ナガサキ ジュンイチ
教授 (https://researchmap.jp/read0044015/)
(文学部)
研究院(研究機関)/附属機関・学校(グローバルエデュケーションセンター)
研究所員 2015年-
研究所員 2015年-
研究所員 2016年-
早稲田大学 文学研究科 史学(考古学)専攻 | |
-1984年 | 早稲田大学 教育学部 社会科地理歴史専修 |
文学修士 早稲田大学 考古学
早稲田大学埋蔵文化財調査室助手 | |
日本学術振興会特別研究員(PD) | |
静修女子大学助教授 | |
校名変更により札幌国際大学助教授 | |
札幌国際大学教授 |
日本考古学協会
北海道考古学会 会員
日本旧石器学会 会員
早稲田考古学会
早稲田大学史学会
人文学 / 史学 / 考古学
研究テーマのキーワード:刃部磨製石斧、木工具、環状ブロック群
個人研究
研究テーマのキーワード:細石刃、黒曜石原産地、頁岩原産地、石材諸費
個人研究
長崎潤一
史観164p.88 - 1032011年03月-
長崎潤一
早稲田大学大学院文学研究科紀要50p.67 - 782011年03月-
長崎潤一
黒曜石が開く人類社会の交流Ⅱ 公開シンポジウム予稿集p.28 - 302010年04月-
長崎潤一
菊池徹夫編『比較考古学の新地平』p.12 - 222010年03月-
長崎潤一
札幌国際大学紀要39p.65 - 722008年03月-
長崎潤一
札幌国際大学北海道地域・観光研究センター年報1p.34 - 382008年03月-
長崎 潤一
史觀(164)p.156 - 1582011年03月-2011年03月
ISSN:03869350
長﨑潤一
早稲田大学大学院文学研究科紀要62p.485 - 5082017年03月-2017年03月
掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要)
概要:2015年に実施した久慈川右岸に位置する旧石器遺跡、山方遺跡の第1次調査の概報。AT下位に位置づけられている石刃石器群が検出されていた遺跡で、遺跡の広がりや他時期の遺物の有無について調査。縄文土器・剥片などを検出。
長﨑潤一
早稲田大学大学院文学研究科紀要.第4分冊60p.31 - 552015年03月-2015年03月
掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要)
概要:2013年に実施された永野川左岸に位置する岡之内A遺跡の第1次調査の概略。有舌尖頭器や縄文土器が表面採集されたので、発掘調査を実施。石鏃・彫器・縄文土器・縄文遺構を確認。
長﨑潤一
早稲田大学大学院文学研究科紀要.第4分冊61p.37 - 582016年02月-2016年02月
掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要)ISSN:1341‐7541
概要:2014年に実施した岡之内遺跡A地点の第2次調査の概報。今次調査によって遺跡形成の実態が明らかとなった。鹿沼軽石(Ag-KP)堆積後、後期旧石器時代に山崩れがあり、それによって形成された平坦面に縄文時代、古墳時代に遺構が構築された。弘仁年間に群馬県で起こった地震の痕跡も確認された。
長﨑潤一
考えよう!旧石器人のライフスタイル~人とモノの移動から探る旧石器時代の生活~招待有り2014年06月-2014年06月
掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)
概要:2013年2月11日に相模原市で開催された東京・神奈川・埼玉埋蔵文化財関係財団普及連携事業公開セミナー報告
長﨑潤一
早稲田大学大学院文学研究科紀要64p.659 - 6842019年03月-2019年03月
長﨑潤一
月刊 考古学ジャーナル 10月臨時増刊号6762015年10月-2015年10月
