氏名

ミコシバ ヨシユキ

御子柴 善之

職名

教授 (https://researchmap.jp/read0129922/)

所属

(文化構想学部)

連絡先

メールアドレス

メールアドレス
mikoyuki@waseda.jp

住所・電話番号・fax番号

住所
〒162-8644新宿区 戸山1-24-1
電話番号
03-5286-3633
fax番号
03-3594-2786

URL等

WebページURL

http://www.f.waseda.jp/mikoyuki/

研究者番号
20339625

本属以外の学内所属

兼担

文学学術院(大学院文学研究科)

研究院(研究機関)/附属機関・学校(グローバルエデュケーションセンター)

学歴・学位

学歴

-1995年 早稲田大学 文学研究科 哲学

所属学協会

早稲田大学哲学会 運営委員

日本哲学会

日本倫理学会

日本カント協会 常任委員

日本フィヒテ協会 委員

Max-Scheler-Gesellschaft e.V.

委員歴・役員歴(学外)

2004年04月-2006年03月日本カント協会委員
2009年04月-2011年03月日本哲学会委員
-2019年03月日本倫理学会評議員
2011年04月-2019年03月日本哲学会評議員

研究分野

キーワード

哲学、倫理学

科研費分類

人文学 / 哲学 / 哲学・倫理学

研究テーマ履歴

2007年-カント的社会倫理学の構想

個人研究

カント哲学、特に「純粋実践理性」観念の成立について

研究テーマのキーワード:カント、純粋実践理性、理性の事実

個人研究

2003年-2006年環境倫理学、特に「グローバル・エシックスと地球環境」ならびに「都市生活者の環境倫理」について

研究テーマのキーワード:環境問題、都市生活、人間性の尊厳

国内共同研究

2003年-2006年社会福祉の倫理的基礎、特に「コミュニティケア倫理形成のための理論的研究」

研究テーマのキーワード:高齢者、尊厳、コミュニティケア

個人研究

2013年12月-現代日本における「信頼社会」再構築のための総合的研究

研究テーマのキーワード:信頼

機関内共同研究

論文

Kants Ethik der "uebersinnlichen Natur" als Grundlage einer Kritik des heutigen Nationalismus

御子柴善之

哲学世界(41)p.1 - 112019年02月-

詳細

掲載種別:研究論文(学術雑誌)ISSN:03867404

概要:カントの「超感性的自然」概念を再検討することで、今日のナショナリズムを批判する手掛かりを得る。

カント義務論と「自己自身に対する義務」の問題

御子柴善之

思想招待有り(1135号)p.80 - 932018年10月-

詳細

概要:カント義務論において「自己自身に対する義務」が第一の義務とされる理由を研究するとともに、この「義務」を正当化する理路を検討する。

「道徳性」概念の再検討―カントの世界市民主義との関係において—

御子柴善之

早稲田大学大学院文学研究科紀要(第63輯)p.29 - 422018年03月-

詳細

掲載種別:研究論文(大学,研究機関紀要)

概要:カントの「道徳性」概念を、「適法性」概念との対比関係から解放しつつ、再解釈することで、その内容をカントの世界市民主義に接続する。

書評:アリソン『カントの自由論』

御子柴善之

図書新聞(3337)p.32018年02月-

Opferbereitschaft und Exklusivitaet in der Soldaritaetsgemeinschaft

御子柴善之

フィロソフィア(第104号)p.1 - 132017年03月-

詳細

掲載種別:研究論文(学術雑誌)ISSN:05540690

概要:邦題「連帯共同体における献身の構えと排除」

「批判の受容」と大西祝

御子柴善之

哲学世界(第39号)p.1 - 142017年02月-

詳細

掲載種別:研究論文(学術雑誌)ISSN:03867404

概要:日本における初期カント哲学受容の代表的人物である、大西祝が「批判」に〈無窮性〉を見たことの意義を確認する。

書評:田端信廣『ラインホルト哲学研究序説』

御子柴善之

週刊読書人(3130)p.42016年03月-

Legalitaet und Moralitaet in Hinsicht auf die Menschenrechte

御子柴善之

哲学世界/早稲田大学大学院文学研究科哲学コース(37)p.1 - 112015年02月-

書評:小坂国継『明治哲学の研究—西周と大西祝—』(岩波書店)

御子柴善之

早稲田学報(1205)p.582014年05月-

Vertrauen und Menschenrechte in der globalisierten Welt

御子柴善之

フィロソフィア/早稲田大学哲学会(101)p.85 - 942014年03月-

震災と実践哲学の「第三層」

御子柴善之

哲学世界/早稲田大学大学院文学研究科哲学コース(35)p.1 - 132013年02月-

カント倫理学における「方法の逆説」と人権の問題

御子柴善之

近世哲学研究/近世哲学会(16)p.1 - 182012年12月-

「幸福」という問題−カント徳義務体系における幸福の位置

御子柴善之

倫理学年報/日本倫理学会(61)p.35 - 452012年03月-

グローバル・エシックスにおける「自己自身に対する義務」

御子柴善之

文学研究科紀要/早稲田大学大学院(57)p.21 - 342012年02月-

批評主義と世界市民的倫理学−大西祝研究のために−

御子柴善之

早稲田大学史記要/早稲田大学大学史資料センター43(47)p.29 - 522012年02月-

実践哲学の第三層—カントの「規範的人間学」構想—

御子柴善之

哲学論集/上智大学哲学会(40)p.29 - 462011年10月-

利害関心と信頼

御子柴善之

国士舘哲学/国士舘大学哲学会(15)p.18 - 312011年04月-

Die weltbuergerliche Freiheit in der globalen Informationsgesellschaft

御子柴善之

哲学世界/早稲田大学大学院文学研究科哲学コース(33)p.1 - 112011年02月-

書評:寄川条路編著『グローバル・エシックス 寛容・連帯・世界市民』(ミネルヴァ書房、2010年)

