氏名

フユキ ヒロミ

冬木 ひろみ

職名

教授 (https://researchmap.jp/read0062494/)

所属

(文学部)

連絡先

メールアドレス

メールアドレス
fuyuki@waseda.jp

URL等

研究者番号
10229106

本属以外の学内所属

兼担

文学学術院(大学院文学研究科)

研究院(研究機関)/附属機関・学校(グローバルエデュケーションセンター)

学内研究所等

国際言語文化研究所

研究所員 2013年-

ヨーロッパ中世・ルネサンス研究所

研究所員 2014年-

オペラ/音楽劇研究所

研究所員 2016年-2016年

学歴・学位

学歴

-1980年 早稲田大学 文学部 英文学
-1990年 早稲田大学大学院 文学研究科 英文学

学位

文学修士 論文 早稲田大学

経歴

1990年-1992年早稲田大学文学部 助手
1992年-2002年早稲田大学文学部 非常勤講師
1996年-1999年東京工業大学 非常勤講師
1999年-2002年拓殖大学政経学部 専任講師
2002年-2003年早稲田大学文学部 専任講師
2003年-2011年早稲田大学文学部 准教授
2011年-早稲田大学文学部 教授
2010年09月-2012年09月文学学術院教務教務教務担当副主任
2016年09月-2018年09月文学学術院教務教務研究推進担当主任

所属学協会

日本英文学会

日本シェイクスピア協会 委員(学会担当)

早稲田大学英文学会 編集委員

委員歴・役員歴(学外)

2008年-2012年日本シェイクスピア協会委員(学会担当): 度
2010年-2012年早稲田大学文学学術院教務(教務副担当):
2012年-2014年早稲田大学文学部英文学コース主任:
2017年04月-日本シェイクスピア協会イベント、ホームページ担当委員

その他基本情報

第52回シェイクスピア学会:第8回ワークショップにて、コメンテイターを務める。(2013年10月6日:鹿児島大学)

研究分野

キーワード

英語・英米文学、文学一般(含文学論・比較文学)・西洋古典

研究テーマ履歴

2012年-シェイクスピアの後期の劇における視覚の意識

研究テーマのキーワード:シェイクスピア、後期の劇、視覚

個人研究

2008年-シェイクスピア劇におけるマニエリスム

研究テーマのキーワード:シェイクスピア、 マニエリスム

個人研究

2007年-シェイクスピアとイギリス16・17世紀における悲喜劇

研究テーマのキーワード:シェイクスピア、悲喜劇

個人研究

エリザベス朝演劇の翻訳・研究

国内共同研究

論文

『冬物語』におけるアポロと彫像の象徴性をめぐって

冬木ひろみ

早稲田大学大学院文学研究科紀要(第59号)p.4 - 152014年02月-

書評『シェイクスピアはどのようにしてシェイクスピアになったか』

冬木ひろみ

英文学(97号)p.51 - 542013年03月-

魔女という運命

冬木ひろみ

アピエ17号p.24 - 262010年09月-

『テンペスト』の構造 — チェスの場面をめぐって—

冬木ひろみ

早稲田大学大学院文学研究科紀要(第55号)p.19 - 302010年03月-

『シンべリン』におけるパースペクティヴ—絵画的場面をめぐって—

冬木ひろみ

演劇映像学2008vol.2p.187 - 2042009年03月-

雛鳥(『妹背山婦女庭訓』 — ジュリエットを鏡として)

冬木ひろみ

『国文学』/学燈社52(1)p.122 - 1252007年01月-

シェイクスピアと演劇研究(文芸・人文科学部門:英米文学の項)