掲載種別:研究論文(学術雑誌)
長﨑潤一
旧石器考古学(44)p.75 - 841992年05月-1992年05月
掲載種別:研究論文(学術雑誌)
長﨑潤一
先史考古学研究31990年05月-1990年05月
掲載種別:研究論文(学術雑誌)
安斎正人(分担執筆)
同成社2006年 07月-2006年 07月
総ページ数:452
概要:リダクション、火山灰考古学、発掘調査報告書 を担当
安斎正人(分担執筆)
同成社2004年 06月-2004年 06月
事典・辞書総ページ数:452
高橋龍三郎(分担執筆)
朝倉書店2001年 10月-2001年 10月
単行本(学術書)
概要:2「旧石器時代の社会と集団 -遺跡間接合の景観考古学-」を分担
長﨑潤一(編著)
札幌国際大学2003年 08月-2003年 08月
調査報告書総ページ数:190
早稲田大学所沢校地文化財調査室(編著)
早稲田大学出版部1991年 04月-1991年 04月
調査報告書総ページ数:587
長﨑潤一(編著)
比丘尼橋遺跡調査団1993年 03月-1993年 03月
調査報告書総ページ数:297
長﨑潤一
練馬区遺跡調査会・練馬区教育委員会1986年 09月-1986年 09月
調査報告書総ページ数:493
恋ヶ窪遺跡調査会(分担執筆)
恋ヶ窪遺跡調査会1984年 03月-1984年 03月
調査報告書
長﨑潤一
法政考古学会(法政考古学会)招待有り2010年11月20日
口頭発表(一般)開催地:東京、法政大学
早稲田大学史学会2010年10月
口頭発表(一般)
早稲田大学考古学会2010年04月
口頭発表(一般)
長﨑潤一
考えよう!旧石器人のライフスタイル~人とモノの移動から探る旧石器時代の生活~ 東京・神奈川・埼玉埋蔵文化財関係財団普及連携事業公開セミナー(公益財団法人かながわ考古学財団)招待有り2013年02月11日
国内会議公開講演開催地:相模原市杜のホールはしもと ホール
長﨑潤一
第18回 石器文化研究交流会(石器文化研究会)招待有り2014年08月24日
国内会議口頭発表(基調)開催地:府中市
長﨑潤一
第9回 日本考古学協会公開講座~考古学からみえてきたふるさとの歴史~「東京都鈴木遺跡 現在・過去・未来」(日本考古学協会・小平市教育委員会)招待有り2015年03月07日
国内会議口頭発表(基調)開催地:小平市
長﨑潤一
石器文化研究会 2013年度総会(石器文化研究会)招待有り2012年06月22日
国内会議口頭発表(招待・特別)開催地:明治大学博物館
長﨑潤一
早稲田考古学会 2018年度研究大会(早稲田考古学会)2018年04月21日
国内会議口頭発表(招待・特別)開催地:早稲田大学
長﨑潤一
ふかぼり井の頭 講演会 井の頭の歴史を知る(武蔵野市・三鷹市共催事業)招待有り2017年09月24日
国内会議公開講演
研究種別:
黒曜石の流通と消費からみた環日本海北部地域における更新世人類社会の形成と変容2009年-0月-2014年-0月
配分額:¥46410000
研究種別:
旧石器集団の移動領域と黒曜石採取戦略 -北海道を事例に-配分額:¥3940000
研究種別:
局部磨製石斧の実験的研究-後期旧石器時代の石斧の機能-配分額:¥2400000
研究種別:
北海道における中期旧石器の研究-斜軸尖頭器石器群の地域性と機能-配分額:¥2800000
研究種別:
北海道における細石刃石器群の消滅と縄文文化の発現配分額:¥2000000
研究種別:
旧石器時代における石斧の研究-森林環境への適応と技術進化-配分額:¥1800000
研究種別:
ホモ・サピエンス躍進の初源史:東アジアにおける海洋進出のはじまりを探る総合的研究2018年-0月-2022年-0月
配分額:¥44330000
実施形態:共同研究
文科省科研費基盤A「黒曜石の流通と消費からみた環日本海北部地域における更新世人類社会の形成と変容」研究グループ(研究代表者: 佐藤宏之・東京大学教授)2009年-2010年度