御子柴 善之

図書新聞29642964p.52010年05月-

信頼と永遠平和 — カント『永遠平和のために』を手がかりに —

御子柴 善之

人文・自然・人間科学研究/拓殖大学人文科学研究所(23)p.24 - 392010年03月-

Vertrauen als ein Prinzip der Sozialethik - Die Perspektive des 6. Praeliminarartikels zum ewigen Frieden -

御子柴 善之

哲学世界/早稲田大学大学院文学研究科哲学コース(32)p.1 - 152010年02月-

Faktum und Dialektik der reinen praktischen Vernunft - Das Innerste der Grundhaltung des Gutseinwollens -

Yoshiyuki Mikoshiba

フィロソフィア/早稲田大学哲学会(96)p.1 - 122009年03月-

連帯という問題 −社会倫理の一原理−

御子柴 善之

文学研究科紀要/早稲田大学大学院53p.13 - 272008年02月-

カント「永遠平和論」の一問題 − 生き生きした平和と墓場の平和 −

御子柴 善之

フィロソフィア/早稲田大学哲学会(94)p.41 - 582007年03月-

倫理的強制という問題 — 環境倫理と「自己自身に対する義務」 —

御子柴 善之

情況第3期第7巻(6号)p.88 - 972006年12月-

尊厳と連帯 — コミュニティケア倫理のために —

御子柴 善之

文学研究科紀要/早稲田大学大学院第51輯p.29 - 412006年02月-

多様性と平和 —カント『永遠平和のために』の一問題—

御子柴 善之

拓殖大学人文科学研究所主催研究会第1回2005年11月-

書評:倉本香『道徳性の逆説』

御子柴 善之

日本カント協会編、日本カント研究『批判哲学の今日的射程』/理想社第6巻p.177 - 1802005年09月-

環境倫理を阻害するもの

御子柴 善之

環境思想研究Vol. 1p.119 - 1202005年03月-

都市生活者の環境倫理

御子柴 善之

人間環境論集/法政大学人間環境学会第5巻(第1号)p.15 - 242005年03月-

「日本」、ツェードラー編『学術大百科事典』第14巻所収

御子柴 善之

福井大学医学部研究雑誌第5巻(第1号・第2号合併号)p.50 - 582004年12月-

カントと環境倫理

御子柴 善之

別冊情況(特集 カント没後200年)/情況出版p.125 - 1352004年12月-

善意という問題—「純粋理性の実践的使用」について—

御子柴 善之

フィロソフィア/早稲田大学哲学会(91)p.47 - 672004年03月-

ホンネフェルダー、人格と人間の尊厳

御子柴 善之

続・独仏生命倫理研究資料集(上)/千葉大学2004年02月-

社会倫理としての環境倫理

御子柴 善之

紀要/日本大学経済学部経済科学研究所(33)p.95 - 1032003年03月-

ホンネフェルダー、人間のゲノムが分かるようになると、私たちは何を知ることになるのか? ヒトゲノム研究の挑戦

御子柴 善之

独仏生命倫理研究資料集(上)/千葉大学2003年02月-

誠実さという問題—カント倫理学形成史への一視点—

御子柴 善之

文学研究科紀要/早稲田大学大学院第48輯p.31 - 442003年02月-

環境倫理における人間の尊厳

御子柴 善之

哲学世界/早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻(24)p.1 - 162001年12月-

環境問題対策への動機づけの問題−南北問題との類似性から−

御子柴 善之

拓殖大学論集 人文・自然・人間科学研究/拓殖大学人文科学研究所(5)p.1 - 102001年05月-

生命倫理学の領域的拡大−「問題発見型」の倫理学へ

御子柴 善之

二十一世紀への思想(峰島旭雄編著)/北樹出版p.162 - 1692001年05月-

倫理的「共生」観念の再検討─社会福祉を媒介とした環境倫理学へ─

御子柴 善之

研究紀要/日本大学経済学研究会第30集p.135 - 1462000年04月-

「中間に在るもの」としての人間─ジンメルの場合─

御子柴 善之

理想/理想社(664)p.47 - 562000年01月-

D・マクミラン、知識学としての芸術:モダニズム、ポスト・モダニズム、そしてその彼方へ

御子柴 善之

現代のエスプリ/至文堂(381)p.160 - 1771999年04月-

「格率」倫理学再考

御子柴 善之

理想/理想社(663)p.67 - 761999年-

ラリー・メイ、集団的無行動と責任

御子柴 善之

生命・環境・科学技術倫理研究Ⅲ/千葉大学1998年03月-

カントの「傾向性」論

御子柴 善之

フィロソフィア/早稲田大学哲学会(83)p.61 - 741996年03月-

カント倫理学と「習慣」の問題

御子柴 善之

哲学世界/早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻(17)p.43 - 551994年12月-

カントの「関心」の概念

御子柴 善之

哲學/日本哲学会(42)p.157 - 1681992年04月-

純粋実践理性の弁証性について

御子柴 善之

文学研究科紀要別冊/早稲田大学大学院文学研究科第16集p.23 - 321990年01月-

カントの「客観的目的」の概念

御子柴 善之

哲学世界/早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻(12)p.95 - 1081989年07月-

書籍等出版物

それでも、「信頼」の可能性を問う

早稲田大学文学学術院総合人文科学研究センター研究部門「現代日本における『信頼社会』再構築のための総合的研究」(分担執筆)

文化書房博文社2018年 11月-

詳細

総ページ数:163担当ページ数:147-159ISBN:9784830113116

概要:早稲田大学文学学術院総合人文科学研究センターに設置された研究部門「現代日本における『信頼社会』再構築のための総合的研究」の研究成果を論文集としてまとめ早稲田大学文学学術院総合人文科学研究センターに設置された研究部門「現代日本における『信頼社会』再構築のための総合的研究」の研究成果を論文集としてまとめ...早稲田大学文学学術院総合人文科学研究センターに設置された研究部門「現代日本における『信頼社会』再構築のための総合的研究」の研究成果を論文集としてまとめた。その中に、「『信頼回復』という問題」という論文を載せた。