『早稲田大学学術院研究史』/早稲田大学大学史資料センターp.123 - 1372004年04月-

『リア王』 — 「無」という価値をめぐって

『文学のショーケース』(早稲田大学第二文学部・発行)p.41 - 482004年03月-

結婚という名の結末—The Two Noble Kinsmenへの道

Shakespeare News/日本シェイクスピア協会vol.42, No.3p.38 - 382003年03月-

「ハムレット」への旅立ち(大井邦雄編)の書評

演劇映像/早稲田大学演劇映像学会(43)p.87 - 912002年03月-

郭公と梟の歌−『恋の骨折り損』の構造

英文学/早稲田大学英文学会(81)p.51 - 652001年03月-

「物語」と終わりの感覚−『冬物語』一考察

演劇研究紀要/早稲田大学演劇博物館(23)p.25 - 342000年03月-

エディンバラ演劇祭−巨大化する祝祭空間

PT/世田谷パブリックシアター(3)p.14 - 191997年12月-

『テンペスト』における新世界

英文学/早稲田大学英文学会(72)p.1 - 121996年02月-

アーデンへの道−『お気に召すまま』と牧歌の変容

英文学/早稲田大学英文学会(70)p.137 - 1481994年02月-

ホレイシオは何を語ったか−『ハムレット』一考察

ほらいずん/早稲田大学英米文学研究会(25)p.40 - 511993年02月-

シェイクスピア喜劇における自己の発見−『十二夜』をめぐって

英文学/早稲田大学英文学会(68)p.1 - 121992年02月-

『ハムレット』の演技空間−ベルイマンの演出をめぐって

英文学/早稲田大学英文学会(66)p.1 - 121990年02月-

『リア王』の悲劇的世界−観客の視点から

早稲田大学大学院文学研究科紀要別冊15p.35 - 441989年01月-

書籍等出版物

坪内逍遥書簡集 第二巻(冬木ひろみ「坪内逍遥と伝統の継承」pp.521-525)

早稲田大学演劇博物館逍遙協会 編

早稲田大学出版部2013年 03月-

詳細

ISBN:978-4-657-13802-6

震災後に読む文学(冬木ひろみ「『リア王--人間の絶望と苦悩を見つめる』」)pp.41-52

堀内正規編

早稲田大学出版部2013年 03月-

詳細

ISBN:978-4-657-13302-1

『シェイクスピアの広がる世界』(冬木ひろみ「『夏の夜の夢』の視覚と変容をめぐって」pp.39-60)

冬木ひろみ・本山哲人編著

彩流社2011年 03月-

詳細

ISBN:978-4779116056

『英語世界のことばと文化』(冬木ひろみ「近代英語の誕生」)

矢野安剛・池田雅之編著

成文社2008年 03月-

詳細

ISBN:978-4-7923-7083-1

『ことばと文化のシェイクスピア』 (冬木ひろみ「『二人の貴公子』の二重のまなざし」)

冬木ひろみ編著

早稲田大学出版部2007年 03月-

『演劇学のキーワーズ』(項目執筆)

佐和田敬司、藤井慎太郎、冬木ひろみ、丸本隆、八木斉子編著

ぺりかん社2007年 03月-

『ヨーロッパ世界のことばと文化」(冬木ひろみ「シェイクスピアの言語の世界から現代へ」)

池田雅之・矢野安剛編著

成文堂2006年 05月-

『イギリス・ルネサンス演劇集II』[新装改定版]「ウィット・知恵蔵とサイエンス・華子」(ジョンレッドフォード作)/翻訳と論文

大井邦雄監修

早稲田大学出版部2005年 05月-

『初期オペラの研究』(冬木ひろみ:「二つの≪オルフェーオ≫—モンテヴェルディとグルックのオペラにおける劇的手法をめぐって」)

丸本隆編

彩流社2005年 04月-

『シェイクスピア大事典』(項目執筆: 冬木ひろみ「シェイクスピア時代の演劇・劇作家、3項目」

荒井良雄・大場健治・川崎淳之介 編

日本図書センター2002年 10月-

『イギリス・ルネサンス演劇集�』(冬木ひろみ訳「ウィット・知恵蔵とサイエンス・華子」)

