氏名

ワタナベ アイコ

渡辺 愛子

職名

教授 (https://researchmap.jp/read0205524/)

所属文学学術院

(文化構想学部)

連絡先

メールアドレス

メールアドレス
aiko@waseda.jp

URL等

WebページURL

http://www.f.waseda.jp/aiko/(「イギリス・イメージ調査」)

研究者番号
10345077

本属以外の学内所属

兼担

文学学術院(大学院文学研究科)

経歴

2000年01月-2002年03月: 日本学術振興会 特別研究員
2002年04月-2004年03月: 東京大学大学院総合文化研究科 助手
2004年04月-2007年03月: 早稲田大学文学部 専任講師
2007年04月-2012年03月: 早稲田大学文学学術院 准教授
2012年04月-: 早稲田大学文学学術院 教授

所属学協会

日本西洋史学会

日本国際政治学会

日本国際文化学会

研究分野

キーワード

現代イギリス地域研究、英文学

科研費分類

総合人文社会 / 地域研究 / 地域研究

人文学 / 史学 / ヨーロッパ史・アメリカ史

人文学 / 文学 / ヨーロッパ文学

研究テーマ履歴

2012年-2016年創造された伝統としてのイギリス文化の価値に関する理論的・実践的研究

研究テーマのキーワード:20世紀イギリス文化史、思想史、文化遺産、文化経済学

個人研究

2009年-2012年ヴィクトリア朝以降の英国ナショナル・アイデンティティ構築に関する融合的研究

国内共同研究

2006年-2009年20世紀英国の文化変容にともなう対外パブリシティ戦略の変遷とその成果

研究テーマのキーワード:20世紀イギリス文化史、外交史、ブリティッシュ・カウンシル

個人研究

2003年-2005年冷戦期英国文化外交における自国表象の政治性

研究テーマのキーワード:イギリス文化外交、冷戦、ブリティッシュ・カウンシル

個人研究

論文

'Creative Custodians: English Heritage's New Approach to Conserving English Heritage'

Aiko Watanabe

Japanese Journal of European Studies (Waseda University)3p.112 - 1242015年03月-

書評「伊藤航多・佐藤繭香・菅靖子編著『欲ばりな女たち〜近現代イギリス女性史論集〜』」

渡辺 愛子

『女性史学』(女性史総合研究会)24p.67 - 702014年07月-

'The Politics of Exhibiting Fine Art in the Soviet Union: the British Council’s Activities 1955-1960'

Aiko Watanabe

The East Asian Journal of British History4p.61 - 902014年03月-

「イギリス文化政策にみられるEnglishness/Britishness 〜予備的考察〜」

渡辺 愛子

多元文化(早稲田大学多元文化学会紀要)3p.46 - 812014年02月-

「60年代ポップ革命 〜ビートルズとイギリス社会のヘゲモニックな関係〜」

渡辺 愛子

多元文化(早稲田大学多元文化学会紀要)2p.166 - 1852013年03月-

「国際文化交流理念の揺らぎ 〜一次史料に見るブリティッシュ・カウンシルの創成期〜」

渡辺 愛子

Peace and Culture (青山学院大学国際交流共同研究センター)3(1)p.31 - 562011年02月-

‘Alternative Voices: A Case Study of the Differing Policies of the British Council and Foreign Office concerning Cultural Relations with Czechoslovakia, 1947-50’

Aiko Watanabe

The Study of International Relations (Tsuda College)36p.101 - 1192010年03月-

‘The Quest for Selfhood through Motherhood: Semiotic Approaches to Atwood’s "Surfacing" and Chopin’s "The Awakening"’

Aiko Watanabe

『早稲田大学文学研究科 〜紀要2008〜』54p.5 - 232009年02月-

「英文学をめぐる冷戦期インテリジェンス活動と文化プロパガンダ」

渡辺 愛子

日本英文学会第80回大会Proceedings2008年09月-

'The Use of Pastoral and the Problem of Change in Elizabeth Gaskell's "North and South" and "Cousin Phillis"'