研究成果概要: 本研究は旧石器集団の移動や領域について考究するのがテーマである。石材の調達、石器製作、廃棄という一連の遺跡での行動の結果として、遺跡に残される石器を分析対象としている。本研究では特に北海道での黒曜石利用からこのテーマに迫るもので... 本研究は旧石器集団の移動や領域について考究するのがテーマである。石材の調達、石器製作、廃棄という一連の遺跡での行動の結果として、遺跡に残される石器を分析対象としている。本研究では特に北海道での黒曜石利用からこのテーマに迫るものであるが、適用範囲は列島全体に及ぶ。火山岩である黒曜石は微量元素分析によって容易に産地が特定できるため、石材調達、移動経路などの分析に欠かせない石材であり、鋭利で加工しやすい点から旧石器時代に多用された。 2010年9月、札幌国際大学と札幌学院大学が進める倶知安町峠下遺跡の第二次発掘調査に参加し調査協力を行う機会を得た。本調査によって遺跡内の3地点(D地点、F地点、G地点)から旧石器集中出土地点を検出した。3地点は相互に30~50メートル離れており、別個の石器群と考えられた。D地点では白滝型細石刃石器群が検出された。北海道内でも白滝型細石刃石器群の単独集中地点は珍しく、今後の整理作業によって本石器群の様相が明らかになるものと思われ、今回の調査で最も大きな成果といえる。またF地点、G地点での石器集中部確認によって、峠下台地の全域が旧石器集団に利用されていた実態も明らかとなった。さらに出土石器の大半は赤井川産黒曜石を用いており(肉眼観察による判別)、接合や母岩別分類の作業を経て石材消費過程の一端を解明できることが期待される。 旧石器時代、寒冷化による海水準の低下により、北海道は大陸から南へ延びた半島の先端部となっていた。最終氷期の最寒冷期を迎え、大陸の寒冷気候に耐えられなくなった集団が南下した可能性が近年指摘されるようになった。この集団が北海道で細石刃技術を爛熟させ、その技術を携え、最寒冷期が終了するとアメリカ大陸へと進出したという仮説も唱えられている。こうした意味で北海道の細石刃技術、石材利用、移動態様の解明は大きな意味を有している。本研究の成果はその一助となるものと考えている。
2011年度
研究成果概要: 北海道の旧石器集団の遊動領域の解明に当たって、2つの方向からのアプローチがある。ひとつは石器利用石材の産地推定、遺跡内での石材消費状況、地域での石材組成などを検討する石材研究である。二つ目は石器の型式学的方法によるもので、これは... 北海道の旧石器集団の遊動領域の解明に当たって、2つの方向からのアプローチがある。ひとつは石器利用石材の産地推定、遺跡内での石材消費状況、地域での石材組成などを検討する石材研究である。二つ目は石器の型式学的方法によるもので、これは従来から長年に渡って実施されてきた研究方法である。本研究ではふたつの方法を融合させつつ、北海道における地域集団の石材採取活動と年間スケジュール、遺跡での考古資料とそこから復元される行動、遊動ルートの解明などを目的として研究を進めている。 特に調査の進んでいない赤井川産黒曜石に注目して研究を行った。①赤井川産黒曜石使用の実態を知るため、産地分析の行われている旧石器遺跡の報告書から赤井川産黒曜石の使用状況、他産地石材との産地組成、石器群の内容などを調査した。②赤井川産黒曜石の近傍地域である倶知安町で2009年から発掘調査を行っている峠下遺跡の石器群の解明。③現生狩猟採集民の原材料獲得についての民族誌の収集。 ①の研究については黒曜石産地分析を実施した石器群の多さから、千歳市~苫小牧市の旧石器遺跡を対象とすることになった。当該地域では近年旧石器資料の集積が進んでいる。細石刃関連では従来多く見つかっていた忍路子型細石刃核石器群だけでなく広郷型細石刃核石器群など従来当該地域では発見されていなかった石器群も見つかっている。細石刃の各段階で当該地域が利用されていたことが分かってきた。