれよりも古いものというよりは、深淵あるいは一宇村・半田町などとの関係を考慮すべきものと思われる。(5) 同地区の動詞アクセント体系は、アクセント型の姿こそ違え、類毎に観察すれば、近畿中央式と同様に、3拍2類5段動詞が1類と、同じく2類1段動詞が3類と合同し、しかも後者が前者に先んじている様相を呈している。(6) また形容詞アクセントでは、3拍ク活用の1類がみな終止連体形HLLで、HHLから語頭低下したLHLではないことから、これら1類(もとHHL)と2類(HLL)とがHLLに合同してのちに、語頭低下が起こったものと推定され、語頭低下がそれほど古いものではないことを思わせる。

『平家正節 声譜付語彙索引』の編纂

1998年度

研究成果概要: 近世京都語のアクセント資料として位置づけられる『平家正節』の中から、とくに分析の容易な「口説」「白声」の曲節を選び、さらに「折声」「指声」の前半部分をも加えて用例を採取し、ここにあらわれた声譜付語彙をデータ化した。声譜はもちろん... 近世京都語のアクセント資料として位置づけられる『平家正節』の中から、とくに分析の容易な「口説」「白声」の曲節を選び、さらに「折声」「指声」の前半部分をも加えて用例を採取し、ここにあらわれた声譜付語彙をデータ化した。声譜はもちろん平曲を語るための音楽的な注記であるから、「白声」のような単なる語りの場合とは違って、「口説」ほかの曲節の譜を分析する場合には、音楽的に変容した語頭低下などに注意しなければならない。また、詞章そのものは鎌倉時代成立のもので、使用語彙は文語的であるとはいえ、伝統的なものであり、和語のみならず漢語のアクセントを、また単純語だけでなく複合語のアクセントを知る上でも、きわめて有益な資料であることが再認識された。さらに辞書類記載のアクセント注記とは違って、平家物語の詞章という話線的な展開の中で用いられるそれぞれの語のアクセントを、多数採取できた点も特筆すべきであろう。 具体的な問題として、いくつかのことを挙げるならば、以下のようである。 (1)従来「白声」は近世中期ころの京都アクセントを反映し、「口説」「指声」などはそれよりも古い時代のアクセントを反映するとされてきたが、男性の漢字二字4拍の名乗りの場合には、「白声」HHLL:「口説」HLLLという、アクセントの変化とは逆方向の対応が確認された。 (2)姓や地名などは、それぞれの語の伝統的なアクセントを反映しており、これら固有名詞としての特別なアクセント型に収斂されていく様子は看取されなかった。 (3)動詞・形容詞のアクセント体系は、とくに多拍語になると伝統的な姿を捨てて、型の統合を起こし、これに伴って類の混同が進んだことが分かった。 (4)動詞の活用形アクセントとして、従来「特殊形」と名付けられてきたものの多くは、実は後続する助動詞を含めて、全体として一語並みの用言のアクセントを形成したのであって、これを、もとの動詞部分と接辞部分とに分解してアクセントを記述することには支障となる問題が多い。 (5)連体格の助詞「の」は、ほかの格助詞と異なって前接する体言との結合が強く、「~の」という文節単位でアクセント単位となる場合はもちろん、後続の語も含めた「~の~」というアクセント単位を、すでに形成していたとしか理解できない譜記を採取することも珍しくない。

近世日本語アクセントの研究

2000年度

研究成果概要: 本研究は、近世日本語(京都を中心とした地方)のアクセント研究を、文献資料である「平曲譜本」を用いて行なおうとするものである。平曲の譜記には複雑な旋律をあらわすものも多いが、ここでは、譜記からアクセントを解釈することが比較的容易な... 本研究は、近世日本語(京都を中心とした地方)のアクセント研究を、文献資料である「平曲譜本」を用いて行なおうとするものである。平曲の譜記には複雑な旋律をあらわすものも多いが、ここでは、譜記からアクセントを解釈することが比較的容易な〈口説〉〈白声〉という大旋律型(以下「曲節」とよぶ)に属する部分を主として利用した。底本は東京大学国語研究室蔵本である。あらわれる譜を、それぞれの譜相互の関係、また無譜部分との関係において、いかなるアクセントを反映するものであるか、また、それらから推定されるアクセント体系はどのようなものであったか、という問題を中心に検討したが、なお以下のような諸問題があることが明らかになった。1 音楽性の強い曲節には、いわゆる語頭低下という旋律付け(節付け)がされることがある。これらは、その譜記とアクセントとの対応がほかの部分と同様には考えられない。2 それについて、いわゆる低起無核型の語が後ろに高起式の語を付ける場合の旋律(またそれから推定されるアクセント)との違いを明確に把握する手法が問われる。3 単語それぞれのアクセントを知るよりも、それが複合語や文節、また連文節、文、段落の中でどのような音調的なあり方をしているかが問題にされる。その意味ではいわゆるアクセント研究を越える可能性が出てくる。4 また従来行なわれてきた単語区切りの研究から排除されがちであった、活用形アクセントのいわゆる「特殊型」などを助動詞接続形全体として問題にすることが必要である。複合用言についても、用例を集めることでその実態を把握しなければならない。5 複合にも、その程度に応じて接合・結合・癒合などという段階があり、それらが場合場合によって、どれほど構成部分のアクセントを残しているか、また、どれほど全体として音調的に機能しているか、といったことに着目する必要がある。

現在担当している科目

科目名開講学部・研究科開講年度学期
日本語学研究指導2-1 M大学院文学研究科2019春学期
日本語学研究指導2-2 M大学院文学研究科2019秋学期
日本語学演習2-1大学院文学研究科2019春学期
日本語学演習2-2大学院文学研究科2019秋学期
日本語学研究指導2-1 D大学院文学研究科2019春学期
日本語学研究指導2-2 D大学院文学研究科2019秋学期

教育内容・方法の工夫

ハイブリッド型オンデマンド授業の実践

2005年04月-

詳細

概要:日本語学概論の授業において、講義の一部をオンデマンドで実施している。教室で聞くよりも、一人で落ち着いて聞くのにふさわしい内容を「研究と思想」(本居宣長の古道説、前島密の国字改良論、上田万年の標準語論)などを取り上げ、受講者に意見・感想を書き込みさせている。