カント哲学の核心ー『プロレゴーメナ』から読み解く

御子柴善之

NHK出版2018年 09月-

詳細

単行本(一般書)総ページ数:286ISBN:9784140912522

概要:カントの批判哲学について、その核心を、『プロレゴーメナ』を用いて説明する。

グローバル化時代の人権のために―哲学的考察

御子柴善之・舟場保之・寺田俊郎(共編著)

上智大学出版2017年 04月-

詳細

単行本(学術書)総ページ数:208ISBN:9784324102589

概要:グローバル化時代において、グローバル化によって人権を脅かされている人を念頭に、人権を哲学的に考察する。視点は、人権と尊厳、法と道徳、人権と政治に置かれグローバル化時代において、グローバル化によって人権を脅かされている人を念頭に、人権を哲学的に考察する。視点は、人権と尊厳、法と道徳、人権と政治に置かれ...グローバル化時代において、グローバル化によって人権を脅かされている人を念頭に、人権を哲学的に考察する。視点は、人権と尊厳、法と道徳、人権と政治に置かれる。

自分で考える勇気−カント哲学入門

御子柴善之

岩波書店2015年 03月-

詳細

ISBN:9784005007981

M.ルッツ=バッハマン他、人権への権利−人権、民主主義そして国際政治

舟場保之、御子柴善之(共同監訳)

大阪大学出版会2015年 01月-

詳細

ISBN:9784872594911

道徳論

御子柴善之

フィヒテ知識学の全容(長澤邦彦、入江幸男編)/晃洋書房2014年 12月-

詳細

ISBN:9784771025257

A. ヴェルマー、倫理学と対話—道徳的判断をめぐるカントと討議倫理学

加藤泰史(監訳)

法政大学出版局2013年 04月-

詳細

ISBN:9784588009921

W. ケアスティング、自由の秩序—カントの法および国家の哲学—

舟場保之・寺田俊郎(監訳)

ミネルヴァ書房2013年 01月-

詳細

ISBN:9784623064366

ヒュームとカントにおける自由の探求

御子柴善之

自由とは—高校倫理からの哲学4(直江清隆・越智貢編)/岩波書店2012年 09月-

詳細

ISBN:9784000285445

カントの定言命法とその批判

御子柴善之

正義とは—高校倫理からの哲学3(直江清隆・越智貢編)/岩波書店2012年 08月-

詳細

ISBN:9784000285438

環境倫理と尊厳—「かけがえがない」とはどういうことだろうか—

御子柴善之

生きるとは—高校倫理からの哲学1(直江清隆・越智貢編)/岩波書店2012年 07月-

詳細

ISBN:9784000285414

正義論の展開

御子柴善之

概説 現代の哲学・思想(小坂国継・本郷均編)/ミネルヴァ書房2012年 05月-

詳細

ISBN:9784623061105

応用倫理学に召喚されるカント

御子柴善之

カントを学ぶ人のために(有福孝岳・牧野英二編)/世界思想社2012年 05月-

詳細

ISBN:9784790715627

ルッツ=バッハマン、ニーダーベルガー、平和構築の思想−グローバル化の途上で考える−

御子柴善之、舟場保之(共同監訳)

梓出版社2011年 03月-

詳細

ISBN:9784872620252

人権と人間愛

御子柴 善之

日本カント研究10(日本カント協会編)/理想社2009年 08月-

詳細

ISBN:978-4-650-00360-4

グローバル化する都市生活における環境倫理

御子柴 善之

グローバル・エシックスを考える(寺田俊郎・舟場保之編)/梓出版社2008年 10月-

詳細

ISBN:978-4-87262-019-1

グライフスヴァルト学会報告

御子柴 善之

日本カント研究9(日本カント協会編)/理想社2008年 09月-

詳細

ISBN:978-4-650-00359-8

理性への問い

御子柴善之、檜垣良成(共編)

晃洋書房2007年 01月-

詳細

ISBN:978-4-7710-1817-4

カントの講義録

御子柴 善之

カント全集/岩波書店2006年 03月-

詳細

ISBN:4-00-092363-3

カント・フィヒテ

御子柴 善之

倫理学概説(小坂国継・岡部英男編)/ミネルヴァ書房2005年 04月-

詳細

ISBN:4-623-04141-7

正義論

御子柴 善之

倫理学概説(小坂国継・岡部英男編)/ミネルヴァ書房2005年 04月-

詳細

ISBN:4-623-04141-7

生命倫理事典

御子柴 善之

太陽出版(近藤均他編)2002年 12月-

カント全集20 講義録Ⅱ

御子柴 善之

岩波書店2002年 07月-

詳細

ISBN:4-00-092360-9

環境保護の倫理−環境倫理

御子柴 善之

第三版 現代倫理学の展望(伴博・遠藤弘編)/勁草書房2001年 09月-

日本におけるカント文献目録(一九九五−一九九七)(抄)(佐藤労・菅沢龍文氏との共同作業)