赤井川産黒曜石が各段階でもっともよく利用されているが、札滑型細石刃核石器群では頁岩利用が顕著であり、石器群によって石材利用に差がある可能性が認められた。②の研究では、峠下台地の地考古学的検討が行われ、羊蹄山の山体崩壊に伴う流れ山が遺跡堆積層内に顕著に認められ台地の形成年代推定の材料となることが分かった。また2011年度の発掘調査によって赤井川産黒曜石を使用する細石刃石器群が峠下台地の全域に広がることが確認されるなどの成果があった。③の研究ではまだ十分に民族誌資料を集めたとは言えず、考古資料に適用可能な段階にはならなかった。 峠下型細石刃核石器群については新旧2群に分割する考えもあり、当該集団の遊動領域を解明するに至ってはいないが、。赤井川産黒曜石、道南珪質頁岩と両者の消費状況を各遺跡で解明することが遊動領域研究に重要であろう。
2017年度
研究成果概要:本研究では、3Dスキャナーを用いて石器や石材の三次元データを取得し、それを元に研究を進めるという、これまでほとんど行われてこなかった石器研究方法の開発と実践を課題とした。近年3Dスキャン―が安価になったこともあり、石器数か所の計測...本研究では、3Dスキャナーを用いて石器や石材の三次元データを取得し、それを元に研究を進めるという、これまでほとんど行われてこなかった石器研究方法の開発と実践を課題とした。近年3Dスキャン―が安価になったこともあり、石器数か所の計測値ではなく石器の3次元データを用いて、直接形態比較を行うことができるようになった。本研究では石刃、石刃石核、河床礫の計測を行い、石材採取箇所の特定、目的石材の質量、石刃技術と石材の関係を分析した。石刃は北海道八雲町に所在するトワルベツ遺跡、大関遺跡の資料を3次元計測した。また八雲町の遊楽部川の河床数か所で石器石材の頁岩礫を採取し3次元計測し、出土石刃、接合資料との比較に用いた。
2013年度
研究成果概要: 本研究では関東地方の河川上中流域河床での礫調査と旧石器遺跡出土石器の石材調査を行い、それを関連させることで旧石器集団の遊動領域を明らかに知ることを目的としている。河川河床礫の調査について、自然地理学分野では実施されることがあるが... 本研究では関東地方の河川上中流域河床での礫調査と旧石器遺跡出土石器の石材調査を行い、それを関連させることで旧石器集団の遊動領域を明らかに知ることを目的としている。河川河床礫の調査について、自然地理学分野では実施されることがあるが、考古学からの実施例はきわめて稀であり、研究の蓄積が無い。本研究ではそうした河床礫調査の手法を開発することが第一の課題となった。2種の現地調査を実施した。 ①1m四方の枠を突っ張り棒を4本用いて設定し、その範囲をデジタルカメラで撮影した。一つの調査地点で複数箇所(5~10箇所)の1m四方枠を設定して撮影を行った。これは河川の礫運搬力をみるための調査であり、石材については考慮しなかった。研究室に戻り写真から1m四方の中に写っている礫の個々の礫径を算出した。 ②10m四方の枠をエスロンテープで河床に設定し、その範囲内を歩いて肉眼で石器利用石材礫を探した。ホルンフェルス、安山岩、頁岩、チャートなど剥片石器に使用できる石材に限定した。またチャートでも節理が多くすぐに割れてしまうような石質のものは除外し、あくまで石器石材として適する礫を採取した。見つかった石器利用可能礫の石種、礫形状、礫径、重量などを記録し、礫の撮影も行う。こうした調査箇所をひとつの河床で複数個所(5~10箇所)設定した。 調査地点は多摩川(府中市、日野市、青梅市)、利根川(渋川市)、永野川(栃木市)、鬼怒川(上三川町)である。多摩川、鬼怒川などでは10m四方の調査枠内に石器利用可能礫が1点も含まれない場合も多かった。 調査①では各河川とも概ね河口からの距離と平均礫径とは反比例する傾向が認められた。複数地点での調査をしなかった河川もあるため一概には言えないが、地理学での知見と矛盾しない。問題は調査②であった。