大井邦雄監修

早稲田大学出版部2002年 03月-

『エリザベス朝喜劇10選、第�期』第1巻(大井邦雄・冬木ひろみ共訳「ジェームズ四世のロマンス」)

大井邦雄監修

早稲田大学出版部1996年 10月-

イギリス歴史地名辞典(A.D.ミルズ編)

中林瑞松・冬木ひろみ・中林正身 共訳

東洋書林1996年 01月-

『冬物語』の神話世界―祈りから再生へ(『祈りと再生のコスモロジー』)

冬木ひろみ(著)、瀧澤雅彦・紺本英雄(編)(共著)

成文堂2016年 09月-2016年 09月

記憶と五感から見る『ハムレット』(『甦るシェイクスピア―没後400年記念論文集』)

冬木ひろみ(著)、日本シェイクスピア協会(編) )(共著)

研究社2016年 10月-2016年 10月

講演・口頭発表等

『ハムレット』における記憶と五感

第53回シェイクスピア学会2014年10月11日

詳細

口頭発表(一般)

シェイクスピアを教えることの諸問題

日本英文学会関東支部 第7回大会(2013年度夏季大会)2013年06月22日

詳細

口頭発表(一般)

『シンベリン』というパラドックス

科研費プロジェクト『シェイクスピア劇における弱者』第二回研究会2012年04月21日

詳細

口頭発表(一般)

神話からオペラへ—モンテヴェルディとグルックの場合

21世紀COE演劇研究センター:西洋比較演劇コース、第16回オペラ・音楽劇研究会2004年01月

詳細

口頭発表(一般)

日本のシェイクスピア—独白と余白をめぐって

第184回早稲田大学比較文学会2003年06月

詳細

口頭発表(一般)

魔女と魔法とシェイクスピア

シェイクスピア祭(早稲田大学演劇博物館主催)2003年04月

『恋の骨折り損』と喜劇の精神

第40回早稲田大学英文学会2000年12月

詳細

口頭発表(一般)

シェイクスピアの世界−『尺には尺を』をめぐって

跡見学園女子大学第16回公開講座1995年10月

『お気に召すまま』における牧歌の変容

第31回日本シェイクスピア学会1992年12月

詳細

口頭発表(一般)

『あらし』の劇幻影について

第31回早稲田大学英文学会1991年12月

詳細

口頭発表(一般)

『ハムレット』における語りの要素

第29回早稲田大学英文学会1989年12月

詳細

口頭発表(一般)

『リア王』における認識の問題

第27回早稲田大学英文学会1987年12月

詳細

口頭発表(一般)

日本のシェイクスピア-- 逍遙からNINAGAWAへ

冬木ひろみ

バーミンガム大学特別セミナー(バーミンガム大学・シェイクスピア・インスティチュート)招待有り2016年03月07日

詳細

国際会議口頭発表(招待・特別)開催地:ストラットフォード・アポン・エイヴォン(英国)

シェイクスピアの視覚的表象をめぐって

冬木ひろみ

日本シェイクスピア学会北海道支部第61回大会(日本シェイクスピア協会 北海道支部)招待有り2016年10月29日

詳細

国内会議シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)開催地:北海道 旭川

シェイクスピアの翻訳を考える

冬木ひろみ、松岡和子、ダニエル・ガリモア

スーパーグローバル大学創成支援事業 早稲田大学国際日本学拠点(早稲田大学国際日本学拠点)2016年12月16日

詳細

国内会議シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)開催地:早稲田大学

アジアのシェイクスピア

冬木ひろみ、イーリン・チャン、浜名恵美、近藤弘幸、内丸公平

早稲田大学私立大学戦略的基盤形成支援事業(早稲田大学文学学術院)2017年01月07日

詳細

国際会議シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)開催地:新宿区 早稲田大学

戯曲を新たに翻訳する意義とは?— シェイクスピアの場合、現代演劇の場合 —

冬木ひろみ、河合祥一郎、小田島恒志

早稲田大学 私立大学戦略的基盤形成支援事業(早稲田大学 私立大学戦略的基盤形成支援事業)2018年01月13日

詳細

国内会議シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)開催地:早稲田大学

外部研究資金

科学研究費採択状況

研究種別:基盤研究(C)