御子柴 善之

現代カント研究7/晃洋書房1999年 09月-

詳細

ISBN:4-7710-1098-6

ヨーゼフ・ジーモン、概念-内-存在 −カントにおける「記号化能力」と予期する思考

御子柴 善之

カント・現代の論争に生きる(上)(坂部恵/G・シェーンリッヒ/加藤泰史/大橋容一郎編)/理想社1998年 06月-

詳細

ISBN:4-650-00605-8

カント倫理学の一視点—社会倫理の現代的課題のために—

御子柴 善之

東西における知の探求(峰島旭雄教授古稀記念論集)/北樹出版1998年 01月-

カント事典

有福孝岳・坂部恵編集顧問

弘文堂1997年 12月-

詳細

ISBN:4-335-15038-5

意志と選択意志とにおける自由—カントとラインホルト—

御子柴 善之

自由と行為(久呉高之・湯浅正彦編)現代カント研究6/晃洋書房1997年 07月-

詳細

ISBN:4-7710-0953-8

アンネマリー・ピーパー、倫理学入門

越部良一、中山剛史、御子柴善之

文化書房博文社1997年 05月-

詳細

ISBN:4-8301-0787-1

H・M・バウムガルトナー、有限な理性

河村克俊、長島隆、多田茂、御子柴善之

晃洋書房1997年 05月-

詳細

ISBN:4-7710-0882-5

用語集 倫理

清水書院1996年 12月-

詳細

ISBN:4-389-21054-8

シェーラーの「世界開在性」をめぐって

御子柴 善之

思想史を読む(峰島旭雄編)/北樹出版1995年 03月-

詳細

ISBN:4-89384-473-3

講演・口頭発表等

カント義務論と道徳的自己認識の問題

御子柴善之

京都ヘーゲル読書会(京都ヘーゲル読書会)2019年01月13日

詳細

国内会議口頭発表(一般)開催地:京都

概要: カントの「自己自身に対する義務」における道徳的自己認識の問題を論じた。

グローバル化の時代における規範に関する三極対立構造

舟場保之、寺田俊郎、御子柴善之

日本カント協会第43回学会2018年11月17日

詳細

国内会議ポスター発表開催地:香川大学

概要: 舟場保之大阪大学教授を筆頭とし、寺田俊郎上智大学教授と三人で、グローバル化の時代における法と倫理、ナショナリズムの位置づけ、世界市民主義のあり方について、ポスター発表を行った。

Die Ethik der uebersinnlichen Natur angesichts des banalen Nationalismus

御子柴善之

第12回日独倫理学コロキウム(寺田俊郎、舟場保之、御子柴善之)2018年09月07日

詳細

国際会議口頭発表(一般)開催地:エッセン

概要: 第12回日独倫理学コロキウムは、2018年9月5日(フランクフルト)と7日(エッセン)に開催された。7日に、「どこにでもあるナショナリズムと対峙するカントの超感性的自然の倫理学」という題名で研究発表を行った。

カントの道徳的世界市民主義ー「道徳性」概念の再検討から

御子柴善之

第5回大阪哲学ゼミナール(大阪哲学ゼミナール)招待有り2018年03月18日

詳細

国内会議口頭発表(招待・特別)開催地:大阪大学

概要: カントの「道徳性」概念を再検討し、それが世界市民的なものとどのように結びつくのかを論じた。

道徳性と正義の問題

御子柴善之

第2回 正義論ワークショップ(科研費(B) 「西洋中世の『正義論』がもつ哲学史的意義と現代的意義に関する基礎研究(代表者 藤本温))招待有り2018年03月06日

詳細

国内会議口頭発表(招待・特別)開催地:名古屋工業大学

概要: カントの「道徳性」概念に広狭の二義を見出し、広義の道徳性の領域内部に「正義」論を位置づけ、そうすることの意義を明らかにした。

Weltbuergertum ohne Moralitaet ?

御子柴善之

第11回日独倫理学コロキウム(日独倫理学コロキウム)2017年09月07日

詳細

国際会議口頭発表(一般)開催地:フランクフルト

概要: Nationalismus und Weltburgertum im Zeitalter der Globalisierungという表題の下、日本人、ドイツ人、スイス人、ブラジル人が研究発表を行った。

ひとはなぜ「想像力」に期待するのか

御子柴善之

現代社会における「想像力」の総合的研究 2017年度第2回研究会(総合人文科学研究センター研究部門 現代社会における「想像力」の総合的研究)2017年06月30日

詳細

国内会議口頭発表(一般)開催地:早稲田大学戸山キャンパス33号館6階第11会議室

概要: 総合人文科学研究センターのホームページに掲載してある。

Opferbereitschaft und Exklusivitaet in der Solidaritaetsgemeinschaft

御子柴善之

10. Deutsch-japanisches Ethik-Kolloquium(グローバルな危機の時代における連帯と人権)(日独倫理学コロキウム)2016年09月07日

詳細

国際会議口頭発表(一般)開催地:フランクフルト

概要: Solidaritaet und Menschenrechte im Zeitalter der globalen Kriseという題目の下、6名が研究発表を行った。

「批判」を受容するとは、どういうことか

御子柴善之

東アジアのカント哲学 日韓中台における影響作用史(東京ゲーテ・インスティトゥート)招待有り2016年02月27日

詳細

国際会議シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)開催地:東京

概要: 明治時代以来、カント哲学を「批判」哲学として受容する際、それが批判主義として語られてきた。そのとき、「批判」が含意するものについて、大西祝の所説を検討することで、カント自身の所説をも超えて理解を深める方途を探った。この発表では、そこから批判の無窮性を取りだした。

Kant und das Problem der Reform

御子柴善之

第9回日独倫理学コロキウム「道徳、法、政治の関係 カントを起点として考える」(日独倫理学コロキウム)2015年09月09日

詳細

国際会議口頭発表(一般)開催地:ボン

概要: カントにおける「革命」と「改革」の差異を見定め、「改革」の道徳性が何に由来するかを明らかにした。それは、法を遵守することである。

「信頼回復」という問題

御子柴善之

2015年度第2回「信頼社会」研究会(「信頼社会」研究会)2015年06月20日

詳細

国内会議口頭発表(一般)開催地:早稲田大学戸山キャンパス

Legalitaet und Moralitaet in Hinsicht auf die Menschenrechte

第8回日独倫理学コロキウム「人権への問い—法と道徳—」2014年09月23日

詳細

口頭発表(一般)

Vertrauen und Menschenrechte in der globalisierten Welt

第7回日独倫理学コロキウム「グローバル化時代の人権Ⅱ」2013年08月21日

詳細

口頭発表(一般)

信頼と人権

総合人文科学研究センター、「信頼社会」研究、第1回研究会2013年04月20日

詳細

口頭発表(一般)

安全保障、多様性、連帯−ヨーロッパ統合と人権

哲学的人権概念研究会研究集会2013年03月08日

詳細

口頭発表(一般)

Menschenrechte in Hinsicht auf das 》Paradoxon der Methode《 bei Kant

第6回日独倫理学コロキウム「グローバル化時代の人権」2012年08月24日

詳細

口頭発表(一般)