Aiko Watanabe

『早稲田大学大学院文学研究科紀要 〜紀要2007〜』53(2)p.5 - 212008年02月-

‘Cultural Drives by the Periphery: Britain's Experiences’

Aiko Watanabe

‘History in Focus’(On-line journal), Institute of Historical Research, University of London, UK102006年03月-

「イギリスによる対ソ連文化外交戦略1955-1959 〜ブリティッシュ・カウンシルを中心に〜」

渡辺 愛子

『国際政治』(134)p.121 - 1352003年11月-

‘Exercising a “Cultural Veto”: The Politics of Britain's Cultural Diplomacy with the USSR, 1955-59’(Japanese article with an English summary)

Aiko Watanabe

International Relations (The Journal of the Japan Society of International Relations)134p.121 - 1352003年11月-

‘The British Council's Soviet Relations Committee: A Departure from Its “Cultural Brief” or the Manifestation of An Inherent Political Tendency?’

Aiko Watanabe

Odysseus (東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻紀要)7p.74 - 952003年02月-

「現代メディアにみる『イギリス性』への一考察 〜EU通貨統合を対象に〜」

渡辺 愛子

『情報文化論』(4)p.38 - 572000年12月-

‘Consuming Nostalgia: Screen Adaptations of British Literary Classics in Postmodernity’

Aiko Watanabe

ICONICS: The International Edition(5)p.141 - 1622000年03月-

書籍等出版物

「イギリスの対外文化政策 〜冷戦、脱植民地化、そしてヨーロッパ〜」, 川端康雄ほか編 『愛と戦いのイギリス文化史 —1951年-2010年—』

渡辺 愛子

慶應義塾大学出版会2011年 09月-

詳細

ISBN:978-4-7664-1878-1

『対訳・あらすじで読む英国の歴史』

ジェームス・M・バーダマン/渡辺 愛子

中経出版2008年 03月-

詳細

ISBN:978-4-8061-2962-2

「メディアとプロパガンダ —戦争をめぐる大衆説得術の系譜—」, 武藤浩史ほか編 『愛と戦いのイギリス文化史 —1900年-1950年—』

渡辺 愛子

慶應義塾大学出版会2007年 02月-

詳細

ISBN:978-4-7664-1328-1

「権力崇拝の謎 —フーコーの権力論から読む『一九八四年』—」,日本オーウェル協会編 『オーウェル—二十世紀を超えて—』

渡辺 愛子

音羽書房鶴見書店2002年 03月-

詳細

ISBN:4-7553-0220-X

「人種と帝国意識 —ジョージ・オーウェルのビルマ文学再考—」,工藤昭雄編 『静かなる中心 —イギリス文学をよむ—』

渡辺 愛子

南雲堂2001年 03月-

詳細

ISBN:4-523-29267-1

講演・口頭発表等

「イギリス文化政策におけるEnglishness」

科学研究費補助金基盤B2012年度公開研究会2013年03月13日

詳細

口頭発表(一般)

「戦後のイギリス社会におけるロックとポップの政治学」

多元文化学会第2回大会「文化論入門としてのポップ・カルチャー 〜多元文化のなかで〜」2012年06月02日

詳細

口頭発表(一般)

「国際文化交流理念の変遷 〜イギリスを中心に〜」

青山学院大学・国際交流共同研究センター主催・2010年度第5回Dejeuner-Debat2010年07月

詳細

口頭発表(一般)

「英文学をめぐる冷戦期インテリジェンス活動と文化プロパガンダ」

日本英文学会第80回大会Symposia2008年05月

詳細

口頭発表(一般)

「イギリス外務省と外郭公共団体の相克 〜冷戦初期文化外交を事例に〜」

世界政治研究会2005年07月

詳細

口頭発表(一般)

外部研究資金

科学研究費採択状況

研究種別:

創造された伝統としてのイギリス文化の価値に関する理論的・実証的研究

2012年-0月-2017年-0月

配分額:¥5460000

研究種別:

ヴィクトリア朝以降の英国ナショナル・アイデンティティ構築に関する融合的研究

2009年-0月-2013年-0月

配分額:¥17680000

研究種別:

20世紀英国の文化変容にともなう対外パブリシティ戦略の変遷とその成果

配分額:¥5260000

研究種別:

冷戦期英国文化外交における自国表象の政治性:ブリティッシュ・カウンシルを中心に

配分額:¥3600000

研究種別:

冷戦期イギリス文化外交における文化触変の理論的・実証的研究

2018年-0月-2022年-0月

配分額:¥4420000

研究資金の受入れ状況

実施形態:受託教育

「英国文化事情調査−大型日本文化紹介事業『Japan2001』の成果と今後の日英交流に関する提言−」(独立行政法人国際交流基金)2003年-2005年

実施形態:受託教育

「主要先進諸国における国際交流機関調査報告書−英国−」(国際交流基金)2001年-2003年

学内研究制度

特定課題研究

国際文化交流理念の形成 ~現代イギリス文化外交に関する補完的研究~

2011年度

研究成果概要:本研究課題は、20世紀のイギリスの文化外交における国際交流理念の展開と21世紀における展望について、包括的な調査および考察を行うことを目的とした。題目に「補完的」研究と付したのは、今年度まで交付を受けてきた科学研究費補助金(基盤C...本研究課題は、20世紀のイギリスの文化外交における国際交流理念の展開と21世紀における展望について、包括的な調査および考察を行うことを目的とした。題目に「補完的」研究と付したのは、今年度まで交付を受けてきた科学研究費補助金(基盤C)「20世紀英国の文化変容にともなう対外パブリシティ戦略の変遷とその成果」の遂行中に新たに判明した問題点を、本研究によって「補い」かつ「完成」させたいという意図によるものであった。本研究課題遂行のためには、膨大な一次資料を、研究対象国であるイギリスにおいて集積する必要があったが、2011年度の特別研究期間適用によるイギリス滞在を最大限に利用し、過去、夏季休暇中に断続的に行っていた公文書館における一次資料の収集を集中的に行うことができた。具体的には、ロンドンにある英国公文書館に総計3週間程度を費やして、イギリスの国際交流機関ブリティッシュ・カウンシルの内部資料(BW)のほか、監督官庁として影響力が最も大きかった外務省ファイル(FO)、間接的影響力を持つ内務省ファイル(HO)および総理大臣文書(PREM)、政策方針形成に関与した内閣関係ファイル(CAB)、補助金予算との関係を示す財務省ファイル(T)の史料を中心に、閲覧・収集した。また、それまでの研究成果の一部を、2011年11月にケンブリッジ大学で開催された学会Art and Politics in Britainにおいて口頭発表した(‘Purveying “British Art” abroad: the politics behind the British Council’s selection of art and visual culture shown behind the Iron Curtain’)。そこではブリティッシュ・カウンシルの旧ソ連共産圏への文化投影の手法だけでなく、伝達する文化の内容(質)についても注意を払って考察した。さらに、研究課題遂行中、「経済」と文化の影響関係についての理解が不十分であったことを痛感したことから、アムステルダム大学において文化経済学に関する専門機関CREARE (所長はエラスムス大学Arjo Klamer教授)主催の夏季集中セミナーである‘Value of Culture: on the Relationship between Economics, Culture and Arts’に参加することができた。そこでは大学研究者や文化政策担当者たちとも活発な議論を行い、本研究課題における問題意識をさらに強めることとなった。本課題を通じて、これまでの数年間携わってきた科研費その他の研究課題の修正作業を含め、過去の研究課題において見落としてきた大局的な外交史と、そこに位置づけられる文化外交史との関係性について理解を深めることができた。