シェイクスピアの視覚的表象の研究

2018年07月-2021年03月

研究分野:英文学、シェイクスピア

配分額:¥2210000

研究種別:

シェイクスピアの視覚的表象の研究

2018年-0月-2021年-0月

配分額:¥2210000

学内研究制度

特定課題研究

シェイクスピアの後期の劇における虚構と政治性―『シンベリン』を中心に―

2013年度

研究成果概要: 『シンベリン』は、シェイクスピアのロマンス劇というジャンルに入れることが多いが、初出である1623年のThe First Folioでは全集の一番後に置かれ、しかもその分類は「悲劇」であった。『シンベリン』は、ジャンルも文体も含... 『シンベリン』は、シェイクスピアのロマンス劇というジャンルに入れることが多いが、初出である1623年のThe First Folioでは全集の一番後に置かれ、しかもその分類は「悲劇」であった。『シンベリン』は、ジャンルも文体も含め、実際複雑で技巧的であることは否めないし、多様な視点を許容しうる劇でもある。ただ、現在の批評の方向としては政治的・歴史的なアプローチが多いのだが、それに則ってテクストを読んでゆくと、かなりの違和感とテクスト自体との齟齬が出てくる。この劇の政治性・同時代性・歴史の表象が大きいのは確かであるが、もう一つの内包する大きな要素であるロマンス、あるいは神話的な下部構造が複雑に絡み、しかも調和することなく複雑さや不均衡がそのまま止揚されている。つまり、ロマンスという中世的な概念も含む枠の中に、政治的歴史劇を入れこんだところに、この劇の一番の矛盾律(paradox)があると言える。以下、この劇特有のparadoxの表象を検証してみたい。 広く見れば、シェイクスピアの劇全体にはparadoxの発想があると言えるし、Macbethの’fair is foul, and foul is fair’はその典型ではあるが、Elizabeth Iの時代とは明らかに異なる時代精神が、後期の劇を書いた頃のシェイクスピアの筆により大きな影響を与えていることは重視してよいと思われる。無論、同時代のtopicalityと劇との関連の研究はこれまでも行われてきたことであるが、本研究がさらに注目したいのは、王権への賛美や追従以上に、この劇が見えない形での王権に対する矛盾の提起をしているのではないかということである。 当時の国王James I自身には多くの出版物、あるいは記録された言説があり、書かれた言葉に対するJames自身の強い思いが読み取れる。その点をひとつの手がかりとして『シンベリン』のテクストを詳細に読み込んでみると、幾つかの場面で言葉への疑念、およびparadoxと考えられる言説が見えてくる。まず、冒頭で紳士たちが交わす会話に含まれるKings/King’/Kingというテクスト編纂上の異字にも国王Jamesを指す可能性を含むtopicalな問題が含まれる。また、ブリテンをめぐっての人物たちの言説からは、通常の歴史劇にあるようなプロパガンダも見えてくるが、その一方、悪事をなす王妃(特に女性という存在)に親ブリテン(イングランド)言説をさせることで、その真意と言葉の価値を曖昧にしてしまう。さらに、ブリテンの国土をローマと併置することにより、当時の時事的な問題を含むと同時に、ブリテンにとってローマの存在は見本とすべき中心でもあり、一方主人公の一人であるPosthumusがローマ軍に入ってブリテンを攻撃するという点で、外でもあるというparadoxが現れてくる。さらにこのPosthumusのエピソードは、シェイクスピア後期の劇に現れる中世のロマンスを相対化し、その価値を両義的(paradox)にしているとも言える。 最後の場面ですべてが明るみに出るプロセスはシェイクスピアの劇の中でも最も混沌として、解釈を困難にしている箇所であるが、paradoxという視点とtopicalな政治的状況と重ねて分析することにより、ここに現れているシェイクスピアのひとつの方向性が見えてくると考えられる。まず、ジュピターの神託の言葉が明確には解釈できないというこれまでの劇ではあり得ない状況は、前記したJames Iの言葉への執着、および王への信頼の矛盾を提起することにもなる。同時にそれを解釈する占い師の言葉自体が途中で変わり、曖昧になってしまうことにもparadoxがある。また、ヒロインInnogenの言葉が夫には信じてもらえず、最後の最後になって和解できることも異例である。悪事を重ねた王妃は寓話の枠の中の悪人として死ぬが、かつては親ブリテンを語っていた人物であることを考えると、妻を信頼していた国王であるシンベリンの立脚点は最後に揺らぎを見せ、彼の最後の言葉への信頼も相対化されることになる。 こうして、ブリテンという国土、国王への敬意、言葉への信頼すべてが、最後の場面で表面上は回復し、国を担うべき新たな若い世代が発見される一方、その背後に書き込まれたシェイクスピアの筆は、国家の価値の相対化、および言葉自体の価値の矛盾を突くものであったと言えるのではないか。彼の属する劇団であるKing’s Menとして国王への賛辞を入れ込みながらも、表面上には見えにくい形で書き込まれたシェイクスピア独自のparadoxを含んだ言葉が、『シンベリン』をジャンル的にも曖昧で特異な劇にしていると考えられる。