河床に10m四方の調査箇所を設定しても、1点の石器石材も得られず、次々と調査箇所を設定することになった。1点の石材を得るために1時間以上かかることもしばしばであった。つまり石器利用石材の分布が希薄で、石材採取地点としてはふさわしくなかったのかもしれない。旧石器集団の石材獲得効率をどの程度に考えるのかが大きな問題である。例えば多摩川府中市の採取地点は野川遺跡群などに近い(直線距離で5km)が、河床で5箇所以上の設定をしないと比較的良質な石器石材(ホルンフェルス・チャート)は得られなかった。500平米で1点の石器利用石材しか得られない場所で旧石器集団は石材採取を行ったのだろうか。 本研究では遺跡出土の旧石器石材の大きさ(利用礫の推定礫径)の調査を行うことが出来なかった。遺跡出土石材の調査を行うことで、本研究の調査①、調査②で得られたデータが活用できると考えている。
2017年度
研究成果概要: 考古学では出土遺物の実測図を描くことに多くの基礎研究の時間が割かれている。実測図がないと遺物の形態を比較できないためである。現在でも実測は方眼紙の上に遺物を置き、三角定規を駆使して輪郭点を落とし、結線して輪郭を描いている。従来2... 考古学では出土遺物の実測図を描くことに多くの基礎研究の時間が割かれている。実測図がないと遺物の形態を比較できないためである。現在でも実測は方眼紙の上に遺物を置き、三角定規を駆使して輪郭点を落とし、結線して輪郭を描いている。従来2000万円を超える高額だった三次元スキャナーが、かなり安価になってきた。こうした三次元スキャナーによって三次元計測データを取得すれば、実測図を描画する時間は短縮でき、さらに遺物の様々な属性を瞬時に計測できることになる。 本研究では、こうした三次元スキャナーを用いて、遺物の三次元計測データを取得し、どのように研究を展開できるかという新たな研究方法の開発を行った。
2018年度
研究成果概要: 本研究は後期旧石器時代前半期の石刃石器群について、旧石器集団の遊動領域や、その石刃生産技術、石材運用システムの検討を企図したものである。特に前半期後葉(Ⅸ上~Ⅶ層段階)になると、大型の石刃をかなりの量、生産する遺跡が出現する。こ... 本研究は後期旧石器時代前半期の石刃石器群について、旧石器集団の遊動領域や、その石刃生産技術、石材運用システムの検討を企図したものである。特に前半期後葉(Ⅸ上~Ⅶ層段階)になると、大型の石刃をかなりの量、生産する遺跡が出現する。こうした前半期後葉の石刃生産遺跡の代表的例が、みなかみ町後田遺跡である。 この後田遺跡の未発掘部に、2018年10月4日~10日に4m×4mの範囲を調査した。既調査で石刃生産関連遺物の出土場所に隣接する地点を調査地とした。今回の調査では、旧石器包含層の上位に、縄文時代包含層、古墳時代包含層、古墳時代竪穴住居、古代竪穴住居が出土し、旧石器包含層には達しなかった。
2019年度
研究成果概要: 本研究は旧石器人の石器石材採取行動の解明を目的とする研究である。南関東の旧石器遺跡ではしばしば利根川産の安山岩、黒色頁岩で製作された石刃が発見される。しかしながら、原産地近傍の利根川上流域での調査事例は少なく、その解明に支障をき... 本研究は旧石器人の石器石材採取行動の解明を目的とする研究である。南関東の旧石器遺跡ではしばしば利根川産の安山岩、黒色頁岩で製作された石刃が発見される。しかしながら、原産地近傍の利根川上流域での調査事例は少なく、その解明に支障をきたしている。本研究では利根川産安山岩・黒色頁岩製の石刃を出土する遺跡として知られる、群馬県みなかみ町後田遺跡の発掘調査を行い、新資料の獲得を目指した。調査期間は10月12日から19日である。上層で古代の竪穴住居跡が検出され、鉄斧、椀型鉄屑など製鉄関連遺物が出土した。住居エリア外に旧石器調査区を設定し、AT層下位で大型石刃石核を検出し、旧石器包含層の広がりを確認した。
2014年度