カントと「方法の逆説」の批判機能

京都ヘーゲル読書会2012年07月08日

詳細

口頭発表(一般)

震災と実践哲学の「第三層」

早稲田大学総合人文科学研究センターシンポジウム「聴きとる術—震災後の人文学」2012年06月30日

詳細

口頭発表(一般)

「幸福」という問題—カント徳義務体系における幸福の位置—

日本倫理学会第62回大会 共通課題「幸福」2011年10月02日

詳細

口頭発表(一般)

Pflichten gegen sich selbst in der globalen Ethik

第5回日独倫理学コロキウム「グローバル化時代の倫理学Ⅱ−<9.11>から10年が過ぎて」2011年08月26日

詳細

口頭発表(一般)

利害関心と信頼

国士舘大学哲学会シンポジウム2010年12月18日

詳細

口頭発表(一般)

Humanitaet und normative Anthropologie: Zur ethischen Verantwortung in der globalisierten Welt

第4回日独倫理学コロキウム「グローバル化時代の倫理的責任」2010年08月27日

詳細

口頭発表(一般)

カントにおける規範的人間学の可能性

生命・環境倫理における「尊厳」・「価値」・「権利」に関する思想史的・規範的研究 平成22年度第1回研究会2010年07月25日

詳細

口頭発表(一般)

Vertrauen als ein Prinzip der Sozialethik: Die Perspektive des 6. Praeliminarartikels zum ewigen Frieden

第3回日独倫理学コロキウム「グローバル化時代の倫理学的普遍主義」2009年08月

詳細

口頭発表(一般)

人権と人間愛

日本カント協会第33回大会シンポジウム「カントと人権の問題」2008年11月

詳細

口頭発表(一般)

Die weltbuergerliche Freiheit in der globalen Informationsgesellschaft

第2回日独倫理学コロキウム「グローバル化時代の世界市民概念」2008年09月

詳細

口頭発表(一般)

世界市民的連帯—カント的社会倫理学のために—

早稲田大学哲学会大会2008年07月

詳細

口頭発表(一般)

Faktum und Dialektik der reinen praktischen Vernunft - Das Innerste der Grundhaltung des Gutseinwollens -

2008年01月

詳細

口頭発表(一般)

Der Begriff der Solidaritaet als einer ethischen Aufgabe

日独倫理学コロキウム「グローバル化時代の倫理学」2007年11月

詳細

口頭発表(一般)

外部研究資金

科学研究費採択状況

研究種別:

グローバル化した世界における哲学的「人権」概念の研究

2012年-0月-2016年-0月

配分額:¥8320000

研究種別:

社会的基盤としての自覚的公民形成のための哲学・倫理学研究教育に関する総合研究

配分額:¥3640000

研究種別:

「介護の社会化」という動向におけるコミュニティケア倫理形成のための理論的研究

配分額:¥3400000

研究種別:

現代におけるグローバル・エシックス形成のための理論的研究

配分額:¥14500000

研究種別:

カント義務論における「自己自身に対する義務」の研究

2017年-0月-2021年-0月

配分額:¥3770000

学内研究制度

特定課題研究

グローバル化時代における倫理的責任の研究

2011年度

研究成果概要:「グローバル化時代における倫理的責任の研究」と題した本研究の中心は、本年度で5回目を迎えた日独倫理学コロキウムをドイツ連邦共和国のボンで開催することだった。計画通り、同コロキウムは「グローバル化時代の倫理学Ⅱ-<9.11>から10...「グローバル化時代における倫理的責任の研究」と題した本研究の中心は、本年度で5回目を迎えた日独倫理学コロキウムをドイツ連邦共和国のボンで開催することだった。計画通り、同コロキウムは「グローバル化時代の倫理学Ⅱ-<9.11>から10年が過ぎて-」という題目の下、2011年8月26日に開催された。研究発表は、以下の6本である。「任意の、いつでも解消可能な集まりとしての会議」舟場保之氏(大阪大学)、「討議倫理と異文化相互間倫理の問題」W・クールマン氏(アーヘン工科大学)、「<9.11>に対峙して、我われはどのように道徳哲学的な思考を展開できるか」寺田俊郎氏(上智大学)、「2001年9月11日以降の哲学-変わってしまった世界における実践哲学の課題のために」M・ルッツ¬=バッハマン氏(フランクフルト大学)、「グローバル・エシックスにおける自己自身に対する義務」御子柴善之(早稲田大学)、「カントと政治哲学におけるコスモポリタニズムをめぐる論争」A・ニーダーベルガー氏(フランクフルト大学)。今回のコロキウムは、冒頭よりたいへん緊張感に満ちた議論が展開され、ドイツ側出席者から5回の中で最高に充実していたという感想が聞かれるほどだった。その内容は、一方で、カント哲学を基盤としつつも、他方で、<9.11>から10周年であることを全員が踏まえ、討議倫理、ハーバーマスの所説、アメリカ合衆国市民によるピースフル・トゥモロウズの動向にも言及することによって、グローバル化時代における倫理学を再考するものとなった。なお、当日の原稿は、すでに冊子として印刷済である。また、コロキウムに先んじて、第4回コロキウムの発表原稿を「グローバル化時代における倫理的責任」という題名の下、冊子として印刷した。今回のコロキウムの成功に基づいて、すでに第6回日独倫理学コロキウムを、「グローバル化時代における人権」という題目の下、2012年8月に、今回と同じくボンで開催することが決定している。本コロキウムが、早稲田大学の施設を基盤としつつ、日本とドイツの倫理学研究者が交流する場として確立しつつある。なお、2011年3月には、本コロキウム参加者であるルッツ=バッハマン氏とニーダーベルガー氏を編著者とする著作『平和構築の思想-グローバル化の途上で考える-』が、舟場氏と御子柴の監訳によって梓出版社から翻訳・刊行されたことを、本コロキウムに関連する成果として付言しておきたい。