シェイクスピアの『二人の貴公子』から見る同時代の悲喜劇のパースペクティブ

2006年度

研究成果概要: 一年の過程の中で、17世紀初頭のイギリスにおける悲喜劇そのものの流れを広範な作品群のなかで追うことに関しては、若干の時間的不足があったが、少なくとも、フランシス・ボーモントとジョン・フレッチャーの共作による当時人気の悲喜劇という... 一年の過程の中で、17世紀初頭のイギリスにおける悲喜劇そのものの流れを広範な作品群のなかで追うことに関しては、若干の時間的不足があったが、少なくとも、フランシス・ボーモントとジョン・フレッチャーの共作による当時人気の悲喜劇というジャンルからの射程のなかで、シェイクスピアがこの『二人の貴公子』に何を書き込もうとしたのかに関する考察はかなり深められたように思う。 今回の特定課題の成果として、本年度最後(2007年3月)に上梓することになった論文「『二人の貴公子』の二重のまなざし」(『ことばと文化のシェイクスピア』冬木ひろみ編、早稲田大学出版部)では、悲喜劇の視座に立って、主に言語と結婚観の面からの分析をした。最も中心としたのは、『二人の貴公子』における結婚に対する悲喜劇的な二重の視点であり、シェイクスピアのこれまでの劇にはない暗さとアイロニーである。この劇には、最初から結婚に関して、皮肉で冷ややかな視点があり、それがヒロインとサブ・プロットの狂ってしまう牢番の娘との対比的な描き方に通じている。また、そうした乖離した視点が最後の悲劇とも見まごうような結末において最も明瞭になり、登場人物の実際の死を経なければ結婚など成立しない、という一種のペシミスティックな、時代をも予感させる終り方を現出している。 悲喜劇は、当時の定型的な概念しては、悲劇寸前まで行くが少なくとも人物は死なず、すべてがうまく解決されるというものであるが、そうした概念から大きく逸脱しながらも『二人の貴公子』は、やはりタイトル通り「悲喜劇」であるに違いない。というのも、プロットからも言語からも、最後の場面は最初の場面へと円環を描いてゆくような意匠をもっており、それは死と結婚が常に並列されるもの、という二重性を響かせているからだ。しかしながら、結婚に至る過程も含め、その欺瞞と疑念を女性の側からも描きえているこの劇は、悲喜劇のパースペクティブから見ても、通俗に堕さない思考の深さを兼ね備えた、この時代としては極めて特異な存在だったといえよう。