「ブダペスト裁判」(1949年~53年)が英洪関係に与えた文化的影響に関する研究

2014年度

研究成果概要:本研究課題は、冷戦初期にハンガリーのブダペストで起こった英米人のスパイ容疑逮捕をめぐる裁判記録およびメディアの動向を分析することによって、この事件が当時のイギリス・ハンガリー間の国際文化交流の現場にどのような影響を与えることになっ...本研究課題は、冷戦初期にハンガリーのブダペストで起こった英米人のスパイ容疑逮捕をめぐる裁判記録およびメディアの動向を分析することによって、この事件が当時のイギリス・ハンガリー間の国際文化交流の現場にどのような影響を与えることになったのかを解明することを目的とした。夏季にイギリス公文書館および大英図書館での史料収集と研究を行い、このブダペスト裁判においてイギリス民間人Sandersがブリティッシュ・カウンシルを国家的スパイ集団と名指しで非難した詳細が明らかとなり、結果的に、これが当時の英洪外交関係・文化交流に、少なからず衝撃を与えていたことがわかった。

冷戦期文化外交におけるイギリスとポーランドの特異な関係性について

2015年度

研究成果概要:本研究課題は、冷戦初期のポーランドにおけるイギリスとの国際文化交流が、その他の東欧諸国のケースとは対照的に、ソ連邦の妨害を受けながらも、いかにして発展・存続しえたのか、その要因と状況を解明することである。夏季出張中、イギリス公文書...本研究課題は、冷戦初期のポーランドにおけるイギリスとの国際文化交流が、その他の東欧諸国のケースとは対照的に、ソ連邦の妨害を受けながらも、いかにして発展・存続しえたのか、その要因と状況を解明することである。夏季出張中、イギリス公文書館において、イギリス政府の外郭公共機関「ブリティッシュ・カウンシル」の対波文化交流活動についてリサーチし、またこれがきっかけとなって、その後、ケンブリッジ大学所蔵のPolish Cultural Institute in Londonの「M. S. Needham」関連の文書に到達することができた。現在、入手したデジタル画像について調査を進めている。

イギリス国外におけるミドルブラウ文化の受容とその概念の「反動的」形成について

2017年度

研究成果概要:本研究課題は、本研究課題は、20世紀戦間期にイギリスにおいて認知されるようになった「ミドルブラウ文化」と言われる文化現象が、海外においてどのように受容され、また諸外国の文化事情をどのように受けることでその概念が反動形成的に創造され...本研究課題は、本研究課題は、20世紀戦間期にイギリスにおいて認知されるようになった「ミドルブラウ文化」と言われる文化現象が、海外においてどのように受容され、また諸外国の文化事情をどのように受けることでその概念が反動形成的に創造されたのかを読み解こうとする試みであった。国内で人気を博していた『デイリー・メール』の姉妹版『デイリー・メール〈海外版〉』の読者を投稿欄などを精査することによって、彼らが国内の読者とは大きく異なる上流・上層中流階級といったエリート層であることを突き止めた。結果的に「ミドルブラウ」の従来の定義を修正することができたのが、本研究課題の大きな成果である。

文化と政治をめぐる「干渉」と「共振」関係の研究―冷戦期イギリス文化外交を中心に―

2017年度

研究成果概要:本研究課題は、20世紀以降のイギリス国際関係史において政治外交が行き詰まりを見せた冷戦期、これを打破する突破口として東側陣営に発信された「文化」が、相手国との水際での折衝や心理的駆け引きを通じていかなる操作や加工処理を経て受容され...本研究課題は、20世紀以降のイギリス国際関係史において政治外交が行き詰まりを見せた冷戦期、これを打破する突破口として東側陣営に発信された「文化」が、相手国との水際での折衝や心理的駆け引きを通じていかなる操作や加工処理を経て受容され、どのような効果をもたらしたのかを、実証的・理論的に解明する試みであった。とくに、イギリスの国家的アイデンティティを色濃く反映した「伝統的文化」は、東西の対立構造が顕在化するなか、相手を牽制しながらも交流のカギとして効果的に機能していたようである。とくに夏季のイギリス出張中に、政府官庁内部資料や当時の新聞雑誌、さらに同時代の芸術作品の浸透状況を調査することができた。