東日本大震災以降の「信頼」概念再検討に向けた、映像研究と哲学研究の領域横断的考察

2013年度

研究成果概要: 本研究の中心課題は、2013年12月7日(土)に、文学学術院総合人文科学研究センターの研究部門、「現代日本における「信頼社会」再構築のための総合的研究」のシンポジウム開催に際して、映画を上映すること、その上映料を(研究費の大半を... 本研究の中心課題は、2013年12月7日(土)に、文学学術院総合人文科学研究センターの研究部門、「現代日本における「信頼社会」再構築のための総合的研究」のシンポジウム開催に際して、映画を上映すること、その上映料を(研究費の大半を用いて)支出することだった。本研究では予定どおり、同日、戸山キャンパスの38号館AV教室において映画「先祖になる」(2012年)を、池谷薫監督をお招きして上映した。上映に先立ってミーティングを行い、上映後は、まず同監督に講演をいただき、その後、本研究部門の構成員である、藤本一勇教授、堀内正規教授、松永美穂教授と同監督とによる討議を行った。映画上映に際しては100名弱、討論に際しては50名強の参加者を得て、シンポジウムは盛会のうちに閉会した。 映画「先祖になる」は、東日本大震災の後、岩手県陸前高田市に住む77歳の人物が、自宅を再建するに至るまでのドキュメンタリーである。本研究は、この作品そのもののみならず、監督からこの作品の製作過程をうかがうことで、震災後の「信頼」について、学横断的に考えた。まず、この作品には、「信頼」の強さが表現されている。その「強さ」の裏づけとして機能しているのは、地域共同体の信仰である。作品の中では、祭りや樹木伐採後の所作にそれが表現されていた。次に、この作品には、「信頼」を生きる人に伴う孤独が表現されてもいた。「信頼」は、個人の人格的自由を基盤とするものであるがゆえに、その主体に孤立が訪れることもある。さらに、この作品は、「信頼」という問題を扱うに際し、個人的・個別的事象を手掛かりにすることの有効性をも明らかにしていた。これは本研究部門において、研究手法にかんする議論が分かれるところであったがゆえに、大いに参考になった。最後に、ドキュメンタリー制作における、製作者と被写体との信頼関係についても、監督から示唆を得ることができた。 なお、映画上映とは別に、書籍購入など資料収集にも研究費を使用した。これらは、「信頼」や「信頼回復」がキーワードになったかに見える現代日本社会で、なお「信頼社会」を再構築するために、なにが考えられるべきであり、なにが必要であるのかを明らかにしていくための手がかりとなるだろう。  

グローバル化した世界における「人権」概念の社会倫理学的研究

2014年度

研究成果概要:本研究は、研究者が代表者を務めている科研費研究「グローバル化した世界における哲学的『人権』概念の研究」との連携において構想されたものである。予定通り第8回日独倫理学コロキウム「人権への問い-法と道徳-」を開催することができた。また...本研究は、研究者が代表者を務めている科研費研究「グローバル化した世界における哲学的『人権』概念の研究」との連携において構想されたものである。予定通り第8回日独倫理学コロキウム「人権への問い-法と道徳-」を開催することができた。また、同じく研究者が代表者を務めている研究部門(総合人文科学研究センター)、「信頼社会」研究の2014年度第2回研究会において数土直紀教授(学習院大学教授)をお招きし、「一般的信頼の変容と社会変動」という題目の下、講演をいただくことができた。これらの研究集会を踏まえ、「人権」概念の根拠づけに社会倫理や道徳性がどのように必要になるかを検討した。

カント哲学・フィヒテ哲学を手がかりとした、道徳・法・政治の関係に関する研究

2015年度

研究成果概要:カント哲学において、政治は「実地の法学」であり、それは道徳にあらかじめ忠誠を誓わない限り、一歩も前進しないものとされる(『永遠平和のために』)。このとき道徳とは何かを検討し、それが道徳性を要求する狭義の道徳ではなく、適法性をも包括...カント哲学において、政治は「実地の法学」であり、それは道徳にあらかじめ忠誠を誓わない限り、一歩も前進しないものとされる(『永遠平和のために』)。このとき道徳とは何かを検討し、それが道徳性を要求する狭義の道徳ではなく、適法性をも包括する広義の道徳であるという見地から、道徳・法・政治の関係を明らかにした。このとき、「広義の道徳」に従うことは法・憲法を順守することとして表現され、政治が法制度の改革を目指す際には、憲法の範囲内で、憲法の改革を目指すには憲法自身の範囲内でそれが遂行されねばならないこと、そうした制限にはア・プリオリな根拠が存在することを明らかにした。

難民問題に対峙したドイツにおける「連帯」の哲学的研究

2016年度

研究成果概要:本研究は、2016年9月にドイツ連邦共和国のフランクフルトにて、第10回日独倫理学コロキウム「グローバルな危機の時代における連帯と人権」を開催すること、また、そこで研究発表をすることを主たる目的とし、資料収集、論文執筆、ドイツへの...本研究は、2016年9月にドイツ連邦共和国のフランクフルトにて、第10回日独倫理学コロキウム「グローバルな危機の時代における連帯と人権」を開催すること、また、そこで研究発表をすることを主たる目的とし、資料収集、論文執筆、ドイツへの渡航を行うものである。予定通り、同コロキウムを9月7日に開催し、そこで邦訳「連帯共同体における献身の構えと排除」という題目で研究発表を行った。その中心的主張は、排除なしの連帯共同体を構想するには、既存の共同体を前提しない不完全義務の理解が必要だというものである。

グローバルな危機の時代における「連帯」概念の哲学的研究

2016年度

研究成果概要:本研究の中心的課題は、第10回日独倫理学コロキウムを開催するとともに、科学研究費補助金への応募を準備することである。今年度、その双方を実現できた。まず、2016年9月7日にフランクフルト大学で、同月9日にデュースブルク=エッセン大...本研究の中心的課題は、第10回日独倫理学コロキウムを開催するとともに、科学研究費補助金への応募を準備することである。今年度、その双方を実現できた。まず、2016年9月7日にフランクフルト大学で、同月9日にデュースブルク=エッセン大学で、第10回日独倫理学コロキウムを「グローバルな危機の時代の連帯と人権」というテーマで開催し、全部で6つの研究発表が行われた。本研究者も「連帯共同体における献身の構えと排除」という題目で研究発表を行った。また、2016年10月には、科学研究費補助金への応募書類を整え、予定通り申請した。