研究成果概要:本研究は旧石器時代の南関東集団がいかなる領域を有していたか、遺跡出土の石器と現代の河床礫の岩石種、礫形状の比較を行ってアプローチするものである。河床礫としては多摩川と入間川、更に鬼怒川、思川、阿武隈川、利根川も河床礫調査を実施した...本研究は旧石器時代の南関東集団がいかなる領域を有していたか、遺跡出土の石器と現代の河床礫の岩石種、礫形状の比較を行ってアプローチするものである。河床礫としては多摩川と入間川、更に鬼怒川、思川、阿武隈川、利根川も河床礫調査を実施した。Ⅶ~Ⅸ層出土石器群ではお伊勢山遺跡で房総半島嶺岡白滝頁岩が集中して出土し、下総台地集団と結びついた状況が注目された。Ⅳ層石器群については、立川面の遺跡において凝灰岩の使用が多く、黒曜石製の有樋尖頭器の出土が多い点に注目したい。有樋尖頭器は野川流域でも武蔵野面の遺跡や入間川側ではめったに見られず、Ⅳ層段階において武蔵野台地内の小地域区分が顕在化することが判明した。
科目名 | 開講学部・研究科 | 開講年度 | 学期 |
---|---|---|---|
基礎講義 5 | 文学部 | 2021 | 春学期 |
基礎講義 6(再履) | 文学部 | 2021 | 秋学期 |
日本考古学概説 | 文化構想学部 | 2021 | 秋学期 |
日本考古学概説 | 文学部 | 2021 | 秋学期 |
現代社会と考古学 | 文化構想学部 | 2021 | 秋学期 |
現代社会と考古学 | 文学部 | 2021 | 秋学期 |
考古学演習1(実習) B | 文学部 | 2021 | 春学期 |
考古学演習2(実習) B | 文学部 | 2021 | 春学期 |
考古学演習3(実習) B | 文学部 | 2021 | 秋学期 |
考古学演習4(実習) B | 文学部 | 2021 | 秋学期 |
考古学演習6(実験考古学) | 文学部 | 2021 | 秋学期 |
考古学演習7(地域と時代の考古学) | 文学部 | 2021 | 春学期 |
考古学演習11(北方考古学) | 文学部 | 2021 | 春学期 |
考古学演習14(卒論演習) | 文学部 | 2021 | 秋学期 |
考古学演習(卒論)春学期(長崎 潤一) | 文学部 | 2021 | 春学期 |
考古学演習(卒論)秋学期(長崎 潤一) | 文学部 | 2021 | 秋学期 |
考古学特殊演習 | 大学院文学研究科 | 2021 | 秋学期 |
考古学研究指導1-1 M | 大学院文学研究科 | 2021 | 春学期 |
考古学研究指導1-2 M | 大学院文学研究科 | 2021 | 秋学期 |
考古学研究9 | 大学院文学研究科 | 2021 | 春学期 |
考古学演習1-1 | 大学院文学研究科 | 2021 | 春学期 |
考古学演習1-2 | 大学院文学研究科 | 2021 | 秋学期 |
考古学研究指導1-1 D | 大学院文学研究科 | 2021 | 春学期 |
考古学研究指導1-2 D | 大学院文学研究科 | 2021 | 秋学期 |
役割:講師2015年03月-2015年03月
主催者・媒体名:日本考古学協会
イベント・番組・雑誌名:公開講座
場所・掲載箇所:小平市民文化会館中ホール
種別:講演会対象:社会人・一般
役割:講師2015年01月-2015年01月
主催者・媒体名:三鷹市教育委員会
イベント・番組・雑誌名:考古学講演会
場所・掲載箇所:三鷹産業プラザ7階
種別:講演会対象:社会人・一般
役割:講師2016年01月-2016年01月
主催者・媒体名:三鷹市教育委員会
イベント・番組・雑誌名:考古学講演会
場所・掲載箇所:三鷹産業プラザ7階
種別:講演会対象:社会人・一般
役割:講師2013年02月-2013年02月
主催者・媒体名:公益財団法人 かながわ考古学財団
イベント・番組・雑誌名:考えよう!旧石器人のライフスタイル -人とモノの移動から探る旧石器時代の生活-
場所・掲載箇所:杜のホールはしもとホール
種別:講演会対象:社会人・一般