冷戦期イギリス文化外交が東欧諸国にもたらした社会的インパクトについて

2016年度共同研究者:ピーター・ロビンソン

研究成果概要: 本研究課題の目的は、冷戦期にソ連の支配下にあった東欧諸国に対し、イギリスの文化外交がどれほどの社会的影響力を与えたのかを考察するものであった。冷戦期の現状を把握するためとくに着目したソ連政府刊行の英字新聞The Moscow N... 本研究課題の目的は、冷戦期にソ連の支配下にあった東欧諸国に対し、イギリスの文化外交がどれほどの社会的影響力を与えたのかを考察するものであった。冷戦期の現状を把握するためとくに着目したソ連政府刊行の英字新聞The Moscow Newsは、ときにイデオロギー的には正反対な立場をとる西側陣営の諸文化を取り上げ、これを賛美しながら巧妙に自国文化に取り込み、自国宣伝に利用しようとしたことがわかった。イギリスの場合、ソ連が重視したのは文学(なかでもシェイクスピア作品)であったが、資料の収集にやや手間取り、この状況をイギリス政府が逆手にとって対抗プロパガンダに打って出た可能性と東欧諸国への浸透状況については、現在も考察中である。

冷戦期ソ連・東欧諸国における英国文化外交の諸相

2004年度

研究成果概要:本課題では、冷戦期におけるイギリスの文化交流機関がソ連・東欧諸国と中心とした旧共産主義国に対してどのような文化外交を展開したのかを考察する研究の一環として、おもに対外文化政策拠点の現地調査を行った。これは、研究課題の対象地がイギリ...本課題では、冷戦期におけるイギリスの文化交流機関がソ連・東欧諸国と中心とした旧共産主義国に対してどのような文化外交を展開したのかを考察する研究の一環として、おもに対外文化政策拠点の現地調査を行った。これは、研究課題の対象地がイギリス国外であるという性質上、実際に当地に赴き、各事業所における史料の有無を確認することが不可欠であると考えたためである。2004年9月、ロシア、ポーランド、チェコ、ハンガリーにおけるブリティッシュ・カウンシルの各事業所を訪問し、ヒヤリング調査・資料調査を行った。どの事業所も一様に英語教育、イギリスへの留学支援などに力を入れていたが、プレゼンテーションの仕方は各国がオーディエンスのニーズに応える意味で非常に個性的であり、とくに東欧3カ国に関していえば、少し前まで西側諸国から「ソ連の衛星国」とひと括りに扱われていた事実が受け入れがたかった。各事業所には、あいにく旧共産主義国時代の史料を収めたアーカイブの類は存在しなかったが、今回の訪問により、モスクワ事業所の現地スタッフ(兼イギリス大使館員)であるMelissa Cook氏より、ロシアにおける文化交流活動の現況およびそこにいたるまでの経緯について興味深い話を聞くことができた。さらにプラハでは、元カウンシル・スタッフのNora Hronkova氏へのインタビューに成功した。同氏は、1945年以降、冷戦初期の混沌とした社会情勢のなかで、チェコスロヴァキアにおける事務所の創設に直接携わった人物である。高齢の同氏から調査対象時期における生の体験を聴取することができたことは、非常に大きな収穫であった。

現代イギリス社会におけるアイデンティティ形成と他者性に関する研究

2005年度

研究成果概要:本課題は、イギリスにおける現代の国民アイデンティティが、20世紀における歴史的、社会的、文化的コンテクストのなかで、他者との対峙によってどのように形成され、現在いかに保持され、また表象されているのかを考察するものである。イギリスの...本課題は、イギリスにおける現代の国民アイデンティティが、20世紀における歴史的、社会的、文化的コンテクストのなかで、他者との対峙によってどのように形成され、現在いかに保持され、また表象されているのかを考察するものである。イギリスのように、長き歴史にわたって、全世界的な規模での植民地政策を繰り広げることによって他国、他民族を侵略、征服してきた歴史をもつ国にとって、今世紀に入ってからの世界的権威の衰えがもたらす国民への精神的打撃は根深いように思われる。そして20世紀後半以降は、とくにそのイギリス自体が「他者」からの様々な形での侵入行為によって、逆に文化的、心理的植民を被る立場にあるといえる。本課題では、伝統的、権威的イメージの上に培われた「イギリス的」アイデンティティや「イギリス性」('Britishness'というよりはむしろ'Englishness'や'Whiteness')というものが、現代の多文化国家としての、あるいは、グローバル社会の一員としてのイギリスにおいて、いかに保持され、増幅されているのか、そして「他者」とみなされる人間や事象がこれによりいかに区別、排斥され、その反動として伝統的なイギリスのアイデンティティが強固にされているのかを多角的な観点からとらえなおし、いま現在も進行している社会問題とからめながら、探究・解釈することを主眼にすえ研究を行った。研究期間中、「土着(white native)」のイギリス人にとってのナショナリズム高揚を触発する社会・政治・文化的事象、そしてそこから反動的に形成される「その他」のイギリス人との軋轢については、担当講義『現代批評の諸問題2』「大英帝国の残像」の主要テーマとしてとりあげることができた。さらに、2月に2週間ほどイギリスに滞在し、文献収集を継続して行ったほか、関連学会にも参加した。なお、「イギリス性」に着目したテーマとしては、20世紀前半の第一次・第二次世界大戦時におけるイギリスのプロパガンダ政策を論じた以下の論文が本課題に関連するものであり、2006年秋に刊行予定である。