現代社会における「想像力」の総合的研究に向けて

2017年度

研究成果概要:早稲田大学総合人文科学研究センターにおいて、人文学の可能性を「想像力」をキーワードとして研究する研究部門を2017年4月に部門代表者として立ち上げ研究を開始することが、この研究課題における目的のひとつだった。この目的を達成し、20...早稲田大学総合人文科学研究センターにおいて、人文学の可能性を「想像力」をキーワードとして研究する研究部門を2017年4月に部門代表者として立ち上げ研究を開始することが、この研究課題における目的のひとつだった。この目的を達成し、2017年6月30日には2017年度第2回研究会で、「ひとはなぜ『想像力』に期待するのか」という題目で研究発表を行った。そこでは、現代倫理学において、まず規範倫理学に背を向けるかたちで「想像力」が注目されていることを指摘し、次に、哲学史上、「想像力」が認識能力においていかなる地位を占めてきたかを報告した。

カント倫理学成立史の再検討―「誠実」概念を手がかりとして―

2001年度

研究成果概要: 標記の研究を遂行するために私が本年採用した方法は、アカデミー版カント全集第27巻所収の道徳哲学講義(カントの講義録の中の道徳哲学の部分)、ならびにそれに関する二次文献を検討することだった。中でも「コリンズ道徳哲学」の内容の検討を... 標記の研究を遂行するために私が本年採用した方法は、アカデミー版カント全集第27巻所収の道徳哲学講義(カントの講義録の中の道徳哲学の部分)、ならびにそれに関する二次文献を検討することだった。中でも「コリンズ道徳哲学」の内容の検討を中心においた。なぜなら、この講義録がいったいカント倫理学成立史のどのあたりに位置するかに関して、今日、新たな論争状況が生まれているからである。 コリンズ道徳哲学はテキストとしても多くの問題を含んでいるが、思想的に見ても、成熟したカントの「批判」倫理学に届いていない。すなわち、形式主義を積極的に採用した定言命法の定式化も見出されなければ、それに伴うはずの「善悪規定の方法の逆説」も、また『実践理性批判』にみられるような「動機」の捉え直しも見られない。本研究の中心概念である「誠実」も「他人に対する義務」として語られるのみである。 したがって、コリンズ道徳哲学を1780年代後半のものとするアディッケスには賛成できない。しかし、他方で、カント倫理学は60年代に成立していたというヘンリッヒ、シュムッカーの見解にも賛成できない。メンツァー、キューエンブルク、そしてシュヴァイガーによる文献的研究の成果が、件の講義を74年から77年に間の講義に由来するものと考えていることを、私は積極的に支持したい。 ここに、コリンズ道徳哲学を中心にした本研究の重要性も明らかになる。なぜなら、上記の70年代後半は、カントのいわゆる「沈黙の十年」の時期であり、この時期の彼の思索がどのような段階にあったかの示唆が、この研究から得られるからである。この方面をこれから研究し続けていくことで、カント倫理学ならびに哲学に新たな光を当てる見通しが立ったことが、本研究の成果の中心である。

カント哲学における「実践理性」成立史の研究

2003年度

研究成果概要:カントの「実践理性」観念の成立史を研究するために、本年度、まずは最新の文献を購入・準備した上で、『実践理性批判』で言及される「純粋理性の事実」の意味するところを探求した。この「事実」への言明は、「事実問題」ではなく「権利問題」を扱...カントの「実践理性」観念の成立史を研究するために、本年度、まずは最新の文献を購入・準備した上で、『実践理性批判』で言及される「純粋理性の事実」の意味するところを探求した。この「事実」への言明は、「事実問題」ではなく「権利問題」を扱うことを標榜するカントの超越論哲学の挫折を意味するという指摘もあるが、むしろ、この「事実」への言及にこそ「有限な理性的存在者」としての人間の自己意識の遂行論的な作用中心が表現されているのではないか。このような問題意識から、「事実」を論じた代表的ないくつかの論文を検討した。その中では、一時期隆盛を見せた行為論的カント解釈に対してそれを否定し、理性的主体としての人間の自己理解に立脚して議論を展開する、K・コンハルトの論文「理性の事実?」から多くの示唆を得ることができた。この研究を完成させるには、さらにヴィラシェクの著作とオニールの論考を精査すること、さらには『道徳形而上学の基礎づけ』(1785年)と『純粋理性批判』第二版(1787年)の再検討が必要になるだろう。2004年は、カント没後200年の年である。多くの論文集・著作の計画が発表されているが、その中には『実践理性批判』のコメンタールも含まれている。今後、それらを入手し検討することによって、この研究を完成に導きたい。