海外研究活動

研究課題名: 17世紀初頭のイギリス演劇の変容-ロマンス劇と悲喜劇を中心に

2008年04月-2009年03月

機関: ケンブリッジ大学(イギリス)

現在担当している科目

科目名開講学部・研究科開講年度学期
基礎講義 5文学部2019春学期
基礎講義 6(再履)文学部2019秋学期
英文学特殊講義3文化構想学部2019秋学期
英文学特殊講義3文学部2019秋学期
イギリス文学史1文化構想学部2019春学期
イギリス文学史1文学部2019春学期
イングリッシュ・スタディーズへの招待文化構想学部2019秋学期
イングリッシュ・スタディーズへの招待文学部2019秋学期
シェイクスピアと現代文化構想学部2019春学期
シェイクスピアと現代文学部2019春学期
英文学演習1 C(戯曲入門)文学部2019春学期
英文学演習3 C(戯曲)文学部2019秋学期
英文学演習6 A(ルネサンス)文学部2019春学期
英文学演習(卒論)春学期(冬木 ひろみ)文学部2019春学期
英文学演習(卒論)秋学期(冬木 ひろみ)文学部2019秋学期
研究倫理概論先進理工学部2019冬クォーター
研究倫理概論先進理工学部2019冬クォーター
英米文学研究指導2-1 M大学院文学研究科2019春学期
英米文学研究指導2-2 M大学院文学研究科2019秋学期
英米文学演習2-1大学院文学研究科2019春学期
英米文学演習2-2大学院文学研究科2019秋学期
英米文学研究指導2-1 D大学院文学研究科2019春学期
英米文学研究指導2-2 D大学院文学研究科2019秋学期
研究倫理概論 A大学院社会科学研究科2019夏クォーター
研究倫理概論 B大学院社会科学研究科2019冬クォーター
研究倫理概論 01 (学部生用)グローバルエデュケーションセンター2019夏クォーター
研究倫理概論 02 (学部生用)グローバルエデュケーションセンター2019冬クォーター
演劇の鑑賞と理解・演習(入門)グローバルエデュケーションセンター2019集中講義(春学期)
研究倫理概論 01グローバルエデュケーションセンター2019夏クォーター
研究倫理概論 02グローバルエデュケーションセンター2019冬クォーター

教育内容・方法の工夫

演劇における視覚教材の活用

2004年04月-

詳細

概要:シェイクスピアなどの古い時代の演劇に関しては極めて資料が少なく、当時の演劇を取り巻く状況を把握することが困難であるため、可能な限りヴィデオやDVD、自分で作成したCD-ROMを使い、視聴覚から納得させられる手法を用いている。現在、コンピューターとそのwebサイトをつないだ文献検索や資料検索が容易にできるようにするための補助教材を作成中。

演劇博物館の利用

2005年04月-

詳細

概要:日本のみならず東洋でも唯一の演劇の博物館である早稲田の演劇博物館はシェイクスピア時代の資料の宝庫であるため、随時学生の見学を解説つきで実施している。シェイクスピア当時の資料は極めて少なく、また紙媒体であることが多いため、シェイクスピア室や建物自体がこの時代の劇場である演劇博物館に実際に触れることで、当時の舞台に対する学生の想像力がきわめて大きくなることがわかった。

劇作家・演出家の授業への招聘

2004年04月-

詳細

概要:通年の科目では、年に2回ほど、夏季講座では5日のなかで2人というペースだが、シェイクスピアから現代演劇まで、さまざまな劇作家や演出家をゲストスピーカーとして招き、講義をしてもらうことにより、生きた演劇に対する学生の実感と感性が極めて大きく膨らむことがわかった。2005年度は、小劇場の旗手であった佐藤信氏、シェイクスピアを日本人のものにした草分けの存在で、現在も見事な舞台を作り続けている出口典雄氏ほかを招聘し、学生からの大きな反応と感動のレポートを得た。