現在担当している科目

科目名開講学部・研究科開講年度学期
基礎講義 1文化構想学部2018春学期
基礎講義 2(再履)文化構想学部2018秋学期
英語圏文化研究1文化構想学部2018春クォーター
英語圏文化研究1文学部2018春クォーター
日本史・世界史再発見文化構想学部2018春学期
日本史・世界史再発見文学部2018春学期
多元文化論系演習(ミュージアムにみる「ヨーロッパ」-文化触変の形跡を探る-)文化構想学部2018集中講義(春学期)
多元文化論系演習(イギリス文化史)文化構想学部2018春学期
多元文化論系演習(思想の文化史)文化構想学部2018秋学期
イギリス・アイルランド・英連邦諸国ゼミ (春学期) A文化構想学部2018春学期
イギリス・アイルランド・英連邦諸国ゼミ (春学期) B文化構想学部2018春学期
イギリス・アイルランド・英連邦諸国ゼミ (秋学期) A文化構想学部2018秋学期
イギリス・アイルランド・英連邦諸国ゼミ (秋学期) B文化構想学部2018秋学期
イギリス文学史2文化構想学部2018秋学期
イギリス文学史2文学部2018秋学期
イギリスの神話と伝説文化構想学部2018春学期
イギリスの神話と伝説文学部2018春学期
英米文学研究指導6-1 M大学院文学研究科2018春学期
英米文学研究指導6-2 M大学院文学研究科2018秋学期
英米文学演習6-1大学院文学研究科2018春学期
英米文学演習6-2大学院文学研究科2018秋学期
英米文学研究指導6-1 D大学院文学研究科2018春学期
英米文学研究指導6-2 D大学院文学研究科2018秋学期

教育内容・方法の工夫

パワーポイント、視覚教材の利用

2006年04月-2008年03月

詳細

概要:ポストコロニアリズム (2007年度オンデマンド授業) 英米文化論1・2 (2006年度オンデマンド授業)

授業評価の実施

2006年01月-

詳細

概要:各担当科目

視覚教材の利用

2004年04月-2006年03月

詳細

概要:「英文学基礎演習A」(一文) 「現代批評の諸問題Ⅰ・Ⅱ」(二文)r「文学・言語系基礎演習9」(二文)

作成した教科書・教材・参考書

大学受験対策用辞書の編集・校閲

1997年10月

詳細

概要:古藤晃編 『MD-Mini Dictionary- 英語』(朝日出版社、1998年)

その他教育活動

クラブ活動顧問

詳細

概要:「トラベリング・ライト」 「カリフォルニア・ロール」

高等学校模擬授業

詳細

概要:群馬県立前橋女子高等学校(2005/12/01) 神奈川県立厚木高等学校(2006/07/13) 神奈川県立希望ヶ丘高等学校(2014/11/13) 早稲田実業高等部(2015/01/16) 早稲田摂陵高等学校(2015/05/14)※学部説明 早稲田高等学校(2015/05/19) 早稲田佐賀高等学校(2015/06/10)※学部説明