グローバル化時代における世界市民主義の日独共同研究

2009年度

研究成果概要:本研究課題の中心事項は、ドイツ連邦共和国ボンにある早稲田大学ヨーロッパセンターで、第三回日独倫理学コロキウムを開催することである。この企画を2009年8月21日に実施し、当日前後に参加者の事情でプログラム変更を余儀なくされたものの...本研究課題の中心事項は、ドイツ連邦共和国ボンにある早稲田大学ヨーロッパセンターで、第三回日独倫理学コロキウムを開催することである。この企画を2009年8月21日に実施し、当日前後に参加者の事情でプログラム変更を余儀なくされたものの、全体として盛会のうちに終了することができた。以下、当日の参加者の氏名、所属、発表題目、そのポイントを記す。舟場保之氏(大阪大学准教授)の発表「言明<格率が公表性と一致しない>が意味するものは何か」は、カントの『永遠平和のために』に見られる、表題に含まれる言明の意味を検討することで、カントが『道徳形而上学』で国際法レベルにおける国際会議の必要性を論じたことの積極的意義を論じた。A・ニーダーベルガー氏(フランクフルト大学講師)の発表「国家横断的民主主義の理論と国際法の古典的著述家たち(グロティウス、プーフェンドルフ、ヴァッテルの著作におけるコスモポリタン的な法の限界と可能性)」は、グロティウス、プーフェンドルフ、ヴァッテルの所説を取り上げ、主権国家という制度を克服する意義とその困難を論じた。寺田俊郎氏(明治学院大学准教授)の発表「グローバルな責任:人間愛ではなく人権の問題である」は、カントの「困窮した他者を助ける義務」という観念を他の著作を踏まえて検討し、その現代的意義と限界を論じた。御子柴(本学)の発表「社会倫理の一原理としての信頼:永遠平和のための第6予備条項からの展望」は、カントの「信頼」概念への言及を端緒とし、さらにジンメル、ボルノーらの所説を検討することで、現代社会に信頼を不断に回復することの意義を論じた。M・バウム氏(ブッパータール大学教授)の発表「カントと倫理的公共体」は、カントが『宗教論』で論じる、「人類の人類に対する義務」としての「倫理的公共体」形成を再検討することで、社会化そのものが道徳的に必然的であることを主張した。M・ルッツ=バッハマン氏(フランクフルト大学教授)の発表「カントにおける平和の義務とグローバル化時代における普遍的責任のコンセプト」は、カントにも見られる「民主的平和論」を再検討し、カントの思想を現代的な政治哲学の見地から補完するための必要事項を明らかにした。以上が上記コロキウムの概要である。全体として、カントの倫理思想、法思想は、必要な補完が行われるなら、現代的な政治状況においてアクチュアルな意義を主張できるものであることが確認された。なお、この議論を継続すべく、すでに2010年8月に第四回コロキウムが予定されており、そのための準備会合を二回、早稲田大学で開催したことを付記する。

海外研究活動

研究課題名: 現代ドイツ応用倫理学におけるカント哲学の受容と変容

2007年04月-2008年03月

機関: 生命諸科学における倫理のためのドイツ情報センター(ドイツ)

現在担当している科目

科目名開講学部・研究科開講年度学期
基礎講義 1文化構想学部2019春学期
基礎講義 2(再履)文化構想学部2019秋学期
現代人間論系総合講座1文化構想学部2019秋学期
現代人間論系総合講座1文学部2019秋学期
現代人間論系総合講座2文化構想学部2019春学期
現代人間論系総合講座2文学部2019春学期
社会倫理学文化構想学部2019秋学期
社会倫理学文学部2019秋学期
現代人間論系演習(近代的人間観の論理と倫理)文化構想学部2019春学期
「関係を生きる人間」論ゼミ(プラクティカル・エシックス) (春学期)文化構想学部2019春学期
「関係を生きる人間」論ゼミ(プラクティカル・エシックス) (秋学期)文化構想学部2019秋学期
基礎講義 5文学部2019春学期
基礎講義 6(再履)文学部2019秋学期
倫理学2文化構想学部2019春学期
倫理学2文学部2019春学期
哲学演習7(ドイツ哲学/近代哲学)文学部2019春学期
哲学演習14(ドイツ哲学/近代哲学)文学部2019秋学期
哲学演習(卒論)春学期(御子柴 善之)文学部2019春学期
哲学演習(卒論)秋学期(御子柴 善之)文学部2019秋学期
哲学研究指導7-1 M大学院文学研究科2019春学期
哲学研究指導7-2 M大学院文学研究科2019秋学期
哲学研究9大学院文学研究科2019春学期
哲学研究10大学院文学研究科2019秋学期
哲学演習7-1大学院文学研究科2019春学期
哲学演習7-2大学院文学研究科2019秋学期
哲学研究指導7-1 D大学院文学研究科2019春学期
哲学研究指導7-2 D大学院文学研究科2019秋学期

教育内容・方法の工夫

文学学術院創設120周年レクチャー

2010年10月-

詳細

概要:「批判と良心-大西祝における世界市民的倫理学の可能性-」というテーマでレクチャーを行った。その記録は、文学学術院『文学学術院創設120周年記念行事の記録 FUTURE UNDER CONSTRUCTION−交差する知−文化の構想力−』、2011年月に掲載されている。

早稲田大学ヨーロッパセンター所長代行

2007年09月-2008年03月

詳細

概要:特別研究期間中にドイツ連邦共和国のボンにある早稲田大学ヨーロッパセンターの所長代行として、早稲田大学からボン大学への留学生がデュッセルドルフなどの日系企業でインターンシップを行なえるように、交渉・準備し実施にこぎつけた。

作成した教科書・教材・参考書

倫理学概説

2005年04月

詳細

概要:当該教科書のうち、正義論ならびにカント・フィヒテの章を担当した。

倫理学入門

1997年05月

詳細

概要:アンネマリー・ピーパーのドイツ語著作を翻訳した。ドイツ語圏の大学では、この本は倫理学教育のテキストとして採用されている。これは、その水準を日本の学生にも知らせるための翻訳である。内容は、倫理学とは何かと論じ、応用倫理学を概観し、さらに西洋の倫理学の所説を説明するものである。

教育方法・教育実践に関する発表、講演等

哲学・倫理学教育の未来−教育改革の嵐の中で−

2003年10月

詳細

概要:日本倫理学会第54回大会のワークショップにおいて、標記の発表を行った。特に、大学の学部教育における西洋古典哲学・倫理学の演習のあり方について、その現状認識と問題提起を行った。

日本学術振興会特別研究員 応募に関する説明会―審査の経験から伝えたいこと

2016年03月

詳細

概要:日本学術振興会特別研究員 応募に関する説明会に際して、審査の経験を踏まえて講演した。視点を戦略的なものに置くのではなく、対等な人格的コミュニケーションに置くことで、よい申請書が作成できる、というのが、その要点である。